ウォルドーフゲーム会 2004.08.13

一ヶ月前のゲーム会のレポートです。毎月第2金曜日の7時から12時まで行われるゲーム会で、今回は忙しい中何とか時間を作って参加してきました。

まず、フロカティサーカス Zirkus Flocati を2回プレイして運試しをしたあと、ずっとプレイしたかったマハラジャ Maharaja/Raja を初プレイ。クラマーとキースリングの大作です。

各エリアに7箇所宮殿を建てる場所があり、手持ちの宮殿を全て建てることを目指します。ただし宮殿は非常に高価です。宮殿は収入源になりますが、勝利目標だということを除けば非常に割高なので、値段の安い家を建てて資金を得ることも出来ます。ただし毎ラウンドどこか1つのエリアしか収入の対象になりません。その外に、各エリアを結ぶ街道上に家を建て通行料で稼ぐこともできます。

ゲームの核となるのは職業選択システムと同時2行動プロットです。各自が円盤の2つの矢印で2アクションを選び、同時に公開します。そのあと職業の順番に手番をこなしていくので待ち時間が少なく、展開がスピーディーです。クラマーのゲームはダウンタイム(待ち時間)が長いものが多く敬遠しがちでしたがこれは好感が持てます。アクションの選択肢としては「宮殿や家を建てる」、「家をストックから手元に補充する」、「収入が起こるエリアの順番を換える」、「職業を他のプレイヤーと交換する」などがあります。特に、職業強制交換が曲者で、必ずしも予定していた職業の特権を得られるわけではありません。これで計画が狂い、アクション実行不可能になると罰金です。

色々な意味でエルグランデをもとにしているゲームだと思います。円盤の同時プロット、家のストックからの補充、ある特定のエリアが清算の対象となる、などざっと思い付くだけでも類似点は結構あります。

ゲームは皆殆ど初めてで手探りの中、ハリーが一歩先んじて誰も止められずに終了。良いゲームなのでまた何度かプレイしてみたいですね。

puppiさんのレポートはここ:百聞は一見にしかず。「ラーメン大王、しかも真っ裸」の意味が分かりました。)

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その後、プレイ2度目となる乗車券 Ticket to Ride をプレイ。1度目は5人プレイでしたが今回は3人、だいぶ勝手が違います。どうもチケットが結果的にプラスかマイナスになってしまうのが大味な気がするのですが、どうでしょうか?

続けて結構久し振りのトーレス Torres 4人プレイ。持ち主のマイクは大のトーレス好きで、必ずといっていいほどゲーム会に持ってきます。これは他のゲームについても言えると思いますが、そのゲームが好きな人といっしょにプレイするとよりゲームの面白さがわかる気がします。過去に数回プレイしたことがあるのですが、今回は初めてマスターバージョンでプレイ。アクションカードは全員あらかじめ持っており、運の要素がありません。あまりアクションカードの役割を把握していなかったので少々つらかったですが、マスターバージョンのほうが面白いと思います。

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ボードの絵柄がメルヘンチックなトーレス


ここで人数は5人に。アダムスから共同で購入したゲームのうち自分の注文分をマイクが持ってきてくれましたが、そのひとつサンティアゴ Santiago をその場で開封して遊びました。ゲームを買ったその場で遊ぶと言うのはなかなか良い気分です。適正人数も5人とのこと。僕は未プレイなのでマイクがインストしてくれました。

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シュリンクを破る直前。どきどき。

毎ラウンド、人数分プランテーションタイルめくって公開しビッドで競り落とします。ビッドは一巡で競り上げる必要はありませんが、既に言われた値を言うことは出来ません。またパスすることも可能です。高いビッドのプレイヤーから順にタイルを選んでボード上に置きます。また、プランテーションは同種のものがまとめて置かれているほど最終的な価値が高くなりますが水路に面していなければいずれ枯れてしまいます。これらの要素が絡み合うのでビッドは相当考えます。

このゲームで非常に大切な水路は、毎ラウンド1セクションしかひかれません。プランテーションのビッドで最も低いビッドをしたプレイヤーが水路職人となりどこに引くかの最終決定権が与えられます。順番に水路を引いて欲しい場所を自分の色の棒で示し、賄賂として金額を提示します。パスすることも他のプレイヤーに同調して提示額を増すこともできます。水路職人は必ずしも最も金額の高い提案を呑む必要はなく、場合によっては全く無視して好きなところに水路をひくことも可能です。この水路を巡る賄賂の提示がサンティアゴの最も白熱するところです。ビッドですが、一種の交渉、さらに他人に同調できると言うのが面白いです。

こうして水路を確保しながらプランテーションを配置し、最終的に手持ちのお金とプランテーションの価値を合計して最も多かったプレイヤーの勝利となります。今日はこのゲームが一番面白かったです。時間も余りかからず、なかなかユニークな要素が詰まった好ゲームです。買ってよかった。

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各自が希望する水路の場所を示します。


世も更けてきて軽いゲームを幾つかプレイ。まずはマイク持参のボンゴ Bongo (新版)です。僕は旧版の筒状の方を持っていて一度だけプレイしたことがあります。ゲーム自体はリコシェロボットみたいに多人数早解きパズルのひとつです。サイコロを使っているので場のパターンがコロナ(ムーンスター)のように限られていてちょっと単調かなあ。この手のゲームが得意な僕が勝たせてもらいました。

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緑と赤のダイスも入れてプレイ。


最後はやはりマイク持参のコヨーテ Coyote で締めです。僕はやっぱりブラフでしょ、というタイプなのですがコヨーテも悪くないですね。ただちょっと考えると煮詰まったプレイになってしまう気がします。

今回は持参したゲームは殆どプレイせず、もっぱら他の方々が持ってきたゲームを遊ばせてもらいました。9月は都合で参加できなかったので今度のレポートは10月になります。

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