横浜クニツィア会 2024.07.26

第47回横浜クニツィア会です。参加は7名(うち初参加2名)。場所は神奈川地区センターの中会議室ですが、冷房は先月に引き続き故障中でとにかく暑い。先月よりも気温が上がったせいか、かなり辛くて9:30-20:30の予定を19:00には切り上げました。早く冷房が直ってくれると良いのですが。

出版社でたどるクニツィア史第15回は、イタリアのegシュピールです。EGとは Editrice GIochi の略でゲーム出版社という意味らしいです。1936年創立の現存する会社のようで、90年代後半にはドイツゲームの系譜「シシミジ」「ジャンプ!」「フェアプレイ」などを出版していました。

EGSpiel20250726.JPGパルミラ Palmyra (1996)

egシュピールから出版されているクニツィアのゲームは「パルミラ」ただひとつです。短時間で終わるコンパクトで良くてきた経済と株のゲームで、慣れると30分くらいで遊べるのが魅力です。壺が倒れやすいのが欠点ですが、リメイクの「モトリーフールの安く買って高く売れ」やSNE版の「パルミラ」も同様の問題を抱えています。最新版が「トレーディングタイタン」として去年発売されたようですが、まだ手に入れてないので壺(にあたるもの)が倒れやすいかは分かりませんが、写真を見る限りは解消されているみたいです。

PalmyraBoxReinerWKinizia20250726.JPGもうひとつ特筆すべきは、この「パルミラ」は唯一デザイナーの表記が Reiner W. Knizia となっていることです。ミドルイニシャルのWが入っているのは知る限りこのゲームだけです。WはWalterの略のようです。

なお、今回の初プレイは「スライドアスコープ」と「シージオブルーンダー」のプロモカード、そして版違いの初プレイは「シティオブザリビング」です。




シティ オブ ザ リビング City of the Living
(説明 15分 プレイ時間 90分)
CityOfTheLiving20250726.JPG「プロスペリティー」のリメイクで、テーマがゾンビになっています。まだ細部までチェックしていませんが、BGGによればゲームとしては同じようです。ユーロ札の代わりにオイルタンクになっていたり、公害の代わりにゾンビになっていたりと、見かけの違いはあります。

今回は表面のノーマルレベルを使って遊びました。ルールはすっかり忘れていましたが、読み直したらあまり問題なく進行できました。コンポーネントで気になるのは、オイルタンク5つ分が厚紙になっていたり、タイルでスコアリングが起こるのがどのアイコンだか分かりづらいという視認性があります。また、各世代で既にスコアリングが発生したアイコンを示すためのプレイエイドがついているのですが、これが印刷ミスがあって使えないというのもなんだかなあと思います。

このゲームは珍しく共作のゲームとして有名ですが、クニツィア30%、ブリーズデール70%という感じですね。インターアクションが少なめなのが今風です。次回は裏面の上級レベルで遊びたい。

結果(ノーマルレベル):たっくん 42、自分 36、ヤスシ 31



スライド ア スコープ SlideAscope
(説明 10分 プレイ時間 10分)
SlideAScope20250726.JPG2023年のエッセンシュピールで、クニツィアから頂いたゲーム、「チェインリアクショントラベル Reakcjao Łańcuchowa」はルールがポーランド語だったので遊べずにいたのですが、そのリメイク「スライドアスコープ」がシンプリーファンから出版されていました。少しだけボーナス得点などのルールが異なりますが、概ね同じようです。

8x5のボードにタイルを敷き詰め、テトリスやぷよぷよのように一方からタイルを落とします。まずは左右、次に下の接するタイルでシンボルが同じものを取り除いて得点にできるのです。また既に取ったタイルを消費するとタイルを回転させることができます。

