タナカマ宅ゲーム会 2011.06.28

タナカマさんの自宅ホームパーティーに参加してきました。おのさん、KTCさん、シミーズさん、すぎやまさん、ユリチョフさん、そしてタナカマさん&あっきーさん夫妻と自分です。夕方から集まり、雑談が多かったのでそれほどゲームをしてはいないのですが、新作の協力ゲーム「スタートレック 探検」の他、短時間ゲームやパーティーゲームを中心に盛り上がりました。



スター トレック エクスペディションズ Star Trek: Expedition
(プレイ時間 90分)
StarTrek20110628.JPGクニツィアの今年の新作。指輪物語に続く2つ目の協力ゲームです。スタートレックのことは全く知らないのですが、おのさんとKTCさんとの3人でなんとか初プレイにこぎつけました。ルールブックを何度も読み、ギークのFAQなどにはそれなりに目を通したにもかかわらず、ルールの決定的なミスを2つもしてしまいました。まず、フレーバーテキストとゲームに関係のあるテキストの見分けができないので、全部フレーバーテキストだと思って無視していた部分が多かったです。また、トークンをミッションに使うときには色だけでなく単語も一致しなければならないようで、これも色だけを一致してみていてとくに白はすべてのミッションに+2という強力なトークンとなり、ゲームバランスを著しく壊してしまいました。一緒に遊んでくださったおのさんやKTCさん、申し訳ありませんでした。

ゲーム自体はフィギュアもよくできており、正しいルールだとなかなかの面白さですが、これは後日のレポートを参考にしてください。きちんと遊べたらもう少し詳細を書きます。

結果(中級):39点(成功 ただし間違えたルールでのプレイ)
KTC カーク船長、おの ウフーラ、自分 マッコイ



ストンプル Stomple
Stomple20110628.JPGタナカマさんが出してきた、面白そうな多人数アブストラクトゲーム。ボードは7x7の格子状に穴があいており、穴の淵はスポンジになっています。マーブルを置いても落ちませんが、自分のコマにあたる大きな棒で突き刺すとスポンジの弾力で下に落ちるようになっている仕掛けです。

ゲーム開始時には49個のマーブルをランダムに置きます。その後ランダムに誰がどの色を担当するのかを決めます。手番には自分のコマ(大きな棒)を隣接8方向のマーブルがまだあるどこかに動かしてマーブルを落とします(ゲーム開始時はボードの淵のどこかから始めます)。落としたマーブルと同色が隣接していれば続けて動いてそのマーブルも落とさなければなりません。これは同色のマーブルが続く限り連鎖します。また隣接した場所に動かす他に、自分の色のマーブルがある場所にワープすることもできます。このワープの使いどころがこのゲームのミソで、自分の色のマーブルを守り、相手の色のマーブルを落とすことに価値が出てくるのです。動けなくなったら自分のコマを取り除き、最後に残った1人がボード上のマーブルの数(1つ1点、ただし誰のものでもないボーナスマーブルは3点)に加えて上がり点として3点をもらいます。これを何度か続けて規定の点数に達したプレイヤーの勝利となるのです。

棒とスポンジの穴のギミックも良いのですが、それがなくてもアブストラクトゲームとしてはなかなか良くできています。1ゲーム目はシミーズさん、タナカマさんKTCさん、おのさんとみんなでわいわいと遊びましたが、2ゲーム目はアブストラクト好きなシミーズさんと2人での真剣勝負。最初に9点を取られましたが、その後は自分のマーブルがあり相手のマーブルがないという安全領域を作って17点、23点と得点を重ねての勝利です。アブストラクト好きな人は遊んでみる価値があると思います。

1戦目:不明(みんなでわいわい遊んだ)
2戦目:自分 40、シミーズ 9



キュービッツ Q-bitz
Q-bitz20110628.JPG各自36のキューブで与えられた絵柄をできるだけ早く作っていくというパズル早解きゲームです。各キューブは色こそ違えど全く同じ構成で、例えばプレイヤー色が赤ならば、白、赤、白地に赤丸、赤字に白丸が各1面、それに白と赤が直角二等辺三角形で半々が2面という6面構成です。ラウンド1では与えられた絵をとにかく作ります。ラウンド2ではキューブの面をかえることができず、もうこれ以上絵柄を作れなくなったらキューブをさいころのように振るということを繰り返していきます。最後のラウンド3では与えられた絵を10秒だけ見てから記憶を頼りに絵柄を完成させるのです。

