ドイツ・エッセンで開催されるシュピールに今年も参加しました。10月23日から26日と去年よりは遅めです。ホテル代が高騰しているので、シュピール期間中はデュッセルドルフの友人宅に滞在してそこから毎日通うことにしました。デュッセルドルフHbfからエッセンHbfまではICEで20−25分、REで30−40分、Sバーンで50−60分なので通える範囲です。ドイツ鉄道がちゃんと動いてくれることを祈るばかりです。
シュピール前はミュンヘンの友人宅に、そしてシュピール後はマインツの友人宅に滞在しました。ハンブルクとベルリンでの宿泊はすべてホステルです。ドイツ国内をミュンヘン、デュッセルドルフ/エッセン、ハンブルク、ベルリン、マインツと周ります。行程的には少し効率が悪いですが、ミュンヘンやマインツの友人の都合もあってこうなりました。ドイツ以外の国を訪ねないのは2009年の初シュピール以来です。
旅行計画
10月15-16日:東京羽田→ハノイ→ミュンヘン(ベトナム航空 VN385, VN35)
10月16-20日:ミュンヘン
10月20-27日:デュッセルドルフ(シュピールに通う)
(このうち、10月22-26日:エッセンシュピール)
10月27-29日:ハンブルク
10月29-30日:ベルリン(旅行中に決めた)
10月30日-11月4日:マインツ
11月4日:フランクフルト→ウランバートル→東京成田(モンゴル航空 OM138, OM501)
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10月15−16日 水・木曜日 (東京羽田→ハノイ→ミュンヘン)
旅程
VN385:東京羽田 HND 16:35 - ハノイ HAN 20:05 (飛行時間5:30)
VN35 :ハノイ HAN 00:15 - ミュンヘン MUC 6:50 (飛行時間11:35)
京急で羽田空港第3ターミナルへ。ベトナム航空を使うのは2年振りです。3レターコードのHANは羽田みたいですがハノイです。東京湾でクルッと1回転したあと、九州北部までは日本列島上空を飛びます。ずっとディスプレイの地図を眺めていましたが、宗像がMunukataになっていた以外は正しいスペリングでした。
ハノイ空港では充電するためにコンセントの奪い合いになっていました。2年前と同じようにフォーを食べて、ベトナム式のコーヒーを頼んだらアイスコーヒーでした。日付が変わって16日の午前0時15分、今回の旅で一番長い11時間半のミュンヘンまでのフライトです。
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10月16日 木曜日 (ミュンヘン)
ミュンヘン空港に着いたのは早朝6時40分ごろ。ミュンヘンでは友人のナターシャ&ディルクの家に滞在することになっています。あらかじめ彼らに指示された通りに8:31発のS1に乗って1駅目のノイファーン Neufahn で降ります。同じタイミングで迎えに来たディルクがちょうどプラットフォームに上がって来たところでした。
ディルクのクルマでU6の終点ガルヒング=フォースチャングスゼントラム Garching-Forschungszentrum まで送ってもらいます。ここからディルクは仕事へ。スーツケースがなくなって身軽になった自分は勧められた売店で朝食を摂ります。Putenschinken Semmel というサンドイッチがとっても美味しかった。仕事や学校の前にサンドイッチを買って行く人を観察していると、ほとんどがクレジットカード払いのようで、ここ1−2年でキャッシュレスがドイツにも浸透したようです。
U6からU2に乗り継ぎミュンヘンの中心部を散歩します。オベレッターでクニッフェル7を買ったり、レゴショップと巡り、マリエンプラッツの南側に広がるヴィクトゥアリエンマルクト Viktualienmarkt で昼食。 温かい肉のスープを飲んでいる人にどこで買ったのかを聞いて、Stephanis Grill & Imbiss という店から Schaschilik mit Semmel というメニューを注文しました。温まります。味が濃いけどね。ビタミン不足を補うために Saftladen (ジュースの店と慣用句をかけているらしい)でフレッシュジュースを飲みます。
ゼンドリンガートーを抜けてボードゲームショップ「ファンタインメント Funtainment」 を訪ねると、店内にボードゲームが一切なくなっていてびっくり。店主に聞くと店を拡張して、この裏にさらに3軒あり、そのうち1軒がボードゲーム専門店になったということでした。以前の倍以上のスペースがあり、ここでいくつかゲームを購入しました。また、夜にはディルクに取り置きしてもらったゲーム3点を引き取りました。
購入・入手ゲーム
クニッフェル7 Kniffel 7
パストニヒト Paast Nicht!
都会のジャングル Großstadt-dschungel
マスターマカツ Meister Makatsu
シージオブルーンダー Siege of Runedar
マウスハウラック Maus Hau Ruck!
