秋葉原水曜日の会 2010.12.22

ここのところ毎週のようにお世話になっている水曜日の会にまたお邪魔しました。水曜日の会はこの日が今年の最終日だそうです。



ハレルヤ Halleluja
(説明 5分 プレイ時間 30分)
Hallelujah20101222.jpg多人数完全情報アブストラクト。プレイヤーは他の3人のコマを取っていくのが目的です。3色(つまり相手からひとつずつ)の組み合わせだと7点、2色は3点、1色(つまり余り)は1点なので、できるだけまんべんなく、他のプレイヤーのコマを取るようにするのです。これ以外にも相手の悪魔コマを取るとボーナスで2点から4点ほど得られます。

このゲームの核となるのが1枚の正方形のタイル。四辺には1-2-3-4と書かれています。手番にはこのタイルを動かしたり回転させたりしたあとに、タイルからもっとも近いコマが指示された数(1-4)だけを進むことができるのです。面白いことに、1から順番に処理される為に、一番近いタイルが変わって連鎖が起こることがあります。ゲームではいかにこの連鎖を使って相手のコマを取るかが鍵だと思います。さらにコマには天使と悪魔の2面となっており、最初は全て天使ですが、天使を取ると悪魔になり、悪魔を取るとボーナス点が付きます。ただし悪魔で悪魔を取ることだけはできません。

今回はkitoさんの持ち込み。自分も実は持っているのですが未プレイだったので良い機会だと思って混ぜてもらいました。いたるさんやナルオさんがうまく正方形の1-2-3-4タイルのまわりを回転させるように連鎖させておりうまいなあと思いました。なおルールを後で見直してみると、いくつか不備があったようで、動かすのは縦横か斜め方向かのどちらかで両方を混ぜることはできないそうです。また自分のコマが盤上から見えなくなった場合には救済としてボーナスがもらえるようです。

結果:ナルオ 26、いたる 22、自分 15、kito 13



交易王 海の英雄 Handelsfürsten: Herren der Meere
(プレイ時間 各20分)
個人的に2007年のベストゲームだと思う交易王。場の流れを読むゲームなのですが、3種の特殊カードがあるといえルールがシンプルなのが魅力です。1戦目は猫さん、正微さんともに、2コイン余計にもらえるカードを購入。カードを1枚余計に買いすぎました。3艘目の船は要らなかったかな。折角なのでもう一度。2戦目は猫さんも正微さんもカードを買わないという戦法で、それが結局は良い結果になったようです。けろさんは対抗策として余分に1つ交易品キューブを交換できるというカードを買ってひとりで稼いでいましたが及ばず。自分はなんだかわからないままに煙に包まれたように負けていました。

結果
1戦目:正微 58、けろ 51、自分 44、猫 28
2戦目:猫 41、正微 41、けろ 32、自分 24



スパルタクス Spartacus
(プレイ時間 1時間)
Spartacus20101212.jpgスパルタクスは競りのようなストップ系カードゲーム(手札をなくしてあがる系統のゲームの総称)のような不思議なゲームです。全員1-10と旗印カードというまったく同じ構成のカード11枚を手札に持ちます。手番にはそれまで場に出ているカードよりも小さなカードか旗印カードを1枚出します。それができないとき、またはしたくないときにはパスをします。1度バスをしたら再度加わることができないハードパスです。全員がパスをしたら出たカードをまとめて裏向きにして自分の前に置いておきます。これらのカードの数値がそのまま自分の得点となり、旗印カードが入っていたら2倍(2枚3枚・・・と入っていれば4倍8倍・・・)になります。こうして誰か一人の手札が尽きたら、即ゲームオーバーです。残った手札はマイナス点(旗印カードが手札に残っていればマイナスが2倍)になるのです。

