東京・高田馬場の「ゲームショップとど」でのゲーム会です。なかなか遊べないゲームを色々と遊べました。
木琴パニック Xylophone Panic
ねいじまさんに頼んで持ってきてもらったゲーム。2−3人用で、分解された木琴のように、1つの音だけを出す板がオクターブ分8枚あります。ひとりが奏者となり、一定のペースで木琴を叩く棒を振り下ろすことを繰り返します。他のプレイヤーは専用の楽譜を見ながら反対側からタイミングよく木琴の板を差し出して音を鳴らすようにするのです。奏者の目的は曲名を当てることです。
3人の場合は木琴の板を4つずつに分けで担当しますが、これがランダムなためにかなり大変です。さらに難しい曲だと和音まであるのです。まさに木琴パニック!
かなり楽しめて、もう一回、もう一回と何度もおねだりしてしまいました。またぜひ遊びたい。
キャット ブルース ザ ビッグ ギグ Cat Blues: The Big Gig
(説明 15分 プレイ時間 50分)
前回のクニツィア会で遊んだ「酔いどれ猫のブルース」のリメイクです。ルールがかなり変えられており、3ラウンドを通して集めていくカルテットチップや今回初めて使った7枚の7のカードなどいろいろな要素があります。また、元のゲームは表記が2−6人だったにも関わらず2−3人が適正で4人はちょっと微妙、5人以上は無理、という感じだったのですが、今回は表記が2−4人となっていて、一度は4人で試してみたかったのです。
結論から言えば4人でも全く問題なかったです。アサイさんが唯一6枚のカルテットチップを集めて10点ボーナス。自分は7のカルテットで7点を取ったはいいものの、このカルテットにはチップがないというのがクニツィアらしいところです。カルテットで得点した後に手札が4枚になるまで補充できるのは良いルールですね。
結果:アサイ 20、自分 15、ねいじま 6、ピザ 4
コロサスの子供たち Children of the Colossi
(説明 50分 プレイ時間 130分時間切れ)
この日のメインディッシュ。シュピールのノベルティーショーでホビージャパンの隣りのブースに展示されていたゲームです。その時に説明されたときにはもうちょっと気軽なゲームだと思っていたのですが、遊んでみるとかなり複雑で全く得点の見通しが立たないゲームでした。
タイトルの「コロサス Colossus(複数形はコロッシ Colossi)」は巨人を表す言葉ですが、このゲームでは恐竜を表します。プレイヤーは3匹の恐竜の卵の獲得を目指して、恐竜に対応する3枚のボードでさまざまなアクションを行うのです。手番の最後に、アクションボードに対応した恐竜を1歩動かし、移動先のマスで恐竜は卵を産みます。卵が一定数になると決算となりプレイヤーのコマの数に応じて卵を取り合うのです。恐竜は他の恐竜がいるマスには動けないので、ある程度は決算のタイミングが予測できます。
決算も単純なマジョリティーでは無くプレイヤーはカードをプレイしてそれにより相当結果が変わります。卵には点数をもたらすものがありますが、途中で時間切れになってしまったのでこの後どういう展開になっていくかは分かりません。次回は最後まで遊びたいものです。
結果:不明
賢者の数字 Wisdom of Numbers
(説明 5分 プレイ時間 25分)
数字を使った同人ゲーム。1−100の数字チップが裏向きに並んでいて、手番ではそれらにチップを表にして獲得したり、目的カードを取ったりします。目的カードにはおける数字の条件が色々とあり、「メルセンヌ数」「フィボナッチ数」など結構マニアックなものもあります。ただゲームとしてはこの条件の煩雑さによって楽しさが削がれてしまうという感覚が強いです。相手もチップを取れるとか、もう少しゲーム性が高い方が良かったのではないでしょうか。
結果:ねいじま 20、自分 19、ピザ 9
クマさんグミ キャッチミー! Gelini Catch Me!
