2人ゲーム会 2014.03.21

この日はシネマアミーゴで八人麻雀の会というイベントがあったのですが、その前にキノさんと合流してアブストラクトゲームを中心に色々と遊びました。「ヤバランカー」と「マナラス」はもっと知られても良いゲームだと思います。




エイト バイ エイト Eight by Eight
(プレイ時間 15分)
EightByEight20140321.JPGドミノを使った創作ゲームだと思われます。作者は日本ウノ協会の方らしいです。タイトルの通り8x8のスペースの中にドミノを配置していって、先に置けなくなった方が負けです。2人用の完全情報ゲームで、ダブル6の28枚を14枚ずつに分けます。そして最初の1枚以降はそれまでのドミノに辺で同じ数字をつなげていきますが、いろいろと配置ルールがあります。まず3つ以上を直線上に並べてはいけません。そしてあるドミノの長辺(1x2の2の方の辺)が完全に塞がってはいけません。よって自分のドミノだけが置けるような配置を作っていくというゲームなのです。悪くはないですが、こういうゲームは他にもたくさんある中ではドミノの特性を活かしきれてないという感じがします。また、勝ったプレイヤーでも得点がマイナスになってしまう恐れがある(相手のピップから自分のピップを引いたものが得点なので)というおかしなことにもなりかねないなど、どういうことなのかと思います。

結果
1戦目:自分 8、キノ 0
2戦目:キノ 0、自分 0(引き分け)



ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 60分)
BlueMoon20140321.JPGブルームーン種族総当たり第4戦です。今回は第3戦の逆で、自分がフリット、キノさんがミミックスです。フリットの方が全体的に数値が低いので、「キャラクターカードを無視する (Flit12)」「アイコン付きカードを無視する (Flit13)」「戦闘エリアに1枚までしか出せない (Flit10)」「2枚以上のキャラクターがあるときに1枚を捨てられる (Flit06)」などといったカードをうまいこと駆使していかなければなりません。この4枚がミミックスに対するキーカードになると思います。

1ディール目で3点を獲得したものの、2ディール目で2点を取られて3対2となりました。フリットは回収アイコンのためにデッキが尽きるということがあまり無いのですが、2ディール目では6枚にして2匹のドラゴンを得ようと、かなり埋めていたためにミミックスよりもずっと早くデッキが尽きてしまい、こういうこともあるのかと感心しました。その結果負けてしまったので第3ディールではそのあたりのバランスを考えてプレイして3点を獲得。これで6対2での勝利です。

次回はキンド対テラですね。

結果:自分(フリット) 6、キノ(ミミックス) 2



クメル Khmer
(プレイ時間 各5−10分)
Khmer20140321.JPGキノさんは初プレイだというクメルです。お互いの手札を読み合いつつの駆け引きがたった16枚のカードでできるという非常に痺れるゲームです。また6だけは捨てられるというのもミソで、これをタイミングよくうまく使って行くのが重要だと思われます。6点勝負(3本先取)を2回遊び、経験の差で勝たせてもらいました。

結果
1戦目 自分 6、キノ 0
2戦目 自分 6、キノ 0



ヤバランカー Yavalanchor
(プレイ時間 各3−20分)
Yavalanchor20140321.JPG一辺が5のヘックスヘックスボード(「ヤバラス」のボード)を使った、2人用の連珠系のゲームです。タイトルにアンカーとある通り、中立の赤いコマがアンカーのような役割を果たす不思議なゲームです。

目的は自分の色と中立の赤が両方含まれた5連を作ることです。手番には、赤いアンカーを好きなヘックスに置くか、または自分のコマを赤いアンカーに接するヘックスに置くかのどちらかです。つまり赤いアンカーによって置けるところが決まっていくのです。

予想以上にこの縛りが効いていて非常に面白いと思いました。先手は初手に必ずアンカーを打たなければならないので、あまり先手後手による有利不利が無いのも良いところです。アンカーの両側に自分の色の3連を作るのが基本的には良いと思います。ちょっと混連珠に似ているかもしれません。写真は中央に赤白赤白白とできて白の勝ちです。

