エッセン シュピール 2018

Catalogue-Spiel18.JPG今年で10年目となるエッセン・シュピール。ホビージャパンの通訳を担当するのも4年目です。まさか10年連続でエッセンに来るとは当時は思いませんでした。ここ数年は、エッセンを口実にヨーロッパを旅行しながら知人・友人を訪ねるのが楽しみになってきていますが、シュピールでもシュピールでしか会えない知人・友人が多く、また新たな出会いもあります。そんなわけで、毎年来ても飽きることはなく、いつも4日間という日数が非常に短く感じられるのです。

Spiel-Guide-Spiel18.JPG去年まで配られていた新聞がなくなり、代わりにシュピール・ガイド Spiel Guide という冊子が来場客に配られました。新聞に載っていたような会場内のブースの地図が載っていてわかりやすいです。ただし、新聞のようにポケットに突っ込んで置けないので若干使い勝手が悪い気もします。会場から直接郵送する際の料金表もこの冊子に書かれているのですが、値段がかなり高いです。今からどうしようかと考えてしまいます。

なお、このレポートは「ネスターミーティング2018」の続きになります。この旅行の計画を再掲します。

計画
10月1日 羽田からドーハ経由でヘルシンキへ
10月1日-10月4日 ヘルシンキ滞在
10月5日-10月14日 マイクとオスロで合流しノルウェイ旅行
10月14日 オスロでマイクと別れ、ロンドン経由でジブラルタルへ
10月14日-10月18日 ジブラルタル(ラ・リネア)
10月19日-10月21日 マドリードでネスターミーティング
10月24日-10月28日 エッセン・シュピール
10月29日-11月5日 デュッセルドルフ、マーストリヒト、ケルン、ミュンヘン
11月5日-11月6日 ミュンヘンからワルシャワ経由で成田へ帰国

エッセンまでの移動中に、フィゲラス Figueres とパリに寄ることにしました。フィゲラスはサルバトール・ダリの劇場美術館があり、前から行ってみたかったのです。マドリードでキャメロンに勧められたこともあり、昼間に数時間寄ることにしました。パリはOyaゲームズのほか、まだ行っていない場所に行ってみようかと思います。

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10月22日 月曜日 (マドリード→フィゲラス→トゥールーズ)

CombiCercanias20181022.JPG朝7時にホセの手配してくれたタクシーでアルコルコン中央駅に、そこからセルカニアスC−5でマドリード・アトーチャ駅に向かい、8:30発のAVEに乗ります。面白いのは CombiCercanias と言って、AVEの切符に示された6文字のコードを自販機に入力すると、セルカニアスの切符が無料で発券されること。ドイツだとCityと書いてある切符(日本だと都区内・市内発着切符)と同じ原理なのですが、こういうやりかたもあるのですね。

Aatocha-board20181022.JPGアトーチャ駅からの長距離列車はスペインなので空港のように荷物検査があります。どうもその入り口が2つの階にわかれているみたいで、発車案内の注意書きには Plta.Primera と Planta Baja の2種類があります。自分が乗る8:20発のAVEのところには Plta. Primera と表示されています。Baja は下という意味だったよなあと、なんとなく思い出し、Plta. は Planta の省略形だろうと推測できたのですが、1階の入り口には Planta 1 と書いてあるので Planta Primera = Planta 1 だということが最初はわからなかったので、かなり迷いました。これはスペイン語がわからない旅行者には不親切な表示です。

FigueresStreet20181022.JPGAVEはバルセロナ・サンツに11:15着。乗り換えてフィゲラスに行く列車は11:16発。1分しかなくプラットフォームも離れているのでおそらく無理だろうと思っていたのですが、列車が5分ほど早着したこともあり、走ったらぎりぎり間に合いました。ラッキー。これで1時間フィゲラスで余計に過ごせます。フィゲラスは在来線とAVEの走る新線とで2つ駅があり、通常ならAVEが停まる新駅 Figueres-Vilafant を使うのだと思います。しかし、今夜乗る夜行列車が在来線上の駅からであり、スーツケースを別の駅まで運ぶのが面倒なこと、そして町の中心は在来線の駅の近くであることを考えて、旧駅 Figueres を使うことにしました。その分バルセロナからは少し時間がかかりますが、新駅から町まで歩く時間を考慮したらほぼ同じだと思います。

Teatro-MuseoDali20181022.JPGフィゲラス駅近くのバスターミナルに荷物を預けて早速、ダリ劇場美術館 Teatro-Museo Dali に向かいます。町の標識を頼りに10分ほど歩くと到着しましたが、美術館の周りは静かであまり人もいません。どこが入り口なのかと思っていたら、建物が完全に閉まっています。なんと月曜は閉館だったのです。隣りにあるダリ関係のお土産屋は開いていて、せっかくだから近くのおもちゃ博物館に行ってみたらと勧められました。行ってみたらこれも月曜閉館でした。それではと、インフォメーションブースまで歩いてみたら、月曜に限って早く閉まっていました。

Lizarran20181022.JPG仕方ないので、もうひとつのインフォメーションブースがあるらしいフィゲラスの新駅まで行ってみました。インフォメーションブースの係員はスペイン人と日本人の両親を持つ青年で、将来はスペインから日本に観光に行く人の手伝いをしたいと言っていました。ここにも日本ブームが見え隠れします。帰りに八百屋でバナナを買い、適当に入ったレストラン Lizarran でピンチョスを堪能しました。いつか月曜以外の日にフィゲラスに戻ってこなければなりません。

