JAGA 2010.12.18

JAGA(ジャガ・Japan Games Association 日本ゲーム協会)は日本でも最古参のボードゲームサークルです。一度は行ってみたいと思っていたのですが、ようやく初参加できました。普段は1時から8時までなのですが、この日は12月で忘年会ということもあり1時から夕方5時まで。草場さんと一緒にパズル懇談会に行ってそのあと4時半頃に到着したときにはほとんど終了に近い状態で、レインボーしか遊べませんでしたが、5時からの忘年会のパーティーゲームを遊ぶことができました。



レインボー Rainbow
遊ぶのは2度目です。手札が次のラウンドの得点札になるというアイディアは好きなのですが、やはり2枚までしかとれないのと、取った数値がそのまま点数というのが今ひとつかなあと思いました。同数時を取るのは無制限にする代わりに、取った札でシークエンスのメルドを作るというセットコレクションにする、などとした方が面白いかもしれません。




5時から会場で忘年会が始まり、軽食やドリンクが出ました。その場の40人ほどで、主催者によるパーティーゲームを4種ほど遊びました。「デモクラシー」と「テレパシー」は両方ともトピックに合った答えを紙に書くのですが、採点方法が異なります。「デモクラシー」では同じ答えを書いた人数が多いほど得点が高く、逆に「テレパシー」では同じ答えを書いた人数が少ないほど(ただし2人、つまり自分以外に1人は必要)得点が高いのです。「デモクラシー」では、東京の地下鉄、干支、◯◯丼、などが出題されました。これは豚卵丼と書いたのが失敗でした。「テレパシー」では、都道府県名、コンビニで売っているもの、ボードゲーム名の3問で、それぞれ「青森県」「アイスクリーム」「バトルライン」と答えたのですが、なんと満点の30点を獲得してしまいました。僕のテレパシーを受け取ってくれた方のおかげですね。



NicoliDerby.jpg次にダイスを振ってチップを押し付けるゲーム(名前失念)で、これはLCRのような完全な運のゲームです。まあこういうのも大勢で遊ぶとそれなりに盛り上がるのですね。最後は「ニコリダービー」。3枚の付箋(ポストイット)に1から60までのどれかの数字を書きます。できるだけ低い数字を書くのですが、他のプレイヤーと同じ数字を書いていると無効となります。付箋には青2枚と赤1枚があり、赤だと得点が2倍になるのです。順番に開票していくのですが、これが盛り上がります。低い数字はことごとくバッティングしてしまうのですが、誰も15を書かなかったのは不思議です。



バトルライン Battle Line
BattleLine20101218.jpgバトルラインは2000年にアメリカのGMTから出版された2人用カードゲームです。その後2004年に日本語版が出たり2007年には第2版が出たりと非常に人気のあるゲームで、ボードゲームギークでは現在もなお66位というハイランキングを保っています。もとは前年の1999年にASSから出版されていたショッテントッテン Schotten-Totten というカードゲームで、こちらもシュミットやプロルードからリメイクが出ています。

バトルラインとショッテントッテンの大きな違いは戦術カードの有無です。両方とも6スートありますが、ショテントッテンは各スート1-9の54枚で、手札は6枚。さらにゲーム中に相手の石(旗)を宣言するのは自分の手番の終わりです。一方、バトルラインは各スート1-10の60枚と6枚増えた上に、10枚の戦術カードがついてきます。手札も1枚増えて7枚となり、通常の数値カードの代わりに戦術カードをプレイしたり補充したりできるのです。また、一般的に使われているアドバンスドルールでは、相手の旗を獲得するのは手番の最初です。これは戦術カードで覆すことができるチャンスを増やす為です。この強そうに見える戦術カードですが、相手と同数か1枚多くまでしかプレイできないという縛りがあります。つまり最初にプレイしてしまうと相手がプレイするまでプレイできません。

江戸川ゲーム会で約束していた通り、バトルラインファンのさくやさんとぢ~ぷさんと1戦ずつ戦うことができました。このもとになったショッテントッテンは自分も大好きなゲームなのですが、バトルラインはほとんど遊んだことがありませんでした。購入したのはバトルラインが先なのですが、最初の数回を除いてほとんどショッテントッテンのルールで遊んでいたので、バトルラインを遊んだのはほんとうに10回以下くらいだと思います。このバトルラインとショッテントッテンはどちらも賛否両論ありますが、バトルラインの方が少しながら人気があり、一般的にはこの戦術カードによる味付けは成功したということになっています。mixiにも専用のコミュニティがあるくらいです。

