第61回横浜クニツィア会のレポートです。神奈川地区センター和室で9:30-20:30の11時間開催です。参加者15名(うち初参加3名)と盛況でした。出版社で辿るクニツィア史第28回はペガサスゲームズ第1期として20世紀のペガサスです。といっても該当するのは1999年出版の「スチーブンソンズロケット」のみで、次にペガサスから出版されるのは2007年の「交易王」まで待たなければなりません。なので、この1ゲームだけを第1期とするのが妥当だと思います。
スチーブンソンズロケット Stephensons Rocket (1999)
「スチーブンソンズロケット」はイギリスの鉄道黎明時代をテーマとした運の要素がない完全公開情報なゲーマーズゲームです。近年グレイルゲームズとグループSNEからそれぞれリメイクが出版され(ただしSNE版はスチーブンスンロケットという表記です)、さらにブラジル版も出版される予定です。18xxシリーズにちょっと見かけが似ているので、18KZ(18クニツィア)と呼ばれることもあるとか。とはいってもシステムは大きく異なり、タイルは1種類(両面で直線とジェントルカーブ)しかなく、プレイヤーは駅トークン、駅、株の3種で得点を競います。この3種が複雑に絡み合っており、なかなかバランスよくプレイするのは大変です。
個人的な初プレイはないのですが、版違い(リメイク)の初プレイは「ゴールドカントリー」、「ピニャータス」の3つです。特に「ゴールドカントリー」はかなり要素が加わっています。
ショッテントッテン2 Schotten Totten 2
(説明 15分 プレイ時間 20分)
最初に到着したヤスシさんと「ショッテントッテン2」を遊びました。時間の関係で1戦のみです。久し振りですが、概ねルールは覚えていました。自分が攻撃側でもう少しで勝てるというところでデッキが尽きて敗北。
結果:ヤスシ(防御側) 勝利、自分(攻撃側*) 敗北
ゴールド カントリー Gold Country
(説明 25分 プレイ時間 45分)
キックスターターで手に入れた「スペクタクラム」のリメイクの「ゴールドカントリー」です。豪華版コンポーネントは重量が重いので、今回は通常コンポーネントで遊びました。テーマはサーカスからアメリカ、カリフォルニアのゴールドラッシュというよりわかりやすいものになりました。手番には手元にある3個のコマの配置(強制)、カードを2枚まで売買する(任意)、特殊カードを買って使う(任意)の3種のアクションを好きな順で行いますが、ひとつのアクションを分けてはいけません。以前のスペクタクラムでは売買は分けられたので(つまり1枚売買してから3個配置し、さらに1枚を売買する)こちらの方が少しきついルールです。しかし配置前に1つおかれた共通のコマと交換ができるのは良いところだと思います。また鉱脈が7箇所あり、これらにコマの列がたどり着くとその下にある黒いコマ2個を袋に入れます。以後はこの黒いコマを引く可能性があるわけです。黒いコマは任意の色のコマの隣りに置けて単なる邪魔者ですが、使い方によってはかなり有効だと思います。
結果:Sato 133、ぴーかん 129、自分 121、ヤスシ 92
ハバランディ Havalandi
(プレイ時間 40分)
ヤスシさんのリクエスト。久し振りに遊びます。ダイスでボードの周囲を進む気球から直線上の位置にコマを置いて行きます。今回はボーナスカードの1つが2片を連結してそのコマ数が点数になるというものだったのですが、あと1つか2つというところで阻止されてしまいかなり痛かったです。このままならなさが良いですね。もっと遊ばれても良いのでは?
