鉄分補充会 2010.12.19

ヴァイスさんの招待で彼の主催する鉄分補充会に参加しました。妙な名前ですが、鉄道ゲーム(主に18XXシリーズ)を遊ぶ会とのことです。場所はさいたま市で和室にテーブルと座布団という日本らしいゲーム会でした。また、以前から1830の戦略ページやレガシーゲームズなどの件でお世話になっていたアトグさんと一緒に遊ぶこともできました。メインは1846で4人と5人の2卓両方ともが1846でした。



1846 1846
(説明 25分 プレイ時間 6時間20分)
1846-round1.jpg1846はマジェランやレースフォーザギャラクシーで有名なレーマンがアレンジした18XXシリーズで、アトグさんの一押しのゲームです(アトグさんの1846のページはここ)。自分も18XXの未プレイのなかでは一番遊んでみたかったもので、短時間というのも魅力です。場所はアメリカ中西部のオハイオ、インディアナ、イリノイ、ミシガン州辺りで、とくに鉄道時代の大拠点だったシカゴを巡る争いが繰り広げられるのです。

18XXシリーズは鉄道ゲームの中では難易度が高いとされ、株の取引を核とした経済ゲームの側面も強いのですが、ここでは主に1830との違いを記述していきます。第一に、個人会社が多いこととその選択方法が変わっています。競りではなく個人会社のデッキから7枚取り、欲しいものを1枚選んで支払い、デッキの下に戻す、ということを何巡も繰り返すのです。初めて1846を遊ぶときにはここが一番難しいところだと思います。個人会社は、トークンと列車を持ち路線を引ける会社から始まって、シカゴ入りを確定させる会社、トンネルの値段を安くする会社など多彩です。第二に、鉄道会社の少なさです。5人プレイだと7社しかありません。資金が少ないこともあって、他人に会社を押し付けるということはあまりないそうです。会社設立は2株からですが、売られた株の分だけしか会社の資金は入ってきません。会社が能動的に追加資金を得る方法として、自社株をバンクプールに売ることができます。ただし社長は自分が持っている株数までしか売ることができないという制限があるし、株価こそ下がらないものの売値は1ランク安いのです。第三に株価の変動ルールが挙げられます。配当が株価の倍や3倍を越えることによって、株価が2ランク、3ランクと一気に上昇するのです。反対に社長以外が株を売っても株価が下がらず、社長が売るときさえ何枚売っても1ランクしか下がりません。よって仕手戦などはやりにくくなっているのです。最後にすべての線路タイルは最低20のコストがかかるということがあります。このあたりは蒸気の時代などを踏襲しているのかもしれません。列車はボードの端から端の東西ルートを走るとボーナスが付きます。他にも列車は2種類のどちらか好きな方を買えたりと、いろいろな仕掛けがあります。

1846-eog.jpg18XX自体が久し振りであり、最初に個人会社を買うものの何を買ってよいかわからず、ミニチュア会社でトークンと列車を持つ Michigan Southern (MS)とシカゴやセントルイスでのボーナス収益がある Meat Packing Company (MEAT) を選びました。これでもう200の出費です。鉄道会社はシカゴ近くの Fort Wayne にトークンが置ける特殊能力があるペンシルバニア Pennsylvania (PRR) を興しました。資金繰りが非常に難しい展開でしたが、なんとか MSとPRRの共同作業で東西ルートを確定。後半になってもゲームが終わらず、これは2台目の永久列車が必要だと悟り、2回も留保して第2の東西ルートも確定。ただ時既に遅しで終わってみれば最下位でした。

なかなか面白いとは思いますが、1830で一番好きだった仕手戦や社長交代がほぼなくなってしまったのは少々残念です。まあ別のゲームと考えれば、かなり特徴のある要素も多いのでやりがいがあるゲームだとは思います。レーマンらしく個人会社のみならず鉄道会社にも特殊能力があるので最初は大変かもしれません。もう何度かは遊んでみたいと思わせるゲームです。

結果:アトグ 7101、たむら 6946、ヴァイス 6934、あぜ道 6425、自分 5955



1846のあとは暫くみんなぐったりとしていました。アトグさんのゲーム展開の解説や感想戦のあとは再び2卓に分かれて軽いゲームをいくつか遊びました。



ポイズン Poison
(プレイ時間 40分)
Poison20101219.jpgさて、何を遊ぼうかといことになり、自分以外は全員未プレイのポイズンをプレイ。せっかくなので5ディール遊びました。「洗面器ゲーム(洗面器に顔を突っ込んで我慢するようなゲーム)」とアトグさんは呼んでいましたが、我慢しなくても、誰よりも顔を上げ続けていれば良いというのがこのゲームの良さ。我慢するべきが取りにいくべきかは迷うところですね。

結果:自分 14(勝利)、はん 19、うつくし 23、たむら 30、アトグ 37



帝国 Imperium
(プレイ時間 20分)
Imperium20101219.jpgこの日の最後は古代ローマの新しいゲームから「帝国」です。レガシー好きのアトグさんには是非全部遊んで欲しいようなセットですが、初めてとのことなので代表的で短時間のエリアマジョリティである「帝国」です。それほどひどいバッティングも起こらず、最後まで緊迫していました。最後のビッドを変えていれば勝てたのですが、それはしかたありません。なんと5人全部が2点差以内という大接戦でした。

結果:アトグ 17、たむら 17、うつくし 16、自分 16、はん 15



もうひとつのテーブルではキャット&チョコレート(ビジネス編)とチャーリーが遊ばれていました。そのあとファミリーレストランで夕食。皆さんと色々なゲーム談義を楽しみました。招待していただいたヴァイスさん、どうもありがとうございました。


アトグさんのレポートはここ

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