DCゲーマーズ 2010.08.21

自宅でのDCゲーマーズ。予定では4人のはずでしたが、4人目が来なかったので終始3人でした。ラリーが持参したエジツィア、グレンモア、それに、未プレイだったホリデーAGを中心に遊びました。



エジツィア Egizia
(説明30分 プレイ時間100分)
EgiziaBoard.jpgここ数年で一番ポピュラーなメカニクスと言えばワーカープレイスメント。ケイラス(あるいは、それ以前のバス)が元祖で、特権が並んだマスに早い者勝ちで自分のワーカーを置いていき、置いた自分だけが特権を行使するというシステムです。ワーカーは各マスにひとつまで。これによって手番の綾による面白さを生み出そうというのが狙いだと思っています。システム上、各マスの特権はバラエティに富むことが多く、どうしてもワーカーを置くために長考する傾向にあるので自分は苦手なシステムです。

エジツィアはそんなワーカープレイスメントのひとつ。ジグザグに流れるナイル川が特徴のボードですが、両岸に並ぶ特権のマスを上流から下流につないでいるのでナイル川がジグザグに視覚化されているのだと思います。他のワーカープレイスメントと異なり、自分のワーカーは既にワーカーを置いたマスから下流に向かってしか置けません。このあたりが、ちょっとツタンカーメンを連想させます。現にラリーは「ツタンカーメンに似ているから気に入るんじゃないの?」と言ってました。ナイル川の左岸の特権マスは決められていますが、右岸はすべてカードで毎ラウンドかわります。このゲームは5ラウンド制で、この手のゲームによくあるように、ラウンド1/2と3/4と5で使うカードが異なるのです。

EgiziaMyBoard.jpg勝利点はいろいろな建物を建てることと特殊カードの条件を満たすことで得られるのが基本です。各自4人の労働者がおり、それぞれのレベルをあげ、石をあつめるとその分に見合った仕事をしてくれます。ピラミッドを作ったり墓地を掘ったりとかですが、内容はそれほど変わりません。基本的には石1つ使うと1点です(他に最多のボーナスがあったりする)。労働者はレベルにあわせて食料を必要とし、また食料の収穫は天候によって変化するなど、いろいろと込み入っています。

川を下りながらワーカーを配置する(つまり後戻りが出来ない)というのは面白いのですが、思いのほか新鮮味は薄かったです。通常のワーカープレイスメントにしてしまっても、それほどプレイ感覚がかわらないのでは?と疑問に思いました。また左岸の特権マスのうち3つが建設現場でメインとなるマスなのですが、これらに配置したワーカーの数で1、3、6点というのは余分な要素に思えました。スフィンクスから得られる特殊カードもゴールが他人任せなものも多く、なんだかなあという感じです。特殊カードでオベリスクの8段目と9段目が出来る、というカードを温存したのですが、7段目までしか出来ませんでした。よって最下位。やはり自分とワーカープレイスメントの相性が悪いのかも。

結果:ローラ 108、ラリー 105、自分 89



浅草 Asakusa
(説明20分 プレイ時間45分)
Asakusa20100821.jpg次にラリーのリクエストで浅草です。個人的には好きなデザインなのですが、完全情報なのできつい部分はあるかもしれません。今回はラリーが所有枚数で勝負する浅草寺(赤)のマス、ローラが訪問回数で勝負する通り(青)のマスを主に獲得し、自分は両方に手を出すという中途半端な状態。少しずつ2人を切り崩していきましたが、後半に高収入をたたき出す通りのマスにはもう少しチップを置いておけば良かったと後悔。ローラが一人勝ちの状態がなかがったのですが、ラリーが追いつき、自分はもう少しでローラに追いつくというところで終了。このゲームでは勝った試しがありません。難しい。

結果:ラリー 265、ローラ 250、自分 247



グレンモア Glen More
(説明25分 プレイ時間75分)
GlenMore.jpgウィスキーを作るというのがテーマのゲーム。ボードにはリング上にタイルが並んでおり、時計回りにいくつでも進んでタイルを取りますが、後戻りは出来ません。また、他のプレイヤーと同じマスに行くことは出来ず、常に最後尾のプレイヤーが手番となるという「テーベの東」同様の手番時差方式を使っているために、あまり早く進むのも問題です。こうして得たタイルは「アルハンブラ」のように自分の町を作っていくべく並べていきます。スタートタイルには縦横に白と青の線(道路と川?)があり、ここを原点とすると横に白線の入ったタイルはX軸上、縦に青線の入ったタイルはY軸上にしか置けません。またミープルの周辺8マスにしか置けないという制限もあります。置いた後は、置いたタイルとその周りの8タイルの効果がすべて得られます。これはリソースを得ることだったり、ミープルを動かすことだったり、ウイスキーを製造することだったりします。

