横浜クニツィア会 2026.06.06

第57回横浜クニツィア会のレポートです。神奈川地区センター料理室で9:30-20:30の終日開催で9名が参加しました。出版社で辿るクニツィア史第26回は、アメリカ・ニューメキシコ州のリオグランデゲームズ第1弾です。1998年から2009年までクニツィアのゲームに関わっていました。

RioGrandeGames20260606.JPGメディチ Medici (1998)
ロストシティ Lost Cities (1999)
ノミのサーカス Circus Flohcati (2004)

リオグランデゲームズはドイツの出版社のゲームをグラフィックはそのままに英語版にするということがほとんどで、オリジナルグラフィックのものは「メディチ(1998)」と「ロストシティボードゲーム(2008)」の2つしかありません。今回はこのうち第1弾としてメディチのみを取り上げます。

「メディチ」はドイツのアミーゴが出版した3年後の1998年に出版された英語版です。アミーゴ版では交易品の色とプレイヤーの色が重なっていてプレアビリティに問題があったのを解消しようとしたのか、リオグランデ版ではボードの交易品は絵になっています。しかしこの絵がわかりづらく、さらにプレイヤーのコマで隠れてしまうという欠点があります。さらに得点ボードがなんと奇数しか書かれてなくてこれがかなりプレイアビリティーを下げているのです。以下の詳細レビューに比較があります。

メディチ詳細レビュー:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001128.html#medici

「ロストシティ」はコスモス版があり、「ノミのサーカス」はアミーゴ版があります。アミーゴ版ではカードのグラフィックから文字がのぞかれて簡略化されており、また10色のボーナスがないところがアミーゴ版と異なります。

ノミのサーカスレビュー:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/000868.html#zirkusflohcati


以下はリオグランデゲームズがグラフィックを変えずに英語版を出版したゲームの一覧です。タイトルや発売年が変更されているものは、ドイツ版/リオグランデ版の順で書いてあります。

ハンスイムグリュック
サムライ Samurai (1998)
グラディエーター Kampf der Gladiatoren / Clash of the Gladiators (2002)
アメンラー Amun-Re (2003)
カルカソンヌディブルク Carcassonne Die Burg / Carcassonne The Castle (2003)
バベルの塔 Der Turmbau zu Babel / Tower of Babel (2005)
チグリスユーフラテス 王たちの戦い Euphrat & Tigiris: Wettstreit der Könige / Euphrat & Tigris: Contest of Kings (2005)

ゴルトジーバー
酔いどれ猫のブルース Katzenjammer Blues (1998)
マネー Money! (1999)
バンパイア Vampir / Vampire (2000)
アフリカ Africa (2001)

アレア
ラー Ra (1999)
タージマハル Tadsch Mahal / Taj Mahal (2000)
パラッツォ Palazzo (2005)

コスモス
ロストシティ Lost Cities (1999)
レーパーバーン Auf der Reeperbahn nacht um halb zwei / Times Square (2006)

ペガサス
スチーブンソンロケット Stephensons Rocket (1999)

ジャンボ
アムステルダムの商人 Die Kaufleute von Amsterdam /. Merchants of Amsterdam (2000)

ラベンスバーガー
ドラゴンランド Drachenland / Dragon Land (2002)
マルコポーロ Auf den Spuren von Marco Polo / Marco Polo Expediton (2004)

アミーゴ
ノミのサーカス Zirkus Flohcati / Circus Flohcati (1998/2004)

ツォッホ
ヘックメック Heckmeck am Bratwurmeck / Pickomino (2005)

セレクタ
水晶を取りもどせ! Mago Magino (2004/2009)

これらとは別に2005年から2009年にかけてアバクスと共同で出版していたゲーム群もあり、これはまた別の機会に扱いたいと思います。

アバクス&リオグランデ共同版
トッポ Toppo (2005)
メディチ Medici (2006)
メディチ対ストロッツィ Medici vs Strozzi (2006)
タージマハル Taj Mahal (2006)
ストロッツィ Strozzi (2008)
サムライカード Samurai: The Card Game (2009)
ラーの司祭 Priests of Ra (2009)
ラーダイス Ra: The Dice Game (2009)


