ユア ターン Your Turn
(説明 5分 プレイ時間 10分)
3人プレイが良いという話を聞き試してみました。また、前回よりも少しだけ戦略的に遊べたと思います。同じ数字を集めておけば一気に上がれる時もありそうですが、なかなかそうはいきません。集めた同じ数字を使わないようにすると、数字や色が合わないカードを出さざるを得ず、ペナルティーのカードを引く枚数が多くなってどうしようもなくなってしまいます。なので手なりでやっていくしかない気がしますが、どうなのでしょうか。
結果:ちゃべい 10、自分 7、イズナ 0
ダイ ダイス Die Dice
(説明 10分 プレイ時間 15分)
「DIEダイス」は相手にダイスを振らせてバーストさせるゲームです。ダイスを振って1が出たらライフを失います。毎手番、特殊効果があるカードを出して、それが累積していきますが、本当のことを言う必要はなくブラフで異なる特殊カードだと言い張ることもできます。しかし、このブラフ要素があまり効果的でなく、必要性を感じません。もっと特殊能力に差があるとか、シチュエーションとしてどうしてもこの能力が必要、とかがあるとブラフの意味が出ると思うのですが、なかなかそうはならないのです。また能力の種類が多く、そのあたりもブラフの意味が薄くなる要因だと思います。
結果:ちゃべい 1位、自分 2位、イズナ 3位
クッレ Kurre
(プレイ時間 各15−25分)
クニツィアがフィンランドのタクティックから出版したリスをテーマにしたキッズゲーム「クッレ」です。今回も2回遊んでしまいました。1ゲーム目は結構一方的に進んでしまいイズナさんの勝利。2戦目はちょっと長くなりましたが、自分が粘って勝ちました。
ゲームが時々長引いてしまうことがあるので、それを防ぐルールを導入しても良いかもしれませんね。考えられるのは最初持っている松ぼっくり以上は持てないとし、超過したらゲームから除外すれば適度に収束すると思います。
結果
1戦目:イズナ 11、ちゃべい* 4、自分 0
2戦目:自分 11、イズナ 2、ちゃべい 0
プレサージュ Presages
(説明 10分 プレイ時間 50分)
チーム戦で遊ぶゲームで、今回は6人で2名ずつ3チームに分かれて遊びました。手札を出し切るのが目的で、チームのどちらかが出し切れば1点獲得。2点先取です。一種のトリックテイクで、リードプレイヤーから順にカードを出し、最も高い数字のプレイヤーは出したカードを捨てて次のリードになり、それ以外のプレイヤーは出したカードを手札に戻します。ただし、すべてのカードに特殊能力があり、これによってトリックに勝たなくても捨てることができるのです。うまくパートナーがカードを捨てられるように能力を使っていくと言うのが、このゲームの面白さです。
アイディアはなかなか良いと思いますが、なにぶん特殊能力がほぼ全て異なるので把握が大変です。これらの特殊能力の相関関係を理解すればもっと楽しめるのではと思います。
結果:usalapbit&自分 2、ちゃべい&たっくん 1、武井&イズナ 0
イーグル チェイス Eagle Chase
(説明 15分 プレイ時間 30分)
クニツィアの楽しいアメリカ旅行ゲームです。最初に配られたカードがバラバラで、鷹もなかなか捕まえることができずに大変な旅行でした。まずニューメキシコ州のカールスバッド洞窟を訪れた後、飛行機を使ってジョージア州のルーズベルト大統領のリトルホワイトハウスを訪れます。そのあとワシントンDCのリンカーンメモリアルでお土産を買い、オハイオ州のトーマスエジソンの家を訪れたところで時間切れ。4カ所を訪れ鷹を2回獲得しただけなので9点と最下位でした。
複数の観光地を効率よく訪ねて行ったusalapbitさんが12点で勝利。教育ゲームなのですが、アメリカの意外な観光地が学べてなかなか楽しいです。
結果:usalapbit 12、イズナ 11、自分 9
ドージェ Doge
(説明 15分 プレイ時間 75分)