タバルガ 草原のリレーレース Tabaluga Staffellauf Durch Grünland
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10月17日 金曜日 (ミュンヘン)
旅行中、毎週金曜日は11時からリモートでの仕事があり、活動したのは午後2時からです。ナターシャと一緒に図書館へ行きます。自分はそこで別れてトラム27番の路線沿いに歩いて中心部まで行ってみることにします。途中にいくつか面白そうな博物館があったのですが、すでに閉館時刻。帰宅してみんなでサーモンとポテトで夕食です。紅茶のティーバッグが、マグカップから出さないことを前提にしているような面白い構造でした。
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10月18日 土曜日 (シュタルンベルク湖とテルメエルディング)
ナターシャお気に入りのDompierreでクロワッサンとカプチーノで朝食。そのあとは車に自転車を積んでミュンヘンの南西にあるシュタルンベルク湖 Starnberger See までドライブです。ドイツでは4番目に大きな湖だそうです。以前、マイジンガーゼーという小さな湖に行った帰りにも寄ったところで、なんとなくの記憶があります。しばらくのあいだ、湖岸でのサイクリングを楽しみました。
ルードヴィヒ2世が水死体となったといわれているベルク Bergの ヴォティーフ礼拝堂 Votivkapelle (in Berg am Starnberger See) を訪ねました。自分は歴史に詳しくないのですが、ドイツでは非常に有名な話だそうです。
昼食は、Augustiner in Berg という湖に面したレストラン。北極イワナのソテーと野菜とじゃがいも Saiblingsfilet gebraten mit Gemüse und Kartoffeln を選びました。北極イワナは初めてだと思いますが、なかなか美味しいです。
サイクリング&ランチのあとは、1時間ほどドライブしてエルディングにあるテルメ・エルディング Theme Erding という巨大な温泉施設に行きました。各種プール、ウォータースライダー、サウナなどがあり、ヨーロッパ最大とのことです(写真はパンフレットの地図です)。水着を持って来て良かった。しばらくは3人で波のプールを一緒に楽しんだあと、自分はウォータースライダーに挑戦。なんとVRゴーグルを掛けながら、空を飛んでいるような気分になれるウォータースライダーがあります。3時間ほど滞在して帰宅。ナターシャがヨーグルトとベリーでスムージーを作ってくれました。
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10月19日 日曜日 (ミュンヘン)
朝、ムースリンを食べて、さらにドンピエールでブリーチーズを挟んだクロワッサンを食べます。そして、自転車でナターシャと一緒にオリンピックパーク Olympiapark にある市民プールまで泳ぎに行きました。2日連続で水泳です。水着を持って来て良かった。
たまたまこの日はオリンピックパークでバイアスロンというローラースキーと射撃を組み合わせた競技の大会ループワン Loop One が開かれていました。本来は通常のクロスカントリースキーでの冬季オリンピックの競技らしいのですが、それをローラースキーで代用するみたいです。少し遠くからしばらく競技を見ていました。
https://www.olympics.com/en/sport-events/2025-ibu-biathlon-roller-ski-loop-one-festival-munich
ミュンヘン最後の夜は、持参したゲームから「10デイズインザUSA」を3人で3回遊びました。
10デイズ イン ザ USA 10 Days in the USA
残念ながら写真を忘れてしまいましたが、2人ともかなり気に入ったみたいでした。みんなアメリカに長期で住んだ経験があるので馴染み深いというのもあります。でも「10デイズインヨーロッパ」の方が良かったかな? ナターシャがほとんど勝利したと思います。
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10月20日 月曜日 (ミュンヘン→フランクフルト→エッセン→デュッセルドルフ)
旅程
ICE726:ミュンヘンHbf 7:46 - フランクフルトHbf 11:04
RE99:フランクフルトHbf 12:20 - ジーゲンHbf 14:05
RE9:ジーゲンHbf Siegen 15:10 - ケルンHbf 16:36
RE6:ケルンHbf 17:07 - エッセンHbf 18;25
RE6:エッセンHbf 20:33 - デュッセルドルフ21:05
移動日です。ミュンヘンからデュッセルドルフまで行くのですが、途中フランクフルトで友人のピザさんと合流してエッセンに向かいます。ドイツランドチケットを持っているということで、フランクフルトから先はすべてREを使ってののんびり旅行です。自分はドイツランドチケットでなくバーン25のプロモーションカードを18ユーロで買ったので、すべての鉄道が25%引きになります。フランクフルトで一昨年も買った Quer-durchs-Land-Ticketを49ユーロで購入しました。
ジーゲン Siegen では乗りえ時間が5分しかなく、多くの乗換客が走っていきます。我々も急ぎたいのですが、なにしろ重いスーツケースなのでエレベーターを使わざるを得ません。さらに切り欠きプラットフォームの先っぽに止まっていた列車をまだ到着前なのだと勘違いしたこともあって、間に合いませんでした。次はちょうど1時間後の15:10発。でも、ここで揚げた魚のサンドイッチを食べたりと小休止が取れたのは良かったかもしれません。
次はケルン・メッセ/ドゥーツで乗り換えなのですが、そのまま1駅乗ってケルンHbfで駅前のケルン大聖堂を数分だけ見学。そしていよいよエッセンに、そしてデュッセルドルフに向かいます。ショウコさんとハンナが駅まで迎えにきてくれました。少なくとも金曜まではここにお世話になります。
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10月21日 火曜日 (デュッセルドルフ)
朝はズッキーニのスープを頂きながら1年分のお喋り。午後からはショウコさんに誘われて、デュッセルドルフの日本人会の昼食会に参加しました。横浜港から船とシベリア鉄道を使ってドイツに来て、もう60年もデュッセルドルフに住んでいるというおばあちゃんの話が印象的でした。日本の懐かしい歌の演奏会もあって、アメリカでもこういうのがあったよなあとなんだか懐かしくなりました。そのあとは3人でGuiseppes でジェラート。
夜は、デュッセルドルフ在住の日本人TさんとCasanovaというイタリアンで夕食。Tさんは、去年までミュンヘンに住んでいてオクトーバーフェストに連れて行ってくれたKさんの友人です。直接の面識はあまりなかったのですが、長年デュッセルドルフに住んでいるということで、色々とドイツに関する話を聞けました。さらに、来週に訪問予定のベルリンの情報も色々と教えてくれて感謝です。
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10月22日 水曜日 (シュピール0日目)
デュッセルドルフHbfを8:22発のRE1でエッセンに向かいます。エッセンHbfでU11に乗り換えて1時間ほどでシュピール会場のメッセエッセンに到着。これから少なくとも金曜までは、このように片道1時間かけて通うことになります(写真は朝のデュッセルドルフ)。
西端のホール3のブースでホビージャパンのねいじまさんらに合流し、新作発表のノベルティーショーを手伝います。場所は東端のホール8とホール3からは一番遠いところです。今回のホビージャパンの新作である「デメクラシー Guessocracy」を紹介するのです。
交代で展示を見に行って、なんとか一通り見ることができました。クニツィアだけで「クワークルフレックス」「コスモランサー」「ホビットの紙ペンゲーム」「ラー」「ボツワナ」「キングダムオブダイス」「ピックアペンハッカー」「マスターマカツ」「蚊を叩け」「カラコルム」「リバース」「ピュラミッド」「財宝の守護者」「押し屋東京」「ベントピア」「ブルーミングシー」と盛りだくさんの展示。いくつか準新作もありますが、ほとんどが新作です。特に力が入っていたのは写真の「クワークルフレックス」と「マスターマカツ」で、クニツィア本人も来ていました。
エリックにも偶然再会できましたが、やっぱり彼は忙しそうです。Take Timeという協力ゲームを勧められました。日本でも手に入るようなので、今度じっくりと遊ぼうと思います。エリックのBGGのジャージの袖は、BOARD GAME GEEK と飾り文字がしてあっておしゃれです(写真)。
夜はS9でボーベックにあるドイツ料理のダンプフェ Dampfe へ。ある年には2回も来てしまったことがある店です。メインのシュバインハクセやソーセージを始め、今年初めて頼んだかぼちゃのスープやサラダ、そしてデザートまで堪能しました。
帰りはみんなほろ酔いだったのか、反対方向の列車に乗ってしまい、慌てて次の何もない駅 Gerschede で降りて待ちぼうけをくらったのも良い思い出です。エッセン中央駅で皆と別れて、23:09発のRE1でデュッセルドルフへ帰宅。中央駅のプラットフォームにはシュピールの宣伝がありました。Welcome to Essen, the City of Games!
