第59回クニツィア会は神大寺地区センター工芸室を使って行いました。9:30-20:30の11時間開催です。初参加1名を含む10名が参加しました。出版社でたどるクニツィア史第27回はアレアです。アレアはラベンスバーガーのゲーマーズブランドという位置付けで、まず大箱が、そして小箱が、次に中箱が最後に超小箱が出版されました。それぞれにナンバリングと統一感がある箱のデザインになっており、コレクションしている方も多いと思われます。
TGiWのアレア詳細ページ:https://tgiw.info/2023/02/alea-numbering.html
ラー Ra (1999)
タージ マハル Tadsch Mahal (2000)
ロイヤル ターフ Royal Turf (2001)
パラッツォ Palazzo (2005)
アレアの各シリーズは近年デザインが一新されて新シリーズが始まりましたが、クニツィアはそれ以前の初期のシリーズ群から4作を出版しています。
「ラー」はアレアの記念すべき大箱シリーズ1番のゲームで、三大競りゲームのひとつに数えられています。おそらく競りゲームの中では最も遊ばれているゲームです。クニツィアがゲーム専門となってから初めて出版したゲームという記念すべきゲームでもあります。リメイクも多く第1リメイク期がウーバープレイ (2005)とアバクス&リオグランデ (2009)、第2リメイク期がニューゲームズオーダー (2015)、ウインドライダー(2016)、エッジ(フランス/スペイン)(2016/2018)、そして第3期にはダイスツリーゲームズ(2021/2022)、25世紀ゲームズ(2025)というように次々と豪華版が現れ、そしてなんと拡張の貿易船が2025年に出版されました。
詳細レビュー:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/000934.html#ra
「タージマハル」は大箱シリーズ3番で、インドを舞台にした陣取りのゲームです。「アタック」や「海賊/コルセア」の使い捨ての競りと1巡待ってからの決算というシステムを踏襲し、かなり緻密なゲームになっています。リメイクとしてアバクス&リオグランデ(2006)、Z-MAN、ホビージャパン(2018)と出版され、近年ではグループSNE(2025)が日本語の第2版として出版されています。
詳細レビュー:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001366.html#tadschmahal
「ロイヤルターフ」は小箱シリーズ2番で、ギブソンゲームズの「ターフホースレーシング Turf Horse Racing(1995)」を元にした競馬と賭けのゲームです。ダイスの使い方がよくできており、6人まで遊べますが、4人くらいが適当だと思います。リメイクも多いのですが、のちにグループSNE (2017)が同名で出版した以外はすべて「ウィナーズサークル Winner's Circle」としてリメイクされています。フェイス2フェイス版 (2006)、スマート版(ロシア語)(2009)、ダイスツリー版 (2016, 2023)、MasQuaOca版(スペイン語)(2017)があります。
詳細レビュー:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001424.html#turfhorseracing
「パラッツォ」は中箱シリーズの2番に当たるゲームで、競りをするか購入するかという2択で建物を建てていきます。クニツィアのゲームの中でグラジュエーションデッキのシステム(1-2-3とゲームの進行に合わせてクライマックスを作るシステム)を使ったのは初めてではないでしょうか。またルールも結構煩雑です。アレア4作品の中で唯一リメイクされていないゲームです。
詳細レビュー:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/000695.html#palazzo
今回はこのうちタージマハルを除く3作を遊べました。初プレイはありませんが、版違いの初プレイゲームとしては「ロストシティザダイスゲーム」を遊びました。またようやく「アフリカ」をちゃんとしたルールで遊ぶことができました。
ロングボード Longboard
(プレイ時間 30分)
ぴーかんさんのリクエストで、まずは「ロングボード」を3人で遊びました。このゲーム苦手だったのですが、だんだん妥協のしどころがわかってきたみたいで、今回は勝利。全てのカードがオープンなので、ゲーム慣れしていない人とも一緒に遊べる良いゲームです。
結果:自分 49、ぴーかん 37、ナポポラ 30
ロスト シティ ザ ダイスゲーム Lost Cities: The Dice game
(プレイ時間 20分)
「ロストシティートレジャーハント」の日本語版リメイクです。この会で何度か遊ばれたことがあるものの自分が遊ぶのは初めて。「ロストシティトゥゴー」が「ロストシティタイルゲーム」となったのと同じ流れでグラフィックなども同様の系統なのですが、やはり気になるのは握手タイルにあたるx2と書かれたタイル。このタイルは1、2、3枚あるとその列の点数が2、3、4倍になるというのにx2とタイルに書いたためにわかりづらくなってしまいました。この流れも「ロストシティタイルゲーム」と同じです。困ったものです。
こちらは2-4人でできるので、今度3人以上で遊んでみたいです。おそらく3人以上の方が良いのではないでしょうか?
