TGC 2004.11.18 アレア・キャンペーン9(番外編)

五番街 Fifth Avenue :久し振りのTGC。ポールのリクエストで買ってからずっと未プレイだった五番街をようやくプレイしました。アレア・キャンペーン当時は未購入。その後買ってはみたものの、ボードゲームギークなどでの評判が相当悪く、個人的評価が低い氷河期より更に下ということもあって、なかなかプレイする意欲がありませんでした。最近になってどうも英訳には誤訳があったらしくギークでの評価も上がっています。(過去の評価、下の現在の評価と比べてみると面白いです。) ルールを読む限りでは、カードを使った競りでのビル建設と4通りある手番でのアクションを中心に色々な要素が絡み合っていて面白そうです。

舞台は1930年代のニューヨーク、マンハッタン五番街周辺。作者はギガンテンの、マンツ Manz です。同じニューヨークマンハッタンの1930年代ということもあり、同じアレアのチャイナタウン Chinatown の続編か?などといわれてましたね。同じくニューヨークでのビル建設をテーマとしたザイファルトのマンハッタン Manhattan では息を呑むほどの高層ビルを建てていくのに比べると、五番街のビルはちまちましていてビジュアル的にはいまひとつかもしれません。

ボードにはミッドタウンの7区画とセントラルパークが描かれており、各区画は5色にわかれた5つのビル建設現場が環状に接しています。建設現場にはゲームを通して4種類の店、またはプレイヤーのビルが建ち、なるべく多くの種類の店に接した建設現場に多くのビルを建てると高得点になります。

手番には、「ビルの補充」、「任意の建設現場に店タイルを置く」、「競りに使う強力な黒(ワイルド)スートカードを得る」、「財務官がいる場所で決算をする」の4通りのアクションから1つ選びます。その後カードを補充して2人いるどちらかの財務官(コミッショナー)を北隣の区画へと動かします。財務官は4回動くと最北にあたるセントラルパークにたどり着きます。

セントラルパークにいる財務官を南側のスタート地点に戻すと、ゲームは一時中断されビル建設のオークションとなります。オークションはそれまで財務官が通った3区画とセントラルパーク、あわせて4つです。各区画では希望の建設現場を選んで対応するスートのカードでビッドをします。この時、区画内にビルを持たない場合には空いている建設現場をどこでも選ぶことができますが、一度建ててしまうと同じ場所に追加建設しか出来ず、ビッドでは対応するスートだけしか使うことが出来ません。ゲームが進むにつれて店も建ち空き地も少なくなり、ビッドのために特定のスートを集めざるを得なくなります。もし空いている建設現場がない場合は建設禁止にするためのビッドが出来ます。これは将来の発展を防ぎ自分も得点するというある意味強力な手段です。

カード(数値は4、5、6の3種)は一度に何枚でもプレイでき、合計値がビッドとなります。ここで4、5、6のカードにはそれぞれ3、2、1個のビルが書かれているのですがこれは最大建設できるビルの個数を表しています。つまり全て4のカードのみでビッドして競り落とせば最大3つ建てられるところを、1枚でも5のカードを混ぜてしまうと2つ、6のカードを混ぜてしまうと1つしか建てられません。よってどのカードをどの競りで使うかは結構悩ましいです。このカードによるオークションは同じアレアのタージマハルと比較されますが、似ているのは単一スートのみのプレイという部分だけで、負けても手札に戻せるということもあってプレイ感はかなり違います。

3区画の競りが終わると最後にセントラルパーク。ここは手番プレイヤーの指定したスートのみ有効です。なんだかマストフォローのトリックテイキングみたいですね。手番プレイヤーはそれまで誰がどのカードを出したかがわかっているので、誰も持っていないスートで勝負するのがコツ。競り落として建てたセントラルパークのビルは、最終決算でのボーナスになります。

財務官が通った場所でしかビルを建てられないので、財務官を自分が建てたい区画に移動させたいのですがなかなか思うようには動かせません。次のプレイヤーに「財務官のいる場所で決算」を選択されて得点されてしまうからです。この決算とゲーム中3回起こる「ビルを建てた区画数によるボーナス」が唯一の中間得点です。よって自分ビルが建っているところで決算したいのですが、みなの思惑でなかなかそういう風にはなりません。前後手番のプレイヤーとの暗黙の協力が鍵だと思います。