なかなか面白いと思いますが、5人はさすがに多すぎでした。先手だった自分が手番数も多くて勝ってしまいました。次回は2−3人で遊んでみたいです。

結果:自分 24、ヤスシ 21、さぼ 21、たかた 20、たっくん 17



パルミラ Palmyra (egシュピール版)
(説明 5分 プレイ時間 50分)
Palmyra20250726.JPG今日のテーマegシュピール唯一のゲーム「パルミラ」です。4人で遊びました。スタートプレイヤーだったのですが、最初に1つしか買えなかったことと、他のプレイヤーと異なる壺に手を出してしまったことが尾を引いて、最後までジリ貧でした。他の3人は僅差でしたが、そのなかでさぼさんが勝利を掴みました。

結果:さぼ 159、たかた 157、たっくん 157、自分 135



シージ オブ ルーンダー Die Schlacht von Runedarプロモ カード Promo-Karten
(説明 20分 プレイ時間 100分)
SchlachtVonRunedar20250726.JPG久し振りの「シージオブルーンダー」です。去年の年末に手に入れたプロモカードをようやく使うことができました。これらは金塊2つを支払うと使えるという「指輪物語ボードゲーム」のガンダルフカードみたいなカードの5枚セットです。これまでの5枚に追加で5枚増えて選択肢が10枚に広がりました。しかし金塊は20しかないので、全部使うとそれだけで敗北です。どれをどのタイミングで使うかを考えなければなりません。

今回は一昨年の夏以来で、標準ゲームを試しました。瓦礫を5個取り除くなどプロモには強力なカードが多く、話し合いながら着実に瓦礫を取り除いて行きました。終盤はかなり危なかったのですが、金塊3を残して勝利。プロモカードがあれば標準ゲームでも勝ちやすいのかもしれませんね。

結果(標準ゲーム瓦礫8):金塊3(勝利)たかた、さぼ、自分



クッレ Kurre
(プレイ時間 5分)
Kurre20250726.JPG初参加のナカタさん、しろうさんも交えて、幻のクニツィアゲーム「クッレ」を遊びました。今回はリスクを取らなかったのでズルズルと松ぼっくりを失い敗北。

結果:たかた 5、しろう 3、ナカタ 2、自分 0



ナクベの秘宝 Treasure of Nakbe
(説明 10分 プレイ時間 40分)
TreasureOfNakbe20250726.JPG6人で何か遊ぼうということになり「ナクベの秘宝」を遊びました。このとき気づいたのですが、6人だと、担当するキャラクター3つのうちどれか1つは2人だけでサポートしていることになるので、7人の時と同じように公平なのですね。5人だと少しだけ不均衡が生まれますが、不公平とまではいかないかもしれません(5人中1人だけは、担当の1つのキャラクターを1人で受け持つことになる)。

今回は前半と後半を続けて遊び、合計点を競いました。後半は抜け道があったり川があったり蛇に襲われたりと、なかなか盛りだくさんです。勝者は初参加のしろうさん。自分は2位でした。

結果:しろう 35、自分 33、ナカタ 32、ヤスシ 30、さぼ 28、たかた 25



スペース ワーム Space Worm
(プレイ時間 35分)
SpaceWorm20250726.JPG最後は、この暑い中でもなんとか遊べる「スペースワーム」を6人で遊びました。スーパーフルーツがあるレベル2です。スーパーフルーツを踏むと振り直してもう1手番、というのがよくできています。自分は最後に袋小路に突っ込んでしまいましたが、死ぬ前にゲーム終了になり救われました。

結果(レベル2):自分 18、さぼ 16、ナカタ 14、ヤスシ 11、たかた 10、しろう 8



Results20250726.JPGこの他、「ファイブシーズンズ」、「ゴールドラッシュ(サニーバード版)」、「カスカデロ」、「バイキングシーソー」が遊ばれていました。

あまりに暑くて熱中症になりそうなので、早めの7時半終了としました。終了後は希望者で冷房の効いた洋食屋へ。天国!

次回は8月9日です。冷房故障のため、場所と時間を変更しました。https://twipla.jp/events/687912

SHARE