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10月23日 木曜日 (シュピール1日目)
デュッセルドルフからREが全く走っておらず、7:49発のベルリン東駅行きのICE845に乗ります。REよりも3ユーロ高いのですが、エッセンHbfまでノンストップ22分とかなり速いのです。朝からICEとは贅沢な気分です。
この日は、ヘルベチク、バイトウイング、アースエディション、マンドゥー、トレフル、と廻ってクニツィアゲームを中心に買い集めます。トレフルでは、なんとブースの女性が購入した「カラコルム Karakorum」のグラフィック担当のカミラさんだったので、その場でサインしてもらいました。
バイトウイングのブースのクニツィアのサイン会にピザさんを誘って行きます。あらかじめ買っておいたバイトウイングの「アイコア Ichor」と、トレフルの「カラコルム Karakorum」にサインしてもらいました。「カラコルム」ではゲームデザイナーとイラストレーターの両方からのサインがもらえて満足。クニツィアがデザイナーになって40周年を記念したステッカーを頂いたので、あとでアイコアの箱に貼りました。
夜はエッセン初参加のさやさん、彼女の姉Aさん、Aさんの婚約者Jさんにデュッセルドルフで合流して一緒に夕食です。みんなドイツが初めてだというので、ドイツらしいシューマッハ Brauerei Schumacher に数年振りに行きました。シュバインハクセもムール貝もカボチャのスープも美味しく、初対面のA&Jさん2名とも打ち解けながら楽しく過ごせました。エッセン終了後に再びハンブルクで会う予定です。
購入・入手ゲーム
カリバ(新版)Kariba
カリバ(限定版)Kariba Limited Edition
コロロ Coloro
アイコア Ichor
財宝の守護者 Hüter des Schatzes
押し屋東京 Oshiya Tokyo
キングダムオブダイス Kingdom of Dice
カラコルム Karakorum
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10月24日 金曜日 (シュピール2日目)
11時からリモートワークがあるので、午前中は近所のスーパーマーケット、エデカ Edeka で朝食のコーヒーとベーコンエッグサンドイッチ、今後のためのルーバーブジュースとビターレモンジュース、さらにハンナお気に入りのスターバックスのキャラメルマキアートを買います。
午後3時。デュッセルドルフ中央駅の旅行センターで月曜日のハンブルク行きのチケットを手配してから漸く出発。今更急がないので、試しに15:37発のS1を使ってみます。ICE(特急)、RE(快速)と違い、Sはいわゆる普通列車なのでエッセンHbfまで48分もかかります(実際は遅れるので1時間くらい)。何年か前にUバーンとトラムでエッセンからデュッセルドルフを移動しましたが、あれは2時間くらいだったかな?