3度目の「ドージェ」です。だいぶこのゲームの構造に慣れてきましたが、序盤でつまづいてしまったのが最後まで尾を引いてしまいました。たっくんと思考が同じだったのか、最初に決算が発生するところに集中的に力を入れながらも、わずかの差でたっくんに1位を取られて引き離されてしまいました。これだけのシンプルなルールでかなり読み合いを楽しめました。次回はもう少し戦略を変えていこうかと思います。
結果:たっくん 6エリア6邸宅(勝利)、武井 5エリア6邸宅、自分 5エリア5邸宅
チャージ Charge
(説明 10分 プレイ時間 15分)
カードには数字とアルファベットが1つずつ書かれており、山札と手札を全て出し切るのが目標の協力ゲームです。手番には手札からカードを出します。カードは2通りの使い方があり、中央の場のカードよりも小さい数字か同じアルファベットならば置けます。このときは場にあったカードは裏向きにして1コインとなり、出したカードが新たな場のカードになります。
もう一つの使い方は、中央の場には出さずにそのまま捨てて、カードの特殊能力を使うことです。ただしこの場合は数字の分だけコインを消費します。このどちらもできないと敗北です。
特殊能力はありファベットに対応しており、一応カード上でアイコン化されているのですが、なかなか能力に慣れることができずに結構大変でした。終盤まではうまくいっていたもののあと10枚くらいというところで敗北。
結果:敗北(自分、たっくん、武井)
ワン パーセント 1%: A Game of Strategic Chance
(説明 10分 プレイ時間 35分)
「確率1%で勝つゲーム」というキャッチフレーズのゲームです。メタゲームのような感じで、まずはカードの変更ができない「ライアーズダイス」のようなことをします。むしろ「アーカンソーブラフ」と言ったほうが良いかもしれません。というのは、チャレンジが起こると全員がどちらの側につくかを決めるのです。これにより、複数のプレイヤーが脱落し、短時間で最後の1人までになります。
ラウンドで最後の1人になったら、ダイスを振る権利が3回まで与えられます。10面ダイス2個を振って00の目が出れば勝利ですが、この確率は最初は1%です。ダイスを振る代わりにカードを取ると、カードに書かれた数字はゼロとして扱います。なのでダイスを振った時の勝率が上がるというわけです。
5ラウンド目まではラウンドの最初のチャレンジで全て脱落してしまいましたが、6ラウンド目以降は執念で生き残り、ダイスを振らずにカードを3枚ずつ獲得していきました。6、7、8ラウンドと3連続で勝利し、合計8枚のカードを獲得したあとダイスを振って勝利。8枚獲得すれば10個中9個の数字がゼロ扱いなので、勝率81%なわけです。しかし後で計算するとこれは最善手ではなかったようです。
基本的には0扱いの数字が増えるに従って、確率は1%、4%、9%、16%、25%・・・と上がっていきます。6枚取って(7個の数字が0扱いになって)ようやく勝率49%とほぼ半々です。ここでラウンドに勝った時に最善手を計算すると以下のような興味深い結果になります。
取らずに3回振る(7個0扱い):勝率 86.73%
1枚取って2回振る(8個0扱い):勝率 87.04%
2枚取って1回振る(9個0扱い):勝率 81%
なので、今回は1枚だけ取ってダイスを振るのが最善手だったわけです。
もうすこし深く考察するとカードがない状態では以下のようになります。
取らずに3回振る(1個0扱い):勝率 2.97%
1枚取って2回振る(2個0扱い):勝率 7.84%
2枚取って1回振る(3個0扱い):勝率 9%
となり、振らずに取った方が良いです。ここで仮に一度も振らずに次回に備えて3枚カードを取ったとします。すると次のダイスを振る権利を得た時にはこのようになります。
取らずに3回振る(4個0扱い):勝率 40.73%
1枚取って2回振る(5個0扱い):勝率 43.75%
2枚取って1回振る(6個0扱い):勝率 64%
なので3枚カードがあって3アクションできる時には少し考えても良いと思います。ここでも振らずにカードを6枚にすると、最初に書いた状態になるわけです。
