土嚢の会 2023.08.05

Dessert20230805.JPG第75回目の土嚢の会です。久し振りに遠方からいわさんが遊びに来てくれて8名となりました。またマーブルの地下で行われていた別のゲーム会から3名がゲストとして、「カプリス」を一緒に遊んでくれました。「カプリス」「トランスポジション」「マークホート」「スーサイドドラフツ」は初めてのプレイです。写真はマーブルの期間限定「桃のパフェ」です。美味しい!




ギプフ Gipf Mini (コンパクト版)
(プレイ時間 20分)
GipfMini20230805.JPGたまたま持ってきていた「ギプフ」のミニ版にぴーかんさんが着目し、遊んでみたいというので一緒に基本ゲームを遊びました。かなりコンポーネントが小さいですが、これで十分という気もします。むしろ、このサイズで他のギプフシリーズを(タムスクも含めて)出して欲しいと思うくらいです。

相手のコマを尽きさせるのが目的なので、ジリジリした展開になりますが、ルールはやはりかなりユニークですね。

結果:自分 勝利、ぴーかん 敗北



カプリス Caprice
(説明 15分 プレイ時間 各10分)
Caprice20230805.JPG5月のBGG.Springで購入したゲームのひとつです。最初に極秘裏にチップを引き、それに従って得点が決まるので完全公開情報ゲームではありません。相手の思惑を考えながら自分の得点になるようにしていくゲームです。

手番では、4種あるコマのうち1つを配置し(強制)、続けてすでに置かれたコマを1つ移動することができます(任意)。移動は塔の一番上のコマだけで移動したコマには赤いディスクを置き、このディスクがあるあいだはこのコマは移動できません。

ルールに曖昧さがあり、このディスクの上にコマを置けるのか、移動はできるのか、そうだとしたら、ディスクはどうなるのか、といった問題があります。おそらくこのディスクの上には置けないとするのが一番シンプルな解決法だと思いますが、いろいろな意見があるようです。

参考:BGGのフォーラムより:https://boardgamegeek.com/thread/460086/rules-placing-under-red-marker

結果
1戦目:もちづき 10、ぴーかん 8、ますい 7、自分 7
2戦目:自分 11、たかゆき 9、しのだけ 6



トランスポジション Transposition
Transposition20230805.JPGおそらくこの日一番遊ばれていたゲームです。使うのは8枚のトランプだけ。わかりやすくするために奇数と偶数で赤黒の色を変えておくと良いです。この8枚をテーブルの一方から昇順に並べ、ひとりが奇数、もうひとりが偶数を担当します。

目的は自分の4枚を逆の順番(つまり降順)に並べかえることです。手番には2枚のカードを交換しますが、そのとき必ず昇順の関係の2枚を降順の関係になるようにしなければなりません。

たったこれだけのルールですが、なかなか面白いです。3回も遊んでしまいました。そのあともみんなが順番に遊んでいたようですが、8枚だと先手が7-3の交換で勝利、でも7-1の交換だと敗北というのが研究結果でわかったようです。なので10枚でも遊ばれていました。

結果
1戦目:自分* 勝利、ぴーかん 敗北
2戦目:中村 勝利、自分* 敗北
3戦目:中村 勝利、自分* 敗北



Lunch20230805.JPG今日のランチはマーブルのドライカレー! スープ付き。




レー Re
(プレイ時間 各10-20分)
Re20230805.JPGクニツィアが考案したチェスの動きを利用したゲーム。コマを配置するか相手のコマを移動して取るかしかできず、単なる移動はできないのが面白いです。フェアリーゲーム好きな草場さんにも紹介できて満足です。

結果
1戦目:中村 6、自分 5
2戦目:自分 7、草場 0



マークホート Makhos
(プレイ時間 5分)
コマ数の少ない「インターナショナルチェッカー/インターナショナルドラフツ」でタイで遊ばれているそうです。草場さんに教えてもらいながら遊びました。ボードは8x8で各プレイヤーコマは8個しかありません。つまり2段目までしか並べないのです。あとはだいたいルールは同じなのですが、コマ数が少ないだけで大分感覚が変わります。これはこれで面白いのではないでしょうか。日本語のサイトではカタカナで「マックホット」「マークホット」などいくつか異なる表記が見られますが、googleに発音させて一番近い「マークホート」にしました。タイ語のウェブサイトなどはかなりあるようですが、ローマ字表記を探すのがちょっと大変でした。どうも Makhos で良いみたいですが、違っていたら指摘してもらえるとありがたいです。(写真撮り忘れ)

結果:草場* 勝利、自分 敗北



スーサイド ドラフツ Suicide Draughts
(プレイ時間 5分)
Draughts20230805.JPG「インターナショナルチェッカー/インターナショナルドラフツ」のミゼールで、呼称は幾つかあるようです。強制的に相手をキングにさせたりできるので、ゲームとしてなかなか面白いと思います。こちらも草場さんに教えてもらいました。

結果:草場* 勝利、自分 敗北



キング King
(プレイ時間 各10-20分)
King20230805.JPG先週のクニツィア会で遊んだ「キング」を持ち込んで遊びました。面白いとは思いますが、自分の苦手なジャンルでもあります。コマを前進させ、弱いキングをポーンで守りつつ前進させていきます。1戦目はしのだけさんの勝利。2戦目は「サムズテン」のあとで土井さんと遊び、やはり敗北。