なお、今回の初プレイは「マウスハウラック」と「オービット」です。また「チグリスユーフラテス王たちの戦い」を久し振りに遊びました。



マウス ハウラック Die Sendung mit der Maus: Hau Ruck!
(プレイ時間 10分)
SendungMitDerMausHauRuck20260606.JPG2001年にシュミットから出版された手軽な2人用カードゲーム。1−10とアヒルのカードを持ち、同時にカードを出して綱引きをします。大きいカードなら引き寄せられます。アヒルは最弱ですが、8−10には勝ちます。中央から2歩でそれぞれの領地に辿り着き1点入ります。2点差がつけばサドンデス、そうでなければカードが尽きた時に点が多い方が勝ちます。同点ならば、そのままの状態からカードを再び全て取って続けます。

今回は最初に来てくれたフクさんと遊びました。サドンデスにはならなかったものの1点とって勝利。1995年出版の「トール」の簡易版バリアントとも言えますね。

結果:自分 1、フク 0



マウマウ!! ボードゲーム Mau Mau!! Das Brettspiel
(プレイ時間 30分)
MauMauDasBrettspiel20260606.JPGちょこさんのリクエスト。「ウノ」のドイツ版「マウマウ」をボードゲーム化したものです。所々にルールの不明瞭点があるものの、結構楽しく遊べます。序盤からマウマウを連発させたぴーかんさんの勝利。

結果:ぴーかん 33、自分 32、フク 25、ちょこ 24



ストロッツィ Strozzi
(プレイ時間 75分)
Strozzi20260606.JPGちょこさんのリクエストでストロツィを遊びました。結構久し振りに遊びます。今回は交易品2種でトップを取ったものの、船のスピードなどそれ以外の要素が振るわずにフクさんと同点最下位。タイブレークを考慮すると自分が最下位でした。

結果:ヤスシ 215、ちょこ 180、ぴーかん 175、フク 160、自分 160



オービット Orbit
(説明 15分 プレイ時間 各55分)
Orbit20260606-1.JPGバイトウイングからの宇宙三部作 Cosmic Silos Trilogy の「サイロ」「エゴ」「オービット」のうち唯一完全新作なのがこのオービットです。タイトルの ORBIT は Orbital Race Between Interstellar Tourists の略のようです。

このシリーズはどのゲームも基本ゲームに加えて1つの拡張と2つのアップグレードコンポーネントの4つがあります。オービットの場合は以下の通り。

基本ゲーム Base Game
星雲拡張 Nebular Expansion(3種類の拡張が遊べる)
デラックス木ゴマ Deluxe Wood (Includes Nebular Expansion)(基本+星雲のコマを全て木製に)
デュアルレイヤーボード Dual Layered Boards

基本ゲームでは、ボードが両面(初級と上級)で、加えて3つのバリアント(プリズム、4人パートナーシップ(ペア戦)、上級者2人用デュアルスペースシップ)が遊べます。星雲拡張は3つのモジュールから成り(ナビゲーショントークン、アイパーアクセレレーターエンジン、人工星雲)いろいろな組み合わせを遊ぶことができます。

今回はちょこさんも彼自身のコピーを持ってきてくれたので、1ゲーム目は同時に2卓が立つというなかよし村状態です。まずは初級ボードで遊びました。

目的は自分の惑星から出発して、他のすべての惑星を巡ってから再び自分の惑星に戻ってくることです。手番にはカードを1枚プレイし、そこに書かれた惑星移動、移動、方向転換、チャージなどを好きな順番でできます。キューブを使うとさらに移動できます。カードやキューブの保有上限は特定の惑星や散らばるステーションに到達することで増やせます。

Orbit20260606-2.JPG最初はかなりパズル色が強いと思いましたが、慣れてくるとどうやって相手を邪魔しながら自分だけ有利に進めるかがわかってきます。1戦目は先手だった自分が勝利。2戦目は裏面の軌道に分岐がある上級マップとプリズムという移動しない惑星のバリアントを加えて、手番の逆回りにちゃんと自分の色を選んでいきました。どちらの面も面白いと思います。今回は合計4回も遊ばれました。