もちろん前提条件として同じ数字のカードは取らないので、このようにいくとは限りませんが、もしダイスを振るならば、カードを2枚取るのが最善なのはカードがない時だけでカードが1−6枚あるときには1枚取って2回振るのが最善です。
結果:自分 勝利
ラーテル Ratel
(プレイ時間 25分)
ゲームマーケットで試遊して面白かったシェディング系の「ラーテル」です。いわゆる「大富豪」のルールと基本的には同じですが、全員パスしたときのカードがプラスなその数値だけカードを取りマイナスなら捨てます。欲しいカードが出てきたら+5を出して回収すると言う「リカーーーリング」みたいなことができます。たっくんは「リカーーーリングよりこっちの方が良いのでは?」と言っていたのにはちょっとびっくりしましたが、こちらの方がとっつきやすいかもしれませんね。プラスのカードで取るカードが足りなかったら山札からその分を取るとしたら、そこまでプラスが強くなくなるかも。
今回は時間の関係で2ディールのみ。イズナさんと自分がそれぞれ1回ずつ敗北しました。
結果(2ディールのみ):武井 0、usalapbit 0、たっくん 0、イズナ 1、自分 1
(失点数)
ゲーム・インデックス
日付別
五十音順
アルファベット順
ゲームマーケット2025春は24年秋に引き続き千葉の幕張メッセが会場です。1日目は11:00-18:00、2日目は11:00-17:00です。今回は1日目に、やぎのさんのブース「しえすた文具」で他の数人と一緒に中古ゲームを売ることになりました。その搬入の関係で、初めてゲームマーケット会場まで車で行きました。朝方は時折雨が強く降っていたこともあったので車でよかった。
早期入場の11時より少し後についてチケット売り場を探したのですが、係員の言うことがてんでばらばらで右往左往するはめになったのには少し参りました。ようやくチケットを購入して一般入場の12時過ぎに入場。既に自分のゲームは同じブースのはっくつさんに引き渡してあったので、まずは「しえすた文具」のブースに向かいます。
前半は1日目しか出展しないブースを中心にホール5&6(J-Rのブース)を周ります。ホール5−8がゲームマーケットなのですが、この日は半分しか周れませんでした。
ボードゲームサークルDICEというブースでアブストラクトを2つ遊びました。
フロウ Flow
4目並べ。コマを置いてからいずれかのコマを1マス移動させます。コマには縦横の4方向があり、置いた時の方向にしか進めません。シンプルですが、ありそうであまりないタイプのアブストラクトだと思います。配置の代わりに移動すると盤上のコマ数が相対的に少なくなるので、動かすタイミングが大切です。試遊してくれたブースの方が強くて2戦2敗。良いゲームですね。
ワイヤ Wire
こちらはコネクションゲーム。正方形グリッドの対角線上に自分のスティックを置けます。そして自分の色の大変を繋げば勝利です。しかし、相手のスティックも使って良いので、通常のコネクションゲームとは勝手が違います Thought Wave/Ultra みたいです。面白いのは配置する代わりに自分のスティックを逆の対角線へと置き直せることです。これによって分断や連結が起こります。
鋭いゲームで、相手を止めようがなくなってしまうので「クロスウェイ」みたいなプレイ感覚ですが、そうなる前が勝負ですね。こちらも2戦2敗。
これらを遊んでいる間にしのだけさんと遭遇。その後も、ピーナツデザインなど、試遊こそできなかったけどルールが良さそうなアブストラクトをいくつか試したり買ったりしました。銅鐸舎(ラフゲームズ)でナポポラさんやぱごすさんと会って、新作のスピードゲームを遊びました。
あっちこっちコースター Atchi Kotchi Coaster
トランプの「スピード」をアレンジしたゲームで、各プレイヤーの前の場は3枚、同時に中央に1毎出してからはスピード勝負です。トランプの「スピード」では数字は1つ上か1つ下でなければなりませんが、このゲームでは以上か以下かの指示がカードに書かれており、出せる数字カードの範囲が多いです。なので手詰まりでお互いに止まってしまうことが少ないのは特徴です(なので各自の場が3枚なのかも)。
