横浜クニツィア会 2024.03.30

第31回横浜クニツィア会です。場所は神奈川区民館のグループ室。参加人数は初参加のプレイヤー3名を含めて13名で、常に2−3卓で活気がありました。個人的には「アイスタンブル」と「リメス」が初プレイ。そして「悪夢プロダクション」は版違いでの初プレイです。



アイス タンブル Ice Tumble
(説明 5分 プレイ時間 25分)
IceTumble20240330.JPG立体のポリオミノの形をした氷を積み上げていくバランスゲームです。ゲームの前半は中央からダイスの目の指示に従って氷を取っていきます。このとき、他の氷が動いたらもう一つ追加で取らなければなりません。すべての氷が取られたら後半です。今度は自分の氷をなるべく早く無くすことを目指します。氷を積み上げていくとき、崩れてしまったら崩れた氷は除外して、その中からペナルティとして2つを引き取らなければなりません。こうして全体の氷が少しずつ少なくなりゲームが収束に向かいます。

これなら2人でもできそうだと思い、タマーさんと遊びました。どうも土台の部品が欠品だったようですが、ちゃんと遊べました。このあとも何度か遊ばれていました。

結果:タマー 勝利、自分 敗北



頭脳絶好調 Einfach Genial (コスモス初版)
(プレイ時間 50分)
EinfachGenial20240330.JPG翌日に遊ぶつもりだったのですが、この日も遊んでしまいました。ルールが少なくとても教えやすいゲームです。タマーさんと終盤いい勝負でしたが、なんとか追いついてタイブレーク勝ち。結構久し振りに遊んだ気がしますが、タイトル通りシンプルに天才なデザインです。

結果:自分 12−17−18−18−18−18、タマー 12−13−13−13−18−18、きゃす 11−12−14−16−18−18、スコット 10−11−13−15−18−18



リメス Limes
(説明 5分 プレイ時間 35分)
LimesSpielbox05:95.JPG「リメス」はシュピールボックス1995年第5号の付録で、Edition Spielboxの17作目です。タイトルのリメスというのは古代ローマの防砦のことらしいです。

2人用のアブストラクトゲームで、ボードは8x10で中央にリメス(防砦)を示す黒い線が横切っていて、自分と相手の陣地を分けています。自分の側の列2列20マスに3種類のコマを示されたようにおきます。自分に一番近い1列目の左右4つ目に当たる2マスには将校(チェスのビショップで代用)を置き、残り8マスには騎手(チェスのポーンで代用)を置きます。そして2列目の10マスには兵士(チェッカーのチップで代用)を置きます。目的は自分のコマ7個をリメスの向こう側の相手の陣地に送り込むことです。

移動は、将校は8方向に1マス(チェスのキングと同じ)、騎手は前か左右に1マス、そして兵士は斜め前に1マスです。チェスのように相手のコマを取ることもできます。

Limes20240330.JPGリメスを越えて相手の陣地に入ったらダイスの1の目を上にして自分の側に置きます。より多くのコマが越えたらそのたびにダイスの目を上げて示します。相手の陣地にあるコマが相手に取られてもダイスの目は下がりませんが、相手の陣地にダイスの目より多くのコマがないとダイスの目を上げることはできません。相手がより多くのコマを自分の陣地に送り込むとダイスの数字は上がり相手にダイスが移ります。こうして7個を同時に相手の陣地に送り込むか、自分がダイスを持った状態で、相手のコマの数をダイス目以下にすれば(もうダイスを取られることがないので)、勝利です。

今回はクニツィアの「カードチェス」からチェスのビショップとポーン、それにチェッカーのコマがわりのチップを使って遊びました。ダイスは「ゲーム全格納庫」から借用です。チェスも少しは遊ぶというタマーさんと遊びましたが、最初はお互いに動きに慣れるのが難しかったです。将校以外は後ろに戻れないので、徐々に全体が前進していきます。序盤はタマーさんが先に入りダイスの目を2か3くらいまで上げましたが、そこから一進一退。最後には自分が7個目のコマを送り込んで勝利しました。これは土嚢の会でも遊んでみたいゲームです。

結果:自分 勝利、タマー 敗北



スペース ワーム Space Worm
(プレイ時間 35分)
SpaceWorm20240330.JPGクニツィアの紙ペンゲームの中でかなり好きなゲームである「スペースワーム」です。ぴーかんさんと自分以外は初めてなので、レベル1を遊びました。だいぶ慣れてきたので、うまくフルーツを獲得していき、18点で勝利。いつかレベル1から4まで連続して遊びたい。

結果(レベル1):自分 18、きゃす 9、タマー 5、ぴーかん 3



チグリス ユーフラテス Tigris y Éufrates (デヴィア版)
(プレイ時間 各75−95分)
TigrisYEufrates20240330-1.JPG前回遊べなかった「チグリスユーフラテス」です。今回はなんと2回連続で遊びました。1戦目はいつもの旧マップです。最初の手札がなんと赤6枚という偏った手札でしたが、それらを有効活用して内戦から指導者を守りつつモニュメントでの定期収入を確立させるというオーソドックスな方法で勝利。