東側の入り口から入り、オフィシャルグッズショップ、シュミット、アバロンヒル、デンクリーゼン、イエロ、ペガサスという順で周ります。デンクリーゼンでは「蚊を叩け」という「イッツマイン/テイクイット/シンプソンのドーナツゲーム/怠け者の誘惑」のリメイクがあり、スタッフにクニツィアのサイン会はあるかと聞いてみると翌日にあるとのこと。しかしどこにも掲示がないし、なんだかはっきりしません。
夕食はSaashi&Saashiの2人と一緒にみんなでリュッテンシャイダー近くにあるOdyssiaというギリシャ料理に行きました。ジャイロ Gyro を食べようかと思っていたのですが、結局あまりラム肉らしくないラム肉を食べました。同席した陽気なスペイン人のゲームグラフィックアーティストのホルヘさんら2名と色々な話ができて面白かったです。名刺代わりに素敵なグラフィックアートの絵葉書をいただきました。
エッセン中央駅の発車案内を見るとREもSもなく、代わりに 00:05発 Bus RE1と書かれています。どうやら深夜はバスで代行するみたいです。バス乗り場の場所を聞くと、紫の線を辿れとのこと、なるほど今年から床にカラフルな色の線が引いてあると思ったら、このためだったのですね。結構離れたところにバス停があり、金曜の夜を楽しんだ多くの地元の若者がバスを待っています。運良く座ることができ、45分かかってデュッセルドルフ中央駅に到着。
購入・入手ゲーム
誰だったでしょう Wer war's
ベントピア Ventopia
クワークルフレックス Qwirkle Flex
コスモランサー(拡張入り) Cosmolancer
蚊を叩け Mücken Drüchen
フィフィティ Fifty
ポーズアップ Paws Up
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10月25日 土曜日 (シュピール3日目)
REも走っていたのですが、その前の7:49発のICE845に乗車。朝一番で、ホビージャパンのブースにBGGのエリックとキャンディスが訪ねてきてくれました。キャンディスは既にBGGを辞め、エリックも1月末には辞める予定だそうです。エリックと恒例のアブストラクトゲームのブース巡りを翌日にすることになりました。
この日はデンクリーゼンのブースでクニツィアサイン会第2弾。再びピザさんを誘って行ってみます。メインはクニツィアのスピーチだったようで、全てドイツ語だったもののしっかりと撮影しました。今の技術なら自動で英語字幕がつけられると思います。10分ほどのスピーチの後で、サイン会です。会場で何度もばったり会うブラジル人のイスラエルとその友人と仲良く喋りながら並びました。彼もクニツィアの大ファンで、去年もクニツィアのサイン会で自分と会っていたようです。
ホビージャパンのブースに戻ると、韓国のショウさんが試遊に来てくれています。彼はイエロから「フィフティ」というゲームを出版したので、そのゲームにサインをしてもらいました。
19時にTOPPのブース前に集合し、ヒルコ、ロミア、ランド、ジェイムス、テイラーとの食事会です。ヒルコがベトナム料理を予約していたのが急遽変更になり、日本食「匠 Takumi」になりました。Authentic Sapporo Ramen - Chicken & Vegan & More と書かれています。怪しさ満点です。メニューはラーメンとカレーと春巻きと餃子。自分は辛くなさそうな鶏白坦々麺 Paitan Tan Tan Men を注文すると、ラーメンの上に照り焼きチキンと唐揚げが乗っていました。スープは結構味が濃かったです。
ロミアは2年前にブラジルのペーパーゲームズ出版のクニツィアのミニゲーム1−3番をくれたのですが、今回はなんと4−5番を持ってきてくれました。拡張カードもです。これは嬉しい! さらに6−9番まであと4作あるそうで、それらの英訳ルールも作っているそうです。頼りになります。初対面の3人のアメリカ人は、それぞれゲームをデザインしていたりゲーム会社で働いていたりYou Tuberをしていたりと様々なバックグラウンドです。ランドには、彼がデザインした「ライブイビル」を頂きました。みんな日本のゲームに詳しく、Swopp! (リカーーーリングのドイツ語版)もやはり知っていました。
途中のミュールハイムまではヒルコと一緒に帰りました。また来年もみんなで会えると良いですね。
購入・入手ゲーム
プロキュラトス(拡張入り) ProcuRatos
グリフォス (拡張入り) Glifors
ライブ イビル Live Evil
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10月26日 日曜日 (シュピール4日目)
シュピール最終日です。デュッセルドルフ7:54発のRE6でメッセ・エッセンへ向かいます。パラティアのブースで気になっていたゲームを買った直後に昨日の夕食会で会ったテイラーに遭遇。ちょうどパラティアのブースに行くところだというので案内し、そのあと彼がデザインしたという「トリッキーツイスト」を頂きました。そしてホビージャパンのブースに戻ると、なんとロミアからブラジルのクニツィアゲームがもうひとつ! 「エイリアンアタックUSA」というゲームで、これは大感謝です。
4時にエリックとホール3のゲルハルツのブースで待ち合わせです。今年は新作のアブストラクトが少ないなかで以下の3種を1回ずつ遊びました。
スリカタ Surikata
目的は相手に3連を作らせるか、相手を手詰まりにすることです。序盤に交互にニュートラルなコマを置いていき、以降は交互に自分のコマを1個配置します。そのとき、相手が直前に置いたコマから縦横に見えてしまうところには置けません。これを示すためにミーアキャットのコマを自分が置いたコマの上におきます。
「ウルビーノ」っぽいアイディアがあるものの、終盤はニムに近いどうしようもなさを感じました。自分がついていっていないだけかもしれませんが。
羊の思考 Schaf Nachgedacht
ボードには8匹の白い羊がいます。3匹の羊と自分の羊飼いを直線上に並べるのが目的です。達成すると、白い羊を自分の羊と交換します。これを3回達成すれば勝利です。ただし、自分の羊を含む直線を作っても無効なので、勝っている方がより難しくなると言うわけで、この辺りは「インシュ」に似ています。
手番には自分の羊飼いか羊(中立の白、自分、相手のも含む)を1つチェスのクイーンのように動かします。遊んだ3つの中ではこれが一番面白かったので購入しました。
レプルソ Repulso
ボードが埋まった時に自分の色のグループ数をできるだけ少なくするのが目的です。ボードは6x6で各プレイヤーは12個の自分の色と6個の白いニュートラルのコマを持ちます。手番にはどちらかを盤上に配置しますが、色々と制限があります。すでに配置された自分の色のコマに辺で隣接するマスには自分の色のコマを置けません。ニュートラルのコマを置くと、それに隣接する4つのコマは、任意の方向にスライドされます。このスライドをタイミングよく使って自分のグループを作ったり相手のグループを分断したりするわけです。プレイ感覚は「ガウス」に似ていると思います。
最後にクニツィア以外で欲しかった「サーフォザウルスマックス」や「プレイアナザーデイ」のドイツ語版を買いに行ってシュピールは終了です。
このあとあらかじめ計画していた通りにタクシーで大量のゲームを運びます。毎日デュッセルドルフまで持ち帰るのは大変だし、できればエッセンで出荷まで済ませようと、今年は初日からちゃんとホール3のロッカーを取っておいたのです。毎日、手に入れたゲームはすべてロッカーに置き、最終日にエッセンの知人のホテルまで運んで、翌日に郵便局から出荷するというプランです。本来は金曜あたりを目処にエッセンのエアB&Bに移動しようと思っていたのですが、その必要もなくなりました。
中央駅からトラム101に乗ってリュッテンシャイダースターンへ。かなり歩いてメッセ近くの「ナポリまで60秒 60 Seconds to Napoli」というゲームタイトルみたいな名前のモダンイタリアンに到着。平さんやコリンを始め、既に多くの人が夕食パーティーをしていました。パスタやピザなどいろいろ食べましたが、特にトリュフのピザが美味しかった。
購入・入手ゲーム
羊の思考 Schaf Nachgedacht
フィッシェン Fischen
ウフバース! Uffbasse!