結果:ヤスシ 77、Sato 74、自分 61
デッド マンズ トレジャー Dead Man's Treasure
(プレイ時間 各10分)
ヤスシさんリクエスト。プレイルーム版を遊ぶのは本当に久し振りです。キャプテンフリントの亡霊とベン・ガンのコマの後ろ側には時計回りか反時計回りかが書かれており親切です。手番数が多いだけスタートプレイヤーが有利なのでは、という疑惑がありましたが、今回も2戦ともスタートプレイヤーが勝ちました。本来はプレイヤー数に等しい回数を遊んで合計を競う方が良いかもしれません。
結果
1戦目:Chester* 23、自分 17、ヤスシ 16、Sato 14、やっちゃん 6
2戦目:やっちゃん* 14、Sato 13、ヤスシ 13、Chester 12、自分 9
ダーク サイド Dark Side
(説明 30分 プレイ時間 75分)
前回ぴーかんさんらが遊んでおり「なかなか面白い」と話題になっていて再リクエストされたので、今回は自分も加わりました。ルールを聞いていると、そんな感じだったなあと記憶が蘇ってきます。相手に自分のダークサイド(スート)を悟られないように自慢するのが面白いですね。たまに遊びたくなるというゲームかもしれません。これはルールをちゃんとまとめてまた遊びたいです。
結果:自分 74、ぴーかん 67、たっくん 61、はた 54、Yamasy 51
ホット リード Hot Lead (サニーバード版)
(プレイ時間 15分)
サニーバードがバイトウイング版のグラフィックを踏襲して出版したゲームです。そのせいなのか同サイズのボックスにあるはずのナンバリングがありません。これに似ているゲームがあるよね、とたっくんと話していたのですが2人ともゲーム名を思い出せず。後から考えたら「マインドアップ」ですね。
手軽に同時出しの妙が楽しめる良いゲームだと思います。時間が15分というのも遊びやすいですね。
結果:はた 73、yamasy 66、ぴーかん 58、たっくん 43、自分 18
スチーブンソンズ ロケット Stephensons Rocket (ペガサス版)
(説明 20分 プレイ時間 100分)
ペガサス版です。今回の「出版社でたどるクニツィア」の対象ゲームなのですが、それを知ってか知らずかちょこさんがリクエストしてくれました。この企画からリクエストが出たことがなかったので個人的には嬉しかったです。
完全公開情報ゲームで点数代りのお札がでかいのがみんなの目を引きます。裏が同じなのでこれはこれで機能していると思います。またリメイクのグレイル版やSNE版と異なり、チャート式ではなくトークンが都市にあるのは視覚的にはわかりやすいと思います。
黄色とオレンジと赤の3つの会社が最後にどうなるかという展開でしたが、青レンジと赤が合併したところでタイル切れで終了。黄色に力を入れていたちょこさんはかなり痛かったと思います。後半自分は有利に進めていたものの、序盤でうまく立ち回っていたと思われるたっくんに追いつけず3位でした。
結果:たっくん 77、双六小僧 73、自分 72、ちょこ 40
ピニャータス Piñatas
(プレイ時間 30分)
「ブードゥープリンス/マシュマロテスト」のリメイクで、切り札の決め方、フォローのルール、カードで0、5、7の特殊ルール、最後に残ったプレイヤーの点数、といったところは「ブードゥープリンス」と同じですが、誰かが一定点数を取ったらサドンデスで終了というのは「マシュマロテスト」を引き継いでいます。感覚として「ブードゥー」8割、「マシュマロ」2割という感じです。
カードは派手なグラフィックで目がチカチカしてきます。そして数字がインデックスにしかないのも欠点です。まあこのグラフィックを引き立てさせたかったらこうするしかなかったのかもしれません。
5人だと25点先取でChesterさんがちょうど25点を達成して勝利しました。
結果:Chester 25、たっくん 24、ヤスシ 21、自分 21、はた 9
このあとはオールプレイ版の「ハイソサエティ」が遊ばれていました。これまでと違い、初めて特殊カード3枚が加わったのですが、これらのカードについてはいろいろな意見があるようです。ハイソサエティ原理主義者の自分はこの3枚は不要ではと思いますが、次回のリメイクでどうなるのかが見ものですね。
これ以外には「ラストパラダイス」、「カルテル(すごろくや版)」、「ロイヤルビジット」、「マイスターマカツ」、「タリーオン」、「イリウム」、頭脳絶好調3D」、「まねきねこれくしょん」、「ラッツィア(スペインPrimigenio版)」、「エイプタウン」「カスカデロ」、「ゼロ(ピクシーゲームズ版)」、「ハイソサエティ(オールプレイ版)」が遊ばれていました。ぢ~ぷさん、ミスミンさん、あすまーさん、一味さんとは同卓できませんでしたが、またの機会に。
ゲーム・インデックス
日付別