のちにオハイオとして再販されてますが少しルールが違います。もっとも大きな違いは、前ラウンドの勝者から新しいラウンドを始めるという部分です。もうひとつは、旗印カードにあたるオハイオカードは2倍カードでなくマイナス10として扱われ、ラウンドをオハイオカードで取ることもできることです。

結果:客商売 325、自分 280、 一ノ蔵 268、おりと 254、猫 236



カテリーナの陰謀 Die Verschwörung des Catilina
(プレイ時間 35分)
続けて「古代ローマの新しいゲーム」からもうひとつ。一ノ蔵さんが興味を持った推理ゲームの「カテリーナの陰謀」です。5スート1-6の各6枚、計30枚のカードを使い、各スートからあらかじめ1枚ずつ取り除きます。残りのカードを均等に配り、お互いに質問を重ねながら取り除いたカードの合計値を当てるゲームです。質問に2通りあるのが秀逸で、カード/数値について、全員に聞いて、該当するカードのうち1枚を見せてもらうか、1人だけに聞いて該当するカード全てを見せてもらうかのどちらかです。

単なるメモでなくきちんとデータを整理していかなければならないゲームなのですが、どういう質問をすれば一番効果的なのか、他のプレイヤーに情報を余与えずに自分だけ情報を得られるのか、を考えるのが非常に楽しいゲームです。短時間推理ゲームの傑作だと個人的には思っています。途中で勘を働かせた一ノ蔵さんが21を宣言して失敗。その数ラウンド後に猫さんが見事合計値の17を当てることができました。

結果:猫(計17)



ガッツ Guts(ポーカーのバリアント)
(プレイ時間 20分)
ポーカーのバリアントでウィキペディア(英語)にも紹介されています(ここ)。プレイヤーの手札はたったの2枚で、ハンドはペアだけなのですが、全員同時に降りるかどうかを決めることと、降りずに負けたプレイヤーは、今回のポットと同額のチップを次回のポットとして場に出すというところが特徴的な部分です。

手が配られたら、手持ちの黄色いチップを握るかどうかを決めて拳を出して机を叩きながら「ガッツ、ガッツ、ガッツ・・・」と騒ぎます。全員準備ができたら公開。握ったプレイヤーが1人ならポットを取り、また全員が1のアンティを払って新たなポットとします。2人以上なら手札を公開し、勝ったプレイヤーはポットを総取り。負けたらポットと同額を払います。これにより、ポットがおそろしい速度で増えていくこともあり、そのあたりがこのゲームの面白いところです。例えば今回は7人だったので最初のポットは7コインなのですが、次の数ラウンドで6人、3人、5人、2人が握るとすれば、ポットは7x5x2x4x1=280と相当な高額になるのです。

今回は460スタート。途中破産しそうになりましたが、一度は復活。でも最後は草場さん共々破産してしまいました。手軽で面白いギャンブルゲームです。

結果:猫 778、いたる 687、Hiro 485、おりと 428、 客商売 161、草場 0、自分 0



ライナークニツィアの革命万歳 Long Live The Revolution!
(プレイ時間 5ディール25分)
LongLiveRevolution20101212.jpgJAGAで遊んだときには、なんとなくもやもや感がしたゲーム。でも今回で面白さがわかりました。素晴らしいゲームです。同時出しであるロシアルールで遊びましたが、手札を残して稼ぐか、各ラウンドの勝負に勝って稼ぐかと悩ましく、バッティングのルールもなかなか面白いです。タナカマさんが「これは面白い!」を連発。みな一様に面白いゲームだという結論になっていました。ゲームというのは不思議なもので、遊ぶ状況やメンバーなどによってがらりと変わります。このゲームのルールでわからないのが、全てバッティングして山札のカードが勝つときに山札のスートが負ける側だったらどうなるのか、というところです。今回は山札のスートを勝者にしましたが、この辺りのルールの不備は問題だと思います。

草場さん曰く「やっぱり革命はロシアだぜ」

結果:タナカマ 18、草場 18、客商売 17、いたる 16、自分 11

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