DCゲーマーズ 2009.06.27

アラムの家でのDCゲーマーズです。総勢9人だったので、組み替えをしながら、2テーブルに分かれてのプレイ。自分は軽いゲーム中心のテーブルで、短時間ゲームを沢山楽しみました。



ペンギンパーティー Pingu-Party
Pingu-Party-short.jpg時間調整に1ディールのみプレイ。そのあとも、時間調整で3ディールを別のメンバーと遊びました。カウンティングと運のゲームです。手軽で面白く、ちゃんと人数分のディールを遊びたいのですが、それは叶わず。ここ北米では、ファンタジーフライトのペンギンが流通しているために、ペンギンパーティーは殆ど知られてないこともあって、ギークでの評価も低く(同じエントリーのため)かなり損をしているゲームです。ちょっと可哀想ですね。



帝国 Imperium (古代ローマの新しいゲーム Neue Spiele im Alten Rom より)
(プレイ時間 各15-20分)
Imperium.jpgエリアマジョリティーゲームのエッセンスとでも言うべきゲーム。同時アクションで8ラウンドということもあって20分ほどの短時間ゲームですが、濃密な時間を味わえます。

ボードには地中海周辺の9つの地域が描かれており、イタリアから時計回りに1から9までの番号が振ってあります。各ラウンドには自分のコマ3つをカードを使って同時プロットします。同じ地域に2つ以上置くことも可能です。その後すぐに決算、1ラウンド目は1番の地域(イタリア)、2ラウンド目には2番の地域、というように進めていきます。最終の8ラウンド目だけは8番と9番の両方を決算してゲーム終了です。

各地域には得られるポイントが書かれており、プロットされたコマが最も多いプレイヤーは地域番号と同じだけのポイント、2位は1位の半分切り上げ、3位は2位の半分切り上げ、というようになっています。よって前半に決算が起こる地域は得点が少ないのですが、後半になるほど大きくなるというシステムです。これによってクライマックスが作られているのが素晴らしい。

数年前にかなりの頻度で遊んだ懐かしいゲームです。ルールが簡単ですぐに終わるのでカジュアルな集まりにも重宝されました。今思うと、クニツィアで帝国以外の唯一のエリアマジョリティゲームであるバベルの塔は、帝国のデザインの影響を受けていると思います(あとで決算されるほど高得点なところ)。エリアマジョリティが好きならば遊んでみる価値はあると思います。今回は2度遊びました。2度目でようやく勘を取り戻して勝利。

余談ですが、ルールブックのバリアントで30点先取ルールというのがあります。8ラウンドと9ラウンドでは8番と9番の地域をそれぞれ決算し、10ラウンドで、1番と2番両方を、そして11ラウンド以降は3番から再び時計回りに決算します。また、後にリメイクされたローマ Rome に収録されているバージョンでは、このバリアントに近いものを正式のルールとしています。8地域しかなく、40点先取です。地域の得点配分も異なり、地域で勝利するとプロコンサルを置き、のちのボーナスになります。また3種の特殊カードが付いてきます。ローマの方のバージョンは1度しか遊んでないので、もうすこし遊びたいですね。

1ゲーム目:ダグ 18、ビル 16、自分 16、アンチュマン 15、クエンティン 13
2ゲーム目:自分 18、クエンティン 15、ビル 15、アンチュマン 14、ダグ 13



カテリーナの陰謀 Die Verschwörung des Catilina
(古代ローマの新しいゲーム Neue Spiele im Alten Rom より)

(プレイ時間 20-30分)
Cateline2.jpg続けて、古代ローマからもう一つ。5人で遊ぶのは初めてのカテリーナの陰謀です。5人だと伏せてあるカードは各スート1枚ずつの5枚。この合計を的確な質問で当てていきます。どの質問をすれば自分に一番有利で他人にあまり有利ではないか、が難しいところです。他人がした質問と同じ質問をしたくなるのですがそれをしていると出遅れてしまいます。悩ましい!

1ゲーム目:ビル(合計は18)
2ゲーム目:アンチュマン(合計は8)



ラー Ra (ウーバープレイ版)
(説明 15分 プレイ時間 65分)
RaUberplay.jpgアラム所有のウーバープレイ版。タイルにはラウンド終了時に残すものにはX印が付いています。アレア版と違って布袋が最初から付いてくるので、袋をまわしながらのプレイとなりました。テンポが多少悪くなるのは否めませんが、袋に手を入れてタイルを選ぶ楽しさはありますね。最初のラウンドで、ミスを連発してしまい沈みました。2ラウンド目と3ラウンド目で多少盛り返すも、4位止まり。

結果:クエンティン 39、アラム 37、ビル 35、自分 30、リシ 28



バケツ消防士 Bucket Brigade
(プレイ時間 8分 1ディールのみ)
BucketBrigade2.jpgもう一つのテーブルが終わるまでの待ち時間に、と思ったのですが、軽いゲームが好きではないリシが1ディールで拒否反応。うーむ。まあこういうこともあります。良いゲームなのですけどねえ。