CerbereToulouse20181022.JPGフィゲラス17:34発の列車に乗り、海岸線を北上。フランスとの国境を越えてすぐのセルベール Cerbere に到着します。眠っている間に移動してパリでの滞在時間を稼ごうかと、18:13発のセルベールからパリまでの夜行列車を予約しておいたのです。ところが、セルベールの駅にその列車の案内がありません。慌てて窓口で聞くと、トゥールーズ始発に短縮されたので、2本の列車を乗り継いでトゥールーズに行けとのことで、細かく乗る列車と時刻を書いてくれました。その指示に従うしかなく、ナルボーン Narbonne で乗り換えてトゥールーズに向かいます。ちなみにナルボーンは、2年前に秋山さんが猛ダッシュでケバブを買った思い出の地です。ナルボーンは5分遅れで出発。トゥールーズでは14分しか乗り換え時間がないのでぎりぎりです。ところが災害だかなんだかで、列車が途中でやたらとスピードを落として走っています。間に合うのか不安です。夜のカルカソンヌが見えます。

OccitaniaHotel20181022.JPG案の定、トゥールーズは1時間遅れで到着。既に夜行列車は出発していました。乗り遅れた自分たち7人にはホテルがあてがわれ、翌日は6時半に戻って来るようにと言われました。自分が割り当てられたのはオキシタニア Occitania という駅前のホテルで、朝食付きでした。

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10月23日 火曜日 (トゥールーズ→パリ→エッセン)

TGVsnacks20181023.JPG朝6時から朝食を食べているのは、みな昨日乗り遅れた人たちばかりでした。6時半に駅に行くと、朝1番の6:49発のTGVの1等車の切符を渡されました。1等車といっても、タリスやユーロスターみたいに食事がつくわけではなく、ちょっと座席が広いだけです。2階は2等車で繋がっているけど1階は1等車で各車両ごとに分かれている、という妙な構造です。食堂車で軽食(写真)をとった帰りに自分の車両がわからなくなってしまった自分は、すべての車両の1階に降りて自分の席を探したりと馬鹿なことをしていました。

Oya20181023.JPG11:13パリ・モンパルナス Montparnasse 駅に到着。初めて使う駅なので少し迷いましたが(いつもはオストルリッツ駅)、まずは北駅まで行ってスーツケースを預けて身軽になってからOyaゲームズを訪ねました。パトリックさんは既にエッセンに向かって出発してしまい不在でしたが、ほかの店員の方と色々なゲームの話ができました。クニツィアの新作が少ないからと無料で John Silver というカードゲームを頂きました。そのあと近くの Le Petit Grumeau という喫茶店(確か前にも来たことがある)でグランマニエールのクレープを食べました。パリに来るたびに食べてしまいます。

LePetitGrumeau20181023.JPG北駅まで戻って、タリスでケルンへ向かいます。車内では昨日の夜行に乗り遅れたうちのひとりの若者に遭遇。彼はデンマークまで列車で向かうという大道芸人のスペイン人でした。本来はもう1本早いタリスに乗る予定だったようですが、昨日のスケジュールの乱れがまだ彼の日程には響いているようです。

乗っていたタリスはてっきりケルン行きだと思っていたらドルトムント行きのようです。エッセンはその中間にあるので、このままこの列車でエッセンに行く方が楽だなあと思っていたら、デュイスブルグ・エッセン間が工事をしていて不通でエッセンは迂回してしまうとのことです。そういえば今回久し振りにエッセンに来るウサギ&ミズキさんもそう言っていたことを思い出しました。なので、秋山さんたちに合流すべくデュッセルドルフまで行くことにして、車内で切符を変更してもらいました。10ユーロで変更できるのですね。

HotelBoll20181023.JPGところが、このタリスも遅れに遅れて、気の短い秋山さんたちはもうデュッセルドルフからタクシーで去ってしまいました。仕方なくデュッセルドルフからS6でエッセンHbfへ向かいます。タナカマさんの通訳をやっている方に話しかけられて、エッセンHbfまで話しながら向かいました。そこからU11でカイザー・ヴィルヘルム・パーク Kaiser-Wilhelm-Park へ。駅を出ると、今回の宿泊先 Akzent Hotel Böll は目の前でした。この宿は初めてです。アメリカのモーテルのような作りです。

明日はいよいよプレスコンファレンス。いよいよエッセン・シュピールが始まります。

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10月24日 水曜日 (シュピール0日目)

Slide-Spiel18.20181024.JPG第36回目のシュピールは、例年通りプレスコンファレンスから始まります。今年は50カ国から1150のブースが出展し、ホール6まで使うようになりました。スライドで今年1年のゲームの流れを復習してくれます。これでいつもトレンドを理解しているのでとてもためになります。特に、うんちをモチーフにしたゲームが多く、スライド中に笑いを買っていました。

PressConference20181024.JPG次に、例年通りプレス向けの展示会場に移動します。自分は邪魔な荷物は置いていこうと、ロッカーに寄りました。今年は、去年の反省を活かして、今朝早くプレスルームのロッカーを確保しておいたのです。このローカーは2ユーロコインが戻ってくるタイプなので何度でも使えて非常に便利ですが数が少ないのです。2個空いていたので、誰かに譲ろうかと2個確保しておいたので、プレスルームで居合わせたかろくさんに1つ譲ってあげました。ここで事件が起こります。かろくさんから、戻ってきた2ユーロコインを手渡され、なぜかそれを自分のロッカーに入れてしまったのです。つまり2回分コインを入れたことになります。その結果、コインが詰まってロッカーが開かなくなってしまいました! 助けを呼ぶと、プレスルームのスタッフが、ほどなくロッカー担当の人を呼んでくれて、中身を確認し(プレスコンファレンスで余っていた食べかけのサンドイッチが入っています、と白状するのは少し恥ずかしかった)、書類にサインし、パスポートもチェックされました。そしてロッカーごと器具で開けて無事解決。20分くらいで解決するとはさすがドイツです。

Presentation20181024.JPGロッカー事件で出遅れましたが、プレス向けの展示会場1Aホールに向かいます。ひとつひとつのゲームをじっくり見ることができ、また新たなアブストラクトゲームなどの発見もあります。ここで面白そうなゲームをチェックして、明日以降のどこかで見に行くというのがいつもの方法です。また、おのさんや秋山&ぺこらさんを始め、タナカマ&あっきーさん、エリックなど顔見知りに会えるのも楽しみのひとつです。今年はクニツィアの姿はありませんでしたが、代わりにクニツィアのゲームを色々と写真に収めました。

