テンデイズゲームズ超感謝祭 2025.07.12-13

15th Anniversary20250712.JPGテンデイズゲームズ15周年を記念したイベント、テンデイズゲームズ超感謝祭に参加しました。場所はテンデイズゲームズの店舗から徒歩数分の三鷹産業センターです。様々な出版社が参加しており、それらのゲームを思い思いに自由に遊んだり、ゲームを買ったりというイベントです。

遊んだゲームの順位に応じてスタンプがもらえ、スタンプを集めるとタブレットくじが引けます。さらに、タナカマさんの招待で参加したゲストプレイヤーは個別のスタンプを持っており、ゲストプレイヤーに勝つと追加でスタンプをもらえるのです。すごく良い試みだなあと思いました。



StampCards20250713.JPG自分はゲストプレイヤーとして参加し、最初こそ自分のスタンプは押さない(つまり負けない)と豪語したものの、結果としては2日間で多くのスタンプを押すことになりました。テンデイズが出版しているクニツィアのカードゲーム5作をはじめ、色々な出版社の様々なゲームを楽しみました。テンデイズゲームズオープン時の宣伝チラシの裏が得点表になっていて、それで点数を管理していました。それにしても、まだこのチラシが残っているとは!




ゼロ Zero (テンデイズゲームズ版)
Zero20250712.JPG2014年版。手札がなるべく低い点数になることを目指します。5枚以上で同スート、同数字はゼロになるのですが、ゼロあがりだと即座に終了となります。

土曜日と翌日曜日で5人で1回ずつ遊びました。どちらもゼロを1回ずつ達成し、それぞれ2位と1位でした。




トレンディー Trendy (テンデイズゲームズ版)
Trendy20250712.JPG2021年版。シンプルですが、思ったよりも考えるゲームです。今回は4人違うカードを出す展開があったりと、なかなか見られない場面がありました。

これも土日で1回ずつ4人で遊び、1位と3位でした。




マジカブー Magicaboo (テンデイズゲームズ版)
Magicaboo20250712.JPG初プレイ。記憶ゲームで、マジシャンとなるプレイヤーは中央に並ぶ十個くらいの木製のコマに布を被せて、一つ上から握って布を取ります。すると、まるでマジックのように1つだけ木製のコマが消えるわけです。消えたコマが描かれたディスクをなるべく早く見つけるのですが、正しく見つけるとそのディスクは裏向きになり、次からはさらに難しくなります。

これはどうも自分は苦手みたいでボロボロに負けました。




インフェルノ Inferno (テンデーズゲームズ第2版)
Inferno20250712.JPG2016年の第2版。どこまでリスクを負って我慢するかというゲームで、今回は7人プレイ。3ディール戦を行いましたが、2ディール目で大失敗をし、7人中4位でした。




続けて、メビウスのテーブルに移動して「誠」と「ニムト男爵」を遊びました。



誠 Makoto
Makoto20250712.JPGフッフ&フレンズ出版の新作。メビウスが日本語版を出すのか輸入するのかは定かではないですが、全面的にこのゲームを推していました。

シェディング系(ゴーアウト系)のゲームで、手札をなくした順に順位点が得られます。あとは自分以外がパスした時に出されたカードを獲得でき、このなかで2、5、10には20、5、10点の点数がついています(2は20点なので一番欲しいところです)。手札の他、場札が10枚くらい同数字でまとめて並んでいます。

リードでは1枚以上の同位札か3枚以上のシークエンスが出せて、そのラウンドでは誠という役を出されない限りは枚数の変動はありません。

以降は、同種同枚数でより高い数値の組み合わせを出すと、任意で出した数値より低い数値のカードのより少ない枚数を場から獲得するか、あるいはより低い数値を1枚、場札として捨てることができます。

出せない、あるいは出したくない時はパスですが、なんと山札から1枚引いて1枚捨てるのです(これは場札ではなく、裏向きのディスカードパイルとします)。

4枚の同位札を「誠」といい、これはそれまでの枚数に関わらず出せる最強の組み合わせです。「誠」にはより大きい数字の「誠」でしか対抗できません。

10Makoto20250712.JPGカードを出しても任意のオプションがあるので、テンポが悪いのは気になるところです。また捨て札も場に捨てたり裏向きにしたりと結構煩雑です。また、ディスカードパイルは再び山札になるのですが、基本的に低い数字をみんな捨てるので、2回目以降はほぼゴミの山と化します。というか、4枚のボムがあるシェディングゲームが多すぎる気がします。面白いのが役の名前。10のカード4枚で誠を作ったら「テンデイズ、タナカ・マコト!」と思わす言ってしまいます。