デスバスド! Dess Bassd!
トリッキーツイスト Tricky Twist
サーフォザウルスマックス Surfosaurus Max
プレイアナザーデイ Schnitzel Jagd
エイリアンアタックUSA Alien Attack USA
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10月27日 月曜日 (デュッセルドルフ→エッセン→ハンブルク)
デュッセルドルフ&エッセンの最終日です。ハンナに別れを言って出発。スーツケースが重いのでトラム709を使いS1を乗り継いでエッセン中央駅へ。去年と同じように、ホビージャパンと一緒に荷物を郵便局から発送しました。郵便局は相変わらず現金のみです(144.99ユーロ)。そのあと、エッセン中央駅でフランクフルト空港に行くホビージャパンのみんなを見送ったあと、自分も出発です。
この日はドイツ第2の都市ハンブルクへ向かいます。ドイツには百万都市が4つあるのですが(T氏談)、そのうちで唯一未訪問だったのがこのハンブルクです(乗り換えで使ったことはあるけど)。
まずはエッセン中央駅の旅行センターで、ハンブルクまでのICEの時間を早めてもらいます。予約しておいたのは、余裕たっぷりの夜18:00発だったのですが、ひとりで雨のエッセンにいても仕方ないので次のICEに乗りたいのです。旅行センターでは番号発券機の紙がないというトラブルもありましたが、無事に次の列車に変更できました(というか写真のように既存のチケットにスタンプを押してもらっただけです。どのICEにも乗れるということらしいです)。取った指定席は? と聞くと、この時間なら空いているから問題ないとのこと。
旅程変更
旧:EC8:エッセンHbf 18:00 - ハンブルクHbf 21:14 (乗車時間3:14)
新:ICE1020:エッセンHbf 13:00 - ハンブルクHbf 15:51(乗車時間2:51)
このICE1020はオーストリア国境のパッサウから来る長距離列車で、途中ミュンスターHbfとハンブルク=ハールブルクの2駅にしか止らないので非常に速いです。エッセンからしばらくの間は、隣りの席のJannetteeさんと話をします。エッセンに行ってきたというと、シュピールを知っており、それどころか実はゲーマーだったようで、2つのゲームグループに参加していて、母は亡くなる2週間前までゲームをしていたとか、そういう話をしていました。エッセンは混むから行かないそうです。彼女はミュンスターで下車して行きました。
ハンブルク着。ジェネレーター Generator というホステルにチェックインし、さっそく夕方のハンブルクの街を散策します。駅から北東に延びる繁華街らしい Steindamm という通りを歩くとアラブ系のディスカウント店ばかりで別世界です。雰囲気としてはデュッセルドルフHbfの東側と似ているかもしれません。Danziger Str.を左折し St. Marien-Dom という聖堂の前を通ってお腹が空いたので駅に戻りました。Steindammにあったアラブ系のレストランも美味しそうだったのですが、ちょっと治安が悪そうだったので本能が働いて素通りです。
結局8時半ごろに中央駅構内のハンバーガー Schweinske で夕食。チーズバーガーとポテトを頼んだのに、何故か無料のパンが付きます。無料のパンが来たあと30分くらい待たせられたので結局催促しました。どうも忘れられていたみたい。
夕食後はクニツィアのゲームのタイトルにもなったレーパーバーンに行ってみました。いわゆる歓楽街でネオンはドイツでは他に見たことがないほどきらびやかですが、なんだかおとなしい感じです。やはり Auf der Reeperbahn nacht um halb Zwei というタイトルのとおりに夜中の1時半に来るべきだったかもしれません。
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10月28日 火曜日 (ハンブルク)
さやさん一行と一緒に観光することになっているのですが、なかなか連絡が取れません。ホステルで朝食を食べてコーヒーを飲んでくつろいでいたら、漸く11時半ごろに姉のAさんの運転するレンタカーで迎えに来てくれて出発。まずはハンブルク発祥だというニベアの店に寄ってから、市庁舎の方まで散策。
昼食は Daniel Wischerというシーフードレストラン。Brotch Nordseekrabbenという北海小海老のサンドイッチを食べました (名前からkrabから小さなカニだと思っていたが、後で調べたら小海老みたい)。なかなか美味しかったです。
その後もフェルトの中で一番好きなゲームである「倉庫の街 Speicherstadt」や旧市街を歩いて、夕食はイタリアンレストラン Ristorante Dolcetto でピザやパスタを4人で食べました。そして、さやさんが買っておいてくれた入場券で、この日のメインイベントであるミニチュア博物館 Miniatur Wunderland へ。9時半の入場だったのですが、少し早めに行って待ち時間にみんなで「ザマインド」を遊びました。
ザ マインド The Mind
さやさんが持っていた「ザマインド」です。久し振りに遊びましたが、4人の親和性や性格がわかって面白いですね。初対面同士で遊ぶのとかに向いているかもしれません。沈黙のなかのヒリヒリする緊迫感が良いです。3回遊びました。
ミニチュア博物館は巨大で、アメリカ、ドイツ(ハンブルク)、北欧、スイス、ブラジルなどいろいろなジオラマがあり、15分ごとに照明の演出で、昼と夜との両方の情景が楽しめます。とにかく作り込みがすごく、各所に遊び心があります。メサベルデ、事故現場、ドライブインシアター、倉庫の街、劇場、オーロラ、空港、ノイシュバンシュタイン城、スキージャンプ、車椅子カーリング、遺跡、コンサート会場、リアルト橋、サンマルコ広場、ファベーラ、南極観測船など、ありとあらゆるミニチュアがあります。
倉庫の街には、この博物館自体のミニチュアもありました。さらに、別の階にはベルリンの歴史がわかる同じ場所をモチーフにした9個のジオラマが時系列順に並んでいて、これはすごく良い考えだなあと感心しました。今回は2時間しか滞在できませんでしたが、次回来ることがあれば終日過ごしたい場所です。
