TGC 2004.04.29 アレア・キャンペーン8

2月26日から始まったアレアキャンペーンもいよいよ最終回。毎週木曜日の夜にアレア大箱シリーズを順番にプレイしていくというだけのキャンペーンなのですが、あいにく9番目にあたる最新作の五番街 Fifth Avenue は暫く手に入らなさそうなので(ただいま取り寄せ中)、とりあえず8回目の今回で終了です。キャンペーンの最後を飾る氷河期 Eiszeit / Mammoth Hunters はアランムーンとアーロンヴァイスブルムのAAコンビの作品で、以前マークの家でプレイし、ボードが真っ二つに割れて、なんとゲームが途中で頓挫してしまったという恐ろしいゲームです。そのほかにも英語版には8の文字がないなど、色々な意味で問題があるゲームです。大丈夫なのか?最後がこれではアンチクライマックスなんでないか?というポールの懸念をよそに、アレアキャンペーンをやり通すという目的のみでのプレイ。でもこれがゲームを見直すきっかけになればいいのですが、どうなることやら。

今回は5人プレイ。前回は3人だったので、これだけでもゲーム感がかなり変わると思われます。エルグランデに代表される陣取りゲームの一種なのですが、ほとんどのこの手のゲームは1位に何点、2位に何点、という得点方法なのに対し、氷河期は基本的には狩人(自分のコマ)ひとつにつき1点というシンプルさ。エリアにマンモスがいるとそれが2倍3倍になります。それでは他のプレイヤーのコマの数はお互いに無関係なのかというと、そういうことはありません。各エリアには、マンモスとキャンプファイアーの数によって定められた、狩人の総数の上限があります。上限を超えてしまうと、決算時に少ないプレイヤーから取り除かれてしまうのです。よって、他のプレイヤーより多く狩人を配置しておくのはやはり有効です。でもキャンプファイヤーは完全にランダム(0-2)なので運の要素が強く、面白みに欠けるのですが。

プレイヤーはカードを使って自分の狩人を投入したり、移動させたり、相手の狩人を取り除いたりします。またマンモスを動かすなどの強力なカードもあります。カードにはライトとダークの2つのデッキがあり、これがこのゲームの一番の特徴だと思います。ライトのカードは自分に有利ですが、コスト(石)がかかります。最初から持っている石の数では到底足りないので補充しなければなりません。ダークのカードをプレイすることにより、カードに書かれている数の石を補充できます。ただし、ダークのカードは相手に有利になるカードなので、間違って使うととんでもないことになります。

このダークのカードには、あるプレイヤーを選んでそのプレイヤーがあるエリアのコマを取り除く、とかいうタイプが多いので、うまく選べば自分には被害がありません。でも見方によっては個人攻撃が出来るので、あまり好きなシステムではありません。なんだか一時代前のゲームみたいです。

今回持参したのはドイツ語版だったので、みんなカードの解説チャートを何度か見なければなりませんでしたが、慣れてくるとイラストで覚えてしまいます。ただ、もう少しすっきりさせてカードの種類を少なくし、イラストももう少し直感的だったらプレイアビリティーがあがったのだろうにと思います。とにかく途中で頓挫することなく、4ラウンドプレイできました。3人のときよりはずっと面白かったです。みんなありがとう。

結果
ジョー 51、ララ 42、自分 37、ポール 36、アレックス 28

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ライトとダークのデッキ


さて、今回で終了のアレアキャンペーンですが殆どのゲームに参加してくれたポール、マイク、アレックスにアンケートをとってランキングをしてもらいました。番号はアレアの通し番号です。(1:ラー、2:チャイナタウン、3:タージマハル、4:フィレンツェの匠、5:貴族の務め、6:ジェノバの商人、7:プエルトリコ、8:氷河期、9:五番街)

ポール 7、6、2、3、1、5、4、8 (3と1はほぼ同じランキング)
マイク 2、7、1、5、6、3、4  (8は未プレイ)
アレックス 7、1、2、3、4、6、8  (5は未プレイ)
自分 7、1、3、2、6、4、5、8
BGG平均 7、4、1、3、6、2、5、8、9
さらにBGGの統計を詳しく書くと以下のとおりになります。
(プレイ回数/人数は今年の1~4月までのBGG全体でのプレイ回数とプレイした人数の総数です。この比が1に近いほどリピート率が低いことになります。)

評価(標準偏差)順位評価総数プレイ回数/人数
7:プエルトリコ8.83(1.28)1942914回/287人
4:フィレンツェの匠8.20(1.27)948195回/109人
1:ラー7.89(1.39)17852242回/100人
3:タージマハル7.83(1.33)22658100回/70人
6:ジェノバの商人7.61(1.35)6246661回/44人
2:チャイナタウン7.35(1.48)13630828回/23人
5:貴族の務め7.01(1.32)26060461回/44人
8:氷河期6.32(1.28)87714219回/18人
9:五番街4.67(1.49)128回/7人
(2004年5月22日現在)

さすがにプエルトリコは評価が高いですね。僕たちの間では氷河期の評価が低いのはさておき、フィレンツェの匠の評価があまり高くなく、逆にチャイナタウンの評価が高いです。これは一般的なBGGのトレンドとは逆なので面白いですね。データがもう少し集まったら、ここpgdbでも統計を算出してみると面白いと思います。

そのうち、新作の五番街をプレイしてみたいものです。あまり評判はよくないみたいですが。(BGGでの評価が氷河期よりさらに低い4.67っていうのは・・・) あと、今度はアレア小箱キャンペーンでもやってみたいものですね。まだ七人の賢者と宝石商は未プレイですし。こういうあるテーマに沿ってプレイしていくと、また違った見方が出来ていいと思います。

この日は氷河期のほかにはにわとりのしっぽ(ニワトリ羽取り競争)、ハイソサエティー、サンファンをプレイしました。

まずはにわとりのしっぽ(ニワトリ羽取り競争) Zicke Zacke Hühnerkacke です。これは子供用の記憶力+レースゲームです。真剣にやっても勝つのは難しいですね。アレックスが恐ろしい記憶力を発揮して他の追随を全く許さずに3連勝。

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ハイソサエティー High Society は短時間競りゲームの傑作です。いまだにコンスタントにプレイしている定番ですね。なんといっても悪いカードへのビッドが面白いです。あとはきちんと流れを読まないと勝てないですね。

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氷河期プレイ後は、再びニワトリ羽取り競争、今度はアレックスは強すぎたので参加が許されず、その結果記憶力の似たもの同士、結構緊迫した展開になりました。記憶力の限界に挑みながら執念で僕が勝利。このゲームで勝つと、妙な満足感があります。最後に、定番となりつつあるサンファン San Juan を3人で3回プレイし、各自一回ずつ仲良く勝利を分かち合ったところで終了です。

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