結果:自分 89、スコット 80
ロスト シティ トゥ ゴー Lost Cities: Das Abenteuer To Go
(プレイ時間 20分)
続けて「ロストシティトゥゴー」です。こちらは初版です。得点システムなど本家の「ロストシティ」に忠実で、めくりのシステムは「ケルトタイル」と同じですが、こちらは昇順のみなので2枚までキープできるのが面白いです。点数システムとこの2枚キープのルールだけで「ケルトタイル」とはかなり異なるプレイ感なのが良いですね。
結果:スコット 52、自分 20
ロイヤル ターフ Royal Turf (アレア版)
(説明 10分 プレイ時間 70分)
アレア小箱2番。言わずと知れた競馬ゲームの傑作です。この頃は6人で遊ぶことが多かったのですが、4人くらいの方が手番待ちでだれることもなくゲームにより関われて面白いと思います。コマの視認性も良く、プレイアビリティは高いです。
第1、第2レースは賭けているのが自分だけだったり、ダミーと一緒だったりということが多く、まったく勝てません。しかし全てが2倍になる第3レースで3位のスコットさんが手を差し伸べてくれて大勝ちし、自分は2位で終わりました。この辺り大味ですが、最初の2回でみんなのベットの癖を見極めるという意味もあるのかもしれませんね。
結果:スコット 2600、自分 2350、ちょこ 1600、ヤスシ 1300
ムレム MLEM: Die Astrokatzen
(説明 15分 プレイ時間 45分)
記録をあとで見ると、最後に遊んだのが2024年1月だったのでもう2年半前になります。どおりでルールをほとんど忘れていたわけです。ということで、今回はスコットさんが説明してくれました。聞きながら、そうそうそういうルールだったと思い出してきました。
3つある拡張モジュールのうち、個人目標の拡張は抜きで遊びました。相変わらず自分はリスクを取りすぎて宇宙の深淵を目指して砕け散るという展開が続き、気がつけばゲーム終盤になってしまいます。予想通り最下位に終わりました。
せっかく去年ベルリンで外付け拡張も買ったことだし、次回は拡張入り遊びたいです。
結果:ヤスシ 31、ナポポラ 30、あすまー 27、スコット 17、自分 15
酒場に死す Death in the Tavern
(説明 5分 プレイ時間 6ディール40分)
6人で軽いカードゲームとして「ゼロ」の直系にあたる「酒場に死す」です。カード運もあるのでどうしょうもないこともありますが、それでも結構、選択の良し悪しが後に響きます。6ディール行い、1回だけ2ラウンド目に上がれただけですが2位になれました。2人も良いけど6人も良いね!