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10月29日 水曜日 (ハンブルク→ベルリン)
旅程
ICE1727:ハンブルクHbf 7:37 - ベルリン・ゲズントブルンネン 10:24
ハンブルクからマインツまで行く途中にカッセルに寄ろうか、あるいはちょっと遠回りしてベルリンに寄ろうか迷った末、ベルリンに行くことにしました。1泊だったので、なるべく早く到着するために朝の列車で出発です。
ICEは途中のヴィーレン Wieren に臨時停車。どうも故障して止まってしまった先行列車に残された大量の客を乗せるということで、駅は人で溢れていました。ヴィーレンを過ぎて車内が落ち着いてから、食堂車で Hähnchen Tikka Masala (マサラカレー)とカプチーノで食事です。去年食べたチリコンカンと同じくらい美味しかったです。
30分以上遅れて終点ベルリン・ゲズントブルンネン Berlin Gesundbrunnen に到着。駅にはサブタイトルのように、Nordkreuz (北の交差点)と記されています。ベルリンは環状線との交点に Ostkreuz(東)、Westkreuz(西)、Südkreuz(南)があるのに、北はないのかなあと思っていたら、ここがそうだったのですね。U8でローゼンターラープラッツ Rosenthaler Platz にあるサーカスホステル The Circus Hostel へ向かいます。
ベルリンはちょうど10年振り、3回目の訪問です。2014年の初訪問時に気に入ったので、翌2015年にも来たのですが、ベルリンまでの夜行列車でバックパック(PCやパスポートなど含む)を盗まれて中央駅の警察や日本大使館にお世話になりました。そのときに宿泊したのがサーカスホステルで、泣きそうな自分の話を親身に聞いてアドバイスをしてくれたという記憶があります。なので、今回も同じホステルに泊まりました。「同じ場所に泊まれば以前の経験を上書きできるね」とホステルの係員に言われました。なるほど、そう考えれば良いのか。
スーツケースを預けて身軽になり、さっそくアレキサンダープラッツ Alexanderplatz に向けて散歩します。市庁舎 Rotes Rathaus の前には8つの旗が掲げられており、右の4本はすべてウクライナで、左の4本はベルリン、ドイツ、イスラエル、EUと、ドイツの立場を表しているようで複雑な組み合わせです。テレビ塔は観光客だらけ。そして東ドイツ時代を感じさせる世界時計 Weltzeituhr は思ったより小さいけど、レトロ感があって良いですね。
以前はブランデンブルクから中央駅まで結んでいた短い U55 が、アレキサンダープラッツまで延伸されて U5 と繋がったので、中央駅に行くのに U5 を使おうかと思ったのですが、景色が見たかったので結局地上線の S5 を使いました。11年前は中央駅北側のシャワーが半分壊れていたA&Oホステルに泊まったものです。駅の中には Affenbande という玩具店があり、もしやと思い中を覗いてみるとクニツィアのAffenbandeが何気なく売られていました。
中央駅の南側からシュプレー川を渡って、国会議事堂の前の芝生やティーアガルテンを通り、ブランデンブルク門を抜けてウンターデンリンデンにあるアンペルマン Ampelmann というベルリンの歩行者信号をモチーフにした店で壁のかけらを買ったあと、U6で南下してコッホ通り駅 Kocherstr.で下車。するとなんたる偶然か目の前に大きなボードゲームショップ Verflixt & Zugespielt (「カードが配られたぜ!」というような意味らしい)があるではありませんか!
このゲームショップでかなりの時間を費やしてしまい、ようやく目的地であるチェックポイントチャーリー壁博物館 Mauer Museum: Museum haus am Checkpoint Charlie に到着。11年前に訪ねて以来、ぜひもう1回来てみたかった博物館です。読むところが多いので大変ですが、分断時代がよくわかる素晴らしい展示だと思います。17時近くから閉館の20時くらいまで、じっくりと見学できました。
帰りはU6でオラーニェンブルガートール Oranienburger Torまで行き、そこからトール通り Torstr. を東に歩いていると、Yarokというシリア料理の店を発見。色々と少しずつ盛りだくさんに入っている Fleisch Mix-Tellerというひとり用のプラッターを頼んで大満足。サーカスホステルに戻り漸くチェックイン。マグネットで自分の番号が与えられて、空いている好きなベッドにそのマグネットを貼り付けるという方式でした。
購入・入手ゲーム
ブリップ Blip
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10月30日 木曜日 (ベルリン→マインツ)
小雨の朝。ホステルの部屋からは2本のトラムが18xxの16番タイルのように曲線を描きながら交差するローゼンターラープラッツの交差点がよく見えます。ホステルの隣りのカフェ Rosie'sでクロワッサンとコーヒーで朝食。この日も半日はベルリンで過ごす予定です。
昨日地図で見つけた、ここから数ブロック北の壁の跡(ベルナウアー通り Bernauer Str.)を見に行きます。壁の変遷や幅などが実感でき、屋外の無料施設なのに写真や説明が非常にしっかりとしていました。特に、脱出のために掘られたトンネルがあった場所というのが示されていて、リアリティーを感じます。
そのまま東に歩き、Eberswalder Str.にある Brettspielgeschäft というゲームショップを訪ねました。昨日の Verflixt & Zugespielt で教えてもらった店で、閉業直前セールをやっています。2日後の11月1日に閉業予定ということで、クニツィアのゲームを3つ購入しました。
ホステルに戻り、目をつけておいたフレックストレインをオンライン予約してチケットを印刷してもらいました。中央駅にはトラムのM8で行くのがいちばん速いとのこと。市内短距離用の4回券を見せながら、このチケットで行けるかな? と尋ねると「行けるわよ、でも残りの3枚はどうしたの?」と言われてしまいます。それってどういうこと?
