ブルームーンレジェンド日本選手権2019 2019.08.10

BlueMoonHotelPostCard20190810.JPG毎年恒例のブルームーンレジェンド日本選手権です。今年で第6回目で、自分がプレイヤーとして参加するのは前回に引き続いて2回目です。参加者は12人で去年比20%増と盛況で、終日、熱い戦いが繰り広げられました。なお写真をあまり撮らなかったので、この写真はブルームーンホテルの絵葉書です。優勝するとこのホテルに泊まれます(嘘です)。大会参加募集のツイプラは以下です。場所は去年と同じ、青月横丁の近くです。
https://twipla.jp/events/392249


大会ルールは以下の通りです(2018年ルールより抜粋、修正)

(1)使用するデッキは、こちらで用意する単一種族の8デッキ(いわゆる「種族デッキ」)とする。これは、構築済みの8デッキ(いわゆる「基本デッキ」)から異種族3枚をそれぞれの種族に戻した29枚とミュータント1枚の30枚で構成される。これら以外のカードは、ブカも含めて、一切使用しない。
(2)予選はスイス方式で規定ゲーム数を行う(1ゲーム目はランダム、2ゲーム目以降は得点順で近いもの同士、ただし予選では同じプレイヤーとは当たらないようにする。得点が同じときは到着順)。
(3)予選でのデッキはこちらがランダムに配る。なお同種族同士の対戦はなし。各プレイヤーが同種族をプレイするのは予選を通して最大2回になるよう、調整する。
(4)各ゲームは必ず2ディール行う。2ディール目はお互いにデッキを交換し、先手プレイヤーも交代する。
(5)各ディールの最初で、手札を配られたあとに任意の枚数の手札交換(マリガン)が一度できる。
(6)勝者は20点+差分点、引き分けは15点、敗者は10点-差分点、とする。不戦勝は20点。
(7)上位4名がシングルエリミネーションの準決勝、決勝を行う。準決勝は1位対4位、および2位対3位とする。
(8)準決勝と決勝では各プレイヤーが2つの単一種族デッキをあらかじめ選んで発表する。そして、どちらのデッキを使うかを対戦相手と同時に公開する。準決勝や決勝では同種族対決があっても構わない。
(9)最初の2ディールは予選同様に行う。つまり自分で選んだ種族で1ディール、そして相手が選んだ種族で1ディール。その時点でどちらかが5点以上で勝っていれば終了する。そうでなければ、さらに2ディールを行う。そのとき再び使用するデッキを同時に公開する(これまでと同じでも良いし、変更しても良い)。どちらかが5点以上であり、かつ同点でなければ終了とする。2人とも5点未満、あるいは同点なら、同様にして2ディール続けるが、最大で6ディールとし、それでも同点ならば予選の結果で優勝を決める。


BlueMoonLegends20190810Heat1-1.JPG予選第1戦:ミミックスのペアキャラクターを使って第1戦の組み合わせを決めます。こういうときにミミックスは便利ですね。自分は冬子さんとフリット対ミミックス戦を戦いました。フリットが苦手ならしい冬子さんが「鳥は嫌だー」と叫んでいましたが、これも運命の定め、仕方ありません。この2つのデッキは、ブルームーンマスターズによれば互角らしいのですが、果たしてどうなるでしょうか。

第1ディールは攻撃値が低いフリットが押されてしまい、炎の8などに対抗できずに敗北。ドラゴン2匹を取られての3点負けです。4点負けではないのが唯一の救い。

BlueMoonLegends20190810Heat1-2.JPG第2ディールは、冬子さんが苦手とするフリットを担当。こちらは一応好きなデッキの一つであるミミックスなので、ペアやフリーキャラクター&ブースターを組み合わせて6枚以上で攻撃値9や10を出してサドンデス逆転勝利。いやー、危なかった!

この予選第1戦は12人中4人が勝利、4人が敗北で8人が同点と、同点が多い結果でした。

結果:
第1ディール:冬子(ミミックス) 3、自分(フリット) 0
第2ディール:自分(ミミックス) 4、冬子(フリット) 0
合計:自分 4、冬子 3、差分点 1
勝ち点:自分 21、冬子 9


BlueMoonLegends20190810Heat2.JPG予選第2戦:大塚さんとミミックス対ヴァルカ戦です。マスターズによればヴァルカがやや有利とのこと。

第1ディールはヴァルカの基本値の強さに、ペアが揃わないミミックスが対抗できませんでした。ミミックスは結構手札運が強めだと思います。2−2のペアを揃えるためのキャラクターが結構あるのですが、それらがデッキの最後の方では話になりません。またそれを知っている大塚さんは最初から攻撃値3以上で仕掛けてくるので、なかなか使えないのです。そんなわけで、ほとんどのキャラクターを単体で出さなければならず、ドラゴン2匹を取られて3点負け。

第2ディールで、予選第1戦と同様に4点を取れば逆転だ、などと思っていたのですが、そうはうまくいきませんでした。珍しく陽炎&エンバーのコンビネーションが決まったりしたのですが、結局ドラゴン1匹しか取れずに2点勝ち止まり。差分では1点負けてしまいました。ここまでで計30点獲得。結果的には引き分け2回と同じですね。