ForbiddenCity20181024.JPGクニツィアの紫禁城。奇妙なキッチン/謎の地下世界のリメイクです。

GoGoEskimo20181024.JPGゴーゴーエスキモー。これは既にヘルシンキで買いました。

Kariba20181024.JPGカリバ。ヘルベチクが出版したリメイクですが、ルールが異なります。

Kartel20181024.JPGカルテル。これもヘルベチク。ブントロンドっぽいですが、結構違います。

BrainsFamily20181024.JPGブレインズファミリー。ペガサスからの新作でブレインズが多人数用になっています。

HeckmeckDeluxe20181024.JPGヘックメックデラックス。ヘックメック+追加の虫+緑のりんご。

BlueLagoon20181024.JPGブルーラグーン。既にフィンランドのトゥルクで購入済み。

プレイス用展示をじっくりと見たらもう夕方も遅い時間です。DSP授賞式がある夜までは、さっそく販売されているゲームをチェックしたり試遊したりしました。



メン アト ワーク Men at Work
MenAtWork20181024.JPG積み木を積み上げる系統のゲームですが、コンポーネントが可愛らしくテーマに合っています。またカードによって積み上げの条件が示されるので展開に変化があるのも良いところですね。作者はボックスアートに描かれている女性の方で、作者直々にルールを教えてもらって遊びました。




DSP20181024.JPG夜のDSP授賞式のパーティーには、去年同様に、ホビージャパンのねいじまさんが同行しました。少し早めに行ったつもりでしたが、ほとんど席が埋まっていました。食事が始まるまでがかなり長いので、あらかじめ少しだけ食べておいて正解でした。今年のDSP1位は「アズール」、2位は「ガイア・プロジェクト」、3位は「ガンジス」、キッズ賞は「メモアール!」、イノゲームショウは「クールランニング」です。「ザ・マインンド」よりも革新的なゲームがあるのかと思ったら、「クールランニング」は実際の氷を使って解けないようにレースをするというゲームみたいですね。

Dinner20181024.JPGそしてようやく食事です。食事が年々美味しくなっている気がします。最初に来る前菜も、メインディッシュもデザートも、長いこと待った甲斐があります。特に今年はステーキがおいしかった。もっと厚く切ってもらえば良かったです。

Knizia20181024.JPGここ数年は会場でクニツィアを見かける機会がほとんどないので、このパーティーがクニツィアに会える唯一の場です。忙しそうで、なかなか話しかけるタイミングがなく、結局かなり遅くまでパーティーに居残っていました。エルドラドの拡張の箱にサインしてもらい、また、喫茶マーブルのじゅんこさんから依頼されたブルームーンレジェンドの種族バッジも無事に渡すことができました。

帰りにメッセの駅で地下鉄U11に乗ったら、なにか足りない気がします。サインしてもらったエルドラドは持っているのですが、肝心のカバンを会場に忘れてきたのです。慌てて地下鉄から降りて会場に戻り(ねいじまさん、すみません!)、かばんを受け取り駅に戻ると、もう真っ暗です。どうも先ほどの地下鉄が終電だったみたいです。駅の門に鍵をかけている人に深夜バスを教えてもらいましたが、バスは1時間に1本だからちょっと待ってくれれば送ってあげるよ、とのこと。親切なドイツ人で36歳で5人子供がいてエッセンから別の街に行きたいとか、いろいろ身の上話を聞きました。中央駅を過ぎてさらに北に進んだところで「あれが乗るバスだ!」とバスを追い抜いてバスの停留所で降ろしてもらいました。本当に助かりました。


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10月25日 木曜日 (シュピール1日目)

朝はノルドゼー Nord See で魚のサンドイッチを買い、会場へ。珍しく朝の入場の様子をビデオに撮ってしまいました。大量の人人人です。その後、自分の仕事が始まる10時半までタナカマさんたちと2つゲームを遊びました。



ヌードル忍者 Noodle Ninja
NoodleNinja20181025.JPGリアルタイムでトングを使ってヌードルを箱から自分のさらに運ぶというゲームです。スパゲッティーなんだか中華風の麺類だかよくわからない感じです。長さによって得点が違うみたい。海外だと中華料理のデリバリーはすべてこのタイプの箱なのかなあと、素朴な疑問が浮かびます。




ポーラースマッシュ Polar Smash
PolarSmash20181025.JPG大きなイグルーを構成する氷のブロックをつまようじのような用具を使ってひとつ除去します。除去した氷のブロックには得点が書かれており、この得点の合計を競うゲームです。ただし全体が崩れたら失格でゲームオーバーです。シンプルですが、氷のブロックの積み重なり具合がよくできています。「ジェンガ」の進化系と言えるでしょう。




Pfefferkorn20181025.JPGこのあとは、通訳の仕事で終日多忙でした。合間合間にゲームを買っているのはいつものことです。夜は佐藤さんと中村さんを誘って3人でペッパーコーン Pfefferkorn に行きました。久し振りで道に迷いましたが、なんとか到着。ペッパーステーキを食べました。ソースも肉も美味しいです。

遊んだゲーム
ヌードル忍者 Noodle Ninja
ポーラースマッシュ Polar Smash

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10月26日 金曜 エッセン2日目

またもや朝はノルドゼーです。ドイツに来ると、ノルドゼーばかりです。朝からミーティングの連続で、ようやく15時過ぎにウサギ&ミズキさんたちと合流します。ウサギ&みずきさんはエッセンは6年振り2012年以来で、そのときはハイデルベルクを一緒に観光したのが懐かしいです。一緒にホールを周り、パターンズゲームズ Patterns Games のブースに遊びに行きます。