エッセンの4回券(写真左)はチケットの両端と両面で計4回打刻できるようになっているのですが、ベルリンのもの(写真右)は4枚セットで出てくるとのこと。1枚しか出てこなかったと言うと、もう少し待っていたら残り3枚が出てきたと思うよ、と言われてしまいました。このチケットをエッセン方式で3回使っていたのでちょうどあと1回だと思っていたのですが、これでは不正になってしまうので仕方なく1回分のチケットを買うことにしました。
旅程
FLX10:ベルリンHbf 14:50 - ダルムシュタットHbf 19:52
RB75:ダルムシュタットHbf 20:38 - マインツ Hbf 21:11
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1行目のFLX10というのがフリックストレイン FlixTrainで、ドイツの格安列車を営業する会社です。デュッセルドルフで会ったTさんのおすすめです。ドイツ国鉄ではないのでバーンカードの割引は使えませんが、それを差し引いても安いので、初めて使ってみることにしました。列車の発車案内一覧でもフリックストレインだけが緑色なので目立ちます。
中央駅構内にフレンドリーフィッシュ Friendly Fish という巻き寿司と日本風のサンドイッチを売る店があり、裏側には大きく Sushi and Sandos と書いてあります。どうも日本語のサンドイッチの省略形であるサンドのローマ字表記がそのまま日本風のサンドイッチを意味する言葉になっているみたいです。フルーツサンドがたくさん売っていましたが、自分は好奇心でチキンカツサンドとサーモンアボカドロール、それに桃ジュースを購入しました。
14:50発だったFlix10/1249は遅れに遅れて結局 15:30ごろに出発。予約の時にテーブル席にしたので、ここでゆっくりとサンドイッチや寿司を食べながら、同じボックスになった母娘とお喋りをします。検札のとき紙のチケットを見せていたら「あなたはドイツ人みたい」と言われてしまいました。
3時間以上無停車でカッセル、そのあとはフルダ、フランクフルト南と停まって、ダルムシュタットで乗り換えます。同じプラットフォームの反対側にRB75のヴィースバーデンHbf行きが来たので乗り換えは楽でした。マインツHbfで降りて76番のバスで友人宅へ。サラの子供たちに、早速シックスセブンのダンスを教えられました。
購入・入手ゲーム
フェニックスの宝 Schatz des Phönix
ドラゴンの宝 Schatz der Drachen
フォーワン ドントゲットアングリー For One: Mensch ärgere Dich night
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10月31日 金曜日 (マインツ)
前から参加してみたかったグーテンブルク博物館 Gutenberg-Museum の活版印刷のワークショップが12:00-16:00で行われるという情報をサラが仕入れてきてくれました。キックボードと自転車に分乗して、子供たち4人と一緒に博物館に向かいます。キックボードは初体験ですが、電気自転車みたいですね。現在、博物館は改装中で、隣の自然史博物館で仮営業をしており、その関係でワークショップは Mainz Store という観光案内所の2階でやっているみたいです。このときは自分たちだけだったので、ゆっくりと順番にイラストを選び、それに自由にインクを塗って活版印刷体験を楽しみました。版画みたいで楽しい。
一度帰宅してから、みんなで隣りのスーパーマーケット REWEへ行き、フェーダーヴァイサー(写真)やビターレモンジュースを買います。しかしマリエットが家の鍵を忘れてきてしまって戻れなくなってしまいました。鍵を持っている両親のサラやアンドリューは仕事中です。さらに近所なので、子供たちはスマートフォンを置いてきてしまったのです。ドイツはまだ3Gが使えるので自分のガラケーは使えたのですが、肝心のサラの番号を誰も知りません。そうですよね、誰も番号を覚えてないですよね。いろいろ考えて、ドコモのメールアドレスからサラのgmailに送信することができ、こちらの状況を伝えることができました。ショートメールと携帯メールが両方使えるのはこういうときは強みかもしれません。1時間くらいすると、サラが急いで戻ってきてくれて、やっと家に入れました。
子供達はヴィースバーデンの基地内のハロウィーンイベントに参加したかったようですが、鍵問題で予定が狂ってしまったようです。ラザフォードとセシルの男の子2人は自分たちだけで参加するために出かけてしまいました。残った子供達とゲームです。
10デイスインザUSA 10 Days in the USA
(プレイ時間 各15−35分)
マリエット、プリムローズ、サラと4人で遊びました。自分以外はみんなアメリカ人なのでちょうど良いかなあと思って持ってきたゲームです。だんだんみんなコツがわかってきたみたいで、4戦遊んで全員1勝ずつと言う結果です。
結果
1戦目:自分 勝利
2戦目:マリエット 勝利
3戦目:プリムローズ 勝利、
4戦目:サラ 勝利
夜になって、袋いっぱいのハロウィーンのチョコレートやキャンディーを持ち帰ってきたラザフォードとセシル。この量はすごい!
