第86回土嚢の会です。参加者は初参加のちょこさんも含めて10人。「スカート」、「ノード」、「ヨットレース」、「90度」と、多くの初プレイゲームを遊べました。ネスターゲームズからは、久し振りに「フローズンフォレスト」に挑戦。
スカート Skirt
(プレイ時間 各10−25分)
カナレアブストラクトのジェネリックボードで遊べるゲームのひとつです。手番では外周ヘックスにコマを置き、そこから直線上の内側のヘックスのどこかにコマを置きます。このとき、途中で別のコマ(自分のでも相手プレイヤーのでも)にブロックされていてはなりませんが、例外としておいた外周に接するコマのグループは無視できます。また、外周ヘックスにはコマをおかず、既においた外周の自分のコマを使って内側のヘックスにコマを置くこともできます。こうしてヘックスヘックスボードの対辺2辺かひとつおきの3辺を連結すれば勝利です。
今日遊んだ初プレイゲームでは一番気に入りました。これは面白い!
1戦目はぴーかんさんと遊んで勝利。2戦目は「ノード」のあとにスコットさんと遊び、こちらはスコットさんのうまい手に対抗できずに敗北(写真は2戦目の結果)。
結果
1戦目:自分 勝利、ぴーかん* 敗北
2戦目:スコット* 勝利、自分 敗北
ノード Node
(プレイ時間 15分)
これもカナレアブストラクトのジェネリックボードのゲームです。「スカート」の姉妹ゲームということで、目的は同じです。手番では外周ヘックスにコマを置き、2つの外周ヘックスのコマから伸びた直線の交点にコマを置きます。「スカート」同様に1アクション目をスキップして、すでに置いてある外周のコマ2つの交点に置くだけという選択肢もあります。
これも悪くないですが、個人的には「スカート」の方が好みです。
結果:自分 勝利、ぴーかん* 敗北
フローズン フォレスト Frozen Forest
(プレイ時間 各35−50分)
問題作と呼ばれていたけどなぜか気になる「フォレスト」をしのだけさんと遊びました。雪男のユキと少女ミナのかくれんぼで、互いに素という数学要素をうまく使ったゲームですが、かなりマニア向けです。ユキはミナを捕まえれば勝ち、ミナはユキから逃げ切るか手詰まりにすれば勝ちです。
どちらの側も色々と考える要素があります。もう少し勝ちの手筋などを見つけてみたいです。今回は、2ゲーム遊び、どちらも自分がユキとミナ両方で勝利。
また研究してみたいゲームです。
結果
1戦目:自分 勝利、しのだけ 敗北
2戦目:自分 勝利、しのだけ 敗北
ヨットレース Auf Kurs
(プレイ時間 85分)
前回遊べなかったのですが、再びぴーかんさんが持ち込んでくれたのでプレイできました。これはありがたいです。その名の通り沖にあるブイを回って戻ってくるというレースで、運の要素が全くない完全情報レースです。
岸辺で出発地点を決めたら、みんなで順に灯台を配置していきます。灯台は1方向にだけ光が伸びており、この灯台の光が非常に大切な要素です。なぜならヨットは2方向からの灯台の光で照らされた交点でしか止まれないのです。
手番には9アクションポイントを使って自分のヨットを前進させます。1ポイントで1マス前進しますが、途中で進行方向を変えることはできません。灯台の光を60度回転させるのは1ポイント、灯台を1マス動かすのは2ポイント、となっています。不思議なことにブイは動かないのですが灯台は動くのです。
なかなか面白いと思いますが、アクションポイント制のゆえダウンタイムが結構あるので4人くらいの方が良いかもしれません。またヨット同士に妨害する要素はないのも不思議です。終盤のトップ争いには関われたのですが、最後のタイブレークでスコットさんに敗北。
なお、完全情報レースといえば「ビラボング」「リンジャ」「ブレーキングアウエイ」「大競技場」などがありますね。どれもなかなか面白く、自分が好きなジャンルかもしれません。
結果:スコット 1位、自分 2位、中村 3位、ちょこ、土井、ぴーかん
砂漠を越えて Durch die Wüste (Z-MAN版)
(説明 10分 プレイ時間 50分)