アロマット Aromat
Aromat20181026.JPGオランダのパターンズゲームズという出版社の木製のタイルが美しいゲームです。六角形のタイルの各辺には数字やシンボルが書かれておりそれらの組み合わせで得点や失点になります。一見わかりづらい気もしますが、限られたボードの上で遊ぶと選択肢もはっきりしてきてなかなか面白かったです。Kさんと遊び惨敗しました。さすがに木製バージョンは高価すぎて手が届きませんが、サンプル用のセットを頂きました。これは嬉しいです。




ハーケンシュラーゲン Hakenschlagen
Hakeschlagen20181026.JPG次にゲルハルツのブースに行き、今年のディーターの新作「ハーケンシュラーゲン」を遊びます。ウサギのレースゲームで、ダイスを振る代わりに袋からボールを引きます。思ったより戦略的ですが、コンポーネントが非常に可愛くできていて、魅力があるゲームです。




Pfefferkorn20181026.JPG夜は、ウサギさんらと夕食で、再びペッパーコーンに行きました。昨日の今日なのでさすがに道には迷いませんでしたが、昨日のウエイターと目が合ってしまいました。そして、驚くことに昔何度か会った名物ウエイトレスのマリーナさんがまだ働いていて、あの独特なノリは健在でした。こちらのことを少しだけ覚えていてくれたみたいです。ゲルゼンキルヘンに宿泊しているというウサギさんたちと Am Freistein まで一緒にトラムに乗って、ここで別れました。また日本で!

遊んだゲーム
プロウフパーティー Plouf Party
セルフィー サファリ Selfie Safari
アロマット Aromat
ハーケンシュラーゲン Hakenschlagen

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10月27日 土曜日 (シュピール3日目)

14時過ぎに通訳の仕事を終えて、ここからは自由時間です。エッセンは初めてだというぎょにくさんたちと合流し、一緒にブースを見て回りました。ぎょにくさんはピンク一色の服で非常に目立ちます。ヘルベチクのブースを再訪すると、スタッフの方が非常に喜んでくれました。なおヘルベチクというのはヘルベチア+IQという意味だそうです。ここで「チームアップ!」を遊びました。



チーム アップ! Team Up!
TeamUp20181027.JPG「チームアップ!」の巨大デモバージョンを遊びました。様々な形の直方体を積み上げていくパズルゲームです。それぞれの直方体は1面だけに色が付いていて、それを常に上にしなければならないというのがミソ。同じ形でも色付きの面によって異なる置き方になります。カードに従って順においていくのは結構楽しく、ゲーム性も高いと思います。




フォーエレメント Four Elements
FourElements20181027.JPG戦略的なおはじきゲームです。このゲームの名前が分からず、エリックに写真を送ったら探しあててくれました(感謝!)。4人までできるようですが、2人用のセットアップでチャレンジ。おはじきげーむは嫌いではないのですが、遊ぶ表面によって感覚が相当変わってしまうのが欠点です。それを克服するにはボードを一緒に売るしかないのだと思いますが。




イクイリブリックス コネクト Equilibrix Connect
EquilibrixConnect20181027.JPG5番ホールの陰に隠れた場所にあったマティムーブス Maty Moves のブースです。コンポーネントが素晴らしく、箱まで木製です。ダイスを使った少しだけ運のあるコネクションゲームということで、プレス用のデモのときから、ちょっと気になっていたものです。ダイスによって置けるコマが異なるのですが、相手のコマを除去したりとなかなか攻撃的にできています。除去するパターンを覚えるのがちょっと難しそうです。




17時頃に、3番ホールのアブストラクト十字路(ゲルハルトとシュテフェンのあたり)でキャメロンと再会しました。ネスターミーティング以来、数日振りです。彼の同僚のエリックというフランス人も一緒です。ディーターも交えてみんなで新作のゲームを試したりしました。その後は、キャメロンとエリックと3人で18時まで会場を見て回りました。



クラスク Klask
Klask20181027.JPGキャメロンもエリックもアブストラクトゲームや伝統ゲーム以外には興味がないので、どこのブースに連れて行ったら良いものか難しいのですが、「クラスク」のブースでキャメロンと1回だけ遊びました。エアホッケー系のゲームとしてはかなり良くできていると思います。




Dampf20181027-1.JPG夜は、キャメロンとエリックと3人で夕食。豚料理のシュバイネハクセ schweinehaxe ()が食べたいということで、ボーベック Borbeck にある Dampf に行きました。アイスバイン Eisbein のことなのかと聞いてみると、それはアイスワイン Ice Wine の間違いかと言われたので、一般的にはシュバイネハクセが正しいのかもしれません。違いがよくわからないので、いずれ調べてみます。

Ploy20181027.JPGトラムかSバーンでいくつもりだったのですが、待つのが嫌だというタクシー派のキャメロンにより、往復タクシーです(キャメロンの経費ででるのでまあいいか)。キャメロンはプロイ Ploy という古い3M出版のゲームを手に入れてご機嫌でした。

遊んだゲーム
チーム アップ! Team Up!
フォーエレメント Four Elements
イクイリブリックス コネクト Equilibrix Connect
クラスク Klask

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10月28日 日曜日 (シュピール4日目)

AltenessenBf20181028.JPGシュピールの最終日です。Kaiser-Welhelm-Park からU11に乗っているとどうも1駅目の Altenessen Bf から大量に人が乗ってくるなあと思っていましたが、例のデュイスブルグHbfからエッセンHbfまでが不通になっているので、みんなこちらを迂回してくるのですね。薄汚くて、ここ数年治安が悪くなった(ショウコさん談)といわれている Altenessen Bf の壁が少しだけ綺麗になり、またシュピールのために案内板がたくさん出ていました。

せっかくなので、例年やっているハイデルベルガーの安売りに行こうと並んで入ります。いつもならほとんど買わないのですが、今回は11ゲームも買ってしまいました。このなかにひとつでも面白いゲームがあれば良いのですけれどね。



ルクニ Rukuni
Rukuni20181028.JPG再びゲルハルトのブースに行って、新作「ルクニ」を遊びました。中立のコマをどれか移動させてその周辺に自分コマを置くという、ちょっとフェンドーっぽいメカニクスです。最終的に、それぞれのグループで、グループのサイズと隣接する中立コマ数の積が得点になるという、なんとも痺れるメカニクスです。これは買おうか迷いました。