結果:
第1ディール:大塚(ヴァルカ) 3、自分(ミミックス) 0
第2ディール:自分(ヴァルカ) 2、大塚(ミミックス) 0
合計:大塚 3、自分 2、差分点 1
勝ち点:大塚 21、自分 9


BlueMoonLegends20190810Heat3-1.JPG予選第3戦:RISAさんとフリット対ホークスを戦いました。これで予選は最後なので、なんとか上位に食い込もうと必死です。マスターズによればホークスがやや有利とのことです。双方ともに回収アイコンがあるので、回収できないというケースがあり注意が必要です。

第1ディールでは、自分がフリットで、RISAさんがホークス。6枚にするためにキーカードとなる貴重なキャラクターを埋めたりして、良いタイミングでドラゴン2匹を引き寄せます。さらにのろまガスで相手の回収可能な3−3を追いやったりして4点勝利。

BlueMoonLegends20190810Heat3-2.JPG第2ディールでは、自分が好きなデッキの一つであるホークスを受け持ちます。最近プレイ機会が多かったデッキでもあり、慣れていたこともあって終始優勢で進んでいきます。最後は力の複写機と、変人デメゴダスで、大地10を叩き出して、こちらも4点勝利でした。

結果:
第1ディール:自分(フリット) 4、RISA(ホークス) 0
第2ディール:自分(ホークス) 4、RISA(フリット) 0
合計:自分 8、RISA 0、差分点 8
勝ち点:自分 28、RISA 2


これで予選終了です。なんとか4位になれました。決勝トーナメント進出です。どきどきしますね。


予選の結果
伊東 67(2勝0敗1分)
エサ 62(2勝0敗1分)
大塚 61(2勝0敗1分)
自分 58(2勝1敗)
一馬 55(2勝1敗)
とけい 48(1勝1敗1分)
たにかわ 45(1勝1敗1分)
オル 45 (1勝1敗1分)
じゅんこ 39(1勝2敗)
RISA 29(1勝2敗)
あいこ16(0勝3敗)
冬子 15 (0勝3敗)


BlueMoonLegends20190810HeatResult.JPG


準決勝戦:上位4名によるシングルエリミネーションです。残念ながら、予選トップの伊東さんが所用で抜けなければならなくなったため、予選順位2位から5位のプレイヤー4人で決勝トーナメントを争うことになりました。5位までのプレイヤーは全員2勝しているプレイヤーなので順当でしょう。通常は1位と4位、2位と3位が対戦するのですが、1位不在なので、2位と5位、3位と4位が対戦することになりました。自分は予選第2戦で当たった大塚さんとの、因縁の対決というわけです。各自が極秘裏に2種類のデッキを選んで公開します。

エサ(2位):ホークス、ミミックス
一馬(5位):キンド、ピラー

大塚(3位):キンド、テラ
自分(4位):ホークス、ピラー


BlueMoonLegends20190810SemiFinal1.JPG第1&2ディールでは自分はピラー、大塚さんはキンドを選び、キンド対ピラー戦になりました。マスターズによれば、キンドとピラーは互角とのこと。でもなんとなくピラーの方が弱い気がしてしまいます。

第1ディールでは、強いという印象だったキンドに対してピラーが2点勝ち(つまりドラゴン1匹勝ち)を納め、これはもう2ディールで決着がつくのではと勝手に思っていたのですが、デッキを交換してからの第2ディールが苦しかった。今度はピラーを持った大塚さんが4点勝ち。サドンデスでなすすべもありません。ここで2対4と追い込まれてしまいました。

BlueMoonLegends20190810SemiFinal2.JPG第3&4ディールでは自分はホークスにデッキを交換します。今日は自分はホークスでうまく戦えているという気がします。大塚さんはキンドのまま。マスターズによれば、キンドが有利らしいです。まずはホークスを担当し、2点勝ち。これでやっと同点の4対4です。第4ディールで勝負は決まります。

BlueMoonLegends20190810SemiFinal3.JPG第4ディール、自分がキンド、大塚さんがホークスです。キンドも好きなデッキですが、直前の第3ディールでキンドが負けているので慎重に進めていきます。運が良かったのか、ギャングがうまく集まって、最後はノー軍団とねばねば粉でサドンデス勝利! これで決勝進出です。綱渡りみたいな戦いでした。

もうひとつのテーブルのエサさんと一馬さんは非常に僅差の緊迫した争いで、エサさんはずっとミミックスを選択、一馬さんは第3ディールでキンドからピラーに変更して、僅差で勝利。



準決勝戦の結果
第1ディール:エサ(ミミックス) 1、一馬(キンド) 0
第2ディール:一馬(ミミックス) 2、エサ(キンド) 0
第3ディール:エサ(ミミックス) 4、一馬(ピラー) 0
第4ディール:一馬(ミミックス) 4、エサ(ピラー) 0
合計:一馬 6、エサ 5


