なかよし村とゲームの木 2021.12.18

第2025回なかよし村に参加しました。この日はたまたま年に1回行われる掛合トランプ(かけやとらんぷ)の大会で、最初にルールを教えてもらってから始めました。



掛合トランプ Kakeya Trump
(説明 15分 プレイ時間 各15−20分)
KakeyaTrump20211218-1.JPG掛合トランプは島根県雲南市掛合町に伝わるトランプを使ったペア戦のトリックテイキングゲームで、現地では単に「絵取り」と呼ばれているようです。

使用するのは通常のジョーカーを除く52枚。4人で向かい合った同士が同じチームになるペア戦です。マストフォローのトリックテイクでAが最強2が最弱です。切り札は常にクラブですが、スペードのAは「れんしょ」と呼ばれ、スートとしてはスペードに属しますが、すべての切り札よりも強いのです。

目的はAKQJの16枚の絵札をより多く取ること。8枚ずつの同数だとれんしょがないペアの勝利になるので、れんしょがあるペアは9枚の絵札、れんしょがないペアは8枚の絵札が勝利条件になります。通常の勝利は1点ですが、12枚獲得(つまり相手ペアが4枚以下)だと1点プラス。相手チームがれんしょのほかにクラブのエースを持っていたなら1点プラス、などと得点が上がります。複合しても得点が上がらなかったりと少しややこしいので、興味がある方はこの記事の下のリンクなどを参考にしてみてください。いずれにせよ、負けたチームが勝ったチームに支払います。

KakeyaTrump20211218-2.JPGテーブルの上で麻雀牌のように(あるいはトランスアメリカのように)カードをバラバラにするなど、独特の作法があります。オープニングリードはディーラーの右隣りが「いく(自分がリード)」「こい(パートナーがリード)」を決められます。それに対してパートナーが「いく」か「こい」かで応えて、リードが始まります。

プレイ自体はオーソドックスなトリックテイクです。ジャック以上の絵札の取り合いなので、プレイ感覚は和製ナポレオンに似ています。れんしょはスペードに属するというルールが結構面白いです。

今回は9人参加。進行役の草場さんに従って、順番に2対2の対戦を2テーブルで行い、1人は休みです。17分で打ち切りで、その時にすでに始まっているゲームは終わらせます。なので2−3ディールずつ行うことになります。これを9回行うと、ひとり8回、すべての他のプレイヤーとパートナーを組んだことになります。ただ、同じテーブルに1度しかならないプレイヤーや5回も敵味方として一緒のテーブルになるプレイヤーなど差があり、この辺が簡単に解消される方法があれば良いと思いました。

KakeyaTrump-rule20211218.JPG運の要素が大きいのですが、れんしょとクラブAの両方があって負けると失点が大きいのはよくできています。草場さんも記事に書いていますが、スカートのウィズ2みたいな概念があるわけです。相手がれんしょを持っていると思ったらどんどん攻めるし、QやJはなるべく相手にとってもらうようにするなど、結構考えどころがあります。

ほとんどの場合、2ディールで終わってしまいましたが、終盤は慣れてきたのか第8、9戦は3ディール遊べました。最初は全く勝てず、第5−6ディールあたり(第3戦)からようやく少しディールに勝てるようになりました。第6戦からようやく勝てるようになり、8戦行って2勝3敗2分で9人中8位でした。1位はバッハさんでした。おめでとうございます。

掛合トランプはシンプルですが思ったよりは面白く遊べるゲームです。以下に詳しいルールなどがあります。

ゲームファーム(ルール詳細)
http://www.gamefarm.jp/rule/kakeya.html

掛合トランプ探訪記
http://kusabazyun.banjoyugi.net/Home/reproductioned/trump/kakeya-trump-nikki

結果
1戦目:やぬき&めぐろん 7、すみ&自分 3
2戦目:すみ&さいとう 6、やぬき&自分 4
3戦目:さいとう&やぬき 5、めぐろん&自分 5
4戦目:休み
5戦目:めぐろん&ぶうりん 5、さいとう&自分 5
6戦目:ぶうりん&自分 8、高木&めぐろん 2
7戦目:高木&自分 8、さいとう&ぶうりん 2
8戦目:バッハ&自分 6、高木&さいとう 4
9戦目:めぐろん&すみ 7、O島&自分 3

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