ニムト男爵 6 nimmt! Barron Oxx (メビウスゲームズ版)
6nimmtBarronOxx20250712.JPG「6ニムト」の最新版です。5列で6枚目のカードを置くか、あるいはその列でいずれかの色のシンボルが6つ以上になると引き取ります。カードの数字順に配置しますが、隣接するカードに同じ色のシンボルがあればどこにでも置けます。つまり、数字には順番以外の意味はありません。どの列にも出せない(色が合わない)ときは、やはりどこかの列を引き取ります。

1戦目は通常ルール、そして2戦目はバリアントでカードを取ることを目的とするルールで遊びました。2戦目のルールだとプレイ感覚はまるで「赤箱ニムト」です。取らせないためにその1歩手前を出したくないという展開になります。これを今一つ面白いと感じないので、やはり好みは通常ルールです。




ノナガ Nonaga
Nonaga20250712.JPGシュテフェンシュピールがヘルベチクのブランドになってからのバージョンで箱が白くなりました。他にも「リンゴー」「シャーク」「27」がありましたが、後者2つは名前が変わっていました。さて、「ノナガ」ですが、すっかりどんなゲームか忘れていたので敗北。結局2回遊びました。




クワイエット ハウス Quiet House
QuietHouse20250712.JPGジェリージェリーゲームズ出版の協力ゲームです。4人が、正方形のボードの角に座るようにします。目的はボード上の5つのコマをどの辺からみても指定された順番になるように並べることです。

ボードはゲームの箱を使っており、周囲の辺に目的とする順番がカードを刺して示されます。各プレイヤーは自分から遠い2辺にあるカードの情報しか見られないので、両隣りのプレイヤーとは半分づつ情報を共有することになります。

手番ではコマを動かしていくのですが、動かすルールがちょっと複雑でした。こういうふうに半分づつ情報を共有するというアイディアのゲームは好きなので、さらなる進化版がでることを期待します。




スティック スタック Stick Stack
StickStack20250712.JPG少しの時間で遊べる「スティックスタック」です。いつかどこかで遊んだことがあると思っていたら、2017年に遊んだことがあるみたいです。短時間なのでスタンプ目当てのプレイヤーを集めていた気がします。




ギャング ポーカー Gang Poker (GP版)
GangPoker20250712.JPGこの日の最後は「ギャングポーカー」です。正月に草場さんの家でトランプをチップを使って「ギャング」を遊びましたが、その日本語の製品版です(海外版はだいたい「ギャング The Gang」というタイトルです)。なんとなくそれぞれの手の強さを察していくというのは悪くないのですが、新鮮味が薄れた後が心配です。自分はなぜか「ポートランド」のつもりでツーペアを低い役だと思って誤解を招いてしまいました。




Dorayaki20250713.JPGこれで1日目は終了です。久し振りに会ったpuppiさんらと夕食。写真は森木ノ子さんからいただいたテンデーヌが刻印されたどら焼き。美味しかった。



==================================================


KniziaTendaysCardGames20250713.JPG2日目(7月13日)も色々なゲームを遊びました。テンデイズゲームズのゲームも増えて、5種類のカードゲームが揃いました。

こうして改めて見ると、どれも個性的なテンデイズらしいパッケージですね。




グラビティー スリー Gravity Three
GravityThree20250713.JPGittenのファンブリックシリーズ。タイトル通り、重力や重さを使ったゲームです。「メモラビティ」と「コンペラビティ」の2種を1回ずつ遊びました。

「メモラビティ」では1-5のコマが3色あり、数字が大きいとより重くなっています。これを全て伏せて、毎回3つのコマに触ってそのうち1つを選びます(ただし連続して同色には触れない)。こうして3色3つのディスクを集めて、その裏の数値で役が高かった方が勝ちます。5-5-5というように3つが同じならば強いのですが、なかなかそううまくはいきませんね。

「コンペラビティ」では各プレイヤーが同色ディスク5つをとり、毎回シーソーで重さ比べをします。シーソーに乗せる場所をカードで指定するので、駆け引きが生まれるのです。