結果(*は先手)
1戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
2戦目:自分 勝利、キノ* 敗北
3戦目:キノ 勝利、自分* 敗北
4戦目:キノ* 勝利、自分 敗北
5戦目:キノ 勝利、自分* 敗北



マナラス Manalath
(プレイ時間 各5−15分)
Manalath20140321.JPG一辺が5のヘックスヘックスボード(「ヤバラス」のボード)を使った、奇妙なゲームです。白と黒の2色を使い、手番には自分の色、または相手の色のどちらかを自由に打てます。ただし同色のコマのグループの大きさを6以上にしてはいけません(例えば3のグループと2のグループを繋ぐことはできない)。自分の手番終了時に、相手の色の5のグループがあれば勝ちですが、相手のグループの4を作ってしまうと負けです。タイトルのマナは五本の指というような意味だそうです。

ルールだけでは面白さがさっぱり分からないゲームだと思いますが、遊んでみるとその面白さにびっくりします。相手の色で3を作ってしまうとその周りに相手の色を置けなくなるのですが、ひとつ間を置いて3−1という形で攻撃ができます。相手はその間に別の色を置いて防ぐか、1を2にしなければなりません。よくあるのが3−2−1という3つのグループがお互いに1ヘックスをはさんで向かい合っているというパターンです。この場合は1を2に増やすと2−2を繋がれて負けます。よって3−1の間を繋ぐしかないのですが、ここが2マスの見合いになっていると防ぎようがありません。

写真では黒の勝ちです。ボードの右上で白が3−1となっています。白は間に黒を打って防ぐことはできません(黒の3−2を繋ぐことになりルール違反)。白を打って3を4にすれば、それを5にされてしまいます。1を2にしようにも3になってしまい、ボード上方に新たな3−1ができてしまうのです。

結果(*は先手)
1戦目:自分 勝利、キノ* 敗北
2戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
3戦目:自分 勝利、キノ* 敗北
4戦目:キノ 勝利、自分* 敗北
5戦目:キノ* 勝利、自分 敗北



クアンタム リープ Quantum Leap
(プレイ時間 各15分)
QuantumLeap20140321.JPG一辺が5のヘックスヘックスボード(「ヤバラス」のボード)を使った、ランダム配置から始まるゲームです。各色30ずつをランダムにボードに配置します(61ヘックスあるので、1ヘックスだけ空白となります)。目的は相手を手詰まりにすることです。

手番には自分の色のコマをその周囲に接する自分のコマの数(0−6)だけ直線上に動かします。つまり周囲に自分のコマが無い孤立したコマは動かせません。移動先に相手のコマがなければなりません。自分のコマや空白のヘックスには移動できないのです。移動して相手のコマを除去します。これを繰り返して手詰まりになった方が負けとなります。写真は黒が手詰まりで負けた状態です。

最初がランダム配置なので選択肢が膨大で考えるときりがないのですが、基本的には孤立させないように、ボードの内側に寄せていくゲームだと思います。周囲のコマ数が影響するところは同作者の「アダプトイド」に、またランダム配置であるところは「ユニティ」に似ています。どちらかというと「ユニティ」の簡易版といった趣が強いですが、こちらの方が、余計な要素が少ないので良いかもしれません。どちらにせよ、ランダム配置で最初の選択肢が膨大なのはあまり好きではないです。見通しが悪過ぎるし、形勢がゲームの前半はあまりないです。ランダム配置なら最初の手でぐっと方向付けができる「砂漠を超えて」や、ゲームの形勢が見えやすい「ツタンカーメン」などの方が良いのではないでしょうか。

結果(*は先手)
1戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
2戦目:キノ* 勝利、自分 敗北



夜のシネマアミーゴでの八人麻雀は、別エントリーに続きます。

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