ウォルドーフゲーム会 2008.06.13

トランスアメリカ TransAmerica
(プレイ時間 20分)
TransAmerica.jpg6人でもできる手軽な連結ゲーム。ランダムに与えられたボード上の北米の5都市をいち早く繋ぐのが目的です。目的となる5都市はカードを配って決めるので各自異なった都市を繋ぐのですが、偏りすぎないようにボードは5エリアに分かれていて各エリアから1都市ずつ与えられるようになっています。

最初にスタート地点を決めたあとは、手番には線路を2本敷くだけ。山岳や河川だと、コストが倍なので2本目は敷けません。線路は自分のスタート地点と繋がっていればどのように敷いても自由です。途中で他人のネットワークと繋がると、その時点から線路を共有出来ることになります。こうしてうまく他人に自分の敷かせたいところを敷かせるようにして(といってもそうはうまくいかないのですが)、効率的に5都市接続を目指すのです。

だれかが接続を果たしたらラウンド終了。ここで他のプレイヤーは足りない分の線路がマイナス点となります。持ち点は13点。何度かラウンドを繰り返して誰かが0以下になったらゲームオーバーです。

ルールもすっきりしており、手番にすることも線路を1、2本敷くだけなので、ゲームに慣れていないプレイヤーがいても楽しめます。だからといってすべてが運なわけではなく、どのタイミングで他のプレイヤーの線路と繋ぐか、など考えどころはあります。

以前は目的地のカードをエリア別にシャッフルして配っていたのですが、エリックKはすべて混ぜて裏向きに場に広げて各自が各エリアを1枚ずつランダムに取る、ということをしていました。この方が面倒が無くていいなあと思ってエリックKとルールを見たら、なんとこれが正式なルールでした。ちょっとびっくり。

1ディール目で大負けして最下位になりましたが、2ディール目でダメージを押さえ、3ディール目で勝つことができて、なんとか2位にこぎ着けました。
(以前のプレイレポートはここ

結果:エリックK 7、自分 5、ルーク 4、ロザンナ 4、デンバー 0、ケーディー 0



ドラダ Dorada
(プレイ時間 20分)
Dorada.jpg変わり種双六はドイツゲームでも好きなジャンルの一つです。エクストラ、冷たい料理の熱い戦い、勝利への道、ハリネズミ怒る、など名作もかなりあります。ドラダもそんな変わり種すごろくの名作のひとつです。

各プレイヤーはコマを4つ持ち、手番にはダイスを振って進むだけ。ではなにが面白いのかと言うと

1、遅くあがったプレイヤーが有利。一番遅くあがったコマから100点、80点、60点、50点、・・・と点数が付く。ボード上には2マス、ゴール直行のマスがあり、あまり嬉しくない。
2、落とし穴が至る所にあいており、落ちると死亡(0点)。ただしそれ以降はそのマスは穴ではなくなる。落とし穴に落ちたらコマをひっくり返す。裏が他のマス目と同じオレンジ色になっている。
3、ひとマスにはいくつでもコマが入れるが、一番上のコマしか動けない。これをうまく使って他プレイヤーの選択肢を狭める。

といったところです。運の要素ももちろん強いのですが、それなりに考えられるので面白いですね。「ボードゲーム三昧」にも以前、紹介されていました。

ボードゲーム初心者のデンバーとロザンナとそれに旧友のアンチュマンの4人で遊びました。この手の変わり種双六は誰とでも遊べるのが良いところです。結構考えながら進めていったのですが、自分のコマはどんどん死んでしまったり、ゴール直行マスからさっさとゴールに行ってしまうので選択肢が無くなり、大負けしてしまいました。最後はデンバーが一人4つのコマを進めるということになりましたが、運が悪く3つは死んでしまいました。
(以前のプレイレポートはここ

結果:アンチュマン 130、ロザンナ 120、デンバー 100、自分 50



トール Tor
(プレイ時間 10分)
Tor.jpgここで他の3卓が終わるまでのあいだクニツィアの初期のゲーム、トールをアンチュマンと遊ぶことに。かなり昔のクニツィアのサッカーゲームでトランプの戦争と似ています。1から13までの手札を持って同時に出し大きい数ならばボールを進めることができます。フィールドの中央から3回連続して進めるとゴール。特殊ルールとでも言えるものは、1から9のカードは13に勝つ、という部分だけなのですが、これが良いスパイスになっていてどのタイミングで13を出すか悩みます。13枚使い切ったところで終了。そこでタイだったら延長戦をやります。

「単純なゲームだから期待しないでね」と言っておいたのですが、意外と白熱しました。0対0で延長戦となり、僕がうまい順番でカードを出してゴール。アンチュマンも僕もこの単純爽快さが結構気に入りました。ゲームは単純なほど良い、ということなのかもしれません。

このゲームが古代ローマの新しいゲームのハンニバル対ローマの元になったのではないでしょうか? それが指輪物語対決に発展していったのかなあなどと思うと興味深いですね。

結果:自分 1、アンチュマン 0



ドラゴンイヤー Im Jahr des Drachen/In the Year of the Dragon
(説明 20分 プレイ時間1時間55分)
InTheYearOfDragon.jpg一度は遊んでみたかったドラゴンイヤーをついに遊ぶことができました。アレアの大箱12番目ということで期待も高まります。辰年の1年12ヶ月(12ラウンド)の間に起こるイベントに備えて、建物を建て人を雇い食料を買ったり花火を買ったりするゲームです。

ボードやカード、タイルはオリエンタリズム満載で「運心力足諧生」などと書かれています。これは中国語で何か意味があるのでしょうか?ゲームの各ラウンドはAPES、つまり Action アクション、People 人材、Event イベント、Scoring 得点計算、の4つのフェイズで構成されています。

アクションフェイズでは希望するアクション(建築、購買など)を選びます。近年ポピュラーになった職業選択システムですが、他人が選んだものと同じものも、お金を払うことで選ぶことができます。

InTheYearOfDragon1.jpgInTheYearOfDragon2.jpg人材フェイズでは手札を使って人物を雇いますが、これが手番順を左右する重要なファクターとなっています。このゲームではボードの中央に手番順を示すトラックがあり、一般的に人材の強さとトラックで進む距離は反比例します。トラックで一番進んでいる人から手番順が決まるので、差がついてしまうとそのあとのゲーム中、ずっと後手後手になってしまうのです。

そのあとはイベントフェイズ。花火以外は殆ど悪いイベントばかりで、医者や食料、軍隊などがいないと最悪の場合にはそれまでに雇った人物を失うこともあります。

そしてスコアリングフェイズ。ここでは建物の数や特殊チットなどを得点します。

とにかくイベントの順番を良く考慮した慎重なプランニングが必要です。僕は目先の利益ばかりに走ってしまい、10ラウンドまでは得点も手番順もトップでしたが、その前の9ラウンドあたりからイベントにことごとくやられてしまい人物が0になってしまいました(写真参照)。惨敗です。

結果:マイク 99、アンチュマン 96、アレックス 95、フランク 90、自分 73



サンチアゴ Santiago
(プレイ時間 1時間25分)
Santiago.jpg5人専用の一風変わった運河ゲームといえばサンチアゴ。僕は未だにこのゲームで勝ったことがありません。今回もお金を無駄遣いしないように、そして運河競争が激しいときを狙って水路職人になったりと考えたのですが、ダメでした。でも非常に充実したゲームでした。いつかこのゲームで勝ってみたいです。

結果:ピート 116、ルーク 96、アンチュマン 92、自分 82、マイク 70

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