ファスト ショット Fast Shot
FastShot20181028.JPGまたまたおはじき系のゲームです。攻防の要素があり、先日遊んだ「フォーエレメント」よりも戦略的な感じがしました。なかなかだと思います。サンプルを頂いたので、そのうち遊びたいと思います。




BGGJersey20181028-1.JPGボードゲームギークのリンカーンが親切にもギークのオフィシャル・ジャージーを持ってきてくれました。これは嬉しい。今後はエリックの通訳をするときにはこのジャージーを着ることになります。ジャージー自体は昨日もらったのですが、今日はそれを着て、エリックとリンカーンと記念写真を撮りました。

BGGJersey20181028-2.JPGもっと中古ブースを見たり、小さなブースを見たりしたかったのですが、そろそろ時間です。ダンボールを2箱にまとめたゲームをロッカー(18時に閉まる)から出して宿に持っていくために、18時少し前には会場を出て出てタクシーを拾います。タクシーは親切にも階段のすぐ下まで来てくれました。2箱の段ボールを宿まで搬送して一休み。これでシュピールは終了です。

宿で少し休憩してからタナカマさんに連絡を取ると、中央駅近くのホテルに宿泊しているメビウス夫妻部屋での集まりに誘ってくれました。突然なのに誘ってくれて嬉しいです。メビウス夫妻、タナカマ夫妻、みなまるこ夫妻、こみさん、そしてカルカソンヌの優勝者もいます。あっきーさんにご馳走になったワインがフルーティーで美味しい! これはこの時期にしか採れない Feder-Weisser というワインだそうです。キャップに穴が空いていて横に倒せないらしいです。



スカイランド Skylands
Skylands20181028.JPGパーティー終了後に、メビウス親父こと能勢さんと、タナカマさんと3人で1ゲームしました。クイーン出版の「スカイランド」という新作です。アクションを選んで、生産して、タイルをドラフトして、というゲームですが、あまり覚えていません。結構良かったと思います。

結果:メビウス親父 48、タナカマ 46、自分 37



予想通りというか、最終のUバーンは既になく、またもや深夜バス NE1 にお世話になることになりました。料金が昼間のトラムと同じというのが良いです。深夜バスが使いこなせるようになれば、エッセンも一人前かもしれません。

遊んだゲーム
ルクニ Rukuni
ファスト ショット Fast Shot
スカイランド Skylands


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10月29日 月曜日 (エッセン・デュッセルドルフ)

この日は休息日です。洗濯をし、また荷造りをして郵便局からゲームを送る準備をします。そのあと、近くの食料品店やショッピングモールでゲームを物色します。

夕方からはショウコさんとハンナに会いに、デュッセルドルフまで出掛けました。Altenessen の駅に来てから、シュピールの期間中ずっとやっていた、エッセンHbfとデュイスブルグHbfのあいだの工事が朝4時で終了していることを知り、つまりこちらを迂回していた列車がすべてなくなったのでかなり待つはめになりました。プラットフォームでゲームの袋を持っていた人がいたので話しかけてみると、ブラジルからシュピールに初めて来たそうで、デュッセルドルフ空港から帰るところだそうです。ブラジルのゲーム事情などを聞くのも楽しく、やはり同じボードゲーマー同士、車内でも話が弾みました。

Feder-Weisser20181029.JPGデュッセルドルフからUバーンで1駅目の Oststraße でショウコさんと待ち合わせ。前日のタナカマさんたちのパーティーでの残り物を持っていったら、それがそのまま夕食になりました。途中、近くのスーパーマーケットに前日のパーティーでご馳走になったのと同じ Feder-Weisser というワインを買いにいきます。またひとつ美味しいものを発見した気分です。なんだかんだで話し込んでしまい、結局最終のRE3で帰宅します。このとき、往路で使わなかったチケットが使えるかなあとショウコさんに聞くと、ちゃんとバリデイト(刻印)をすれば問題ないよ、と言われたのでそうしました。どうせ検札はこないだろうと思っていると、こういうときに限って検札が来て訝しげに自分の切符を眺めます。なんとその切符は買ったときに既にバリデイトされて時刻が示されているというタイプだったのです。そうとは知らなかったんだと色々と説明したら、なんと許してもらえました。罰金を払う覚悟でいたので、本当に良かった! なお現在は罰金80ユーロだそうです(ショウコさんによる)。00:22 Altenessen着。そこからは徒歩10分でホテルです。

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10月30日 火曜日 (エッセン→デュッセルドルフ→マーストリヒト)

エッセン滞在の最終日。タクシーを使って郵便局から日本への荷物を2箱送ります。これが毎度のことながら一仕事です。去年のアストリア・リゾートホテルだと郵便局までなんとか自力で運べるのですが、カイザーウィルヘルムパークからはさすがに遠すぎるので、タクシーを使いました。でも2回のタクシー代を含めても、シュピールの会場から送るよりはずっと安いのです。

ZollvereinTram20181030.JPGその後、時間があったので久しぶりにツォルフェアアイン炭鉱業遺産群に行きます。このとき気が付いたのですが、Altenessen Bfからのトラムの系統番号が昔と異なっていました。106から108になっています。とにかく107に乗り換えて Zollverein へ。トラムの停留所まで洒落たデザインです(写真)。炭鉱をじっくり回る時間はないので、主にレッド・ドット・デザイン博物館を見学しました。ツォルフェアアインに来るのは、2011年と2012年以来3度目ですが、デザイン博物館は2011年以来2回目です。

RedDotDesignMuseum20181030.JPG入り口を入ってすぐのところに釣り下がっているクルマの展示は同じですが、ほかの展示品はかなり異なりました。以前はもっと日本製のデザインの展示も多かった記憶がありますが、ほとんど日本のデザインがなく、代わりに中国と韓国の存在感が大きかったのは時代の流れでしょうか。本当に様々なもののデザインを扱っていて、変わったものではセックス・トイまで展示してありました。