1戦目:しのだけ 勝利、自分 敗北
2戦目:土井 勝利、自分 敗北



サムズテン(テンプラス Tenplus (カワサキファクトリー版)より)
(説明 プレイ時間 10分)
SumsTen20230805.JPGカワサキファクトリーの川崎さんの昔のゲームの再販で中村さん所有。自分は学研のバージョンを持っていますが、新版はカワサキファクトリーからの出版です。3つのゲームが入っており、今回はその中からアブストラクトである「サムズテン」を遊びました。ちょうど10になるようにタイルを取っていくゲームで、枚数を競います。

相手との絡みも少しはあるものの、割と淡々とゲームは進みます。確か収録されているゲームで1つだけ遊んでいないものがあったと思うので、今度はそれを遊んでみたいです。

結果:ぴーかん 9、自分 7、いわ 6



王冠をつけた猫 Catch a Kitten
(プレイ時間 各5-15分)
CatchAKitten20230805.JPG土嚢の会で何度かテストプレイをした尾根ギアさんがデザインしたゲームです。遊ぶのはそれ以来かもしれません。形勢がないニムのようなゲームですが、なかなか鋭くて楽しめます。短時間ゲームとして完成度が高いのではないでしょうか。土井さんと3回遊び、そのあとしのだけさんと1回遊びました。合計2勝2敗。

結果
1戦目:土井 勝利、自分* 敗北
2戦目:自分 勝利、土井* 敗北
3戦目:自分* 勝利、土井 敗北
4戦目:しのだけ* 勝利、自分 敗北



トラペーツ Trapez (第2版)
(プレイ時間 各5-10分)
Trapez20230805.JPG第2版を初めて遊びました。初版とはコンポーネントなどが多少異なるようです。以前遊んだときは得意なゲームだと思っていたのですが、今回は2回ともしのだけさんが7タイル連続の領地を作ってのサドンデスで自分は敗北。

結果
1戦目:しのだけ 勝利、自分 敗北
2戦目:しのだけ 勝利、自分 敗北



ミックスツアー Mixtour
(プレイ時間 各15-25分)
Mixtour20230805.JPGかなり久し振りに遊ぶ「ミックスツアー」です。移動先のスタック段数が移動距離を決めるという変わったゲームで慣れるまで少し感覚がつかみづらいです。スタックは自由に崩せるので、予想しないところで詰んでいたりします。

この日はいわさんと3戦して結果は1勝2敗でした。3戦目は接戦で非常に良い戦いでした。さすが、数少ないアブストラクトゲームのSdJ候補だっただけはありますね。

結果
1戦目:いわ 勝利、自分* 敗北
2戦目:自分 勝利、いわ* 敗北
3戦目:いわ 勝利、自分* 敗北



ピュンクト Pünct
(プレイ時間 65分)
Punct20230805.JPGギプフシリーズの問題作! と勝手に思っている「ピュンクト」です。コネクションゲームなので本来なら自分の好きなジャンルだと思うのですが、なにぶんコマの形が3種類、ピュンクトの位置も考慮すると6種もあり、ルールが今ひとつ洗練されていないという印象を受けます。

目的はヘックスヘックスのボードの任意の対辺をつなげることです。手番にはボード状に配置するか、既に配置されたコマを移動させるかのどちらかです。移動によって2段目以上、つまり他のコマの上に置くことができますが、それぞれのコマのピュンクトの位置は自分のコマの上に乗っていなければなりません。また移動の時、このピュンクトを軸にして回転させることもできます。

これまでは、あまり3段や4段にはならないという印象でしたが、今回はなんと最高で5段目まで積み上がり、「ピュンクトしてますねー」とお互いに労いながらゲームは進みます。

しかし最後はコマ切れでタイブレークでの判定。中央のエリアにどれだけ自分のコマがあるかということで自分が勝利しました。これはかなり不完全燃焼です。少し慣れてしまうと、コマ切れになりそうな気がします。

コマを1種類か2種類くらいにして、コマの数を増やしたら良いと思うのですが、どうなのでしょうか? 同系統のアクロンの格別な面白さと比べると、1段も2段も面白さが落ちてしまうのはどうしてなのかと考えさせられます。

結果:自分 勝利、中村 敗北



フィット Fits (ホワイトゴブリン版)
(プレイ時間 30分)
Fits20230805.JPG最後は前回も遊んだ「フィット」です。時間の関係で、今回はミニ拡張を使わずに4面だけの勝負としました。さすがに前回の反省が残っており、自分はかなりうまく進められたと思います。

結果:自分 27、しのだけ 19、とけい 18



終了後は軽く夕食へ。もともと土嚢の会は布のペンケースに入ったネスターゲームズ(いわゆる土嚢)を遊ぶのが目的だったのですが、次第にアブストラクトゲームを自由に遊ぶ会というようになってきました。終了後に気がついてみたら今回は土嚢をひとつも遊ばなかったです。そういうことは今回が初めてかもしれません(他のプレイヤーは遊んでいたようですが)。ネスターゲームズの新作がないので仕方ないことでもありますが、会の名前を変えるほうが良いのかもしれませんね。

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