結果(数字は訪問惑星数)
1戦目(初級):自分 7(勝利)、フク 7、スコット 5
2戦目(上級+プリズム):タキセ 8、ちょこ 7、ぴーかん 7、自分 6



メディチ Medici (リオグランデ版)
(説明 10分 プレイ時間 70分)
Medici20260606.JPGリオグランデから出版されている2つのオリジナルグラフィックのゲームのうちの1つです。この版を遊ぶのはなんと15年振り、2011年以来です。遊びにくいコンポーネントだということは記憶にあったのですが、実際に遊ぶと記憶以上に遊びづらかったです。点数が奇数しか書かれていないのですぐに間違えそうになります。そして交易品のカードとボードのどれがどれに一致するかがわからないのです。リオグランデがこれ以降10年間、オリジナルグラフィックに手を出さなかった理由がわかります。

それでもゲームは面白く。後半はコンポーネントに慣れてきたこともあって白熱しました。途中までは良い線にいたと思うのですが、カードが足りなくなって2枚しか競り落とせないラウンドもあり最下位になってしまいました。

2011年のレポート:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001074.html#medici

結果:ぴーかん 137、ちょこ 117、タキセ 113、自分 95



エイプ タウン Ape Town
(プレイ時間 80分)
ApeTown20260606.JPG今回で3回目。かなり難解なゲームです。配置できる場所が3色で運要素があるのですが、それ以外の運要素はありません。すぐに点数になるバナナや猿と、エリアが埋まるとバナナが点数になるオラウータンとキツネザル。これらが絡み合っていて、またしても最下位になってしまいました。最下位にしかなったことがありません。このゲームは苦手なのかも。しかし独特のプレイ感覚があるのでまた遊びたい。

結果:ぴーかん 66、スコット 63、Rael 58、自分 58



チグリス ユーフラテス 王たちの戦い Euphrates & Tigris: Contest of Kings (リオグランデ版)
(説明 15分 プレイ時間 50分)
E&TContestOfKings20260606.JPGヤスシさんからリクエストされていたのですが、ぴーかんさんが偶然(?)リオグランデ版を持ってきていました。グラフィックはチグリスユーフラテスのハンスイムグリュック版(初版)を踏襲しており、ドイツ語版はEuphrat & Tigris: Wettstreit der Königeなので、リオグランデ英語版もそれに合わせてユーフラテスが先の Euphrates & Tigris: Contest of Kingsです。元のボードゲームだとメイフェア英語版はチグリスが先の Tigris & Euphrates だったので、わかりづらいですね。

久し振りに遊ぶので結構ルールを忘れていましたが、それよりもプレイ感覚を忘れていました。モニュメントにあたる船を相手の土地に作って奪おうと思っていたら、カードが減ってしまい繋げなくなってしまうという初歩的なミスを犯します。そんなこともあり、最後まで振るわずに最下位でした。

ルールは元のゲームよりも複雑ですが、慣れると時間はかなり短縮されます。元のゲームに慣れてきてから遊ぶのが良いでしょう。この感覚はちょっと独特で面白いと思うので、忘れないうちにまた遊びたい。

結果:ぴーかん 5−5−5−6、ヤスシ 4−4−6−9、ちょこ 3−4−4−5、自分 3−3−3−4



イントゥー ザ ブルー Into the Blue
(プレイ時間 25分)
IntoTheBlue20260606.JPG最後は、軽いダイスゲームの「イントゥーザブルー」です。コンポーネントが問題点がありますが、ダイスゲームとしては悪くないです。今回は5人でしたが、3人くらいの方が良いかもね。

結果:Rael 16、アリ 15、自分 13、ぴーかん 11、ヤスシ 10



Results20260606.JPG他に遊ばれていたゲーム:コンパスクエスト、ポウ!、ラーアンドライト、だんだんダンジョン、サクラ、マイスターマカツ、非クニツィア2点ほど(本来はダメです!)。

これで今回のクニツィア会は終了です。終了後はRaelさんおすすめの関内のスープカレーの店へ。

次回は7月18日です。
https://twipla.jp/events/731508

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