五十音順
アルファベット順
サーフォサウルス マックス Surfosaurus Max
(説明 5分 プレイ時間 20分)
全員でひとつのポーカーハンドを作る「サーフォサウルスマックス」を遊びました。ベストは2−3名だと思うのでちょうど良い機会です。3人だと各プレイヤーが3枚ずつプレイして合計9枚から4枚のポーカーハンドを作っていきます。どこまで相手に乗るかが結構難しい。
結果:マルベリー 67、自分 50、みつる 49
カスカデロ Cascadero
(説明 15分 プレイ時間 90分)
3人ベストと思われる「カスカデロ」です。完全公開情報なのですが、ランダム配置で農民タイルを置くのと、選択した多いのでなかなか読み切るというまでにはいかないゲームです。
アブストラクト色が強いのでどうかなあと思っていたのですが、意外と気に入ってくれたみたいで良かったです。今回は脱落者なし。自分が5色それぞれで2つの街を結ぶ10点ボーナスを得たこともあり勝利。
結果:自分 47、マルベリー 35、みつる 30
グランド オーストリア ホテル Grand Austria Hotel (エンゲームズ版)
(説明 25分 プレイ時間 105分)
少し重めで未プレイゲームということで2015年の「グランドオーストリアホテル」を教えてもらいながら遊びました。スタートプレイヤーはダイスをすべて振り、それらを目ごとに分けます。それぞれの目がアクションに対応しており、ダイスの数がアクションの数を表しているのです。また手番の前に共通ボードに並んだ宿泊客カードを1枚獲得できます。これを2回行い、スタートプレイヤーを左隣りに移して次のラウンドとなりゲームを続けます。7ラウンドでゲーム終了です。
宿泊客はパンやケーキやワインやコーヒーを欲しがります。これらはダイス目の1-2のアクションで手に入ります。満足した客は自分の担当する部屋に宿泊してもらうのですが、これらの部屋を用意するのもまたダイスの3の目のアクションです。一度部屋に宿泊したらその部屋はもう使えません。
ゲームが始まる前には、宿泊客の出入りを管理するマネージメントみたいなものを予想していたのですが、かなり特殊能力が多くインターアクションが薄いユーロといった感じです。もう少しインターアクションが欲しいところです。
結果:みつる 165、マルベリー 114、自分 104
オービット Orbit + 拡張セット 星雲 Nebular Expansion
(プレイ時間 50分)
拡張の「星雲」に入っている3種のモジュール(ナビゲーショントークン、ハイパーアクセレレーターエンジン、人工星雲)すべてを使いました。さらに基本ゲームに入っているプリズムも使用。ボードは惑星の軌道に分岐がある裏面を使いました。
三つ巴の接戦で全員後故郷の星に戻れば良いという状態になりましたが、最後はみつるさんが勝ち切りました。やはりハイパーアクセレレーターエンジン(ロケット)は強いです。
結果:みつる 8(勝利)、マルベリー 8、自分 8
(スコアは訪問惑星数)
エゴ Ego + 拡張セット ID ID Expansion
(プレイ時間 85分)
「ベーオウルフ」よる遊びやすくなった気もするし、例外処理が多くなって面倒になった気もする「エゴ」です。これも拡張に含まれる2つすべてのモジュール(宇宙船モジュール、特別トークンモジュール)を入れて遊びました。自分は最後までに傷を癒していく方針で、適度にリスクを負いながら進めていき勝利。クレジットを使った競りは勝者だけがクレジットを消費するのですが、ちょっと奇妙なところがあるので、ルールを読み直してみます。
結果:自分 86、みつる 58、マルベリー 55
リバース Rebirth (限定版 Limited Edition)
(プレイ時間 50分)
リクエストで持ち込んだ「リバース」です。前回はスコットランドだったということで、今回はアイルランドを遊びました。電気や食料のタイルをどんどん繋げていく2人を尻目に、自分はミッション達成に励みます。最後は城の差で勝てたという感じで、なんと3点差。
ところで、x2の塔をとったのと同じ手番でミッションカードを達成しても、そのミッションカードにx2を置くことはできないようです。ミッションカードのスコアリングがあり、そのあと塔の処理があるという順番です。今回等のそばにおいてx2のタイルを得たと同時にミッションを達成するということが起こりそうだったのですが、これは不可能なわけです。
ギークの関連スレッド(出版社からのオフィシャルアンサー有り)
https://boardgamegeek.com/thread/3412926/about-2-tile
結果(アイルランド):自分 224、みつる 241、マルベリー 227