息抜きに良いかなあと思って、持ち込んだゲームから出してみました。久し振りでちょっとルールを忘れていましたが、各色5枚あるなかでどこで相手に取らせてどのタイミングで取り返すかなど、結構ハラハラして面白いと思います。この日唯一二回遊んだゲームです(といっても1ゲームが数分なのですが)。自分は1勝もできませんでした。最後の最後で逆転されると悔しい。
結果
1戦目:ピザ 4、自分 3、ねいじま 2
2戦目:ねいじま 4、自分 3、ピザ 2
ジェントリアン Gentlian
(プレイ時間 20分)
アブストラクト(運の要素がない)レースゲームです。ゲームマーケットは売り切れだったので、このシリーズの中では唯一買い損なったゲームということもあり、ねいじまさんが気を利かせて持ってきてくれました。最終的な点数はレースでの順位、集めたレーストラックカード、帽子トークンの所有によって決められます。手番はレーストラック上で一番後ろのプレイヤーからです。移動する歩数(1−4)を示すボードに自分のコマを置き(3人ならばそのときにもう一つの歩数マスをブロックします)、その数だけ移動します。面白いのは、その次のプレイヤーからは自分のコマを動かさなくても良いということです。他のプレイヤーのコマを動かすときにはそのプレイヤーに対応した歩数を動かし、帽子トークンを受け取ります。帽子トークンを持っている間は他のプレイヤーのコマを動かせませんが、自分のコマを動かせば返却できます。
レーストラックはカードをつなぎ合わせて作られており、追加移動を強制されるマスや他人に動かされない安全マスなどがあります。そして、各カードにはプラスやマイナスの点数があり、最後にカードから抜け出したプレイヤーがカードを受け取るのです。
自分はこういうゲームがかなり好きなので非常に楽しめました。また遊びたい。
結果:自分 8、ピザ 4、ねいじま 4
ゲーム・インデックス
日付別
五十音順
アルファベット順
2回目の訪問となる、鎌倉・大船の hideout で遊びました。
カリバ Kariba (ヘルベチク限定版)
(説明 5分 プレイ時間 3ディール45分)
前回もhideoutで遊んだ「カリバ」です。今回は限定版を遊びました。カメレオンカードが1枚だけスパイスとして加わり、このカードは単独でしか出せませんがどの数字としても出せる、というものです。単に強いだけではないのがクニツィアらしいです。
運の要素も強いのですが、ちゃんと考え所もあります。ある程度どの数字が何枚出たかというカードカウンティングをしておくと良いでしょう。3ディール遊びました。
結果:自分 61、いとやん 41、まな 38、うど 38
ゴー ゴー エスキモー Go Go Eskimo
(プレイ時間 50分)
見栄えが良くてとっつきやすいゲーム、と思って持ってきたのがこの「ゴーゴーエスキモー」です。なんといってもエスキモーのコマ(もふもふ付き)や白熊のお尻が可愛い! しかしゲームはシビアで、自分の思い通りとタイミングでラウンドが終わらず、このゲームで久し振りに最下位になってしまいました。
結果:うど 34、まな 33、いとやん 25、自分 23
スウォップ! Swopp!
シェディングゲーム/大富豪系ゲームなのでとっつきやすいのでは、と思って持ってきたゲームです。あまり欲しくないカードが場にある時に、交換するのか降りるかが悩ましいゲームです。2ディール目までは優勢だったのですが、最終の第3ディールで逆転されました。
結果:いとやん 31、うど 30、自分 24、まな 6
DTC DTC
(プレイ時間 2戦55分)
手軽なブラフゲームの傑作です。おそらくカードゲームの中では一番「ライアーズダイス」に感覚が似ているカードゲームだと思います。短いので2回遊んだのですが、2回目は終盤に向けて手札を3とジョーカーだけにしたら、なんと「3で6枚」と回ってくるではないですか。なのでただちに「3を12枚」と回して、手札を0にして久し振りに無失点を果たしました。
結果
1戦目:いとやん 11、自分 14、うど 18、まな 23
2戦目:自分 0、うど 5、いとやん 10、まな 51
ホエール ライダーズ Whale Riders
(プレイ時間 50分)
これも見た目が綺麗なゲームだと思います。買い物ゲームなのでとっつきやすい面もあり、持ち込んでみました。自分はあまりこのゲームが得意ではないのですが、今回は一番後ろをゆっくり着いていく作戦で、あまり無理せずに契約を達成して行ったこともあり、ゴールできませんでしたが1位になれました。絶版なのが本当に勿体無いゲームです。
結果:自分 24、まな 23、うど 22、いとやん 18
また、次回が楽しみです。
第51回クニツィア会のレポートです。東神奈川の神奈川地区センター和室での11時間開催、参加は全部で12名(うち初参加1名)と盛況でした。出版社でたどるクニツィア史19回はコスモス第1期です。
砂漠を越えて Durch die Wüste (1998)