また1回手札を使い切ったら、中央の場の右側の山札を取ってゲームを続けます。そして手札を2回目に使い切ったら勝利となるのです。つまり勝負の前半ではなるべく相手の側(左側)に出すようにすれば後半で相手の手札が多くなるというわけです。これはシンプルながらなかなか良いアイディアだと思います。2回遊んでギリギリ2戦2勝。3−4人でも遊べるということで、4人用に2パックを手に入れました。
再びしのだけさんと合流し、ゲームカレーアイスでハイパーロボットっぽいゲームを遊びました。
ペンギン エンジン Penguin Engine
ヘックスボードで遊ぶ「ハイパーロボット」で、ロボットの代わりにペンギンを動かします。ペンギンには色はなく、使用するペンギンの数を少なくすることで難易度が上げられるようになっています。ヘックスボードなのでひとつのヘックスに対してL字やU字の壁があっても機能するので、そういう壁があっても面白かったかもしれません。「ハイパーロボット」に似てますが、こちでは大きく三角形を描く動きなど、面白い動き方がいくつかあります。
これで1日目は終了です。「しえすた文具」に戻ると、なんと持ち込んだ中古ゲームのうち18個が売れました。嬉しいです。終了後は前回同様に、田野cさんの主催する夜のゲーム会に参加しました。ここではスコットさん、もる沢さんと2ゲームほど遊びました。
バナナボーイ VS ユニコーン Banana Boy VS Uni-Cone
カードの両面に図柄が書かれており、2枚同時にひっくり返して同じ絵柄ならば両方とも取れます。カードは背景が3色に分かれていて同じ色ならば図柄が合っていなくても1枚だけ取れます。これを繰り返し多くとった人が勝利です。「メモリー/神経衰弱」を難しくしたゲームですが、本当に難しくなかなか覚えられません。予約すると言うルールもありますが、意外と簡単にブロックされてしまいます。ちょっと「ヤムンダ」っぽいですね。冴えている時ならもっと楽しめるかも。
結果:スコット 9、自分 9、もる沢 8
クアシャス Quashars
(説明 15分 プレイ時間 25分)
今回の大新さんの新作。トリックをいくつ取れるかではなく、もう少し色々な条件で何回達成できるかをビッドするゲームです。ディールごとに4つの目標があり、これらを何回達成できるかを考えてチップをとります。1回のトリックで複数の目標を達成することがあるのでかなり予想が難しいです。例えば「緑のトリックで勝つ」「偶数の数字で勝つ」「最後の2トリックで勝つ」だったらこれら3つを同時に達成することは論理的には可能なわけです。かなり玄人向けでビッドがなかなか難しいです。もう何度かは遊んでみたい、と思い翌日購入しました。
結果:スコット 8、もる沢 4、自分 −7
別のテーブルで遊ばれていた「ねず忍」を「ゴチャゴチャ電話 Strippensalat みたい」って言ったら、かーんさんに「それは通じないから!」と言われてしまいました。このゲームは翌日試遊することになります。このあとは今夜の宿泊先であるスコットさんの自宅に移動して2つほどゲームを遊びました。
コンボ Combo
(プレイ時間 各20−25分)
以前遊んだ「サーフォザウルスマックス」のリメイクです。手番順に1枚ずつカードを出し、そのあと山札から1枚めくります。これを3回繰り返して、出たカード全てを使って一番高いポーカー役(のようなもの)に関わっているカードが点数になります。
前回は6人で遊んだこともあってあまり考え所もなかったのですが、2人で遊ぶと断然面白いゲームです。自分と相手と共通の場札を合わせて8枚で、ポーカーハンドは4枚なので状況が色々と変わっていきます。これは素晴らしい。2回連続で遊びました。3人がベストという話もあるようなので、3人でも試してみたいです。
結果
1戦目:自分 86、スコット 79
2戦目:スコット 77、自分 59
タイマンポーカー Duell Poker
(プレイ時間 60分)
