第49回横浜クニツィア会です。参加者は9名(うち初参加1名)で9:30-16:30の7時間開催です。本来は前日9月13日土曜に神奈川地区センター和室を終日予約していたのですが、冷房の不具合が直らず秋まで休館となり、休館開始がちょうど13日になってしまったのです。連絡が5日前だったので、土曜日は既にどこも埋まっており、仕方なく日曜日に片倉町の神大寺地区センター中会議室を使いました。参加表明をしてくれた方には不便をかけてしまいました。初参加2名を含む9名が参加してくれました。。
出版社でたどるクニツィア史第17回はスウェーデンのALFです。ALFはAnvändbart Litet Företag の略でスウェーデン語で「役に立つ小さな会社」というような意味です。
モールヒル Fånga Mullvaden (1997)
ALFから出版された唯一のクニツィアのゲームは「モールヒル」です。ブラッツ版と同年の出版で、北欧の出版社からは初めてのクニツィアのゲームです。タイトルの Fånga Mullvaden は「もぐらを捕まえろ!」という意味のようです。ボードがブラッツ版よりもかなり大きく、遊びやすいです。「モールヒル」はのちにネスターゲームズからも再販されましたが、それ以降は再販がありません。埋もれてしまう前に再販されて欲しいゲームです。
なお、今回の初プレイは「デミゴッド」、「ピックアペンハッカー」で版違いの初プレイは「数独ボードゲーム」、「罗盘与宝藏(コンパスクエスト)」、「モールヒル」です。
数独 ボードゲーム Sudoku: Das Brettspiel (黄箱版)
(説明 5分 プレイ時間 40分)
最初に到着した河原さんと「数独ボードゲーム」を遊びました。初めて使う黄箱版です。このゲームは確認できているだけで、赤黄青の3色があり、赤箱は初版で裏面に数独キッズという子供用のゲームがついていますが、黄と青にはついていません。
4人だと冗長なので2−3人が良いと思っています。基本的にはその場の最善手を打つというパズルゲームですが、まあまあ楽しめます。お互いに17点を獲得したのが1手番での最大得点。途中で引き運が良かったこともあり、かなり引き離しましたが、終盤には河原さんが少し差を縮めてそのまま終了。
結果:自分* 274、 河原 256
罗盘与宝藏(コンパスクエスト) Compass Quest
(説明 10分 プレイ時間 25分)
「幽霊船 Phantom Seas」の中国版リメイクです。原題の「罗盘与宝藏」は日本の漢字だと「羅盤与宝蔵」が近く、ギークではコンパスクエスト Compass Quest というタイトルになっています。先月遊ばれていたのですが、自分は入れなかったので今回再び持ち込みました。「幽霊船」にはない協力ゲームが基本となっています。
方角カードが人数分めくられ、誰がどのカードを取るかを決めます。取ったカードに従って自分のコマを動かして宝物を獲得していきますが、宝物トークンによってボードが回転したり敵が近づいてきます。とくにボードが回転するとそれ以降の方針を変えなければならないので、誰が先に進むかなどはかなり大切です。
なかなか楽しいシステムで、今回は28点でした。しかし、これがどのくらい良いかはわからないので、なんらかの指針が欲しいところです。
結果:28点(自分 4、g.sato 6、河原 10、ミスミン 8)
ファミリー ビンゴ Family Bingo
(プレイ時間 40分)
「ファミリービンゴ」は2014年にトレフルから出版されたクニツィアのパーティーゲームで、ミニゲームに勝って自分の4x4のビンゴボードを埋めていき、縦横斜めに1列揃えてビンゴを作ることが目的です。初版はドイツ語でしたが、2015年にシンプリーファンから「スティック&スタンツ Sticks & Stunts」としてアメリカ版が、そして2024年にマンドゥーから「ファンタスティックス Fantasticks」として英語版がリメイクされています。
手番にはビンゴの数字トークンを引きます。そしてデッキからカードを引いて、指示されたミニゲームを行います。このミニゲームに勝ったプレイヤーは、自分のビンゴボードの数字トークンが示す場所にマーカーを置けるというわけです。
ミニゲームには以下の8種類があります。なお、順番は唯一シリアルナンバーがついている「ファミリービンゴ」の番号順に従いました。
1.スピード建築:カードの表面に描かれた通りに、正確に素早くスティックを使った建築をする。最初に完成させたプレイヤーの勝利。
2.ナンバークイズ:カードの裏面に数字の1-8で答えるクイズが書かれている。答えだと思う本数のスティックを手に握って一斉公開。正解したプレイヤーは全員勝利。
3.メモリー建築:カードの表面の完成図を一定時間見て覚える。その後、衝立で隠しながら記憶を頼りにその通りに作る。正解したプレイヤーは全員勝利。
4.知識クイズ:カードの裏面に三択の知識クイズが書かれている。選択肢の番号に対応する数のスティックを握って一斉公開。正解したプレイヤーは全員勝利。
5.スキルチャレンジ:カードの裏面にスティックを使った様々なアクティビティーが指示されている。スティックを積み重ねたり弾いたりする。
6.秘密の建築:手番プレイヤーはカードの表面の完成図を見ながら説明し、他のプレイヤーは衝立で隠しながらその通りに作る。正解したプレイヤーは全員勝利。ひとりでも正解ならば手番プレイヤーも勝利。
7.ラッキースティック:手番プレイヤーが握ったスティックの数や色を当てる。正解したプレイヤーが勝利。正解がいなければ手番プレイヤーが勝利。
8.何でしょう?:手番プレイヤーはカードの表面に描かれたオブジェクトをスティックでリアルタイムで表現する。他のプレイヤーはこのオブジェクトを当てる。チャンスは1人2回。正解したプレイヤーと手番プレイヤーが勝利。
エディションごとの違い
カード枚数
ファミリービンゴ:165枚(シリアルナンバー付き)
スティックス&スタンツ:158枚
ファンタスティックス:158枚
詳細な内訳は以下の通り。
ファミリービンゴ | スティックス&スタンツ | ファンタスティックス | ||
1 | スピード建築 | 20 | 18 | 18 |
2 | ナンバークイズ | 20 | 18 | 19 |
3 | メモリー建築 | 20 | 20 | 20 |
4 | 知識クイズ | 30 | 30 | 30 |
5 | スキルチャレンジ | 15 | 12 | 12 |
6 | 秘密の建築 | 15 | 15 | 15 |
7 | ラッキースティック | 15 | 15 | 14 |
8 | 何でしょう? | 30 | 30 | 30 |
合計 | 165 | 158 | 158 |
カード名称は、以下の通り。(数字は上記に対応しています)
ファミリービンゴ
1. Wer zuerst kommt, mahlt zuerst (First come, first served)
2. Zählstäbe (Counting Sticks)
3. Gedächtnis-Meister (Memory Master)
4. Wissens-Meister (Knowledge Master)
5. Geschicklichkeits-Meister (Skill Master)
6. Geheim-Konstruktion (Secret Construction)
7. Glücks-Stäbe (Lucky Sticks)
8. Rate, was das ist? (Guess what this is?)
スティックス&スタンツ
1. Speed Builder
2. Number Whiz
3. Memory Builder
4. Knowledge Master
5. Skill Challenge
6. Secret Plans
7. Lucky Sticks
8. Create It
ファンタスティックス
1. Speed Builder
2. Number Quiz
3. Memory Builder
4. Knowledge Quiz
5. Skill Challenge
6. Secret Plans
7. Wit challenge
8. Create It
ビンゴボード
ファミリービンゴ:片面
スティックス&スタンツ:両面
ファンタスティックス:両面
マーカー
ファミリービンゴ:1−16の数字に分かれている
スティックス&スタンツ:共通
ファンタスティックス:共通
ナンバークイズと知識クイズの質問と回答
ファミリービンゴ:カードの裏面に問題、表面に回答
スティックス&スタンツ:カードの裏面に問題、表面に回答
ファンタスティックス:カードの表面に問題、回答は別のチャートを見る。