どちらも手軽で面白かったです。3つ目のゲーム「ダウトラビティ」も機会があれば遊んでみたい。




ヒット&アウト Hits & Outs
Hits&Outs20250713.JPG続けてittenの「ヒット&アウト」です。ゲームマーケットで見たことがありますが、プレイは初めて。2人用の心理戦のゲームで、「手本引き」っぽいところがあります。ノーアウトの時とそうでない時の走塁が違うというルールがよくできてると思います。3回戦で3回表に1点取られたものの裏で2点取って逆転サヨナラ勝ち。




ラミー17 Rummy 17 (テンデイズゲームズ版)
Rummy17-20250713.JPGテンデイズが2016年に出版したラミー系ゲーム。かなり好きなゲームで、もっと広まっても良いゲームだと思っています。今回は6人で3回戦でした。1位のプレイヤが10点のところ、自分はマイナス7点で最下位。




さいころ民主主義 デメクラシー Guessocracy: Roll & Vote
GuessocracyRoll&Vote20250713.JPGホビージャパンの新作「さいころ民主主義」です。大量のダイスをじゃらっと振り、その出目の配分を数秒の間に記憶します。そして、どの目が多かったか、そして少なかったかを投票するのです。ここで、異議が出ると確認して、まちがえたプレイヤーにペナルティーが与えられます。

ちょっと面倒だと感じたのは少なかった目に0個は含まないこと、そして最多の目が同じ個数なら大きな目、最少なら小さな目が優先されることです。この辺がなんかスッキリせず、同数のことも多いので、わからなかったらとりあえずこのタイブレークを考慮しておけばいいじゃん、というプレイになってしまいます。1-6に加えて「同数有り/決着つかず」というビッドもできれば良かったのでは?

この日は異なるグループで2回連続で遊びました。特殊カードもあって毎ラウンドルールが変わるので、結構楽しめると思います。




ここでシミーズさんたちと「トレンディー」と「ゼロ」を遊びました。そのあとは、昨日やぶさんから聞いた「タイムボムQ」です。



タイムボムQ Timebomb Q
TimebombQ10150713.JPGアークライトで「タイムボムQ」を遊びました。これまで「タイムボム」ではさまざまな続編がでていますが、これは直系ともいえる続編で、基本的なルールは全く同じです。爆弾1枚と大量の動線の代わりにノイズンというカードが7−8種類4−5枚ずつ入っています。あるノイズンカードが規定枚数(3−4枚)でたら爆弾と同じようにボマーズの勝利となるわけです。

すべてのノイズンに特殊能力があるので、その分よりきちんとした話し合いが必要になります。「タイムボム」に慣れたプレイヤーには楽しめるのではないでしょうか。

なかなか良かったので2回遊びました。




セイミ インザ スーパー クレイジー ワールド Seimi in the Super Crazy World
SeimiInTheSuperCrazyWorld20250713.JPGテンデイズが2017年に出版したゲームで「指輪物語二つの塔カードゲーム」のアップグレードリメイクです。今回は元のゲームに沿った基本ゲームを遊びました。相手が欲しいカードを出したくないけど出さざるを得ないというジレンマが面白いゲームです。テンデイズゲームズが出版するクニツィアゲームの中で隠れた名作だと思います。




LotteryIpad20250712.JPGこれで超感謝祭は終了です。自分も結構スタンプが貯まったので何度かくじを引いたのですが、一度も当たらず! でもこのスロットマシーン式のタブレットは凝ってますね。




アベ カエサル Ave caesar (数寄ゲームズ版)
AveCaesar20250713.JPG沢田さんが購入した「アベカエサル」の日本語版です。ダイスツリー版を数寄ゲームズが日本語化したもので、コースも多くてかなり楽しめそうです。終了後の隙間時間に途中まで遊ぶ機会がありましたが、ちょっと欲しくなってきました。というか、久し振りに「アベカエサル」をフルゲームできちんと遊びたいです。




最後はみんなで夕食会を楽しみました。とにかく2日間にわたってみんながゲームを楽しめた素晴らしい超感謝祭だったと思います。次は20周年でしょうか? その時が楽しみです。



Gift&Purchase20250713.JPG頂いた特製紙ペンゲームセットと15周年記念タナカマポテトチップ。そして購入したテンデイズ蕎麦。

SHARE