すしゾック Sushizock im Gockelwok
(プレイ時間 20分)
Sushizock2.jpgアラム所有のすしゾックを5人で遊びました。ゲームとしてはヘックメックの方が面白いと個人的には思いますが、収束性はすしゾックの方が安定しています。なぜなら、ヘックメックは人数が多いと他人からタイルを奪える可能性が高くなってゲームが長くなるのですが、すしゾックでは、タイルを奪う為にサイコロで箸を3つ振る確率は、人数に関わらず同じだからです。そんなわけで4人以上だったらすしゾックがお勧め。今回はプラスになったのは2人だけ。マイナスのタイルは全て数えるというルールのおかげでマイナスになってしまいました。

結果:アラム 5、ビル 3、リシ 0、クエンティン -1、自分 -1



アクアレット Aquaretto
(プレイ時間 45分)
AquarettoMyBoard.jpgコロレット、ズーロレット、そしてアクアレット(次はシャハレット?)。興味はあったものの未プレイだったこのゲーム。漸くプレイ機会に恵まれました。基本的なメカニクスはズーロレットと同じです。大きく違うのはタイル置きの要素と得点のスキームの変更です。

ボードはマス目状になっており、同じ動物のタイルは繋げておかなければなりません。ただし他の動物のタイルと縦横で隣り合ってはいけません。アルハンブラ同様に自分のボードのタイル配置にパズル的要素を盛り込んだもので、悪くはないのですが、かといって置き方にそれほど面白みがある訳ではありません。別グループのタイル同士が接しては行けないというのはタイル置きのゲームに見られるメカニクスで、ニューイングランドやトーレスもそうですが、どうもダイナミズムに欠けるので、あまり好きではないです。やはり、それを繋げることで生まれるダイナミズムを持った、アクワイアやチグリスユーフラテスは偉大です。

得点はコロレットの三角数や、ズーロレットの全て(ほぼ)埋まるかどうか、ではなく各タイル1点です。集められる動物の種類が最初は3種類(あとで5種類まで拡張可能)と限定されているので、必然的に同じ動物タイルを集めるようになります。余分なタイルは重ねて置かなければならず、一番上のものしか他人は買うことが出来ないので、ズーロレットよりも扱いが難しいです。同種のタイル3枚ごとに収入1コイン。5枚ごとに、特権が得られるミープル(ワーカー)が得られます。ワーカーは4つの使い方があり、それによってボーナス点を得たり、失点を減らせたりできます。

タイルは1枚1点であり、余分なタイルを取ってのデメリットの方が大きい為に、相手に与えないようにトラックを取る、ということが殆どありません。むしろ、取られる前に取る、3つ埋まる前に取る、ということの方が多く、これはこれで面白いと思います。しかし、コロレットのジレンマには叶わないかなあ、というのが本音。ズーロレットよりはすっきりとしていて面白かったです。余分な動物をうまく売りさばいて0にした自分が勝利(写真は終了時の自分のボード)

結果:自分 28、ローラ 23、ダグ 20、リシ 12



トゥーメニークックス Too Many Cooks
(プレイ時間 50分)
TooManyCooksBox1.jpg最近プレイ頻度が多いトゥーメニークックス。「またクニツィアかよ!じゃあ帰る!」と言って一度は帰ってしまったリシですが、やはり戻ってきて一緒にプレイすることになりました。で、リシの勝ち。今回はメニューがかぶったことも多くて苦戦。最初は調子が良かったものの後半殆ど稼げずに惨敗です。

結果:リシ 25、ローラ 22、ダグ 17、自分 12



TooManyCOoksBox2.jpg箱があまりにも大きいので、コンパクトな箱に移しました(写真)。このサイズの箱はコンテナストアというチェーン店で売っており、重宝しています。他にも、レスパブリカ、タビュララサ、ハイソサエティ、ぼろ儲けカンパニーなどはこの箱に入れています。



プエルトリコ Puerto Rico
(プレイ時間 1時間35分)
PuertoRico50pts.jpgラリーの友人2人にプエルトリコを教える、という趣旨での練習ゲーム。初プレイだった2人ともゲーム歴はかなりあるので、善戦したと思います。あえて工場をすぐに取りにいかなかったりと、少々妙な展開になりました。

まず、採石所 Quarry は殆ど誰も取らない(ビルが1枚取っただけ)という妙な展開。ラリーは異様に早く、コーヒー生産を始めます。同時にうまいことトウモロコシを集め、中盤までトウモロコシとコーヒーだけ。早々と買ったワーフでトウモロコシの大量輸出を計り、勝利点チップではダントツです。アラムは王道の工場と港を買い、バランスの取れた作戦。自分はと言えば大小両方の市場でトウモロコシを3以上、コーヒーを7以上で売ってお金を稼ぎます。5種類生産体制になって、漸く工場を買いました。遅すぎるのですが、それでコスト10の建物を2つ購入。ラリーとアラムがコスト10の建物を買うものの、入植者が無いまま終了。ある意味でちょっと奇妙なゲーム展開でした。いくらコスト10の建物が2つあるからと言ってあれだけの勝利点チップに勝てる訳は無いと思ったのですが、1点差で勝っていました。

結果:自分 50(13+24+13)、ラリー 49(33+16+0)、アラム 39(21+18+0)、クエンティン 33(13+13+7)、ビル 27(14+13+0)
括弧内は、勝利点チップ+建物+ボーナス



他にプレイされていたゲーム:コンドッティエーレ、スティールドライバー、パレロワイヤル(ロイヤルパレス)、ティカル

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