土嚢の会 2024.02.17

Lunch20240217.JPG第80回土嚢の会です。あまり人が集まらず参加者は6名でした。しかし「プラトー」「ブロフ」「クロコダイルプールパーティー」「広場」と4つが初プレイであり、「トロレス」「パストニヒト(アブストラクトではないですが)」も2回目です。土嚢は残念ながら遊びませんでしたが、まああまりこだわらずにアブストラクトを遊ぶ会ということで続けて行きたいと思います。写真は今日のランチのハンバーグセット。




プラトー Plateau
(説明 30分 プレイ時間 各20−45分)
PlateauBox20240217.JPG遠い昔にどこかで(多分 funagain.com)購入した準アブストラクトゲームです。初版は1986年。自分が持っているこの版は1991年出版の第2版です。VHSビデオテープのケースに入っているのがノスタルジーな感じです。これまで何度か土嚢の会でルール解読を試みましたが、挫折してきました。かなり込み入ったルールで難解なのです。今回はぴーかんさんの手助けもあり、ようやく初プレイに漕ぎ着けました。

各プレイヤーはコマが6種類あり両面で異なる色のものと同じ色ものものがあります。色は、無、青、赤、橙の4種で、コマは無無(4個、1点)、青青(2個、4点)、赤赤(2個、5点)、青無(1個、8点)、赤無(1個、10点)、橙無(1個、15点)、青赤(1個、21点)と合計12個ずつです。ボードは4x4と、かなり小さめです。ここに書いた点数は捕虜交換で使います。

Plateau20240217.JPG目的は、相手のコマを取って捕虜を6個にするか、自分のコマの6段のスタックをつくるかです。手番は3択で、コマを置く、コマを移動する、捕虜を交換する、のいずれかです。

コマの配置は空きますだけでなく、スタックの上や中や下にも挿入できます。このとき上下どちらかは自分のコマに触れてなければなりません(つまり相手のコマ2枚重ねの間に入れられない)。

移動は自分のコマが一番上になっているスタックを動かせます。一番上から連続して重なっている自分のコマ数が最大移動距離で、そのなかでスタックの上から任意のコマ数を動かせます。相手のコマは動かせません。移動途中(出発点も含む)でスタックの底から任意のコマ数をマスに落としたり、また逆に途中にある自分のコマを底に拾ったりできます。そして、到着点に相手のコマがあれば、上から重なっている自分のコマの数(既にあった自分のコマも含む)と同数の相手のコマを上から捕獲できます。また、移動中に相手のスタックの上に乗せることはできますが、これは捕獲できません。なお移動距離は0でもよく、その場合、現在のスタックの下の相手のコマを取れます。

移動方向は移動するスタックの一番上の色によります。青はビショップ(角行)、赤はルーク(飛車)、橙はナイト(八方桂馬)、そして無色はクイーン(飛車角)です。また、なんと移動直前にスタックの一番上のコマを裏返すことができます。これがこのゲームの特徴の一つで、ブラフが効くし青赤が非常に強い理由でもあります。無色はクイーンの動きなので強そうですが、無色が一番上のスタックは相手のコマの上に乗せることはできず、相手のコマを取ることもできません。橙はスタックの数に関わらず2歩まで、そして最初の1歩は縦横、2歩目が斜めです。

捕虜の交換はこのゲームの最大の特徴のひとつです。まず、自分が獲得した捕虜(相手のコマ)を任意の組み合わせで相手に差し出せます。捕虜はコマの種類によって前述した通り数値化されており、相手は同値かそれ以上を返さなければならず、同値がない時に限り同値未満の最大値分を差し出すこともできます。また同値がなく、それ未満の組み合わせもない時に限り拒否できます。拒否されたら別の捕虜交換を持ちかけるか、コマの配置、移動をします。

かなりルールが多く、慣れるまで少し時間がかかりますがなかなかユニークで独特です。とにかく作者の意気込みをものすごく感じるゲームです。いやーすごい。なんだかその想いに圧倒されてしまいました。今回は全部で4回遊び、1勝3敗でした。ルールを覚えているうちにまた遊びたい。

結果
1戦目:ぴーかん 勝利(捕獲)、自分* 敗北
2戦目:道化師* 勝利(6段)、自分 敗北
3戦目:自分* 勝利(6段)、中村 敗北
4戦目:中村* 勝利(6段)、自分 敗北



ブロフ Blöff
(説明 5分 プレイ時間 10分)
Bloff20240217.JPGタイトルはハンガリー語でブラフの意味らしいですが、ドイツ語ではどういうニュアンスなのかはわかりません。1974年。リメイクの Finesse は1975年のようです。目的は自分のコマ4色を同じ色のマス目に配置すること。最初に1つずつ置いていき、以降はどれかひとつのコマを上下左右にルーク(飛車)のようにすすめるだけです。コマを飛び越えたり取ることはできません。収束になんがあるかと思いきや、中村さんはうまくこちらを詰めてきて勝利。それにしても視認性が悪い!