GlenMoreTiles.jpgタイルは1、2、3ラウンド用に分かれており、それぞれのラウンド用のタイルが尽きるとラウンド終了となって決算。ここで3つのカテゴリー(ウイスキー、盤外のミープル、石版)について清算します。ウイスキーはウイスキー工場タイルの効果でリソースの麦から得られます。ミープルはゲーム中、村タイルの効果で増え、いらないと思ったミープルは盤外に置いて得点源となります。石版は特殊効果が得られ、これもタイルの効果によって得られます。清算方法が少し変わっており、各カテゴリーとも、最下位のプレイヤーとの差分をフィボナッチ関数に代入した結果が得点となります。つまり、差分が1、2、3、4、5だと得点は1、2、3、5、8です。差分でなく普通に得点のスキームを考えてもほとんど変わらないような気がしますが、どうなのでしょうか。

アレア中箱の第6弾なので、それなりに期待はしていたものの今ひとつかなあと感じました。相手プレイヤーとの絡みは薄いし、長時間なのがネックとなりそうです。

結果:ラリー 57、ローラ 54、自分 48



ストロッチ Strozzi
(プレイ時間35分)
Strozzi20100821.jpgローラはこれまでの3つのゲームはどれも好みではないから、自分の好きなゲームがやりたい、ということでストロッチをリクエスト。自分はメディチの方が好みですが、DCゲーマーズではストロッチの方が人気があります。3人なので300点取っていないと勝てないかなあと思っていましたが、290点でも勝てました。今日勝ったゲームはこれだけですが、やはり良いゲームですね。35分で終わるのも良い。

結果:自分 290、ラリー 275、ローラ 260



ホリデイAG Holiday AG
(プレイ時間35分)
HolidayAG.jpgかなり昔に手に入れたまま、たまにどこかに持ち込んでは結局遊ばないで終わっていたゲーム。アトグさんのレガシーゲーマーのサイトでの Coup (ホリデイAGの元になったゲーム)のレビューに触発されてのエントリー。5スートのカードが1から20まであり、またスートに対応した5色の株があります。手番には株を自由に2枚取り、そのあと8枚の手札から2枚プレイして2枚補充します。これにより同スートで5数字が連続で並ぶとその枚数が株の価値となるのです。同スートが10数字連続でプレイされると、あと1巡でゲーム終了です。

なお、分かりやすいように、プレイしたカードに対応するボード上の場所にスーツケースのコマを置くようになっています。

結構面白そうだと思ったのですが、ほとんどのカードがプレイされてしまい、最後はどの株もほぼ同じ値段。10の数字が並んでもさらに1巡あるので、そこでキングメイクのように赤のスートが20を達成。自分は10連数字を達成させたボーナスとして10点を得ましたが、それでも最下位。赤を沢山持っていたラリーが勝ちました。

Coupだと実際にお金を使って株を買うようになっていたり、6スートあったりするのでプレイ感覚が多少はかわるような気がします。

結果:ラリー 406、ローラ 377、自分 300
(最終の株の価値:赤20、黄色10、ピンク9、紫8、緑7)



ケルトカード Keltis: Das Kartenspiel
(プレイ時間25分)
最近定番となっているケルトカード。願いの石の取り方やワイルド、エンドカードの使い方が面白いです。5、5、から始めて5スートすべてに挑戦するラリーでしたが、結局彼の勝利。自分は石を最も多く取っていたのですが、時間切れ。最後には手札の8枚が全部足せるカードでした。

結果:ラリー 20、ローラ 17、自分 17



ケルトタイル Keltis: Der Weg der Steine (BMM)
ここでローラは帰宅。ラリーがタイル版も遊んでみたいというので軽く2人プレイ。同居人との2人プレイも多いケルトタイルですが、1点差で負けてしまいました。ラリーは「このゲームは2人だと簡単すぎる。タイルをいくつか取り除くのが良いんじゃないか」と言ってましたが、「もしそう思うのならタイルを取り除くんじゃなくてスコアのスキームを変える方が良いんじゃないのかな」と提案しました。個人的には2人でもそんなにバランスが悪いとは思わないし、今回はたまたまハイスコアになっただけだと思うのですが、ラリーは次回までにスコアのスキームを考えてくるとのこと。楽しみです。

結果:ラリー 49、自分 48

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