ミズキ&ウサギ宅ゲーム会 2012.09.09

CU部のミズキ&ウサギさんの自宅で午後からたっぷりとゲームを楽しみました。みんな好きなゲームの趣向がある程度似ていることもあって、充実した集まりとなりました。



サイクル レース(アオスライサー) Die Ausreisser
(説明 10分 プレイ時間 2ディール40分)
Ausreisser20120909.JPG自転車レースをテーマとしたカードゲームです。1991年製。ギークによれば1963年が初版とのことですが、そんなに古いゲームなのかはちょっと疑問です。目的はゲーム終了時にトップになること、そして遅延チップを持たないことです。

手札は6枚で1枚補充してから1枚プレイです。カードには39から50の数字が書かれており、これが自転車の時速を表します。スタートプレイヤーがトップのプレイヤーを表す黄色シャツトークンを前に置いてカードを出してゲーム開始です。

他のプレイヤーはどのカードでも出せますが、トップのプレイヤーより遅い(数字の低い)カードを出すとその差だけ遅延チップを受け取らなければなりません。ただし、時速2までの差なら、風の効果で遅れずに済むのです。例えばトッププレイヤーが45のカードを出したときに、45、44、43なら同じ速度で走っていることになりますが、42だと差の3だけ遅延チップを受け取ります。トッププレイヤーより速い速度をだすと、即座に新たなトッププレイヤーとなり、黄色シャツトークンを受け取ります。

遅延チップを既に持っている場合は、風の効果はありません。またトッププレイヤーより早い速度を出してもトップにはなれませんが、その差だけ遅延チップを返却できます。遅延チップをすべて戻せば、トップになる権利が生まれるのです。

ゲームはデッキが尽きたときに終了します。トップ(つまり黄色シャツトークンを持っていたプレイヤー)は1点、遅延チップは1枚につきマイナス1点です。何度かレースをして合計点を競います。

カードには速度を表す数字カード以外に3種類の特殊カードがあります。マイナス2のカードは、即座に表にしなければならず、次回出した数値カードから2が引かれます。プラス2と坂道カードは数字カードと一緒に使います。プラス2のカードは速度に2を足します。坂道カードはトッププレイヤーの速度カードに付けて風の効果を無効にし、またより速い速度カードを出されてもトップを奪えなくなります。これらのカードを出すと手札が減るので手番終了時に6枚になるよう補充します(つまり1枚補充、2枚使用、1枚補充などという流れで少々面倒です)。

かなり昔のゲームですが、シンプルながら非常に楽しめました。一度遅延チップを受け取ると辛いのですが、どこかで受け取らなくてはなりません。そのタイミングと返却のしかた、そして低い数字カードの処分の仕方などが面白いです。ヨツヤさんが来るまでの4人プレイで2ディール遊びました。

結果:ミズキ 2、名人 -1、自分 -12、ウサギ -22



ツインズ Twins
(プレイ時間 60分)
Twins20120909.JPGヨツヤさんも来たので、もうひとつだけ軽めのゲームをということになり、持参した「ツインズ」を遊びました。8枚の手札で2枚ポーカーを4ラウンド行うというシンプルなゲームですが、ラウンドごとに「最弱の3人が2チップずつ払う」「最強の2人が3チップずつ受け取る」「最弱の2人が1チップずつ払って脱落する」「最強の1人がポットのチップをすべて取る」と処理が異り、どこでどの役を使うかが悩みどころです。プレイ前にカードを2枚まで買えるので(1枚1チップ、2枚3チップ)これによってポットは膨れ上がります。

一時は堅実に稼いで手持ちを18チップにまで増やしたのに、そこからは勝つ予定のラウンドでは負けて、負ける予定のラウンドでは勝つというちぐはぐな展開に翻弄されました。徐々に落ちぶれて破産こそまぬがれたものの3チップで終了です。ウサギさんは途中まで破産寸前だったのが、一気に巻き返して大勝利でした。

結果:ウサギ 28、ヨツヤ 15、名人 14、自分 3、ミズキ 0



革命(リベルテ) Liberté
(説明 60分 プレイ時間 130分)
Liberte20120909.JPGフランス革命をテーマにしたワレスのちょっと昔のゲームです。基本的にはカードで派閥コマを各エリアに配置していくというエリアマジョリティーです。派閥には、青(穏健派)、 白(王党派)、赤(革命派)の3色があります。派閥コマを置くときには、自分のプレイヤーカラーのマーカーを上に重ねて、誰が置いたのかがわかるようになってます。