久し振りなので戦術カードの内容さえほとんど忘れていましたが、ショッテントッテンのようにプレイしているのではだめなようです。さすが慣れているさくやさんとぢ~ぷさんを相手に2戦2敗でした。面白かったのでまた遊んで下さい。



ライナー クニツィアの革命万歳 Long Live The Revolution!
(プレイ時間 各20分)
LongLiveRevolution20101218.jpgクニツィアが日本語版を最初に出した初めてのゲームです(ゲームリンクの付録を入れるとキャッチミーの方が先ですが)。ロシア革命ルールとフランス革命ルールがあるので両方遊ばせてもらいました。赤と青のカードが革命の両軍を表しており、どちらかが戦いに4ラウンド勝利すると終了。手札に残ったカードのうち、勝利側の色のカードは1枚1点です。各ラウンドでは全員1枚ずつカードを出し、数値合計の多かった方が勝ちます。勝った陣営で一番低い数値を出したプレイヤーは1点となります。このカードの出し方によってロシア革命ルール(同時に出す)とフランス革命ルール(手番順に出す)があり、また台札の有無などの違いもあります。数値がバッティングすると取れないので、特にフランス革命ルールでは1点を巡って誰を潰すかということになってしまいます。悪くはないのでもう少し続けて遊んでみたいゲームです。

結果
1戦目(ロシア革命ルール):自分 5、ぢ~ぷ 4、さくや 2、みずる 2、Rael 2
2戦目(フランス革命ルール):Rael 7、さくや 5、ぢ~ぷ 3、自分 3、みずる 2



キャット & チョコレート Cat & Chocolate
Cat%26Chotolate20101218.jpgエッセンでも販売していた危機回避方法を考えるゲームです。手札3枚には様々な道具が描かれており、手番になったらめくられたカードが告げている危機を手札を使ってうまく回避するように考えて、それをストーリーとして皆に話します。その後、他の全員で公開投票をし、支持者が多ければ得点となるのです。ルールを聞いただけで敬遠していたのですが、せっかくなのでプレイ。でも遊んでみたら意外なほど面白かったです。「巨大な子供が君を人形にして遊ぼうと手を伸ばす」に対しては「持っている本を差し出して、大人になるように促す」と言い、「最高の女性が誘惑してくる。だが彼女は明らかに悪魔だ」に対しては「持っている口紅を塗って自分が女である振りをする」と言いました(写真)。この2つは得点となったので覚えています。勝ち負け云々のゲームではないので組み分けカードは必要がないような気がします。ちょっと試してみたいと思ったのは各シチュエーションにつき、2人がストーリーを話してどちらが良いかを投票するというバリアントです。誰か試してみませんか?



これで初めてのジャガは終了。みな三々五々と帰っていったので僕たちがほぼ最後でした。そのあと、某所でRaelさん、みずるさん、バッハさんと4人でアドルングランドを遊びました。



アドルングランド Adlung Land
AdlungLand20101218.jpg小型のカードゲーム専門で有名なアドルング社が20周年を記念して出した、遊園地「アドルングランド」を作るゲームです。各アトラクションはアドルングのこれまでに出たゲームをモチーフとしており、見ているだけでも楽しめます。アトラクションには待ち時間、スリル度、満足度、などのパラメーターがあり、建設する為のコストと建設した後の得点が上下に書かれています。手番は2アクションで、アトラクションカードをドラフトして手札とするか、コストを払って建設するかのどちらかです。建設のコストはサンファンやレースフォーザギャラクシーのように他の手札を任意の枚数捨てることによっておこなわれ、さらに得点やメリットの高いアトラクションは、次に1回休みとなるカードをもらったり、他の誰かに手札を渡したりしなければなりません。さらに、アトラクションの周辺と合わせたパラメーターが4を越えるとそのパラメーターのペナルティカードを受け取ることになります。

悪くはないのですが、任意の個人を攻撃できてしまうのはどうも好きになれません。あとバランス上1回休みや2回休みになるのはわかるのですが、その間はゲームに参加しないこととなり、これももうすこしうまい方法がなかったのかなあと思ってしまいます。それでもアドルングが力を入れているだけのことはあると思うので、まだ遊んでいない方は遊んでみると良いと思います。

結果:Rael 60、自分 57、みずる 55、バッハ 52



5時からという短い参加時間でしたが、老舗のゲームサークルの味を楽しむことができました。また参加することがあればよろしくお願いします。

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