第1ディール:自分(ピラー) 2、大塚(キンド) 0
第2ディール:大塚(ピラー) 4、自分(キンド) 0
第3ディール:自分(ホークス) 2、大塚(キンド) 0
第4ディール:自分(キンド) 4、大塚(ホークス) 0
合計:自分 8、大塚 4


決勝戦:いよいよ決勝戦です。まさか決勝戦まで進めるとは思いませんでしたが、相手は去年のチャンピオンの一馬さん。お互いに選んだデッキは以下の通りです。自分は準決勝と同じホークスとピラーを選びました。一馬さんは、やはりキンド、そしてアクアを選びます。なお、この決勝戦では一馬さんの同意の元、オリジナルのブルームーンの英語版を使いました。選んだデッキは以下の通り。自分は準決勝戦と同じですが、一馬さんは一馬さんらしくアクアを入れてきました。


一馬:キンド、アクア
自分:ホークス、ピラー


BlueMoonLegends20190810Final1.JPG第1&2ディールでは自分はホークス、一馬さんはアクアを選択。どんな戦いだったのか、残念ながら細かいところは覚えていないのですが、どちらもホークスが勝利しました。マスターズによればアクアがやや有利ということなので、アクアが負けたのは意外に思えます。あとから思えば、このホークス対アクア戦で4対3と、アクアでの負けを少しでも減らし、そしてホークスでの勝ちを増やせたのが勝因につながったと思います。

第3&4ディールで、自分はデッキを変更せずにホークスのまま、一馬さんはキンドを選択しました。まずは一馬さんのキンドが吠えます。マスターズではキンド有利ということですが、その通りに4点を取られて、4対7と追い込まれます。

BlueMoonLegends20190810Final2.JPG第4ディールでは4点取れば勝利、3点で同点延長、そして2点以下なら敗北です。勝つことはもちろんですが、少なくとも3点以上を取らなければならないというプレッシャーがあります。一馬さん率いるホークスは序盤から激しく攻撃してきて、ドラゴン3匹を取られてしまいます。その直後に2回くらい、もう出せるカードが尽きて、ホークスが返してきたら負けだ、というシーンがありました。薄氷を踏む思いです。このあたりを目撃していたじゅんこさんは、もうこちらは勝ちを諦めたのだと思っていたそうです。幸いホークスは序盤でカードを使いすぎたのか、その後は徐々にこちらのペースに持っていき、どんどん巻き返して最後は一馬さんのカードが尽きて4点で勝利。優勝です! 「終わったよ!」というとギャラリーが集まって来たのですが、どうもじゅんこさんを始め、みんな一馬さんが優勝したと思っていたらしいです。まあドラゴン3匹を取られた状態からよく勝てたものだと自分でも思います。小さなトーナメントとはいえ、優勝は格別です。過去に優勝した人はこういう気分だったのですね。

決勝戦の結果
第1ディール:自分(ホークス) 4、一馬(アクア) 0
第2ディール:一馬(ホークス) 3、自分(アクア) 0
第3ディール:一馬(キンド) 4、自分(ホークス) 0
第4ディール:自分(キンド) 4、一馬(ホークス) 0
合計:自分 8、一馬 7


BlueMoonLegends20190810FinalResult.JPG予選1位の伊東さんが不在だったこと、一馬さんが苦手とするホークスをそうとは知らずに選んだことなど、幸運が重なったのが勝因の半分だと思います(でも、次回は伊東さんとも戦いたい)。優勝商品は「ブルームーンシティ」のホビージャパン新版ですが、すでに所有しているので商品は来年に回すということで辞退しました。大塚さんが帰宅してしまったので残念ながら3位決定戦はありませんでした。このあたり、自分のことで手一杯で気が回りませんでした。どうもすみません。

反省点:スイス方式なので、予選2回目くらいの結果が反映された方が良い、3回だとそこでまた強者同士(決勝トーナメントに残るべき同士)に差がついてしまう、という意見がありました。なので、来年は準決勝を短くし(デッキを選ぶ以外は予選と同じ)、その代わりに予選を4回にしようかと思います。その方がみんなが長く遊べるので良いのではないかと思います。あと3位決定戦ができなかったのは失敗でした。

以下は予選と決勝トーナメントでの種族別の結果一覧表です。それぞれの数字が1ディールの勝ち点を表しており、太字は決勝トーナメントでの結果です。例えば、ミミックス対キンドは予選4ディールと決勝トーナメント2ディールの計6ディール行われ、うちミミックスは4回、キンドは2回勝っています。やはり、色々な組み合わせが現れるようにする工夫が必要かもしれません。


勝敗表

勝利\敗北ValcaHoaxMimixFlitKhindTerrahPillarAqua
Valca4,43,2234,2
Hoax4,3222,24,3
Mimix4,34,4,2,14,4
Flit4,2
Khind34,4,44,14,14
Terrah1444
Pillar4,24,4,1
Aqua2,142
来年も開催予定です。みなさんの参加をお待ちしています!

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