ロスト シティ Lost Cities (1999)
前身のフランクコスモス出版の「ラストパラダイス(1993年)」から5年。再びコスモスとクニツィアが結びついたのがこの2作です。これ以降は2000年からの指輪物語シリーズになるので、ここまでを第1期として区切ることにしました。
「砂漠を越えて」は前回のハンスイムグリュックの2作「チグリスユーフラテス」、「サムライ」とともにタイル配置3部作(陣取り3部作)と呼ばれることがあります。運のない完全情報ゲームで、プレイヤーは4-5色のキャラバン(らくだのグループ)を広げて、オアシスや水たまりの獲得や、囲った土地、キャラバンの大きさを競います。2-5人のどの人数でも良く、多人数囲碁といった趣があります。近年は川が描かれたボードや、各種の拡張があります。
「ロストシティ」は「ショッテントッテン/バトルライン」と双璧をなす2人用カードゲームの傑作です。ここから派生したゲームは数多く、特に「ケルト」ではSdJを受賞しています。オフィシャルサイトでは2デッキ使って遊ぶ4人でのパートナーシップ(ペア戦)のルールがあり、第2版からしばらくはこのルールも記載されていました。写真は、昔ボール紙から作った携帯用の箱です。
この日の初プレイは「マイスターマカツ」、版違いの初プレイは「キャットブルース・ザ・ビッグギグ」です。また「皇(ハン)」を異なる拡張込みで2回も遊べました。また、コスモスのゲームはどちらも1回ずつ遊びました。
スペース ワーム Space Worm
(説明 5分 プレイ時間 40分)
クニツィアの紙ペンでは一番好きな「スペースワーム」です。今回はスーパーフルーツがあるレベル2を遊びました。自分は首尾良く紫と黄色のフルーツを最初に通過し、さらに緑も2位だったので、それだけで16点を得たのですが、ゲームが思ったより早く終わってしまい惑星を5個も残してマイナス15点となり、結局7点と最下位タイでした。こんなに惑星を残してしまったのは初めて。
結果(レベル2):さぼ 18、河原 10、トモヤ 7、はた 7、自分 7
皇 Huang + 王宮 The Royal Palace
(説明 各10分 プレイ時間 各80−85分)
ぴーかんさんの主導で「皇(ハン)」を2回も遊びました。前から遊んでみたかった盗賊と十八王宮の拡張です。さらに王宮という4ヘックス分のモニュメントの拡張も使いました。これは黄色のモニュメントの1種で手札を1枚増やします。
1戦目は盗賊拡張です。通常マップに3ヘックスからなる赤い盗賊タイルを置いておきます。タイルには様々な数の兵力が示されており、この兵力と等しい赤タイルがあるという扱いになります。これらの周りには指導者を置けず、また赤の指導者がいる国と盗賊タイルを繋ぐときには兵力と同じだけの赤いタイルがなければなりません。通常の戦争と異なり、手札から加えることはできないのです。
ルールで明確でないのは、もし赤の指導者がいないときにはどうなるか、ということです。繋いでしまうと、のちに赤の指導者が置かれたときに盗賊を兵力として加えることになってしまうので、繋ぐこと自体ができないのではないかと思うのですが、現時点では不明です。
2戦目は特別なマップを使った十八王宮です。このマップでは川ヘックスが三角形になっているところはないので青のモニュメントは作れません。その代わりに、ボードの指定された場所に王宮を置いていきます。これらは1つの国に2以上の王宮があると、青の指導者は王宮1つを残して他の王宮をすべて獲得できます。「チグリスユーフラテス」での緑の商人と同じルールです。この王宮は1つ2点です。
「皇(ハン)」は結構よく持ち込むのですが、実は遊ぶのは2回目です。「チグリスユーフラテス」のルールについとらわれてしまいがちですが、今回はまあまあうまくルールを忘れることができてひたすらモニュメントの所有権だけを気にして1戦目は勝利。しかし2戦目は流れに乗れずに敗北でした。外部戦争での点数が1点であり、片方の国が全て勝利するので、自分自身の国を作るということになりがちですね。
ようやく全ての拡張セットも揃ったので、次回は5人プレイを試してみたいです。
結果
1戦目(盗賊 Rogue Bandit):自分 16−17−17−19、たっくん 15−15−15−16、ぴーかん 9−9−10−16
2戦目(十八王宮 Eighteen Kingdoms):ぴーかん 20−20−21−21、たっくん 17−17−18−22、自分 13−13−14−14
砂漠を越えて Durch die Wüste (コスモス版)
(プレイ時間 60分)
コスモス第1弾「砂漠を越えて」初版です。この版を遊ぶのは久し振りで、最近よく遊ぶオールプレイ版とは若干色合いが異なる優しいパステルカラーです。4人だとコマの数やらボードサイズを調整する必要がなくて準備が簡単なのは良いですね。結構うまくエリアを作って行ったつもりでしたが、2ヶ所で大きなエリアを作ったピザさんに1点差で敗北。悔しい!
