土嚢の会 2023.04.29

Lunch20230429.JPG第72回土嚢の会です。10名参加。個人的な初プレイは「アルカトラズ」「ヴォルテラ」「せいれいまわし」「スピンディジー」です。久し振りに「渋」のゲームをいくつか遊びました。遊ぶことに夢中になっていて写真を撮り忘れたゲームが多いのは失敗です。今日のマーブルのランチは色々とおかずが付いたお稲荷さんセットでした。




ヌバ Nuba
(説明 10分 プレイ時間 15分)
Nuba20230429.JPG「ヌバ」はボード上でのレスリングの戦いと舞台上での音楽の戦いというなんだかよくわからないテーマのゲームです。レスリングと音楽でコマの強さが逆転しますが、忘れがちなのはレスリングでは同数字でも取れるけど音楽では同数字は負けてしまうということです。Xはレスリングでは最強で最弱、つまりどれでも取れるがどれにも取られる、という扱いで、音楽では最強でゲームは即終了になります。

いかにして高数字のコマを相手の最前列まで到達させるかの駆け引きが面白いです。コマも前方にしか進めないので収束性も良く「ラン」の改良と言えるかもしれません。

結果:自分 勝利、ぴーかん 敗北



カロ Caro
(プレイ時間 30分)
Caro20230429.JPG久し振りに遊ぶゲームです。ゲーム中に1回だけ得点を倍にできる(でもそれは持っているタイルのなかで、ある色の最後のタイルでなければならない)というルールを忘れていて、過去の記録を見て変だなあと思いながらゲームを続けていました。幸い4ラウンド目くらいでこのルールに気がついたので問題はなかったですが、以前はよく遊んだゲームでも、数年ぶりに遊ぶと忘れてしまうルールってありますね。

結果:自分 130、スコット 126、ぴーかん 125



アクシオ ロータ Axio Rota (ペガサス版)
(説明 5分 プレイ時間 25分)
AxioRota20230429.JPG久し振りに遊ぶ「アクシオロータ」です。12手番しかないので、12点のアクシオ宣言(絶好調宣言)をする暇がなさそうですが、結果としてはアクシオ宣言をした2人が1位と2位になりました。やはり1手番分多くなるのはかなり有利なのかもしれません。なかなか面白い戦いでした。「アクシオ」シリーズは、まだ本家とロータだけみたいですが、今後も出版されて欲しいものです。

結果:とけい 7-8-8-9-12、スコット 7-8-8-8-12、自分 7-7-8-8-9、ぴーかん 6-6-9-10-10



スチーブンスン ロケット Stephenson's Rocket (SNE版)
(説明 30分 プレイ時間 115分)
StephensonsRocket20230429.JPG運の要素がゼロなので、多人数完全公開情報ゲームと呼んでも良いゲームです。グレイルゲームズ版だと全員の得点まで公開なのですが、さすがにそれはやりすぎだと思うので、自分は得点非公開のルールの方が好きです。

スコットさんと土井さんが大量のトークンを取っていく中、自分は駅を建設することばかりに心を注いでしまいます。中村さんは駅とトークンと半々くらいに力を入れている感じで良い線いっているのではと思っていました。終盤では合併が続いて結局灰色と青の小さな2社以外は全て緑の会社に合併されることになりました。ボードの西半分と南部を網羅する、22の都市と街を結ぶ巨大な鉄道です。これはもうちょっと緑の株を手に入れておくべきだったかもしれません。今回は旅客トークンが6枚も取られるという展開で、スコットさんと土井さんがそれぞれ3枚を獲得していました。最後に株をたくさん持っていたスコットさんの勝利!

結果:スコット 71、自分 65、土井 64、中村 60(単位1000ポンド)



ヘックス Hex (11x11)
久し振りに遊びに来てくれたえりこさんに、ヘックスを体験してもらいました。やはり最初はコツを掴むのがかなり難しいみたいです。ヘックスの考え方を応用したアブストラクトゲームは非常に多くあるので、ある程度マスターすると楽しみが広がると思います。(写真撮り忘れ)

結果:自分 5、えりこ 0



コンヘックス ConHex
ConHex20230429.JPG続けて、もうひとつコネクションゲームをということで、ユーロゲーマーにもわかりやすいマジョリティーでの陣取りを含んだゲームです。「ヘックス」よりもこちらの方が楽しんでもらえたようです。負けそうでしたが、なんとか意地で勝利。

結果:自分 2、えりこ 0



アッパーハンド Upper Hand (5x5)
(プレイ時間 各0-15分)
コネクションではないゲームもやってみましょう、ということで「アッパーハンド」です。普段7x7ばかりなので5x5は久し振りです。どうも7x7の感覚で置いていくとうまくいきません。囲碁で13路盤や19路盤をやっていて急に9路盤になったという感覚です。先攻と後攻を入れ替えて2ゲームで1戦としましたが、1戦目ではえりこさんが先手の時にこちらは5つもマーブルが残ってしまいました。2戦目は意地で先攻も後攻も勝って勝利しました。5x5も案外難しいですね。(写真撮り忘れ)

結果
1戦目:えりこ 5、自分 2
2戦目:自分 5、えりこ 0



アルカトラズ Alcatraz
(プレイ時間 25分)
ぴーかんさん持ち込みの古いゲーム。2人で遊ぶと完全公開情報ゲームになるそうです。4人いる自分の囚人のうち3人をアルカトラズ島から脱出させれば勝利です。面白いのは囚人は任意のマス目数を進めること。進んだ先の横列の看守が自分が進んだ数に等しいだけ近づきます。ボードの反対側には赤い領域があり。ここから脱出ができるというわけです。