ちょこさんのリクエストで持ち込んだ「砂漠を越えて」です。比較的新しい版で川のマップが裏面にありますが、今回は土井さんと自分以外は初プレイだったので標準マップで遊びました。4人だとセットアップでの調整があまりいらないのが楽です。
今回はエリアが全く囲めずに、そこでかなり差をつけられました。初プレイの中村さんが善戦しましたが、僅差で土井さんの勝利。
結果:土井 71、中村 68、自分 63、ちょこ 58
90度 90 Grad
(プレイ時間 各5−25分)
各プレイヤーはマーブルをL字型に並べますが、そのとき1つだけあるキングに当たるマーブルをコーナーにおきます。目的は自分のキングマーブルを中央に移動するか、あいてのキングマーブルを盤上から押し出すかです。
移動のルールがかなり独特で、移動したいマーブルは移動方向に向かって直角の列に並ぶマーブルの数(自分と相手の両方、そして動かすマーブルそれ自身も含む)だけ移動します。横方向にマーブルがなければ縦方向に1マス動くということです。移動するときは他のマーブルを押したり押し出せます。ただし相手が押した列を押し返して同じ配置にすること(つまり千日手)はできません。異なる配置になれば可能です。
慣れるまではかなり難しく感じましたが、なれてくると面白いです。「ラインズオブアクション」や「アキバ」みたいですね。今回は先手がすべて勝利。先手が有利なのかもしれません。
結果
1戦目:自分* 勝利、たっくん 敗北
2戦目:たっくん* 勝利、自分 敗北
3戦目:たっくん* 勝利、自分 敗北
4戦目:自分* 勝利、たっくん 敗北
頭脳絶好調ミニ Einfach Genial: Reiseedition (2011 年版)
(プレイ時間 35分)
ちょこさん持ち込みの「頭脳絶好調ミニ」です。シングルとダブルの割合が3対2になっていて、ダブルが多少少なくなっています。ちょこさんはかなり慎重に進めていくタイプで、なかなか絶好調に到達しません。終盤でうまく連続置きが決まって勝利。
結果:自分 9−10−11−12−18−18、ちょこ 8−8−9−9−9−13
ピラミッド Pyramido (デラックス版)
(プレイ時間 25分)
最後に「ピラミッド」の木箱版(デラックス版)です。クニツィアの古いアブストラクトゲームで、もしかしたらペンギンパーティーのアイディアはこの辺りが起源なのでは、と思わせるゲームです。マーブルを出す数と移動のタイミングのバランスが難しいゲームで、久し振りでその辺りを忘れていました。でもなんとか勝利。
結果:自分 勝利、ちょこ 敗北
道化師さん、そして久し振りに来てくれた佐藤さんとは一緒に遊べませんでしたが、またの機会に遊びましょう。
ゲーム・インデックス
日付別
五十音順
アルファベット順
イズナさん主催の高尾ボードゲーム会です。「エフテーヴェー」、「バディーホップ」、「ガッシーゴリラ」、「カルバカードゲーム」は初プレイ。
エフテーヴェー FTW?! (サニーバード版)
(説明 5分 プレイ時間 4ディール45分)
到着した時にちょうど3人で遊ばれていました。4人で遊ぼうと誘われて参加。4人の場合は1−48までの48枚のカードを使い12枚ずつ配ります。目的は高得点を得ること。誰か1人の手札が1枚になったら終了で、そのとき手札の最も大きい数字がプラス点、それ以外はマイナス点になります。1枚なら(つまりディールを終了させれば)マイナスはないので48点が最高。そしてマイナス点にはならないので0点が最低となります。
手番は手札から共通の場に1枚プレイするか、自分の前に1枚プレイするか、場から1枚を手札にするかのいずれかです。このとき、共通の場は昇順、そして自分の前のカードは降順でなければなりません。さらに自分の前にカードをプレイするときには場よりも小さな数字でなければなりません。最初はこのあたりがややこしいです。
自分の前にあるカードはすべて見えるように並べておき、手札から場に出す時に何枚でも一緒に加えて出すこともできます。これにより合計値が大きくなって出す条件を満たせるというわけです。このとき追加で出したカードは捨てるので、場の数値が下がります。