結果:ピザ 78、自分 77、トモヤ 63、ぴーかん 52
キャット ブルース ザ ビッグ ギグ Cat Blues: The Big Gig
(説明 プレイ時間 55分)
ピザさん持ち込みの「キャットブルース・ザ・ビッグギグ」です。「酔いどれ猫のブルース(カッツェンジャマーブルース)」のリメイクですが、結構大幅にルールが変わっているのでギークでも別エントリーの扱いになっています。相違点は知る限りは以下のとおりです。
1.ゲームは3ラウンド行い、各ラウンド用のネズミチップがある。
2.3ラウンドを通して異なる値(ジョーカーを含む)のカルテットを完成させていく。最も多く完成させるとゲーム終了時に10点。
3.カルテットをメルドしたあと、手札が4枚未満ならば4枚になるまで山札から補充する。
4.オプションとして7のカードが7枚入っている(今回は使わず)。
ゲーム自体が短いので3ラウンド制は良いと思います。ゲームを通して異なる数値のカルテットを作るのは、「ノミのサーカス」から「スターウォーズ」への変更みたいです(こちらでは異なる数値のトリオを作っていく)。なんといっても一番大きな変更は3番の手札の自動補充です。これまではタイミングを間違えて競り落としてしまうと脱落してしまうという非常にシビアなゲームだったのが、初めてでも遊びやすくなりました。これで競りが楽になるのかと思ったら、まったくそんなことはなく単に競り値があがりN枚のカードに対して
N+1枚以上を出すことも多いです。なかなか以前のバージョンとは異なるダイナミクスで面白いです。
次回は7のカード7枚も入れて遊んでみたいものです。
結果:自分 24、ピザ 20、しのだけ 9
マイスター マカツ Meister Makatsu
(プレイ時間 各20分)
エッセン新作「マイスターマカツ」です。各プレイヤーはまったく同じ24枚(3スート1−8)のデッキを持ちます。自分のデッキから4枚を手札にしスタートプレイヤーから2巡カードを出します。3スートそれぞれで最も高いカードを出したプレイヤーはそのカードが示す分だけペナルティー点です。なお、同スートの同数値は後出し勝ちです。ここで残った手札2枚は第2ラウンドのデッキ用に脇によけておきます。6回繰り返したら、横によけた12枚を使って第2ラウンド、同様に4枚の手札を3回繰り返すと脇によけたカードは6枚になっているはずです。3ラウンド目は、1回目の勝負後に残った2枚を捨てずに最後の2枚を引いて勝負します。こうして11回の勝負を終えた後にペナルティー点が少ないほうが勝ちです。
今まであったようでなかったようなちょっと不思議なゲームです。1ラウンド目から3ラウンド目に向かってペナルティーが増えていくので、どこで自分の高数値のカードを使っておくかが悩ましいです。日本語化されると良いですね。
結果
1戦目:アリ 8、自分 9、ぴーかん 15、しのだけ 16、ピザ 18
2戦目:しのだけ 6、ピザ 9、ぴーかん 13、自分 14、アリ 18
ヘックメック カードゲーム Heckmeck am Karteneck
(プレイ時間 35分)
卓が6人になったので、6人でできる「ヘックメックカードゲーム」です。ちょっと久し振りでしたが、ルールは覚えていました。結構タイルを取ったり取られたりがあって盛り上がります。ちょっと足し算が面倒なところもあるので、「ヘックメックジュニア」のように1と2だけを使った「ヘックメックジュニアカードゲーム」などがあっても良いかもしれません。1点差の僅差で1位を取れて嬉しい。
結果:自分 28、さぼ 27、ピザ 24、アリ 24、しのだけ 21、ぴーかん 11
ロスト シティ Lost Cities (コスモス初版 パートナーシップ)
(プレイ時間 4ディール60分)
最後はコスモス第2弾「ロストシティ」初版を使ってのペア戦です。「ロストシティ/ケルト」シリーズの中では一番好きなゲームのひとつがこのペア戦ですが、ある程度通常の「ロストシティ」に慣れていたほうが良いのかもしれません。今回「ロストシティ」自体が初めてだというアリさんとペアを組み、4ディール戦をしました。1ディール目で大きなマイナスになってしまったものの、そのあとはまずまずだったと思います。なぜかどちらのチームも同じスートを展開していくプレイが多くて苦しかったです。
結果:しのだけ&ぴーかん 150、アリ&自分 53
これ以外には「押し屋東京」「カラコルム」「クワークルフレックス」「メディチ対ストロッツィ」「カピバラクッキークラブ」「タリーオン」「カスカディト」「モンキーランド」「カリバ」「ルービーのABC」「クマさんグミキャッチミー」「ウイッチストーン(拡張入り)」が遊ばれていました。(最後のウイッチストーンは河原さんの勝利だったようです)。今回はぢ〜ぷさん、ヤスシさんとは同卓できませんでしたが、またの機会に!