MittenInEuropa20181030.JPGスーツケースを取りにホテルに戻ったら、いよいよ出発です。エッセン中央駅からデュッセルドルフ経由でオランダのマーストリヒトのキャメロンの家に向かいます。さらばエッセン! ふと気がつくと、エッセン中央駅 Hbf には「エッセンはヨーロッパの中心 Essen - mitten in Europa」という新たなメッセージが書かれています。そんなに大きく出ていいのか、エッセン? ニュージャージー州トレントンの「トレントンが物を作り、世界がそれを享受する Trenton makes, the world takes」という寒々しいメッセージを思い出してしまいました。

デュッセルドルフを経由したのは、昨日渡し損ねたお土産をショウコさんに渡すためです。去年もショウコさんを訪ねに来ていたケイちゃんも一緒に、デュッセルドルフHbf にあるバーでみんなでビールを飲みました。1杯飲んだらもうオランダのマーストリヒトに住むキャメロンの家に向けて出発です。まずは16:49発のRE13フェンロー行きに駆け足で乗り込みます。オランダは2010年と2011年にアイントフォーヘンを訪ねて以来です。

SmullersVenlo20181030.JPGフェンロー Venlo 着18:26で乗り換えてフェンロー発18:03まで7分しかありません。間に合うかなあと思っていたら、乗っていた列車が遅れて、到着した途端にみんな猛ダッシュで隣のプラットフォームに走っていきます。自分も重いスーツケースを転がして走るのですが、階段は無理と思いエレベーターを使ったら、目の前で発車してしまいました。まあ次の列車は30分後の18:33なので良いか。そのあいだに Smullers という店からハンバーガーとポテトをテイクアウトしてプラットフォームの待合室で食べます。ポテトのソースが4種類くらいあり、そのうちソテーソースを選んだら美味しかった! このあとは順調にRoermondでもう一度乗り換えてマーストリヒト Maastricht に19:34到着。

Line8Bus20181030.JPGキャメロンの指示通りに、駅前のバスターミナルから20:09発の8番のバス乗ります。実際はバスではなくて10人くらいしか乗れないミニバンだよ、とは聞いていたのですが、8番という表示がなく、英語のわからない運転手(オランダにしては珍しい気がする)になんとか8番のバスだということを確認してから乗車します。もう1人いた乗客は5分後には降りてしまい、自分1人になってしまいました。さらに降りるバス停の名前 Hotel Bergrust を言ってもわからないみたいだし、バス停で撮ったバスの路線図をカメラごと見せてここに行きたいと説明すると、指でスワイプしたり拡大しようとします。いや、そういうことはできないんですよ、普通のカメラなので! とにかく不安になります。バスはしばらくは市街地を走っていましたが、それを過ぎてからは暗い道をどんどん森の奥に進んでいきます。バス停の名前もわかってないらしい怪しい運転手と暗い森の中の道。バスの中も真っ暗です。これは森の奥深くに連れられて殺されるのでは! と一瞬思ってしまいます。バス停 Hotel Bergrust でキャメロンが待っていてくれてホッとしました。何故かバスは無料でした。この旅行でキャメロンに会うのは、マドリード、エッセンに続いて3度目になります。妻のヘレンにも再会し、みんなで夕食を食べました。昔はホテルだったという家で、非常に広いです。

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10月31日 水曜日 (マーストリヒト)

ViewFromCameron'sHouse20181031.JPG朝起きると、周りは非常に静かで、窓からの景色が素晴らしいです(写真)。キャメロンに予備の自転車を借りて、2人でマーストリヒトの南側にある洞窟 Grotten Noord を訪ねます。自転車は平らなオランダにはぴったりの乗り物で、風を切って走るのが気持ち良いです。ほとんどの道に自転車専用レーンがあり、また自転車はクルマよりも優先されるので、クルマを待つために止まる必要もありません。なんでも、キャメロンが言うにはもしクルマが自転車と当たって事故が起こったら理由に関わらずクルマの持ち主の責任になるそうです。

GrottenNoord20181031.JPG洞窟 Grotten Noord は広大で、ベルギーまで続いているそうです。そのごく一部をツアーガイドと一緒に見ました。なかは、昔の人が石を切り出した跡や、いろいろな芸術家が描いた壁画がたくさんありました。これらの保護のために個人での見学は不可能で、必ずツアーガイドが必要だそうです。

Vlieg-er-uit20181031.JPG帰りには教会を改装したお洒落な本屋や、ゲームショップ2軒に寄りました。Vlieg-er-uit という店で、店員のオランダ人に999ゲームズの読み方を聞いてみるとナインナインナインで良いみたいです。

Eggs20181031.JPG帰りに食料品を買いに一緒にスーパーマーケットに行きました。ふと、昔、アイントフォーヘンを訪ねたときの記憶がよみがえり、「オランダはなぜか7個入りの卵パックがあるんだよ」というと、オランダに引っ越してきたばかりのキャメロンは知らないと言います。探してみると、7個入りどころか、3個入り、4個入り、6個入りまでさまざまなパッケージがありました。7個はパン屋の半ダースっていうことなのでしょうか?