結果:やっちゃん 21、自分 24、ナポポラ 25、ぴーかん 26、ヤスシ 27、ちょこ 35
アフリカ Africa
(説明 10分 プレイ時間 50分)
「アフリカ」はゴルトジーバーが2001年に出版したアフリカ大陸の探検と開拓をテーマとしたゲームです。ゴルトジーバーからクニツィアは4作を出版していますが、大箱はこの「アフリカ」だけ。日本ではエポック社からNon-Digital Strategy Gameとして中の説明書だけ変えて出版していたことがあります。しかし、訳文がひどい上に原文がないためルールのエラーがわからないといった致命的な欠点がありました。
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001729.html#africa
ボードには101ヘックスからなるアフリカ大陸が描かれています。うち5つの都市(明記されていないが、カイロ、ナイロビ、ケープタウン、ラゴス、カサブランカだと思われる)に当たる5ヘックス以外の96ヘックスにタイルを裏向きに配置し、各プレイヤーにベースキャンプを2個ずつ配って10個をストックに置いたら準備完了です。スタートする都市をスタートプレイヤーから時計回りに決めてゲーム開始です。
手番は2アクション制で、それぞれのアクションの前に0−2ヘックスの移動ができます。未踏の地(裏返しのタイルがあるヘックス)や他のプレイヤーがいるヘックスには移動できません。アクションは隣接するヘックスの裏向きのタイルをめくるか、めくらずにアクションを行うかのどちらかです。2アクションを放棄して移動可能な場所に移動するということもできますが、この時はアクションは行えません。また、2アクションを完全に放棄して移動可能な任意のヘックスに移動することもできます。
隣接ヘックスのタイルをめくったとき
動物や遊牧民なら隣接する同種の動物数(めくった動物も含む)、あるいは空きヘックスごとに1点を得ます。このとき、より点数が高い空きヘックスがあれば得点前に移動しても良いです。工芸品ならば獲得し、さらに獲得したタイルと同種の工芸品タイルを任意の枚数だけ他のプレイヤーの同枚数のタイルと交換できます。この交換ルールが結構ややこしいです。宝石や財宝はその個数(1−2個)が点数となります。神殿ならばベースキャンプを獲得します。
隣接ヘックスのタイルをめくらなかったとき
自分のコマがいるヘックス、あるいは隣接するヘックスの動物や遊牧民タイルをより点数の高いヘックスに移動して差分点をもらえます。移動距離は問いません。
自分のコマがいるヘックスが空きヘックスならば、そこに手持ちのベースキャンプを建てられます。ベースキャンプには2通りの使い方があり、隣接するヘックスの動物、遊牧民、神殿をそれぞれ1点として得点するか、隣接するヘックスにある宝石や黄金をすべて獲得してゲーム終了時のボーナスを狙うかのどちらかです。
こうして誰かが11枚目の神殿をめくったらゲーム直ちに終了です。このプレイヤーは3点を得ます。ゲーム終了時ボーナスとして、集めた交易品は種類ごとに1−12点に、また宝石と黄金は個数が1位と2位のプレイヤーに10点と6点が入ります。なお最終点数が同点だった時のタイブレークはありません。勝利を分かち合います。
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ルールのまとめ
アクション(手番に2アクション)
各アクションの前に2歩まで移動可能。
隣接タイルをめくる:
動物(6種各5枚計30枚):周辺の同種動物数+1点(1−5点)
遊牧民(10枚):周辺の空きヘックスが点数(0−6点)
(動物と遊牧民は得点の前に空きヘックスに移動が可能)
神殿(11枚):ベースキャンプ1個獲得、11枚目は3点獲得
宝石/黄金(価値1-2各5枚計20枚):1−2点
交易品(6種5枚計30枚):タイルを獲得。交換可能。ゲーム終了時ボーナス。
隣接タイルをめくらない:
動物タイルの移動(隣接ヘックスも可):差分点獲得
遊牧民タイルの移動(隣接ヘックスも可):差分点獲得
ベースキャンプ設立(隣接ヘックスは不可):動物、遊牧民、神殿を1点とするか、宝石/黄金タイルを獲得する。
2つのアクションを放棄:移動可能な任意のヘックスに移動。
ゲーム終了時ボーナス
交易品:同種1、2、3、4、5個で、それぞれ1、3、5、8、12点。
宝石/黄金:それぞれ1位、2位が10、6点。同値ならば足して等分にする(端数切り捨て)。
備考(間違えやすい点)
1:探検家コマの移動先と空きヘックス
探検家コマの移動先:裏向きのタイルと他のプレイヤーの探検家コマがいるヘックス以外に移動可能(表向きのタイルやベースキャンプがあっても良い)。
空きヘックス:タイルもベースキャンプもないヘックス(探検家コマがいても良い)
2:交易品の交換方法