場から1枚を手札にすると、場が流れます。しかし、自分は1枚手札が増えてしまい、また次のプレイヤーは何でも場に出せるので、あまり行いたくないアクションですが、これをやらずに勝つのは難しいと思います。
手札を40以上の高数値1枚と小さい数字にして、自分の前に大きな数字のカードを出しておくのが鉄則だと思います。なかなかそううまくはいきませんが。また遊んでみたいゲームです。
結果:自分 159、イズナ 156、たっくん 117、武井 44
バディー ホップ Buddy Hop
(プレイ時間 各5-10分)
クニツィアの子供ゲームです。部屋を走り回るゲームなので、なかなか遊ぶ機会がありませんが、今回ようやく遊べました。2種類のゲームが入っており、どちらも体を動かすゲームです。
ゲーム1「メモリーシークエンス Memory Sequencing」は6色のボードを床に置き、並んだカードの順にその上を飛び回るというゲームです。カードがだんだん増えていくので、記憶力があやふやになっていきます。
ゲーム2「スピードマッチング Speed Matching」は6色のボードを部屋の好きなところに置き、各プレイヤーは個人デッキの6色のカードを一つずつそれらボードの上に置いてくるというリアルタイムレースです。こちらの方がスピーディーで面白かったですが、場所をかなり選びます。
どちらのゲームもイズナさんの勝利。これは子供と遊ぶと楽しいかもしれませんね。
結果
ゲーム1「メモリーシークエンス」:イズナ 0(勝利)、たっくん 1、武井 2、自分 2
ゲーム2「スピードマッチング」:イズナ 0(勝利)、たっくん 1、自分 1、武井 2
ガッシー ゴリラ Gussy Gorillas
(説明 20分 プレイ時間 15分)
バイトウイングゲームズからクニツィアのケーパーズクルミナル3部作を買った時についでに買ったゲームだったと思います。リアルタイムの交渉ゲームです。個人の山札からみんな1枚をめくり、他の全員に見えるように持ち、自分だけは見ることができません。もしみてしまったらそれは自分の得点の山において直ちにもう1枚めくります。これで他の誰かと交渉してカードを交換しお互いの得点の山に置くということを繰り返します。交渉が進まなければもう1枚めくって2枚で交渉することもできるし、あきらめて自分の得点の山に入れることもできます。全員が
マイナスのカードやそれをプラスにするカードなどがあり、ある程度自分の得点の山に何を置いたかを覚えておくことが大切です。1勝するとバナナが1つもらえ、先に2勝したプレイヤーが勝利です。今回は自分が2連続で勝ちました。10人までできるので、大人数で遊んでみたい。
結果:自分 勝利
1ディール目:自分 57、たっくん 44、武井 41、イズナ 37
2ディール目:自分 46、武井 42、イズナ 37、たっくん 不明
勝利と名声と Victory & Honor
(説明 20分 プレイ時間 105分)
最近おすすめのトリックテイクである「勝利と名声と」です。同時に3トリックが進行していくというかなりユニークなゲームだと思います。自分以外は全員初プレイですが、練習はせずに説明のあとゲームに入りました。
4ディール戦で、3ディール目までは我が軍が95対77で勝っていたのですが、最終ディールで逆転負け。次回はいよいよセットコレクションのカードも入れて遊びたいです。
結果:イズナ&たっくん 114、武井&自分 109
カルバ カードゲーム Karuba: Das Kartenspiel
(説明 5分 プレイ時間 各15分)
トミーさん持ち込みの「カルバカードゲーム」です。全員が同じ16枚の個人デッキを持ち、3枚の手札から2枚を選び同時公開。カードの合計値が低いプレイヤーはそのうち1枚しか使えません。数値は1−16なので、うまく小さな数字と大きな数字を組み合わせて出したいのですが、そうそううまくいきません。
プレイヤーはそのあと、出したカード1−2枚で自分の前に4x4のグリッドを完成させていきます。4色の探検家と神殿を結ぶと3点、その途中に宝石や金があればさらに1−2点が加わります。ただし、神殿は経路をブロックするというのが非常に厄介で、かなり綿密にプランニングをしていかないとどうしょうもなくなります。