1−5の5種類のゲームを1回ずつ3列だけ使って行いました。Draw 1、Split 2、Hold 3、Play 4、Share 5という順で、どれもなかなか悩ましいです。プレイ中にベットを釣り上げられるルールで遊んだのですが、ルールの記述がすごくわかりづらくて、あとでギークで調べても、「ブレージングエース」の日本語版(巻末にタイマンポーカーのルールが載っている)を調べてもよくわからないという有様です。とりあえずは、各列にポットから200ドルを置いて、途中でベットで上げられるのは各プレイヤー合計100ドル(つまり合わせて200ドル)まで。なので最大で400ドルになります。そしてベットで上げたところにプレイしなければならないというルールで遊びました。この辺りは多少違ってもゲームにはなると思いますが、ちゃんとしたルールを調べてみます。
結果:自分 2360、スコット 2240
エルファー ラウス マスター Elfer raus! Master
(説明 15分 プレイ時間 25分)
クラマー版の「エルファーラウス」です。クニツィアの「エルファーウスボードゲーム」とは異なり、ボードがないので七並べに近いです。手番には1−4枚出すことができますが、出したくなければ(あるいは出せなければ)カードを1枚取って手番を終了しても構いません。あとは、ブリッジカードという途中で隣りの列に繋げるカードがあります。これがちょっと面白いアイディアだと思いました。
かなり睡魔が襲ってきてちゃんと覚えていませんが、なんとか終わらせました。こうなったら次は本家の「エルファーラウス」を遊びたいものです。
結果:スコット 15、自分 33
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2日目も開始の11時過ぎに会場へ。昨日見られなかったホール7&8を中心に、スコットさんと周りました。
ラーテル Ratel
大富豪のようなシェディング系のひとつです。手札をなくすことが目的です。ランクが変わっていて−5から−1と+1から+5の10ランクあります。最初に出したプレイヤーと同じ枚数でより大きな数字を出していくソフトパスのゲームですが、全員パスしたら勝ったカードのランクに等しいだけ出された他のカードから取らなければなりません。例えば+4で勝ったら+4以外で出ているカードから4枚を加えて手札にしなければならないのです。マイナスで勝ったら逆に手札からランクに等しい枚数だけ捨てることができます。これがすごく良いルールで気に入りました。
結果:4人中4位
ねず忍 Ninja-Mice & Maze
昨日、田野cさんのゲーム会で遊ばれていて「ゴチャゴチャ電話 Strippensalat」みたいだ、と思ったゲームです。説明を聞くとそれをさらに複雑にした感じでした。スコットさんと2−3回試しに遊びましたが、なかなか難しい。気になったのはスコットさんは日本語で問題ないのに、説明する人が変に英単語を混ぜてくること。これ、自分の母国語でやられるとわかりますが、なかなかイライラします。特に現在は日本語が流暢な外国人も多いし、わからなければ聞くのでその辺りは考えて欲しいものです。ゲーム自体はなかなかよかったです。
最後は日本の郷土ゲームを紹介する特設ブースで2つほどゲームを遊びました。
モザイク Mosaic
これは日本の伝統ゲームではないのですが、材料に岐阜・多治見のタイルを使っています。「アッパーハンド」と同一のゲームで遊びやすいアブストラクトゲームです。一緒に対戦したあおいちゃんは初めてなので、最初だけ2手打つというハンデを与えたのですが、5x5だとこのハンデが大きい! 最後にギリギリで勝てました。
結果:自分 勝利
安来拳 Yasugiken
「藤八拳」をゆっくりペースで遊びやすくした感じがするゲームです。それでも最初はリズムを取るのが難しいのですが、慣れてきたところで勝負。なんと1戦目は最初から2連勝して勝利。2戦目は長く続いた後に敗北、という結果でした。日本のジャンケン文化は奥が深い! まさにゲームマーケットの最後にふさわしいゲームですね。参加賞としてお菓子の詰め合わせをいただきました。なんだか申し訳ないです。
結果:1勝1敗
これで2日間にわたるゲームマーケットは終了です。色々な人と会えて楽しかった!
