第48回横浜クニツィア会です。参加は8名(うち初参加2名)で13:30-20:30の7時間開催です。冷房復旧の見込みがないということで急遽片倉町の神大寺地区センター中会議室に会場を変更しました。やはり冷房の中でゲームするのは素晴らしい! (写真はクニツィア人形)
出版社でたどるクニツィア史第16回はアメリカのアバロンヒルです。1952年からウォーゲームを中心に出版を続けていたアバロンヒルは、1998年にハスブロに買収されました。その後もアバロンヒルというブランドでゲームを出版し続けていたようです。
タイタン アリーナ Titan: The Arena (1997)
クニツィアがアバロンヒルから出版した唯一のゲームが「タイタンアリーナ」で、1996年の「グランドナショナルダービー」に特殊能力を加えたリメイクです。そのあと「ギャラクシーダークエイジ (2000)」「コロッサルアリーナ (2004)」「イクイノックス (2021)」と何度も特殊能力やルールに手を加えながらリメイクされています。「タイタンアリーナ」の特殊能力はかなり限定的で(バッカーがそのカードをプレイした時にだけ発動する)、そこまで特殊能力の応酬というわけではないのは交換が持てます。「グランドナショナルダービー」が少し味気ないと感じるならば、この「タイタンアリーナ」シリーズがちょうど良いと思います。
この日の初プレイは「水果险中求(フルーツアイランド)」、そして版違いの初プレイは「ハイソサエティ(Open'n Play版)」です。また、久し振りに「アムステルダムの商人」を遊べたのは良かったです。
元老院議員 Senator (古代ローマの新しいゲーム Neue Spiele im Alten Rom より)
(プレイ時間 10分)
まずはヤスシさんと軽く2人用アブストラクトの「元老院議員」です。今回は基本ルールで遊びました。やはり序盤に高数値を出して、それをいかにして3x3の範囲に生き残らせるか、というゲームになります。バナーカードの列は倍になるというバリアントが良いかもね。
結果:自分* 34、ヤスシ 28
水果险中求 Fruit Island
(説明 10分 プレイ時間 15分)
中国のHaikoyiという出版社のゲームです。キッズゲームでおそらくリメイクではなくオリジナルと思われます。英語では「フルーツアイランド Fruit Island」というタイトルがついていますが、原題の「水果险中求」は危険を冒さなければ果実は取れない、というような意味のようです。
ボードの周辺には果物の木があり、手番には1−3歩を任意に進んでいっぱいになった果物の木のマスに止まると果物を全て獲得できます。そのあと果物トークンを引いて対応する任意の木に置きます。獲得した果物トークンは家に持ち帰らなければ安全ではありません。トークンによって猿が動くことがあり、猿に襲われると全てのトークンを奪われてしまうのです。
思ったよりもリスクとリターンのバランスを考えるゲームです。今回はリクエストしてくれたぴーかんさんの勝利。
結果:ぴーかん 12、自分 10、ヤスシ 7、せりあど 7
アムステルダムの商人 Die Kaufleute von Amsterdam
(説明 10分 プレイ時間 85分)
ヤスシさんのリクエストで持ち込んだ「アムステルダムの商人」です。ちょうど5人だったので、このタイミングに遊びました。結構細かいルールがありますが、ギークのプレイエイドを見ると思い出せる程度なのでプレイは特に問題なかったです。
序盤に借金ができるイベントがあり、はたさん、ぴーかんさん、自分の3人は借金をしました。これが必要だったかは判断が難しいですが、その直後の競りにも参加できたのは良かったです。ぴーかんさんが、かなり高値で競り落としており、それにつられそうになったのですが、グッと抑えて無駄にお金を使わないようにしました。
終盤には自分のトークンを取り除くイベントが多いのですが、そのおかげで絶対トークン数が少ない再びアメリカがトップになり、このおかげもあって勝利。久し振りにこのゲームで勝てて嬉しい。
結果:自分 1150、はた 980、せりあど 980、ぴーかん 960、ヤスシ 930
サムライ Samurai (ラウタペリット版)
(説明 10分 プレイ時間 45分)
ちょっと久し振りの「サムライ」です。初めて遊ぶプレイヤーもいたので、最初の手札となるタイル5枚を選ばずに完全にランダムで遊びました。今回は、みんなが北海道を攻めている間に九州で悠々と決算をしていき、2種単独トップで勝利。45分でこれだけ本格的な陣取りが味わえる貴重なゲームだと思います。
結果;自分 4−4*−6*(勝利)、アリ 4−1−3、はた 2−2−2、おしんこ 1−3−2
(数字は、仏像−兜−田の獲得数、*は単独最多)
ホエール ライダーズ Whale Riders
(説明 10分 プレイ時間 45分)
また隣りのテーブルとメンバーを少し変えて、今度は「ホエールライダーズ」です。最近このゲームでサッパリ勝てないのですが、今回も自分ではうまくいっているつもりで最下位でした。序盤にお金のために低得点のミッションばかり達成していたのが裏目に出たのかもしれません。
結果:せりあど 27、アリ 26、おしんこ 25、自分 22
頭脳絶好調 タイルゲーム Einfach Genial: Das riskante Sammelspiel (第2版)
(説明 5分 プレイ時間 15分)
2人で遊ぶことが多かったので、今回4人で試してみました。4人だと6色5枚ずつなのですが、それなりに時間がかかります。自分が集めたい色を流されてしまうことも多く、最後の1色がうまく揃いませんでした。アリさんの勝利。
結果:アリ:5−5−5−5−5−5、自分 2−5−5−5−5−5、おしんこ 0−3−5−5−5−5、せりあど 0−2−4−5−5−5
タイタン アリーナ Titan: The Arena
(説明 15分 プレイ時間 35分)
アバロンヒル出版の唯一のゲーム「タイタンアリーナ」です。最近はリメイクの「イクイノックス」を遊ぶことが多かったので、かなり久し振りです。ヘッドレフェリーやレフェリーのルールなど確認しつつゲーム開始。
初手番のシークレットベットで、唯一手札に2枚あったタイタンに賭けたのですが、その後はさっぱりタイタンのカードが来ません。なんとかワイルドカードで生きながらえさせていたものの他のプレイヤーが誰も賭けずにそのうち除外されてしまいました。オープンなベットでもかなり力を入れていたワーロックが殺されてしまい、最終結果は最下位でした。
結果:はた 10、アリ 10、ヤスシ 7、自分 4
ハイ ソサエティ High Society (Open'n Play版)
(プレイ時間 10分)
Playteの前進であるOpen'n Play から2018年に出版されたバージョンです。競り落とす対象が最高の10がクルマなので、あまり夢がありません。でもカードのデザインはちょっとお洒落です。資産で最多を取りつつ、金額も下から2番目に抑えることに成功して勝利。「ハイソサエティ」で勝つと嬉しいですね。
結果:自分 20(34)、はた 1(64)、アリ 0(63)、ヤスシ 14(28脱落)
この他、「キングダム(アークライト版)」、「罗盘与宝藏(Compass Quest)」「オロンゴ(第2版)」、「プロスペリティー」が遊ばれていました。遠方から来てくれたちょこさんと同卓できなかったのは残念ですが、ぜひまたの機会に。
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