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11月1日 木曜日 (デン・ハーグ)

Bike20181101.JPGキャメロンと一緒に、デン・ハーグのエッシャー美術館に行きました。キャメロンはマーストリヒトからなら2時間くらいだよと言っていましたが、実際には列車に乗っている時間が2時間40分、さらに駅まで自転車で30分なので、片道3時間以上はかかりました。さらに出発したのが昼近くと遅く、美術館は17時に閉まるのでちょっと時間の使い方としては勿体無かったと思います。でも自転車は気持ちが良いし、美術館は素晴らしかったので良いのですけどね。

12:01発アルカマー Alkmaar 行きのインターシティでユトレヒト Utrecht に13:56着、乗り換えて 14:00発でデン・ハーグ Den Haag には 14:39着です。列車の中ではエッセンで買ったばかりのアブストラクトゲームを遊びました。



リンゴー Ringo
Ringo20181101.JPG「リンゴー」はシュテフェンシュピールから出版された、ディスクとリングを使ったボードのない4目並べです。どちらかを縦横斜めに並べれば勝利です。ここまでは「デュプロライン」に似ていますが、その他のルールやプレイ感覚はかなり異なります。最初はリングを8個並べた状態でスタート。ディスクを自分のリングのどれかに配置し、そのあと今ディスクが置かれたリングを別の位置に移動します。リングは他のリングに縦横で接するようにしか動けません。4回遊んで3勝1敗でした。

結果
1戦目:自分 勝利、キャメロン 敗北
2戦目:自分 勝利、キャメロン 敗北
3戦目:自分 勝利、キャメロン 敗北
4戦目:キャメロン 勝利、自分 敗北



EscherMezquita20181101.JPGデン・ハーグに到着。さすがに空腹だったのでアルゼンチン風のタパスのレストランで食べていたら意外と時間がかかり、もう15時半近く。結局エッシャー美術館には1時間半しか滞在できませんでした。エッシャーの様々な版画はもちろん、彼の世界を具現化した色々なモデルなどもあって、一応一通りは見られたのですが、じっくりと見るには時間が足りませんでした。これは、またいつか再訪したいものです。(写真はエッシャーが描いたコルドバのメスキータ。10月18日参照)

Escherfotos20181101.JPG土産物屋でエッシャーのTシャツを買ったときに無料でもらった冊子は、エッシャーの個人的な友人が撮ったエッシャーの日常の写真集と昔話で、すごく良かったです。立派な売り物になりそうな内容です。帰りはデン・ハーグ 17:23発で同じ経路で戻ってきました。家に戻ったのは21時半過ぎ。やっぱり日帰りではちょっと遠いですね。往復8時間なら滞在時間がせめて4時間くらいは欲しいものです。

それにしても2日間、マーストリヒトの中心部まで自転車で往復するのは良い運動になりました。キャメロンに何キロくらいあるのか、と尋ねると、3、4キロくらいだと思う、と言います。いや、そんなことはないだろうとグーグルマップで調べたら、8キロ以上。往復だけで16キロ以上になります。ちょっと色々なところに立ち寄ったらもう20キロでしょう。少し自転車が欲しくなりました。

遊んだゲーム
リンゴー Ringo

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11月2日 金曜日(ケルン)


Line8Bus20181102.JPG朝9時15分のバスでキャメロン&ヘレンの家を出発します。バスはクレジットカードのみということでしたが、なぜか自分のカードが使えず、代わりに見送りに来たキャメロンが出してくれました。後で気がついたのですが、10月末でクレジットカードの期限が切れていたのです。マーストリヒト10:08発から、ヘールレン Heerlen(10:37着、10:56発)、ヘルツォーゲンラート Herzogenrath(11:10着、11:14発)、アーヘン Aachen(11:31着、11:51発) と乗り換えてケルン Köln に 12:44 到着。マーストリヒトは地理的にはエッセン、ケルン、パリなどのあいだにあるので便利そうですが、小さな街なので何度も乗り換えなければたどり着けないのが欠点です。ヘレンは週に1−2回はケルンで仕事をしているそうで通うのが大変だと言っていました。

StoreLuggageKoln20181102.JPGスーツケースを預けるロッカーが現金のみでカードは不可というのが、ノルウェーと対照的です。9番のトラムに乗って終点の Sülz Hermeskeiler Platz で降り、ポーランド人の友人ミレナの家に向かいます。3年前に再開した以来ですが、ちょうど3週間くらい前に子供が産まれたばかりだということで、滞在は短時間だけ。

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11月3日 土曜日 (ケルン→ミュンヘン)

KolnMesseDeutz20181103.JPG朝1番の列車に乗ろうと思っていたのですが、カードが期限切れでユーロが引き出せないので、手持ちの日本円を交換するために、為替両替のブースが開く8時まで待たなければなりませんでした。その直後に切符を買ったので、隣りのケルン・メッセ・ドゥーツ駅 Köln Messe/Deutz を8:44発のICE529です。ミュンヘンHbfには13:07着。それまで、ぐっすりと眠っていました。

Sauter20181103.JPGミュンヘンに住む友人夫妻(ナタリア&ディルク)の家に到着。翌日は日曜でドイツでは店の大半が閉まるので、夕方は友人夫妻と一緒に買い物に出ます。母のリクエストでカールツヴァイスの双眼鏡が欲しいと言ったら、ディルクが Sauter という専門店に連れて行ってくれました。なんと新古品の双眼鏡セールをやっていてラッキーです。あとはナタリアおすすめのロシア製のチョコレートを買ったりしました。

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11月4日 日曜日 (ミュンヘン)

Autobahn20181104.JPGナタリアとディルクに連れられて、クルマで近郊のマイジンガー・ゼー Maisinger See という湖まで行きました。途中のアウトバーンは中央分離帯に樹木が植えられていて、アメリカのメリット・パークウェイとかBWパークウェイみたいです。ディルクによれば、ドイツではこういう風に樹木が植えられているのは稀らしいです。ミュンヘンを出ると速度無制限になり、一番左の車線は恐ろしい速度のクルマが過ぎていきます。

MaisingerSee20181104.JPGマイジンガー・ゼーの周りをのんびりと歩きながら一周しました。気持ちが良い場所です。帰りは途中でクルマをFürstenried West という駅の駐車場に駐めて、Uバーンで帰宅しました。ナタリアがこの近辺で働いているらしく、地下鉄とクルマを乗り継いで仕事に行けるようにということらしいです。パーク&ライドならずライド&パークだと言っていました。なるほど。




リカーーーリング Recurrring
Recurrring20181104.JPG夜は、長男のレオンも一緒にみんなでリカーーーリングを遊びました。以前プレゼントしたときに非常に気に入ってくれて、よく遊ぶそうです。3ディール戦のあとにおまけで1ディール遊びました。みんな強い!

