ウォルドーフゲーム会 2004.11.12

第二金曜の夜に行われるゲーム会。11月12日、はるばるウォルドーフまで行ってきました。今回は9人参加。マーク、ウエンディー、ダグ、ハリー、ハック、ルーク、ポール、ベン、そして自分です。新しいゲームはプレイできませんでしたが、サンティアゴや十二星座ゲームで楽しみました。

ウィードル Wheedle :ベンとハリーがコーヒーを買いに行っている15分くらいの間に5人でウィードルをプレイ。メンバーによって結構プレイ感が違います。ポールが独占を目指し他は一切他人に渡すという戦略で圧倒的勝利。終わってみると暴落株を4枚くらい持っていることが多くて、僕はなかなか点数が伸びませんでした。でも面白いですね、これ。7人以上用の拡張セットを作って欲しい。

ポール 74、マーク 58、ウエンディー 37、 自分 24、 ルーク 17

サンティアゴ Santiago :ここで4人と5人にグループ分け。4人がゴア Goa をはじめたので、残った5人で最近気に入っているサンティアゴをプレイしました。アフリカの西に浮かぶ島、カポベルデ Cape Verde のサンティアゴ島が舞台です。(今までずっと南米チリのサンティアゴがこのゲームの舞台だと思ってました。調べてみて良かった。)数年前住んでいた町には何故かカポベルデ人がいっぱいいたので、そういう意味では親しみを感じます。ゲーム自体はプランテーションの獲得と水路をめくるビッド(賄賂)のやりとりが面白いです。所持金がそのまま勝利点なので、最初の所持金10とラウンド毎での固定収入3が8回(最終ラウンドを除く)の合計34から、いかにしてプランテーションで所持金を伸ばしていくゲームなのかなあと思いました。

僕以外は全員初プレイ。ポールはビッドシステムを相当気に入ったようで、ニューイングランドのビッドと似ているがサンティアゴの方が面白いと言っていました。僕はいまだにこのゲームで勝った事が無く、今回も2位止まり。ルークの圧勝。あとでどういう戦略だったのかと聞いたところ、素直に自分の盤面上の得点を伸ばせば良いんじゃないか、とのことでした。他人の妨害ばかりを考えてはだめですね。納得。

(以前のレポートはここここ

ルーク 97、自分 76、ウエンディー 74、マーク 62、ポール 44

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シタデル(操り人形英語版) Citadels :隣のテーブルのゴアがまだ終わらないので、途中から来たハックと一緒に何か6人で出来るとゲームは、ということで操り人形です。今回はマーク持参のアメリカ版、シタデルを使用。とはいっても基本のキャラクターだけを使ったので、ゲーム内容はドイツ版と同じです。マークはコインだけシタデルの紙コインでなく、ドイツ版のを使っているので雰囲気があります。またキャラクターはスリーブに入れてあります。さすが。

小振りなカードゲームですが内容は普通のボードゲーム並です。といっても基本的な構造は単純。なるべく勝利点(イコール建築コスト)の高い建物カードを8つ建てきるのが目標です。手番には、手札の建物を1枚増やすか、またはコイン2を得るかをします。そのあと、建てたければ建築コストを払って手札から建物を1つだけ建てる(場にプレイする)事が出来ます。誰かが8つ建てたラウンドで終了。自分の建物の勝利点の合計で勝敗が決まるので、8つ建てられなくても勝利点の高い建物を建てれば勝てることがあります。その他にも、8つ建てたボーナス、全て5スートの建物を建てたボーナスなどがあり、また紫のスートの建物は全て特殊能力があります。

これだけだと、何の変哲もないゲームなのですが、そこに恐ろしくスパイスを効かせているのが特殊能力いっぱいのキャラクターです。このゲームはこれらのキャラクターが全てといっても良いでしょう。ゲームには8つ(拡張版では9つのキャラクターが登場します。キャラクターの特殊能力には、追加収入をもたらす、建物を複数建てる、他のキャラクターからお金を盗む、暗殺する、他人と手札を交換する、建物を破壊する、などがあります。

ラウンドのはじめにキャラクターカード8枚をよくシャッフルして、指定枚数(プレイ人数によって異なる、6人プレイだと1枚)を裏のまま抜き取り、前ラウンドで王様のキャラクターを選んだプレイヤーから順にキャラクターカードを選んで残ったカードを左のプレイヤーに回していきます。最後のプレイヤーは2択です。自分にカードが来た時点で自分より前に取られたカードと、あとに残ったカードが分かるので、誰が何を選んだかが大雑把にはわかるのですが、最初の一枚と選ばれなかった最後の一枚が埋められるので完全にはわかりません。フェレータやその続編であるモイタラで使われたキャラクター選択システムの流用ですが、モイタラとは雰囲気がかなり違います。(フェレータは未プレイ)