タナカマさんが出してきたゲーム第2弾で、3ラウンド通して遊びました。自分はこのシンプルさがかなり気に入って、特にラウンド3の記憶を頼りにというのがなかなか新鮮だったのですが、周りの反応は今ひとつ。どうしてでしょうかね。



ろくでなし Fiesling
Fiesling20110628.JPG隣り合わせの2人が出題者となって、プレイヤー1人の性格を主観で決めていくという変わったコミュニケーションゲーム。「情熱的」「長電話が好き」「スピード狂」「出不精」などといったカードをランダムに引いて5段階であてはまるかどうかを決定。他のプレイヤーはそれらをヒントとして誰についての意見なのかを当てていきます。ヒントは2つずつ3回、計6回与えられますが、それぞれ出題者の2人目が5段階の別の場所に移動させることもでき、この2人の主観の違いがヒントになったりします。最初のヒントで当てれば高得点となり、当てられた人数が多ければ出題者にも得点が入ります。

お題に当たるものが、プレイヤーの誰かというところが面白くもあり、またつらいところでもあります。出題者がお題になってしまうと、自己評価をしなければならず、日本人はつい謙遜してしまうので5段階の真ん中にばかりなってしまい、ヒントにならないことも多いです。また、良く知らない同士だとまったくつかみどころがないので遊べないし、かなり間口の狭いゲームかも知れません。

自分がお題になったときに、長電話が嫌いでスピード狂でもないと思われていたのですが、真実は逆でした。



テレストレーション Telestrations
Telestrations20110628.jpg最近非常に人気を博しているコミュニケーションゲーム。与えられたお題の絵を描き、次の人はその絵を見て単語を書き、その次の日とは単語を見て絵を描き、というように絵と単語を交互に描いて/書いていきます。この「絵と単語が交互」というアイディアは昔からあるらしく、紙を蛇腹折りにしてアメリカのパーティーで何度か遊んだことがあるのですが、「テレストレーション」は遊びやすいコンポーネントときちんとした得点システムでうまく製品化したと言えるゲームです。

まず、プレイヤーの人数だけお題があり、全員同時に絵を書いた入り単語を書いたりするのでダウンタイムがほとんどありません。スケッチブックはスパイラル綴じのホワイトボードになっていて、各ページごとに絵と単語を交互に描く/書くようになっています。このスケッチブックを人数分用意して、どんどん左隣りのプレイヤーにまわしていくのです。絵を書くのは時間制限がありますが単語はありません。スコアは自分が書いた単語はその前の単語と一致していれば1点。描いた絵はその直前の単語を書いたプレイヤーが得点していれば1点というように非常に合理的にできています。つまり途中で勘違いしてお題が変わってしまっても、それをうまく伝えれば良いのです。また自分の単語が最後まで伝わっていればボーナス点。さらに主観で面白い絵と単語1つずつに特別点が与えられます。

笑いが絶えないゲームで、最初に書いた単語が最後には思いもかけないものになります。例えば「コーンフレーク」が(混ぜる様と朝日の絵が屋外と誤解されて)「コンクリート」になり、それが(道路を舗装する絵で)「車道」になり最後には(車が道路を走る絵で)「右側通行」になってしまったり、別の例では「クニツィア」が(蝶ネクタイの絵で)「蝶ネクタイ」になり、それが(蝶ネクタイの絵がボトルに見えた為)「塩こしょう」になり最後は(絵があやふやな為に)「調味料」になったりと、ものすごい変化を遂げていました。写真は「モンスターペアレンツ」の絵(すぎやまさん撮影)。



ウィット アンド ウェイジャー Wits & Wagers
最後におのさん持参の有名なコミュニケーションゲームを2ランドのみプレイ。WBCの種目にもなっているクイズ形式のゲームのひとつで、「ロシアの国土面積は世界の何パーセントか?」などといった答えがすべて数値で出る問題がカードになっています。プレイヤーはそれぞれ正しいと思う答えを書いて提出。それを数値の順に並べて、そのあとどれが一番正しい答えに近いかを賭けるのです。まあ思ったよりほとんどひねりのない普通のゲームでしたが、結構楽しめそうですね。問題点はアメリカ製のゲームなので単位がマイル、ヤード、フィート、ポンド、華氏などと日本人にはなじみのないものになっていること。そのあたり翻訳が必須かと思われます。



ここでおのさんは早朝の列車で帰宅。自分とKTCさんはタナカマ邸に泊めさせていただきました。ゲーム以外にもいろいろな話ができて楽しかったです。皆さんどうもありがとうございました。

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