結果
1ゲーム目(3ディール):ディルク 28、ナタリア 21、レオン 18、自分 15
2ゲーム目(1ディール):ナタリア 11、自分 8、レオン 4、ディルク 4



DIYSaunaCraftSet20181104.JPGフィンランドのお土産として、アーリッカの人形キットをプレゼントしたら、レオンは早速苦心しながら作っていました。フィンランドらしくサウナをテーマとした人形です。気に入ってくれてよかった。

遊んだゲーム
リカーーーリング Recurrring

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11月5&6日 月&火曜日 (帰国)

5日の朝に、ナタリアとディルクにさよならを言って、出発です。いよいよヨーロッパともお別れです。ミュンヘン空港はU2で終点の Feldmoching でS1に乗り換える方法と、中央駅まで出てS1かS8のどちらかで行く方法があります。中央駅の乗り換えならエスカレーターがあるからそちらが良いのではと言われたのでそうしたのですが、エスカレーターが壊れていて大変でした。でもたまたまいた人が荷物を階段で運ぶのを助けてくれました。S1で空港に向かいます。

LOTMunchenAirport20181105.JPG初めてだと思われるLOTポーランド航空352&79便で、ワルシャワ経由で成田に向かいます。LOTポーランド航空では23キロまでのスーツケースを2つチェックインできるのですが、それを合わせて1つで46キロまでということはできないそうです。自分のを測ってみたら30キロでした。オーバーしていることは予期していたので、中から重そうな書類や本などを7キロくらいだろうと思うまで手荷物にします。そして再びスーツケースを計るとなんと22.9キロ。これで問題は解決しました。この作業のあいだ、お土産に買った大量のロシアのチョコレートをナタリアの家に忘れてきたことに気がつきました。今から取りに戻れないので空港で慌ててチョコレートを買います。

Misa20181105.JPGワルシャワ空港では、Misaというポーランドのレストランで食事をしました。久し振りのポーランド料理はなかなか美味しかったです。またポーランドにも行きたいですね。

LOTLunch20181105.JPGいよいよ成田に向かいます。機内食には、なんと生姜と卵焼きと枝豆だけという取り合わせの怪しいパックがありました(写真の左中央)。いろいろな機内食を見てきましたが、これはなんともすごい取り合わせです。

Narita20181106.JPGどうも成田に朝一番に到着する便らしく、空港の手荷物受け取りはガラガラでした。こうして無事に自宅に到着しました。正直に言うと、帰りたくなかった、もっと旅を続けていたかった、という気持ちだったのですが、そうもいきません。でも、北欧、ジブラルタル、マドリード、エッセンと行きたいところ行ってきたという充実感があります。毎度のことですが、友人や知人の家を訪ねて、ヨーロッパの現地の生活が見られるというのは貴重な体験です。来年も楽しみです。(完)

BirthdayCake20181106.JPGおまけ:帰国日はちょうど自分の誕生日でした。




追記:なお、帰国後に少々体調を崩し、さらにゲームマーケットの準備に追われてしまい、レポートの掲載が大変遅くなってしまいました。また、ラップトップが壊れたので旅行中にほとんど何も書けなかったことも原因です。そしてラップトップはまだ壊れたままです。でも、そのあいだにヘルベチクの方が、なんと「禅マスター Zen Master」をプレゼントとして送ってくれました。これは嬉しい!

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購入ゲーム

Games-All2018.JPGすべてのゲーム


Games-Knizia2018.JPGクニツィアのゲーム


Games-Finland2018.JPGフィンランド(ヘルシンキ&トゥルク)で手に入れたゲーム


Games-Spain2018.JPGスペイン(コルドバ&マドリード)で手に入れたゲームとパズル

Games-Nestor2018.JPGネスターミーティングで手に入れたゲーム

Games-France2018.JPGフランス(パリ)で手に入れたゲーム

Games-Helvetiq2018.JPGヘルベチクのゲーム。プロモアイテムのチームアップの台や、後から送ってくれた「禅マスター」もあります。

Games-Wooden2018.JPG新作アブストラクト(主に木製)ゲーム

Games-UsedAbstract2018.JPG中古アブストラクトゲーム


FreeMagazines2018.JPGおまけ:プレスルームにあった無料のゲーム関連雑誌3種

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購入ゲーム一覧

(ヘルシンキ)
Go Go Eskimo
Dragon Master
Hurjan Hausa Autokilpa
Muumipeikon Kalaretki

(トゥルク)
Blue Lagoon

(コルドバ)
ドミノセット
スペインのトランプセット

(マドリード)
パズル2種
スパニッシュデッキ4つ

(パリ)
Camelot (thick box)
Tresor des Dragons
Diceland
John Silver

(シュピール0日目)
Karate Tomato
El Dorado: Helden & Dämonen
Sabrina Stachelschwein

(1日目)
Brains Family
Brains
Forbidden City
Heckmeck Deluxe
El Dorado: Promo Pack x3
Wer war's? Limitierte Jubiläusausgabe
Grimaffen
Narabi x5
Heckmeck Extrawurm (new box)
Heckmeck Junior (flat box)
Modern Art (Dicetree)
Kariba x3

(3日目)
Puerto Rico: Das Kartenspiel
Schotten-Totten
Equilibrix Connect
Hakenschlagen
Azul: Staind Glass of Shintra
Azul: Tile Set 1
Azul: Tile Set 2

(4日目)
Blue Lagoon (Blue Orange)
Spring Rally
Smartphone Inc.
WTF
Fast Shot
Modern Art (Oink)
Team Up!
Ringo
Zwoggel
Green Box of Games
Blox
Sudoku: Das Brettspiel (Yellow Box)
Contra
Octago
Gyges
Quader
Aromat (kit version)
Pick-a-Dog x2
Gipsy King
Te Kuiti
Say Cheese!
Sioux
Mondgewitter
Pingvasion
Digit
Find die Liebe
Find den Morde
The Mind

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