第104回土嚢の会です。参加者は史上最低人数と思える3名のみ。まあ長くやっているとこういうこともありますね。2人用と3人用を混ぜながら遊びました。今回遊んだ土嚢は前回と同じ「レルム」と「クロス」、そして個人的な初プレイは「ゴモクロク」です。写真は店が用意してくれたプレート。
ゴモクロク Gomoku Roku
(説明 5分 プレイ時間 各20−25分)
「ゴモクロク」は去年のゲームマーケットで手に入れたゲームです。五目並べ+双六というタイトルで、ボードの周囲にあるコマが後ろ側のプレイヤーが常に手番を行います。メインのボードに置く場所によってこのコマを1−4マス進めますが、進めてもまだ自分のコマが後ろならば連続で手番ができるのです。相手のコマは数えずに相手のコマより先に行くと、手番が交代します。
ボード中心付近は3−4なのですが、ここを踏むと相手に3−4回連続で手番が周ってしまいます。なお5連を作れば勝ちですが、この手番表示のコマも含めてもよいというのが面白いですね。
結果
1戦目:土井 勝利、自分* 敗北
2戦目:土井* 勝利、自分 敗北
3戦目:自分* 勝利、土井 敗北
4戦目:しのだけ* 勝利、自分 敗北
カスカデロ Cascadero
(説明 15分 プレイ時間 100分)
アブストラクトゲームとしてはかなり面白いと思う「カスカデロ」です。4人まで遊べますが、3人がベストかもしれません。農民バリアントを使いました。3人とも実力伯仲で、素晴らしいゲーム展開でした。終盤でリードしていたと思われるしのだけさんが手番数を見誤ってなんと脱落。こういうこともあるのですね。自分は1点差で土井さんに敗北してしまい、悔しい。
結果:土井 32、自分 31、しのだけ 39(脱落)
ビッグ ポイント Big Points
(プレイ時間 各15分)
1本道のディスクが並べられたコースの上をコマが進んでいきます。手番にはどの色のコマを動かしても良く、次の同色のディスクまで動かします。そして動いた先での前後どちらかのディスクを取り除いて自分のものにします。そしてコマがゴールした順番で対応する色のディスクの点数が決まるのです。
1戦目はルールを色々と間違えており、最初に到着したコマから1点、2点...、というようにしていたので団子状態でコマが進んでいきましたが、2戦目は到着したコマから5点、4点...となるので、かなり差がつきました。ゲームとしてはどちらも成立しているのではないでしょうか?
結果
1戦目:しのだけ 32、自分 31、土井 24
2戦目:自分 35、しのだけ 33、土井 23
レルム Realm
(プレイ時間 各15-30分)
前回の土嚢の会で初プレイ、今回で2回目です。前回はルールもちょっとあやふやだったのですが、今回でやっと少しわかってきた感じです。ベース、パワー、エンフォーサーの3種のコマが複雑に絡み合っていて、かなり大変です。どうにも直感的ではなく、なかなか覚えられません。
しのだけさんに攻め込まれて動けない状態にされてしまいました。これはもう少し続けて遊んでみたいです。
結果
1戦目:しのだけ* 9、自分 5
2戦目:しのだけ 勝利、自分 敗北
イーコール Ichor + 援軍&門 Reinforcements & Gates Expansion
(プレイ時間 15−40分)
しのだけさんは初プレイというので合計4回遊びました。まず1戦目は6x6のボードと基本セットだけで感覚を掴んでもらい、2戦目以降は7x7のボードに加えて拡張の「援軍&門」を導入しました。なお、今回初めて別売りの厚紙のボードを使いましたが、布ボードよりも遊びやすいです。
最初の2戦は自分が先手であるモンスターを受け持ち(写真は第2戦)、残りの2戦はしのだけさんが受け持ちましたが、結果としてはモンスター側が強く、モンスター側の全勝となりました。特に、サイクロプス Cyclops は2回動けるので(そのあと除外させるにせよ)強いと思います。3戦目ではヘスティア Hestia の能力にやられ、4戦目では援軍のカードのひとつであるカレドニアン・ボア Calydonian Boar の勝利条件を満たされてしまい敗北。
結果
1戦目(6x6):自分* 勝利、しのだけ 敗北
2戦目(7x7援軍&門):自分* 勝利、しのだけ 敗北
3戦目(7x7援軍&門):しのだけ* 勝利(9)、自分 敗北
4戦目(7x7援軍&門):しのだけ* 勝利(8)、自分 敗北
(*は先手のモンスター)
クロス Cross
(プレイ時間 各10-35分)
最後は前回不完全燃焼で終わった「クロス」です。ヘックス系なのですが、何か直感的ではなく自分はこのゲームが弱いみたいです。ボードを横断するように置くと、そのあとが消耗戦みたいになるということなのですが、そのあたりになる前に終わっていました。0勝2敗。
結果
1戦目:しのだけ 勝利、自分* 敗北
2戦目:しのだけ* 勝利、自分 敗北
夕食は月変わりメニューの「オムライス屋のオムそば」でした。次回は11月の予定です。