各キャラクターには手番順が割り振られていて、1の暗殺者からはじめて、8の傭兵まで順番に手番を進めていきます。コインを得たり建物を建てたりしながら、特殊能力を行使するわけです。暗殺と泥棒はキャラクター指定なので、思惑が当たった、はずれたで盛り上がります。

フェイドゥッティーのゲームではおそらく一番有名でかつ人気があるゲームだと思います。彼のゲームは特殊カードが多くて苦手なタイプなのですが、そこがアメリカゲーム慣れしたプレイヤーには受けるのでしょう。よく行くゲーム会のTGCではかなり人気があります。

ただ、運悪く序盤に2-3回暗殺されたら終わりです。手番が無いって言うのはやっぱり面白くないですよね。ゲームも結構長引くので最近は建物6か7で終了とすることが多いです。一般的には6-7人が面白いといわれているようですが、キャラクター選択時のダウンタイムが長いので僕は4人くらいが一番面白さを感じます。この辺は個人の好みですが。

ウエンディー 31、ハック 28、ポール27、自分 26、ルーク 17、マーク 13

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十二星座ゲーム Sternenhimmel :誰でも知っている夜空の12星座。それらが12枚の星座早見版を模したボードになっており、一等星とその他の星が架空の線で繋がっています。常にプレイヤー人数と同数のボードが表になっており、どれかのボードで決算が起こったら次のボードをめくるという風に12星座を巡っていきます。

各プレイヤーは金平糖のような形の9個の星(1、3、5、6、7、10、ブラックホールが各1個と二重星2個)を持ちます。手番にはこれらの星をボード上の星の上に置くだけ。一等星では裏向きに(眩し過ぎて他人には見えないということでしょうか?)、その他の暗い星では表向きに置きます。このハーフブラインドビッドともいうべき表と裏が混ぜこぜなのが面白いところです。そうしてあるボードが全て埋まったらそのボードの決算をします。一等星に置かれていたコマを表返し、各プレイヤーの数値の合計を出します。ここでブラックホールは隣の星全てを飲み込んで消してしまうのですが、ブラックホール同士が連なるとブラックホールが消えます。また二重星は隣の星の数値を倍にします。よって一等星に置かれた星が何かを見極めていかないと、ブラックホールの餌食になってしまいます。逆に二重星の恩恵を受けるかもしれませんが。

置いた星の数値の合計が1位と2位プレイヤーの得点はあらかじめボードごとに決まっています。1位と2位の差はあまり無く、3位以降は置いた星の数だけ1位のプレイヤーから得点を得ます。つまり、1位10点、2位8点の星座で3位と4位が2個づつ置いていれば1位のプレイヤーは10-4=6点、2位は8点、3位と4位は2点ずつとなるわけです。この現象は5人プレイのときは顕著で、2位を狙うのが基本です。うまく2位に滑り込んだときはなかなか快感です。今回は4人なので1位から引かれる得点が少なく、1位も2位もあまり変わりません。

久し振りにプレイしてみると、今のドイツゲーム比べてシンプルな良さを感じます。たまに、ボードの数を人数分でなく、人数マイナス1にすればいいのでは?ということを聞きますが、それだと低い数値(特に1や3)の出番が全くなくなってしまうと思います。今回は、適度に色々なボードで上位2位を目指していたので、最後の1つだけ、となってしまう場面が結構ありました。

隣のテーブルがサンクトペテルスブルグをプレイする間に2回プレイ。短時間で終わるのも良いですね。

1ゲーム目:自分 41、ベン 39、ルーク 35、ウエンディー 31
2ゲーム目:自分、ルーク、ベン 39でタイ ウエンディー29

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メイクンブレイク Make 'n' Break :最後の待ち時間でメイクンブレイクをマークから借りて3人でプレイ。1人4手番ほどプレイしましたがこの前で慣れていたのでダントツで勝ってしまいました。このゲームは慣れが全てかもしれませんね。カードには積み木の色が指定されたものと指定なしのものがありますが、2、3の積み木だけ色指定があるというカードがあっても良いかも知れません。

(前回のプレイレポートはここ

今回は比較的新しいゲームのゴアとサンクトペテルスブルグこそプレイできなかったものの、色々と楽しみました。でもよく考えたらゴアもサンクトもまだ一度しかプレイしてないんだよなあ。

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