結果:中村 勝利、自分 敗北



トレロス Toreros
(プレイ時間 各5−15分)
Torores20240217.JPGゲームマーケットで購入した、闘牛のゲーム。購入した時に1回遊んだ以来です。カウボーイをうまく配置して、牛がその中を回り続けるように仕向ければ勝利です。牛は3頭いますが、ときには相手のカウボーイを除去するために牛を使わなければなりません。ネスターゲームズの「スクー」と似ていますが、それよりも面白いと個人的に思います。もう少しやり込めば、色々な囲い方がありそうです。今回は中村さんと4回遊んで2勝2敗。すべて先手が勝ちました。後手有利と誰かが言っていたのですが、もしかして先手有利なのかもしれませんね。サンプルが少なすぎてなんとも言えませんが。

結果
1戦目:中村* 勝利、自分 敗北
2戦目:自分* 勝利、中村 敗北
3戦目:中村* 勝利、自分 敗北
4戦目:自分* 勝利、中村 敗北



クロコダイル プール パーティー Rette Sich Wer Kann! / Crocodile Pool Party
(プレイ時間 20分)
CrocodilePoolParty20240217.JPG初プレイ。ルディ・ホフマンのコスモス2人用ゲームは「タリホー/ハラリ」が昔今ひとつだったので避けていたのですが、これはなかなか楽しかったです。正体隠匿の要素があるので、どこで正体を明かして踏み込むか、というのが面白いところですね。正体を明かさないうちは歩数に調整が効くので、それでゴールに行けるように、そして相手のワニを食べられるようにしてから正体を明かすというのがなかなか良いです。手軽だし息抜きにはちょうど良いのではないでしょうか。

結果:中村 2、自分 0



広場 Hiroba
(説明 5分 プレイ時間 35分)
Hiroba20240217.JPG2年前のエッセンで購入したっきり積んであった多人数アブストラクトゲームです。初プレイ。近くプレイヤーは両面に数値が書かれた9個のコマを持っています。コマは1−9、2−8、3−7、4−6、5−5というように両面で合計値が10になっており、5−5以外は2個ずつあります(ちょっと暗闇のフロアみたい)。1手目を除き、自分のコマのいずれかから同じ縦横の列のどこかに置かなければならず、また縦横で同じ数字、同じエリアで同じ数字は置けません。このあたりがちょっと数独っぽくもあり「クラミ」っぽくもあります。基本的にはエリアでの合計数値を競うマジョリティーなので、大きい数字が良いのですが、任意のエリアの得点を倍にできる魚タイルを獲得するには、その周囲にタイルを置いたプレイヤーで最も小さい合計数値なので、ここだけは小さい数字も重要になります。でも、なんだか取って付けたようなルールです。

悪くはないですが、また遊びたいかというともっと別のゲームを遊ぼうかと思ってしまいます。結果は席順で、スタートプレイヤーの中村さんが1位でした。

結果:中村* 35、自分 34、ぴーかん 30、道化師 26



パスト ニヒト! Passt nicht!
(プレイ時間 45分)
PasstNicht20240217.JPG最後はマーブルが推薦するカードゲーム「パストニヒト」です。ウノ系のゲームでカードを出し切るとマイナスがありませんが、その前に自分の前にプラスとなるカードをなるべく多く出すのが目的です。最後に軽く遊ぶには良いカードゲームです。一応50点獲得したら価値なのですが、時間の関係で5人なので5ディールとしました。しかし、ちゃんと最後に50点を取っている中村さんの勝利。

結果:中村 50、道化師 40、とけい 37、自分 36、ぴーかん 15



今回は土井さんとは遊べませんでしたが、代わりに土井さんと色々テストプレイについて意見を交わせました。なかなか充実した会でした。

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