決算ではエリアで最も多い派閥が勢力を持ち、最も多いエリアで勢力を持った派閥が政権を取ります。そのとき自分のマーカーが与党での第一勢力(5点)や、第二勢力(2点)だったり、第一野党の最大勢力(3点)だと得点が入ります。得点は極めて地味です。

手札からカード を出し、その示す地方の任意のエリアにカードが示すだけ(1ー3)派閥コマを置くのが基本です。ほかに戦争などの要素もありますが、あまりバランスが良くない気がします。

カードは公開された3枚、または山札から補充しますが、特殊カードが特定のシチュエーションでしか使えないものが多く、公開されたカードがこういった特殊カードだけになって膠着してしまうのはどうもなあと思いました。

このゲームでは得点だけでなく、特定の派閥が圧倒的な勢力を持つとサドンデスでゲームが終了しますが、今回は3ラウンド目で赤の革命派が17票以上を獲得してサドンデス終了でした。するとこれまでの得点は無効で、赤の勢力だけが問題となります。なんとも暴力的なルールです。短時間ゲームなら良いと思いますが、これだけ長時間積み上げたものが無効になるというのはやりきれないのではないでしょうか。

そんなわけで勝ってしまったものの、後味があまり良くありませんでした。ちゃんとやっていれば、本来はミズキさんが勝っていたはずです。

結果(赤の革命派):自分 19(3)、ミズキ 18(5)、ウサギ 16(8)、名人 6(22)、ヨツヤ 4(12)
(括弧内は無意味になってしまった得点)



倉庫の街 Die Speicherstadt
(プレイ時間 85分)
Speicherstadt20120909.JPG持参した倉庫の街です。ウサギさんも名人も遊んでみたかったとのことで、ちょうど良いタイミングでした。フェルトの中ではちょっと毛色が変わっていて、基本となる競りの部分がユニークです。カードの出方によって、相場に変化が生まれるのも面白いです。

写真は終盤のフェイズDです。最後の1隻の船にビッドが集中し、なんと最大の8個までミープルが並びました。自分は白ですが、3で競り落とすことができました。4以上に置いたプレイヤーはお金がそこまでなかったのでうまくいったのです。しかし、消防士をうまく競り落として火事に対抗していったウサギさんが強く、ウサギさんの勝利となりました。

結果:ウサギ 21、自分 15、ヨツヤ 12、ミズキ 12、名人 -3



ジェム ディーラー Gem Dealer (グリフォンアジア小箱版)
(プレイ時間 15分)
GemDealer20120909.JPG5人がベストだと思う「ジェムディーラー」です。序盤に2種の宝石を集めたものの、10を使って敗北し1つ失いました。その後はウサギさんが順調に勝ち進み、最後は自分が出し渋ってたこともあって、ウサギさんが4種目の宝石を獲得しての勝利です。あのとき出し渋らずにいればよかった。

結果:ウサギ 4、名人 2、ミズキ 1、ヨツヤ 1、自分 1



マイス Mythe
(説明 10分 プレイ時間 50分)
Mythe20120909.JPGすごろくやオリジナルの冒険ストーリー仕立てのゲームです。まず目を引くのは飛び出す絵本のようなゲームボードです。2つ折りのボードを開けるだけで、立体的なシーナリーが広がる仕掛けは素晴らしいと思います。

プレイヤーは他のプレイヤーからババ抜きのように引いたカードの数値だけ、コマを進めます。カードは複数のプレイヤーから好きなだけ引けますが、4枚あるドクロカードを引くとバーストとなり進めません。いずれにせよ、引いたカードと自分の手札は合わせて、左隣りのプレイヤー以外に自由に配分できます。

ゴールには魔物の竜がおり、倒してゲームに勝利するためには、数値の高い伝説のアイテムカードを自分の手札から見せなければなりません。よってゴール直前にいるプレイヤーから皆なで合計3枚ある伝説のアイテムカードを奪うことになり、全員が魔物の竜の直前にいるという状態でゲームが膠着してしまいました。手札の伝説のアイテムカードが引き抜かれるのを阻止するためには、手札にドクロカードが必要です。しかし少しばかりドクロカードを持っていても、伝説のカードは守り切れずに結局すべてのカードを失ってしまう、といういたちごっこが続くのです。これはテストプレイでは問題にはならなかったのでしょうか? 竜の前に来るまではテンポも良かったのに、そこからは相当の時間がかかってしまいます。収束を良くするならば、伝説のアイテムも相手から引き抜いて勝利の権利を得るというので良いのではないでしょうか。

最後はようやく名人が運良く伝説のアイテムを持ったまま手番を迎えて勝利です。

結果:名人



新作、旧作、名作、とたっぷり楽しめた一日でした。ミズキ&ウサギさん、ありがとうございました。

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