TigrisYEufrates20240330-2.JPGみんなもう1戦遊びたそうだったので、2戦目を行うことになりました。今度は裏面の新マップで、さらに文明の建物を使いました。文明の建物は王国を拡張した時の点数が2点になります。久し振りの文明の建物で、なんとかうまく使おうと思っていたのですが、なかなか難しいものですね。もう少し拡張を何度か遊びたいです。モニュメントの所有権もどんどん無くし、2戦目は惨敗でした。

結果
1戦目(旧マップ):自分 10−11−13−15、たっくん 6−6−6−7、ぴーかん 4−8−8−9、ざきやま 3−5−8−13
2戦目(新マップ+文明の建物):ぴーかん 11−12−13−22、たっくん 10−12−12−15、ざきやま 9−12−17−17、自分 8−9−9−12



空手トマト Karate Tomate
(プレイ時間 30分)
KarateTomate20240330.JPG7人で「空手トマト」です。7人で遊べる短時間ゲームは少ないので、非常に重宝します。守備よく12トロフィーを獲得し、おそらく誰か一人くらいは包丁が1本以下のプレイヤーがいると踏んで終了宣言をしたのですが、実は包丁が一番少なかったのは自分でした。がーん。脱落し敗北。

結果:スコット 10(3)、もと 7(3)、ぴーかん 7(3)、ざきやま 6(3)、たっくん 5(3)、自分 12(2脱落)、おいかわ 8(2脱落)



悪夢プロダクション Nightmare Production
(プレイ時間 60分)
NightmareProduction20240330-1.JPG「ハリウッド/ハリウッドブロックバスター/ドリームファクトリー」のリメイクで、2022年にトリックオアトリートスタジオから出版されました。テーマはアメリカらしく映画全般からホラー映画だけに特化しています。そのせいで、監督がクリエーチャーになったり、ゲストスターがカメオになったりと少々ややこしいです。わかっている範囲では呼称が以下のように変わりました。(これまでの版→悪夢プロダクション)

監督→クリエーチャー(星2は4枚、星1は6枚に変更)
カメラ・音楽・特殊効果→場所・プロップ・音楽(どれがどれに対応するかは不明)
俳優ー>監督(星3、2、1、0は4、6、6、3枚に変更)
ゲストスター→カメオ(星マイナス1は星1に変更)
エージェント→コントラクト

これらは枚数はこれまでの版と一致するのですが、星の数による枚数構成が、クリエーチャー、監督、カメオ、では少し異なります。また、これまではゲストスターにはマイナス1の星タイルがあり(バージョンによってはクニツィア自身のタイル)、いわゆるラズベリー賞を取るのに役に立っていたのですが、このマイナス1のタイルが無くなっていて、代わりに星1になっているのは少し残念です。

NightmareProduction20240330-2.JPGまたパーティーにあたるホラーコンベンションのマスでは、これまでは俳優とゲストスターの枚数で優先順位が決まっていましたが、今回はそれに対応する監督とカメオではなく、クリエーチャーとカメオの枚数になっています。これにより、ゲーム性が少し変わってしまうのではと心配です。

ゲームでは、こういうこれまでと異なるところが気になってしまい、あまり集中できませんでした。次回はバリアントだと思って遊ぶことにします。他にも気が付いていないルール変更がある可能性もあり、もう少し比較検討が必要かもしれません。

結果:道化師 90、たっくん 90、ざきやま 69、自分 54



ヒット! Hit!
(プレイ時間 10分)
Hit20240330.JPG「だるまあつめ」の元になったゲームです。一応プレイ人数は5人までとなっていますが、6人でもできるだろうと思って遊びました。しかし、6人だと次の自分の手番までにほぼカードがなくなるという運任せな展開がより助長されてしまい、6人はやはり多すぎだと感じました。戦略的に遊びたいならば3−4人、多くても5人が良いですね。

結果:わく 49、道化師 39、ふじもん 20、ざきやま 12、きゃす 6、自分 6



ジェム ディーラー Gem Dealer (グリフォン小箱版)
(プレイ時間 各15分)
GemDealer20240330.JPGぴーかんさん持ち込みのカードゲーム。コンパクトなグリフォン小箱版です。序盤は割と簡単に勝てるのですが(そして、簡単に負けてしまうのですが)、中盤以降はどんどん接戦になってきます。1戦目は自分が勝ち、2戦目はぴーかんさんが勝ちました。もとさんはワイルド10で負けてしまったのが痛かったようです。ワイルド10と伏せるカードを使うタイミングが難しいゲームですね。

結果
1戦目:自分 4、もと 3、道化師 2、ぴーかん 2
2戦目:ぴーかん 4、道化師 2、自分 2、もと 1



Results20240330.JPGこれで第31回横浜クニツィア会は終了です。他に遊ばれていたゲーム:ポーレン、ポイズン、ピックアペン庭園、ムレム、ラー、島の完熟バナナ、キャットアストロフィー、ホエールライダーズ、イージーカムイージーゴー、サンライズレーン、ゴールドラッシュ。ミスミンさんとはタイミングが合わず同卓できませんでしたが、次回は4月13日です。

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