岡山ゲーム合宿その2 OGA 2010.12.05

朝食を済ませ、ついでに温泉にも入ってから鵜飼谷温泉を出発。合宿2日目はOGA(岡山ゲームサークル協会 Okayama Gamer's Circle Association)の12月の例会に参加です。場所は公民館のような場所で、8卓にぎりぎりいっぱいの40人ほどのゲーマーが集まりました。まず、はじまりの挨拶や各テーブルの紹介がありました。このあたりは以前訪れたCU部に似ている気がしました。8卓のうちRPGが過半数を占めており、ドイツ系ゲーム(ユーロゲーム)は2-3卓だけです。



いいセン行きまSHOW! Iisen Ikima Show!
(説明 5分 プレイ時間 35分)
IisenIkimaShow20101205.jpgまずはArea51さんおすすめのカワサキファクトリーからのパーティーゲーム「いいセン行きまSHOW!」です。温泉帰りの我ら5人に加え、TGFでお会いしたことくうさん、それに塩谷さんを加えた7人でのプレイ。手番プレイヤーはカードを引きそこに書かれた4つの質問から1つ選びます。質問は数量を訊ねるもので、空白があることもあります。例えば「◯◯さんが合宿に持ってきたゲームはいくつでしょう?」という質問の◯◯にはじろうさん、など適当な名前を入れるのです。質問発表の後、他のプレイヤーは全員で回答を書き、裏向きのまま提出します。面白いことに、目的は正確な値を書くことではなく、全員の中間値(7人だったら4番目)になることです。見事に中間値になれば250点、逆に最大値か最小値を書いてしまうとマイナス100点となってしまいます。これを手番2巡分繰り返して勝敗を争うのです。

アイディアはとても面白いと思いましたが、質問カードでなく自由に質問を作った方が面白いかもしれないなあと思いました。それだと指針が無さすぎるのならば、カードは単語だけにして、ランダムに引いた単語を1つから3つくらい使った質問を作る、などもう少しクリエイティブに楽しめると良いのではと感じました。

結果:自分 350、じろう 150、やおきん 100、塩谷 100、ことくう 0、マクベス -100、Area51 -200



ドナドナ Donna Donna
(プレイ時間 25分)
Donnadonna20101205.jpg今年のゲームマーケットでマクベスさんが購入したゲームです。5種類の動物を競り落とすのですが、競りの方法が変わっています。まず動物タイルを2枚めくり、手番プレイヤーが値付けをします。次に他のプレイヤーはその値段で買いたいかどうかを○とXの書かれたタイルのどちらかを裏向きに同時にビッドします。手番プレイヤーはそれを見て値付けをかえることが2回までできます。欲しいプレイヤーが1人だけのときは手番プレイヤーにもボーナスが入ります。2人以上だと手番プレイヤーが自由にタイルを分配します。今回は途中自分が提示した値段に対して、3人ともXでしたが2人が○でボーナスが欲しいことを装って値段を上げたら、じろうさんが○をつけてくれました(じろうさん、だましてごめん!)。とまあ、いろいろと心理戦も楽しめます。

集めた動物タイルは多過ぎるとゲーム終了時にコストを支払わなければなりません。集めたうちで少ない方から各1点、2点・・・となり最多数を集めたものは各5点にもなるのです。よって1種類だけ多く集めてあとは1つずつというのが理想です。なんとなくデザイナーの意図するところは分かるのですが、どうも選択肢が少ないように思えました。得点システムも複雑な割にはあまり機能していないようです。もっと簡単な得点システムで同様のジレンマを生み出せるのではと感じました。まあまだ一度だけなのであと数回は遊びたいと思います。

結果:自分 46(残金8)、ことくう 46(残金3)、マクベス 45、じろう 32



キャッチアウト Catch Out
CatchOut20101205.jpgエッセンやTGFで見かけたゲームです。ファブフィブなどと似た3枚の数値カードで行うブラフゲームですが、面白いのは本当か嘘かのどちらでもコールできることです。スタートプレイヤーには3枚の数値カードが配られ、その3つの数値を宣言します。以降のプレイヤーは3択で「本当だとコールする」「嘘だとコールする」「受け入れる」のどれかから選びます。コールの場合は結果を確かめ、正しかった方が3枚の中のプラス点を、間違っていた方がマイナス点を引き取ります。受け入れた場合は山札から2枚足し、5枚から自分の得点札として1枚、捨て札として1枚選び、残りの3枚の数値を宣言します。こうして山札が無くなると終了です。この類のゲームとしてはよくできていると思いました。また遊んでみたいです。ことくうさんのブラフを全く読めずに惨敗。



サマルカンド Samarkand: Karawane zum Reichtum
(プレイ時間 50分)
Samarkand20101205.jpgいろいろなところでレビューを見かけるのでちょっと気になっていたゲーム。じろうさんの持ち込みです。8つの部族にはそれぞれ2枚の正方形の部族タイルがあります。部族タイルを購入し、その部族の交易路を広げていき勝利点を稼ぐのが目的です。部族タイルはボード状の場所によって値段に差があり、3-8くらいだったと思います。交易路は部族の色に対応するらくだコマで表し、同色のらくだはつながっていなければなりません。手番では部族タイルを買うからくだを1-2個置くかのどちらかです。ボードには交易品がちらばっておりこれは1つ1点となります。同じマスに2色目のらくだが置かれると置いた方の部族タイル所有者は3コイン、置かれた方の部族タイル所有者は1コインの収入となります。さらに置いたプレイヤーは追加で2点です。またゲーム終了時には、6枚まで持てる交易品カードと同じ交易品の場所にらくだがあるとボーナスになります。これが自分の部族のらくだならボーナスは高くなります。