道化師さんは自爆作戦を多発させ、お互いの囚人が看守に捕まるように仕向けてきます。端の列は看守から捕まりづらいのでここが狙い目だと思い両脇を攻めたのですが、最後は一歩及ばず。(写真撮り忘れ)

結果:道化師 3、自分 2



ヴォルテラ Volterra
Volterra20230429.JPG遊んだことがありそうで実は初めてだったというゲームです。白と黒の正方形のタイルを4x5のチェッカーボードに並べて、中央の対応する色にそれぞれのコマを置いて開始です。目的は自分のタイルが一番上にある最も高い塔を作ることです。手番ではコマの移動とタイルの移動の両方を任意の順番で行います。コマの移動は縦横斜めに隣接する自分の色のタイルの上に、タイルの移動は自分のコマに隣接するタイルの塔を上から胃1-2枚取って、別の隣接するタイルの上に移動させます。

ニムっぽいミニゲームという感じで、面白さがまだ今ひとつわかりませんでしたが、慣れてくると色々な手筋がありそうです。

結果
1戦目:自分 勝利、道化師 敗北
2戦目:自分 勝利、道化師 敗北



せいれいまわし Seirei Mawashi
SeireiMawashi20230429.JPG筒状のケースに入り、メガネ拭きをボードにしたゲーム。ルールがよくわからず、トリアエス理解したルールで遊んだらあっという間に終わってしまいました。その後、他のプレイヤーの間で研究されていたみたいですが、その詳細は分かりません。

結果:自分 勝利、道化師 敗北



スピンディジーSpindizzy (渋 Shibumi より)
(プレイ時間 30分)
Spindizzy20230429.JPG3人専用の「渋」に収録されているゲームです。各自マーブルを10個持ちますが、内訳は自分の色が5個、左隣りのプレイヤーの色が3個、右隣りのプレイヤーの色が2個です。毎回全員ボールを1つ握って同時出し。そのラウンドのマスターが握ったボールを担当するプレイヤーから時計回りに握ったボールをボードに配置します。そして最後だったプレイヤーは次のマスターになるのです。これを10回繰り返します。

ゲーム中に5個のボールからなる2x2のピラミッドができたらそのなかで単独最多のプレイヤーが1点獲得します。単独最多がいない時には、ピラミッドの頂点の色のプレイヤーが1点です(なので、1個だけでも得点になることもあります)。つまり4x4の中には合計で14の2x2のピラミッドがあるので14点を奪い合う戦いなのです。いやー渋い。渋シリーズの特性をうまく活かしており、なかなかよくできているなあと思って作者をいたら、ディーター・シュテインでした。さすがです。

結果:しのだけ 6、スコット 4、自分 4



スパーゴ Spargo (渋 Shibumi より)
(プレイ時間 各5-10分)
Spargo20230429.JPG4x4で遊ぶ「マーゴ」です。ボードが小さいので割と早く決着します。2眼を作るのは大変であり、その前に相手を乗り越えて連結をするか、などが焦点になります。1回取られてしまうと、もうほぼゲームは確定してしまいます。「マーゴ」の練習用としては良いと思います。

結果
1戦目:自分 勝利、しのだけ* 敗北
2戦目:しのだけ* 勝利、自分 敗北



スパクロン Spakron (渋 Shibumi より)
(プレイ時間 各5分)
Spakron20230429.JPG4x4で遊ぶ「アクロン」です。これは実はオフィシャルではなく、試しに遊んでみたというものです。練習用としては十分な気もします。ちょうど「スパーゴ」が「マーゴ」の練習用であるように、です。ただ鋭すぎるのでおそらく先手篭手が必勝な気もしますが、これも研究が必要なゲームかもしれません。

結果
1戦目:しのだけ 勝利、自分* 敗北
2戦目:しのだけ* 勝利、自分 敗北
3戦目:しのだけ 勝利、自分* 敗北
4戦目:しのだけ* 勝利、自分 敗北



スポネクト Sponnect (渋 Shibumi より)
(プレイ時間 各5分)
渋シリーズでは一番気にっているゲームの一つ「スポネクト」です。幾何学的には「コンヘックス」のボードと同じ(一回り小さいですが)、というのがとても興味を引くところです。このゲームはもっと大きなボードで遊んでみたいです。とりあえずは5x5で試せばコンヘックスと同じになりますね。(写真撮り忘れ)

結果
1戦目:自分 勝利、しのだけ* 敗北
2戦目:自分* 勝利、しのだけ 敗北



アダプトイド Adaptoidアダプト3 Adapt3
(プレイ時間 50分)
Adaptoid20230429.JPG最後はしのだけさん持ち込みの紫、橙、銀の3色でのスーパーアダプトイドです。穴ぼこが空いていたり、2重になっている場所があるボードで、2重のところは呼吸点を数える時に2つ分とします。ただし、他のコマに塞がれると0になってしまうので、やはり呼吸点の綿密な計算は必要かもしれません。捕食者と被捕食者の関係が大切なのですが、すっかり忘れていて序盤は自分の捕食者であるしのだけさんから逃げ回るだけで精一杯でした。すると、自分の被捕食者である道化師さんが強くなり、結果としてしのだけさんが弱体化してきて、まさに漁夫の利で自分が勝利。3すくみの怖さとそれによる食物連鎖のバランスを体験できました。

結果:自分 8、しのだけ 7、どーけし 6



残念ながら、久し振りに来てくれたたっくんとは遊べませんでしたが、また次回に。「渋」シリーズの未プレイゲームなどももう少しやってみたいものです。次回は5月は休みなので6月です。

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