ミスボド× n' Same 2018.08.17

AuctionTrilogy20180817.JPG秋山さんに誘われて、クニツィアの三大競りゲームを全て遊ぶ会に参加しました。せっかくなので、すべて初版を持ち込んでみました。どれも何度も遊んだことがあるゲームで、初期はメディチが、その後、ラー、モダンアートと好みが少しずつ変わり、いまはどれも同じくらい好きです。しかし、これら3つのゲームを連続で遊ぶのは今回が初めてです。せっかくなので、秋山さんに少し無理を言って、年代順に遊ぶことにしました。三大競りゲームの歴史を辿っていくのは楽しいものです。




モダンアート Modern Art
(説明 20分 プレイ時間 60分)
ModernArt20180817-1.JPG1992年製。クニツィアの初期の傑作です。今回使用したのは初版のハンスイムグリュック版です。実はハンスイムグリュク版には2種類あり、ボックスアートが飛行機のものと自動車のものがあります。ギークによれば、飛行機版が1992年、自動車版が1993年となっていますが、実物ではどちらも1992年と印刷されています。それでも飛行機版の方が古いのはボックスの裏の住所記載における郵便番号の書き方から明らかです。ちょうどこの時代は、4桁から5桁に変わった過渡期にあたり、8000 Münchenが D-80809 Münchenに変わっています。また、飛行機版はFun Connectionが出版社名に名を連ねていたのが、新しい自動車版ではBlatzに変わっています。このあたりはなかなか興味深いところです。

ModernArt20180817-2.JPG前置きが長くなりましたが、今回は笹親父さん以外の2人は初プレイとうことで、じっくりと説明してから開始。1ラウンド目こそ割とおとなしい展開でしたが、3種類に手を出したのはあまり得策ではありませんでした。3ラウンド目では購入したカールジターが3枚も紙屑になってしまったりと、なかなか辛い展開でした。各ラウンド終了後での持ち金は、194、221、330と思ったように上がりません。それでも経験の差でなんとか2位になりました。みんな上手かったです。もう1つのテーブルでは、秋山さんのオインクゲームズ版のモダンアートが遊ばれていました。

ゲームの詳細レビューはここ

結果:笹親父 494、自分 433、カレー 414、くどう 420



メディチ Medici
(説明 10分 プレイ時間 45分)
Medici20180817-1.JPG1995年製。モダンアートの3年後に出版され、前年の「古代ローマの新しいゲーム」の「メルカトル」が元になっていると思われます。今回使用したのは初版のアミーゴ版です。産物の色(カードのスートの色)とプレイヤーカラーが同じものがあるので、決算時に間違いを起こしやすいのが欠点です。この問題はその後の幾多のバージョンでも完全には解決されていませんでしたが、最新版のクレイルゲームズ版が比較的プレイしやすいと思われます。

Medici20180817-2.JPG今回はカードのめくりがかなり偏ったこともあり、自分が集めている色が5−5−3で3組になるという競りで少し出ししぶって逃してしまったのが最大の敗因です。もっと攻め込むべきでした。メディチで最下位になったのは久しぶりかもしれません。いやー悔しい!

ゲームの詳細レビューはここ

結果:ゆでたろう 131、shadowflame 113、くどう 123、自分 105



ラー Ra
(説明 15分 プレイ時間 40分)
Ra20180817-1.JPG1999年製。「メディチ」の4年後に当時期待の新レーベルアレアの第1弾として出版されたゲームです。「モダンアート」と「メディチ」が90年代の古いゲーム、そして「ラー」はそのかなりあとの2000年前後のゲーム、という認識があったのですが、実際は3年と4年というインターバルで、等間隔に近い間隔で3作は出版されていたのですね。「メディチ」に似た3ラウンド制の1巡競りですが、かなり異なったゲームです。よく、この競り3部作はどれがお勧めなのかと聞かれますが、全部全く違うゲームなので全部遊ぶのが一番良いです。

Ra20180817-2.JPG今回使用したのは初版のアレア版で、袋が入っていません。保存用に袋を自分で入れてありますが、フェルトマットの上にタイルを撒いて遊びました。メビウスルールでは5点から開始となっていますが、これは誤訳で、10点開始です(原文では5点チップ2枚を最初に受け取ると書かれています)。なので日本では5点開始で遊ぶプレイヤーが多く、ラーの記録は世界よりも5点少ないのではと勝手に思っています。新しいニューゲームズオーダー版では10点開始になっており、それが正しいです。

このラーもナイルもモニュメントもファラオも中途半端という展開になってしまい、終わってみると3位でした。shadowflameさんとゆでたろうさんがともに40点ですが、太陽コマ(ビッド用のコマ)で13を持っていたshadowflameさんの勝利。

ゲームの詳細レビューはここ

結果:shadowflame 40(13)、ゆでたろう 40(12)、自分 33、くどう 27



記念すべき3大競りゲームを遊ぶ会ですが、4人中2位、4位、3位と振るわず一度も1位になれませんでした。でも競りゲームの楽しさを感じてくれた人も多くでよかったです。また2回目をぜひやってほしいものです。

SHARE