得点計算は少々変則的で、フィボナッチの数列(いわゆるねずみ講の数列)を使っています。つまり隣接する店の種類が0(店無し)、1、2、3、4のとき、ビル1つあたり1、2、3、5、8点をそれぞれ得点します。あとで思ったのですが、ビルが3個にならない限り、2個目の店を置く意味はないです。ビル2つ店1つ(4点)からビル3つに増やしても店を2つに増やしても同じ6点なので、他プレイヤーの得点源になってしまう店よりはビルを建てるべきです。さらに店は1アクションを消費するのに対し、ビル建設はオークションによって行われ、ビル補充のアクションコストを考えれば効率が良いのは明白です。ここの部分を全員がもうちょっと分かっていればもっとビルをガンガン建てていく展開になったのかなあと思います。

今回は全員初プレイ。まずボードの地図を見ながら、ポールと8番街界隈(ニューヨークの歓楽街)の話で盛り上がりました。ゲーム自体は他プレイヤーのビル建設を阻止するために競りに勝ったり、これ以上大量得点を与えないための建設禁止も登場して、一応の雰囲気は楽しめたと思います。少々華やかさにかける気はしますが、やりこむと面白いゲームなのではないかという予感がします。いろいろな要素があるところは前作のギガンテンっぽいですが、こちらの方が無駄が無くまとまっていて好感が持てます。今度は何が得点に結び付くのかをはっきりとさせて、きちんとビルの補充をしようと思います。

結果 自分 31(カード10枚)、ポール 31(カード7枚)、マイク 29、アレックス 15

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再びBGGの統計を抜粋してまとめてみました。
(プレイ回数/人数は今年の7~10月までのBGG全体でのプレイ回数とプレイした人数の総数です。この比が1に近いほどリピート率が低いことになります。)

評価(標準偏差)順位評価総数 プレイ回数/人数
7:プエルトリコ8.76(1.31)12775757回/296人
4:フィレンツェの匠8.21(1.28)41296237回/124人
1:ラー7.92(1.40)201063393回/138人
3:タージマハル7.76(1.37)34833104回/ 68人
6:ジェノバの商人7.62(1.33)6462175回/ 53人
2:チャイナタウン7.33(1.47)16636932回/ 28人
5:貴族の務め6.93(1.34)36276295回/ 64人
9:五番街6.66(1.32)69113999回/ 66人
8:氷河期6.36(1.26)96419625回/ 18人

(2004年11月24日現在)

各ゲームとも以前と比べて順位落ちしています。プエルトリコの第1位は健在ですね。これで一応アレア大箱シリーズは制覇しました。次は小箱シリーズ制覇かなあ。ゲーマーズゲームのブランドとしてこれからもがんばって欲しいです。

その他は短時間ゲームを中心に4つプレイしました。

ウィードル Wheedle :この日のオープニングゲームはこれ。最近よくプレイしてます。6人プレイはやっぱり面白いです。それにしてもポールは強いですね。このゲームは結構スキルの要素があるのかもしれません。

ポール 56、自分 39、ジョシュ 33、ジャック 29、マイク 19、カーラ 13

スパイ Spy :初プレイ。あまり良い評判を聞かないのですが、それなりに面白かったです。4人プレイだったので僕はきちんと4ディールやりたかったのですが、2ディールで皆飽きてしまったようです。実は2人位が適正人数なのかもしれません。今まで見たクニツィアのカードゲーム(特にバンパイア)に似ているようで微妙に違うような不思議なゲームでした。

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王と枢機卿 Kardinal & König :3人になったので王と枢機卿を引っ張り出したのですが、プレイしたいという人が現れて4人プレイ。4人でもなかなか面白いと思います。雰囲気は3人のときと比べて大分変わりますが。今回は東側を拠点に適度に相手を妨害していきほとんど修道院だけで得点を稼ぎました。ポールと同点勝利

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レス パブリカ Res Publica :最後に不思議なカード交換ゲームのレスパブリカです。手番にはあるカードを欲しいかあげるかのどちらかしか言うことができません。ルールが簡単で不思議なゲームというのは本当に重宝します。

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