なお「ファンタスティックス」を購入した時におまけでプラスチック製のコップをいただいたのですが、スキルチャレンジのひとつがコップにスティックを投げ入れるというものなので、次回使ってみようと思います。

結果:自分&河原(他、ヤスシ、ミスミン、g.sato、ぢ~ぷ)
ピックアペン 庭園 Pick a Pen: Tuinen/Gardens (999ゲームズ版)
(プレイ時間 45分)

結果(レベル3):自分 170、ヤスシ 145、さぼ 137、河原 131
タール トラッカーズ Tar Trackers
(プレイ時間 15分)

結果:たっくん 6(勝利)、自分 6、さぼ 4
デミゴッド Demigods
(説明 10分 プレイ時間 25分)

プレイヤーはラウンドの初めにデミゴッドカードとアーティファクトカードの2枚を取ります。このくみあわせによって数値が決まります。そして順番に最弱のプレイヤーに対するペナルティーの失点をビッドしていくのです。このビッドはポーカースタイルでレイズ、コール、フォールドなのですが、最初に降りた(フォールドした)プレイヤーは3失点、以降は2失点というのが良いスパイスになっています。こうして誰かが30失点以上になった時に、一番失点が少ないプレイヤーの勝利です。
6人でプレイしました。おそらく多い方が面白いです。この後4人くらいでも遊ばれていたようですが、6人の時の方が面白かったという感想でした。また遊びたい。
結果:たっくん 15、さぼ 18、河原 20、はた 23、自分 24、ミスミン 37
モールヒル Fånga Mullvaden (Alf版)
(プレイ時間 15分)

結果:ぢ~ぷ 11、自分 9
ピックアペン ハッカー Pick a Pen: Hacker (アミーゴ版)
(プレイ時間 30分)

簡単そうですが、点数が高いからと大きな数字ばかりを選ぶと、最後にはそれらを消す羽目になってしまいます。次回はレベル2のルールを解読して遊びたい。
結果(レベル1):たっくん 61、自分 49、さぼ 44、河原 32
ファイブ シーズンズ Five Seasons
(プレイ時間 25分)

結果:たっくん 12、アリ 10、自分 6、ミスミン 0
海上丝路 Maritime Silk Road
(プレイ時間 25分)

結果:さぼ 77(契)、自分 75(船)、ヤスシ 63(船船)、アリ 58(船港)

次回は11月の予定です。50回記念なので何か企画しようかな。
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