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手に入れたゲーム
カドミスト Kadomist
フロウ Flow
ワイヤ Wire
キャトル Cattle
ビッケ Vicke
フロップニック Flopnik
あっちこっちコースター
タージマハル Taj Mahal
ペンギンエンジン Penguin Engine
ラーテル Ratel
レボルブ Revolve
クアトロトリックテイキング Quatro Trick-Taking
クアシャス Quashars
10年後いつものカフェで See you in 10 Years
旅のあと Remember Our Trip
災禍万雷
ウッドランダーズ Wood Landers
手に入れた書籍
芽吹くボドゲ
ボードゲームレビューブック2004年春号
郷土ゲームスタンプラリーで頂いたお土産
第45回横浜クニツィア会は、神奈川地区センターグループ室での11時間開催で、参加者は8名でした。
出版社でたどるクニツィアゲーム第13回はアメリカのメイフェアゲームズ(1996-2010)です。シカゴ北郊のイリノイ州スコーキー Skokie, Illinois を拠点とし、リオグランデゲームズが台頭する以前は、もっぱらこのメイフェアゲームズがドイツゲームの英語版を出版していました。2018年にアズモデに買収されて、現在はもう存在しないようです。
モダンアート Modern Art (1996, 2004)
チグリス ユーフラテス Tigris & Euphrates (1999/2003, 2008)
クオ ヴァディス Quo Vadis? (1999)
(フィガロ Figaro (2006))
グレン画廊 Glenn's Gallery (2010)
これらの特徴は、すべてドイツ語版が先に出版された数年後のリメイクだということです。最初の3作はハンスイムグリュックの同タイトルのリメイクで、最後のグレン画廊はブラッツの「メンバーズオンリー Members Only」のリメイクです。リメイクとはいえ、独自の装丁やグラフィックになっていて、ルールが付け加えられたり変更されていることが多いのが特徴です。
メイフェア版の「モダンアート」はドイツ語のハンスイムグリュック版(1992)の4年後に出版されました。競りゲームの代表作のひとつです。メイフェア初版(1996)は白い箱でスタイリッシュなデザインでお金チップはステッカーを貼るタイプ、その8年後の第2版(2004)では半分の大きさになり携帯性が増しました。ダブルオークションのお金の折半というアメリカンルールが特徴ですが、一般的にはこれは改悪とされており使わないプレイヤーも多いと思います。カードのデザインはハンスイムグリュック版を踏襲していますが、スクリーンは北米と西欧だったり(メイフェア初版)、東京やビルバオが入っていたり(メイフェア第2版)とそれぞれ個性があります。メイフェア第2版は日本で「スタンプス」やニューゲームズオーダーの「モダンアート」が出る前にはかなり流通していたと思います。
なお、メイフェア初版のボックスの裏にはDSP (Deucher Spiel Preiz)の受賞を示すロゴがありますが、"German Game Prize For 1993" となっており、独自の見たことがないロゴが印刷されています。他のゲームでもこのロゴが使われているものはあるのでしょうか?
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/000872.html#modernart
メイフェア版の「チグリスユーフラテス」はドイツ語のハンスイムグリュック版(1997)の2年後の1999年に初版、そのボードで川の分かりづらい印刷ミスを少し修正した2003年版、そして拡張ルールやマップを加えた新版が2008年に出版されました。特徴的なタイル配置の陣取りゲームです。タイトルはドイツ語の Euphrat & Tigris から英語の Tigris & Euphrates に変更されています。ボードの折り目など昔っぽさを感じるコンポーネントです。ハンスイムグリュック版よりも若干コンパクトなので、持ち運ぶ時にはよく使った記憶があります。メイフェア版では握手タイルが4枚ついていたり、プレイヤーを表すタイルがついているのが特徴です。
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/000874.html#euphrat&tigris
メイフェア版の「クオヴァディス」はドイツ語のハンスイムグリュック版(1992)の7年後の1999年に出版された交渉ゲームで、ボードや箱が小さめで特殊タイルがついているのが特徴です。以後は2005年にアミーゴ版がでて、そのあとだいぶたってから2023年に「ズーヴァディス」が出版されました。メイフェア版の特殊タイルは色々と曖昧な部分が多く、通常ルールで遊んだ方がこのゲームの持ち味が出ると思います。近年の「ズーヴァディス」も特殊能力がかなり加えられていますが、方向性が大きく異なります。