悪くはないのですが、かなり地味な印象を受けました。セットアップも面倒で、交易品タイルの代わりにコインを置けば良いのでは?と思いました(1コインが1勝利点だからです、でも勝利点はコインとしては使えませんが)。得点が、交易品タイルは1点、2色のらくだが同じところに置かれても1-3点というのでは、どうしても点差が開きにくくなると思います。おそらく1手1手を無駄にしないようにするというシビアなゲームだと思うのですが、どうでしょうか。

結果:やおきん 53、自分 52、小川 46、じろう 45、マクベス 38



オーナーズチョイス Owner's Choice
(説明 15分 プレイ時間 30分)
OwnersChoice20101205.jpgゲームリパブリックが出した経済ゲーム「オーナーズチョイス」です。ことくうさんが「株ゲームの不満点をすべて解決した素晴らしいゲーム。インサイダー取引や株価操作のような要素が一切ない」と言っていたので興味を持ちました。ルールは簡単だと言うのですが、説明が長くてすべてを把握できないままにスタート。4つの会社があるのですが、それらの特徴は6面ダイスで表されており、これを最多株主である社長が振ることで株価が上下したり配当が起こったりするのです。

ボードの枠には周回状のマス目があり、共通のコマが1つ置かれています。手番にはこれを1-3マスの任意のマス数だけ進めて指示に従うだけ。その前か後に株の売買をします。こうしてコマが一周したらゲーム終了となります。

こういう方法もあったんだなあと思わせる部分はありました。また機会があれば遊んでみたいです。

結果:じろう 1780、自分 1650、ことくう 1610、小川 1270、塩谷 1160



リンク Linq
(プレイ時間 1時間30分)
Linq20101205.jpg多人数パーティーゲームでランダムにテーマが書かれたカードが配られます。このとき同じテーマが2つずつあり、同じテーマを配られたペアを当てるゲームです。各自与えられたテーマに沿ったヒントを1単語で言いますが、このとき自分のペア(つまり同じテーマを与えられたプレイヤー)には分かるように、そしてそれ以外のプレイヤーには分からないようなヒントを出さなければなりません。ヒントの提示が1巡したらペアを1組書きます。さらにもう1巡ヒントの提示をし、その後もう1組のペアを書きます。自分のペアを2人とも当てると5点のボーナスでこれが大きいのです。さらにやっかいなことにはテーマのカードには?マークが描かれたカードがあり、これは他のプレイヤーを陥れるようなヒントを出すと得点になるというカードです。

今回は8人だったので各ラウンド3つのテーマと?が2人ということになりました。面白いアイディアだと思うのですが、なかなか世代の差や知識の差などで自分の相手に伝わらないこともあり、難しいです。自分は?カードが5回も来るというアンラッキーな展開で、とくにスタートプレイヤーのときにはどうしようもないですね。覚えているのがテーマが穀物だったときに象牙と奴隷をヒントにしたら(西アフリカの海岸の名前)ペアの相手のじろうさんには分かってもらえませんでした。

このゲームの最大の問題点は収束の悪さだと思います。相手からの点数を奪うというルールがあるので、誰かが25点になるまでだとかなりだれてしまいます。

プレイメンバーは、じろうさん、黒猫さん、ことくうさん、いわつさん、塩谷さん、マクベスさん、Area51さん、自分の8人でした。

結果:ことくう(勝利)



交易王 海の英雄 Handelsfürsten: Herren der Meere
最後に20分ほど時間があるので急いで交易王を遊びました。これもArea51さんには遊んで欲しかったゲームの一つで、とても気に入ってもらえたようです。マクベスさんはこれまでルールを誤解して遊んでいたとのことですが、今回のルールでこのゲームのことを見直してくれたようです。このゲームは数日後に広島でノンゲーマーの友人にも紹介し好評でした。

結果:Area51 39、自分 39、じろう 33、マクベス 23



ここでOGAは終了です。岡山駅に戻って、マクベスさんとじろうさんにさようならを言ってから、Area51さんの自宅で夕食を御馳走になりました。7人家族というのは自分にとっては珍しく、にぎやかな家庭の雰囲気を味わうことができました。そのあとArea51さん一家と一緒にごいたとルールの達人を遊びました。



ごいた Goita
再びArea51家の必須科目であるごいたです。次女のびいび、三女のさーちゃん、四女のぼうさんの三姉妹が相手をしてくれました。組み替えをして遊びましたが自分の組は2戦2敗。

結果
1ゲーム目:さーちゃん&ぼうさん 150、びいび&自分 90
2ゲーム目:びいび&さーちゃん 170、ぼうさん&自分 40



ルールの達人 Master of Rules
最後にもうひとつのArea51家の必須ゲームであるルールの達人を遊びました。いままでこのゲームは運のゲームかとも思っていましたが、かなり綿密なカウンティングや作戦が必要とされるゲームでした。Area51さん、さーちゃん、びいび、ぼうさん、自分の5人で、自分はときどきアニキ君にアドバイスをもらったりしていました。家族でこういうゲームが遊べるというのはうらやましいことです。ところで誰が勝ったのでしたっけ?



こうして2日間にもわたった岡山合宿は終わりました。主催のArea51さんには本当にお世話になりました。翌日から暫く広島に滞在し、帰途の途中に大阪で賽苑のメンバーと一緒に遊ぶことができました。次回は大阪のゲーム会について書こうと思います。


やおきんさんのレポート「浅く潜れ!」
岡山ゲーム合宿 その4

SHARE