2回遊んでどちらもトミーさんが圧倒的勝利。さすがです。トミーさんは元の「カルバ」よりもこちらの方が好きだそうですが、何となくわかる気がします。また遊んで、今度こそ勝ちたいです。
結果
1戦目:トミー 24、武井 18、イズナ 17、たっくん 15、自分 13
2戦目:トミー 23、たっくん 14、武井 13、イズナ 13、自分 13
ザ マインド The Mind
最後は余った時間で「ザマインド」です。自分は感覚で出していたのですが、みんな心の中で数えているのですね。そういえばそんなゲームだったかもしれません。時間の関係でレベル6クリアで終了。
結果:レベル6クリアで途中終了
パルミラ Palmyra (グループSNE版)
(説明 10分 プレイ時間 45分)
グループSNE版は横浜クニツィア会で見たことがありますが遊ぶのは初めてです。壺が倒れやすいのが改善されていないことやプレイヤー表示マーカーがないのはどうかと思うのですが、ゲーム自体はコンパクトにまとまった素晴らしい経済ゲームです。
ラウンドを誰が終わらせるか、そして次を誰が始めるのかが大切なのですが、第1ラウンドを終わらせたのは自分で、つまり第2ラウンドでは4番手になってしまい価格が上がった赤い壺を売り損ねてしまいました。うまく売買を続けていたりっきーさんの勝利。
結果:りっきー 153、自分 102、てんか 94、なで 82
クリップカット パークス ClipCut Parks
(プレイ時間 25分)
ダイスを使ったロールアンドライトとかロールアンドビルドとかロールアンドディバイドとか色々ありますが、このゲームはなんとロールアンドカット、つまりダイスの目に示された数だけハサミで切り込みを入れていくという斬新なシステムです。
各プレイヤーは正方形のグリッドで塗り分けられた紙を1枚持ち、これを与えられたカードの条件に合うように、そして無駄がないようにうまく切り取っていくのです。条件は形だけではなく、シンボルや色、そして正方形の連結などがあり、なかなか大変です。パズルとしてはとても面白いです。てんかさんりっきーさんと同時部自分も5枚のカードを全て達成したのですが、無駄が一番少なかった天下さんの勝利。
結果:てんか 勝利、りっきー、自分 なで
QE QE
(プレイ時間 45分)
かなり久し振りに遊ぶ青天井競ゲームのQEです。どんどんとビッド額がインフレしていくのが人間の心理を表していますが、システムとしては危うさも感じます。中盤から終盤に向けてはビッドが高くなるのがわかっているなら、序盤も高くなりそうなものですが、どうもそうなりません。このゲームが大好きだというりっきーさんが使った金額も91万6千と少ないのに点数を圧倒的に得ていて勝利。今度このゲームに拡張が出たそうですが気になるところであります。
結果:りっきー 38(916,000)、やぎの 24(990,000)、自分 24(1,424,457)、なで 35(脱落2,275,000)
(括弧内は使った金額)
ぴよぴよ Piou Piou
(説明 5分 プレイ時間 5分)
子供用のカードゲーム。4種類のカード(雄鶏、雌鶏、鳥の巣、狐)があり、手札4枚から雄鶏&雌鶏&鳥の巣の組み合わせで卵トークンがもらえ、さらに雌鶏2枚でそれを孵化させて点数化できます。狐は孵化前の卵トークンを他人から奪えますが、雄鶏2枚でそれをブロックできます。先に3匹を孵化させれば勝利です。考えどころはあまりないですが、童心に戻って楽しめました。この日唯一の勝利。
結果:自分 3、やぎの 1、かーん 1
ペントミノをさがせ 5er Finden
(説明 5分 プレイ時間 15分)
各プレイヤーは正方グリッドが6種類の色(シンボル)に塗り分けられたボードを持ちます。ダイスを5つ振り、ダイスに示されたシンボルの組み合わせからなるペントミノを探すというゲームです。12種類のペントミノは形によって1−4点と点数に差があるのも良いですね。最後の方はだいぶ慣れてきて面白くなってきたので、次回は5ラウンド通して遊びたい。
結果(3ラウンドのみ):かーん 32、自分 29、やぎの 25