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/002173.html#quovadis
「グレン画廊」はブラッツの1996年出版の「メンバーズオンリー」のリメイクで、カード枚数を推理する賭けのゲームですが、美術館の通路を模した賭けボードの使いづらさが大幅にプレイアビリティーを下げています。ルールは変更がありません。なのでこの版はまだ1-2回しか遊んだことがありません。
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001580.html#membersonly
絵柄や装丁が元の版とまったく同じなので取り上げていませんが、メイフェアからは他に「フィガロ」が2006年に出版されていたようです。
今回は、これらのメイフェアのゲームからは「チグリスユーフラテス(2000初版)」と「クオヴァディス(2000)」を遊びました。 初プレイのゲームはありませんでしたが、全員で「空手トマト」を遊んだり、カードゲームとしてはボードゲーム並みに重い「アメンラーカードゲーム」を遊んだりしました。
ロングボード Longboard
(説明 15分 プレイ時間 30分)
遊ぶのは2回目。どうも既視感があるなあと思っていたら、「カステイェールス Castellers」にかなり似ているルールです。手番が2アクション制であり、特に相手のプールからタイルを取るルールはまったく同じです。上がる条件などが「カステイェールス」では少々複雑でしたが、「ロングボード」では簡略化されています。以前「カステイェールス」のカードゲームが出れば良いのに、と書いていたことがありますが、それが実現されたのですね。
終了条件を満たしてゲームが終わってしまい、自分は低得点でした。かなり面白いと思うのでまた近いうちに遊びたいです。
参考:カステイェールスのレポート
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001392.html#castellers
結果:ぴーかん 43、ウサギ 34、自分 27
ロンドン略奪事件 Looting London (グリフォン版)
(説明 5分 プレイ時間 20分)
リクエストで持ち込んだ「ロンドン略奪事件」です。最多を確保するためにどのくらい破棄するかと、最後に未解決になる色は何色なのかを探っていくのが楽しい鋭いゲームです。カード補充は2枚にした方が良いのでは、という意見があったので、次回バリアントとして試してみようかな。
結果:スコット 19、自分 19、ウサギ 16、ぴーかん 14
アメン ラー カードゲーム Amun-Re: The Card Game
(説明 35分 プレイ時間 70分)
ぴーかんさんのリクエストで持ち込んだゲームで、久し振りでルールをかなり忘れていました。押し出し競りなのですが、同じところに再ビッドできます。3回連続で競りをした後に、捧げ物で水位を決めてお金を得て、それによってピラミッドを購入していきます。
毎ラウンドの最初に自分の持ち金(最初は14)を任意のカード枚数に分割するというのがかなり特殊なゲームで独特なところです。今回は左隣りのヤスシさんがずっとスタートプレイヤーを維持し続けていて、かなり辛い展開でした。らくだは機能しないものの、それ以外は面白いゲームだと思います。カードゲームにしてはかなりヘビーなゲームで、「チグリスユーフラテス」のカードゲーム「王たちの戦い」に近いものがあります。しかし、「アメンラー」よりも明確な違いが多くあり、メカニクスとしては「島の完熟バナナ/完熟バナナ島」に近いものがあるかもしれません。
結果:ヤスシ 22、スコット 21、ウサギ 19、自分 18、ぴーかん 17
空手トマト Karate Tomate
(説明 10分 プレイ時間 15分)
せっかく8人揃ったので1回くらい全員でゲームしようということになり、8人トマト。包丁を取るのをついつい後回しにしてしまったら、イズナさんが12点以上になりゲーム終了を宣言されてしまいました。包丁が1本しかないのがバレていたみたいです。やはりある程度は包丁を優先させなければダメですね。最近はこのパターンで負けてばかり。
結果:イズナ 13(2)、ウサギ 10(2)、みつる 8(2)、スコット 7(2)、ヤスシ 4(2)、ぴーかん 1(3)、mulberry 0(4)、自分 11(1脱落)
(括弧内は包丁の数)
クオ ヴァディス Quo Vadis? (メイフェア版)
(説明 15分 プレイ時間 80分)
メイフェア第1弾。メイフェア版「クオヴァディス」は拡張のトークンがついています。ここのところ、リメイクの「ズーヴァディス」ばかり遊んでいたのですが、この機会に拡張トークンを使ったクオヴァディスを遊びました。おそらくこのトークンを入れて遊ぶのは2回目だと思います。手番には、自分のコマを配置する、進める、カエサルを動かす、に加えて、これらのトークンをランダムに1枚取るという選択肢があります。のちのボードにおいて邪魔をしたり、無条件で上に上がれたり、必要な票数を上げたり下げたりできます。