交易品はたった今獲得した種類を任意のプレイヤーに渡し、同じ枚数の1種類の交易品を得ます。このとき、自分が渡すタイルは全てでなくても構いませんが、相手がからもらうタイルはその種類のすべてのタイルでなければなりません。言い換えれば相手の点数が下がるような交換はできません。
例えば自分がAABBBと持っていてAを得た時にBBを持っているプレイヤーと自分のAAを交換できます。すると自分はAが1枚余りますがABBBBBとなるので点数が上がります。
3:探検家コマの隣接ヘックスにある動物や遊牧民も動かせるが、ベースキャンプは隣接ヘックスには建てられない。
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このゲームで一番わかりづらいのは探検家コマが移動できるところと空きヘックスの概念が異なる所です。次にわかりづらいのはとれるアクションが多すぎる所です。多すぎてまとめるのも説明するのも結構大変です。クニツィアらしくないといえばそうかもしれません。しかし、交易品の交換は「スティンジー」に、タイルをめくっていくのは「アリストクラシー」などに応用されているのかもしれません。ただ、このゲームでは探検というテーマのためかプレイヤーが独立した場所から始めるのでインターアクションが希薄です。そのためかこういう探検システムは以後採用されていません。
遊び始めると探検の雰囲気はよく出ており、運の要素がかなり高いとはいえ考え所もあります。アクションの前に2ヘックスまで移動できるので手番では最大4ヘックスの移動が可能で結構遠くまで行けます。また手番を放棄しての移動で相手が狙っている黄金や宝石が取れそうなベースキャンプ予定地に移動したりと、なかなか面白い戦略もあります。
時々リクエストされるゲームで、その度にルールがあやふやだったので何とか正確なルールで遊ぼうと最近よく遊んでいました。しかし、毎回何かを間違えていて、今回ようやく正確なルールで遊べたのではと思います。このルールの煩雑さというのはクニツィアにしては珍しく、どうしてこういうゲームがデザインされたのかという興味が湧きます。
今回は4人プレイ。カイロから出発したナポポラさんとラゴスから出発した一味さんが同点勝利です。
結果:ナポポラ(カイロ) 60、一味(ラゴス) 60、自分(ナイロビ) 57、やっちゃん(ケープタウン) 51
マイスター マカツ Meister Makatsu
(説明 5分 プレイ時間 15分)
ちょっと久し振りのマカツです。オレンジの8は最後まで持っていましたが、やはり後半になるとみんなオレンジのカードは持たなくなってきますね。一味さんが一桁失点で1位。そしてマカツ様と崇めるやっちゃんが2位でした。
結果:一味 9、やっちゃん 10、ナポポラ 13、自分 13、あすまー 17
パラッツォ Palazzo
(説明 15分 プレイ時間 35分)
アレア中箱2番。久し振りでルールをかなり忘れていました。タイルを置く位置と窓のルールなど忘れているところが多かったです。当時からクニツィアにしては異色のゲームと言われていましたが、異色ということはルールが多いということなのかもしれませんね。資金ショートになることも多く勝てるとは思っていませんでしたが、妥協して異なる材料からなる建物を建てたら勝てました。
結果:自分 36、あすまー 33、ナポポラ 31、一味 24
エクスパンダー Expanders
(プレイ時間 20分)
ナポポラさんリクエスト。かなり昔に遊んだシンプリーファンの「エクスパンダー」です。教育ゲームなのですが、陣取り要素があって手軽で良いです。今回は難しい方の面を使って遊びました。最後にぐずつく前にゲームが終わるのが良いです。
結果:一味 0(勝利)、あすまー 5、ナポポラ 6、自分 6
ラー Ra (アレア版)
(プレイ時間 35分)
アレア大箱1番。久し振りに初版で遊ぶ「ラー」です。袋がない時代なので、袋を使わずに裏向きに適当に積んで遊びました。やはりこの方がスピーディーでテンポが良いです。これは素晴らしい。なんでこれ以降は袋が前提というデザインにしたのでしょうか?
今回の「ラー」はナポポラさんの鋭いビッドに翻弄されましたが、最後でなんとか勝てたという感じです。2−3位くらいだと思っていたので、勝てたのは素直に嬉しいです。
結果:自分 54、ナポポラ 48、一味 28、あすまー 23
他に遊ばれていたゲーム:「原始の生活」、「リバース(限定版)」、「オービット+拡張」、「カンガルー」、「ピニャータ(ブードゥープリンスのリメイク)」、「レボルタアア」、「ミレフィオリ」、「ワードビッツ」
Ariさんとは一緒に遊べませんでしたが、またの機会に!
次回は9月5日です。
https://twipla.jp/events/740670
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