残念なのは細かいルールが明文化されていないところで、複数のプレイヤーが投票数を上げたり下げたりするトークンを持っていたらどうなるのか、使うか使わないかも含めて交渉するのか、といったことがよくわかりません。今回は交渉に含めることにしましたが、そうすると結局膠着して使わずに終わることになります。のちにやはり特殊能力を大幅に加えた「ズーヴァディス」がメイフェアの「クオヴァディス」の路線とは大きく異なった理由がわかる気がします。
参考:以前拡張トークンを使って遊んだレポート
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/002173.html#quovadis
結果:ウサギ 24、mulberry 19、イズナ 15、自分 14、みつる 24(脱落)
スペース ワーム Space Worm
(説明 10分 プレイ時間 35分)
最近プレイ意欲が湧いていた「スペースワーム」です。自分以外は初プレイなのでレベル1を遊びました。みんなのクセが結構出るゲームで、ジズザグに綺麗に埋めようとするプレイヤーや、外枠から埋めようとするプレイヤーなど色々いて面白いですね。プレイ経験の差もあって慣れている自分が勝利。クニツィアの紙ペンでは一番好きなゲームの一つかもしれません。いつかレベル1−4を通して遊んでみたいものです。
結果(レベル1):自分 13、みつる 10、ヤスシ 9、mulberry 2、ウサギ 0
ゼロ Zero (ピクシーゲームズ版)
(プレイ時間 5ディール25分)
mulberryさんのリクエストで「ゼロ」をプレイ。ピクシーゲームズ版です。5人なのでほとんどのカードを使うためか、毎ディール誰かがゼロを達成するという展開でした。第3、第5ディールと2回もゼロを決めたmulberryさんの勝利。さすがですね。
結果:mulberry 38、自分 44、ヤスシ 47、ウサギ 74、みつる 90
なかま集め Affenbande
(プレイ時間 5分)
運試しのゲーム。というか、運だけです。自分のボードに猿が6匹そろえば勝利です。ちょっと面白いと思うのは、自分の色の猿が出るまで引き続けるということ。これによって相手の方がどんどん揃っていくという心理になります。今日の運試しに勝ったのはスコットさん。
結果:スコット 6、イズナ 5、ぴーかん 4、自分 3
ブードゥー プリンス Voodoo Prince (数寄ゲームズ版)
(プレイ時間 2ディール30分)
5人なので「マシュマロテスト」ではなく「ブードゥープリンス」にしました。細かいところでルールに相違点があるので注意が必要です。今回は数寄ゲームズ版のルールに記載されているカード交換のバリアントルールを採用。しかし時間の関係で2ディールだけだったので、結局このカード交換は1回しか行いませんでした。自分は1ディール目で最下位の1点だったのですが、カード交換による恩恵を受けて2ディール目では10点。次回はフルで5ディール戦を遊びたいですね。(写真撮り忘れ)
結果(2ディールのみ):mulberry 18、スコット 16、自分 11、ぴーかん 4、イズナ 3
チグリス ユーフラテス Tigris & Euphrates (メイフェア初版)
(説明 20分 プレイ時間 70分)
メイフェア第2弾は「チグリスユーフラテス」です。これはアメリカでの初版でボードは6つ折り、そしてボードのグラフィックが、川の合流点あたりに川のマスだと混乱する小川が描かれていて少し混乱するバージョンです。個人的には昔よく遊んだバージョンであり、プレイアビリティもさほど悪くなくコンパクトなので好感が持てるバージョンです。
ヤスシさん以外はプレイ経験があり、またヤスシさんも「皇(ハン)」は遊んだことがあるということでゲームはスムースに進みました。モニュメントが5つも建つという展開でしたが、所有者がコロコロと入れ替わり、かなり接戦の展開です。最終結果は、全員5点!タイブレークでヤスシさんの勝利。あとの3人はさらに次のタイブレークで順位が決まるという大接戦でした。
結果:ヤスシ 5-6-8-14、mulberry 5-5-8-12、自分 5-5-6-7、みつる 5-5-5-9
ロスト シティ Lost Cities (パートナーシップ)
(プレイ時間 1ディールのみ15分)
最後に1ディールだけ「ロストシティ」のペア戦を遊びました。最初は「これってペア戦の意味があるの?」と言っていたmulberryさんですが、途中から「これは面白い!」と言ってくれて良かったです。このペア戦は2デッキ必要ですが、ぜひちゃんと製品化してほしい傑作だと思います。
結果:mulberry &自分 32、みつる&ヤスシ -35
他に遊ばれていたゲーム:「ラーダイスゲーム」、「カラーヒューイ」、「タールトラッカー」、「ソクラテス」、「じょうずにお買い物」、「魔獣の王」、「メディチ対ストロッツィ」、「モンキーズミスチーフ」、「リバース」
今月も様々なクニツィアを遊べました。来月は6月14日の予定です。
https://twipla.jp/events/679595