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11月1日 土曜日 (フランクフルト)
朝焼けが綺麗なマインツ。この日はアンドリューの運転で6人でフランクフルトに行きました。30分くらいのドライブです。市街地の少し北の Bremer Platz あたりに駐車して、中心街のハウプトヴァッヘ Hauptwache まで歩きます。
日本へのお土産を見たりしたあと My Zeil というショッピングモールの中のメキシカンレストラン「チポートレー Chipotle」 で昼食。アメリカのメリーランド州に住んでいた時に時々食べに行ったチェーン店で、今回も20年前と同じようにハードシェルのタコスを食べました。友人家族はアメリカ人なので、ふとアメリカのショッピングモールに来ている気分になります。
なお、この日はマインツがあるラインラント=プファルツ州は祝日ですが、川を挟んだフランクフルトはヘッセン州なので法律が異なり、店も営業しているそうです。でもどちらの州も明日は日曜なのですべて休みですね。
ビッグ ファイブ Big Five (アミーゴ版)
(プレイ時間 3ディール60分)
「クワークル」と「クワークルフリックス」のあいだの「ビッグファイブ」です。3人で3ディール戦を遊びました。ゲーム好きのプリムローズはかなり気に入ってくれたみたいです。かなり良い勝負で、全員1回ずつ上がりました。
結果:自分 3(0+2+1*)、プリムローズ 9(2+0*+7)、マリエット 11(4*+7+0)
タイムボム TimeBomb
(プレイ時間 各2−15分)
毎年一番人気な「タイムボム」です。今回は4人だったので、テロリストは1−2名、スワットは2−3名です。10戦遊んでテロリスト2名座っと2名だと負けることはなく、テロリスト1名スワット3名だとどちらも2勝2敗と五分五分でした。なので、もうテロリスト1名で遊んでも良いのかもしれません。とにかく1時間ほどで10ゲームも楽しめるこのゲームは貴重ですね。
結果
1戦目:テロリスト(ラザフォード、自分) 勝利、スワット 敗北
2戦目:スワット(ラザフォード、マリエット、プリムローズ) 勝利、テロリスト 敗北
3戦目:テロリスト(ラザフォード) 勝利、スワット 敗北
4戦目:テロリスト(ラザフォード、マリエット) 勝利、スワット 敗北
5戦目:テロリスト(ラザフォード、プリムローズ) 勝利、スワット 敗北
6戦目:スワット(ラザフォード、マリエット、自分) 勝利、テロリスト 敗北
7戦目:テロリスト(プリムローズ、自分) 勝利、スワット 敗北
8戦目:テロリスト(プリムローズ) 勝利、スワット 敗北
9戦目:テロリスト(マリエット、プリムローズ) 勝利、スワット 敗北
10戦目:テロリスト(ラザフォード、マリエット) 勝利、スワット 敗北
総合結果:ラザフォード 7勝3敗、プリムローズ 5勝5敗、マリエット 5勝5敗、自分 3勝7敗、(テロリスト8勝、スワット2勝)
ハイ ソサエティ High Society (ニューゲームズオーダー版)
(プレイ時間 各15−30分)
おそらく持参した中で一番難しいと思われる、競りゲームの「ハイソサエティ」です。でも流石にみんなの見込みが早くて緊迫した展開が続きました。最初の2戦は本当に紙一重のところで勝利したと言う感じです。3戦目はプリムローズの勝利。
結果
1戦目:自分 16(28)、プリムローズ 11(20)、マリエット 6(37)、ラザフォード 11(10脱落)
2戦目:自分 13(40)、プリムローズ 9(63)、マリエット 5(75)、サラ 2(53)、ラザフォード 18(18脱落)
3戦目:プリムローズ 10(42)、自分 8(30)、サラ 5(52)、ラザフォード 4(61)、マリエット 22(23脱落)
インフェルノ Inferno (ピアトニク小箱版)
最後に1ディールだけでしたが「インフェルノ」を遊びました。子供にも優しい絵柄のピアトニク版です。中盤からみんな早めに降りることを覚えてきて面白くなってきました。次回はフルディール遊びたいものです。
結果(1ディールのみ):プリムローズ 10、自分 10、マリエット 13、ラザフォード 30、サラ 36
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11月2日 日曜日 (マインツ)
日曜で全てが閉まっていることもあり、のんびりと朝からゲームを遊んで過ごします。プリムローズが朝食のイングリッシュマフィンを作ってくれました。
ダッチ ブリッツ Dutch Blitz
トランプのスピードを複雑にしたようなゲームです。前から気になっていた準伝統ゲームで、みんなに教えてもらいながら遊びました。最初はコツが分からずにうまくいきませんでしたが、だんだん慣れてくると面白いですね。最初に公開するカードによる運が少し大きい気もしますが、うまく付札をしていけば解決できるのかもしれません。7ディール目でマイナスになってしまい、かなり差をつけられましたが、再び追いついて最後は2位になれました。規定の70点を超えた10ディール目で終了。
結果:プリムローズ 89、自分 74、マリエット 67
ゲス フー? Guess Who?
極秘裏に1人を決めて、お互いに質問をしてそれが誰かを当てると言うシンプルな子供ゲームです。明らかに有利な質問があり、その辺りが問題な気もします。アメリカのマスマーケットのゲームだと思われますが、今でもこのゲームは売られているのでしょうか?
結果:マリエット 勝利、自分 敗北
プレイ アナザー デイ Schnitzeljagd (ドイツ語版)
エッセンで購入した「プレイアナザーデイ」のドイツ語版「シュニッツェルヤークト」です。久し振りなので、最初はルール解読に戸惑いましたが、分かってしまえば構造はシンプルです。今回は4人でしたが、ベストは5人なのかな?
結果
1戦目:自分 5、プリムローズ 4、マリエット 2、ラザフォード 1
2戦目:ラザフォード 5、マリエット 3、プリムローズ 3、自分 2
タイムボム TimeBomb
(プレイ時間 各5分)
昨日に引き続き、今度はセシルも加えた5人で遊びました。テロリスト2名とスワット3名なのですが、今回はテロリストが全勝しました。昨日大活躍したラザフォードは全敗。
結果
1戦目:テロリスト(セシル、プリムローズ) 勝利
2戦目:テロリスト(セシル、自分) 勝利
3戦目:テロリスト(マリエット、自分) 勝利、
カタンの開拓者たち Catan
2023年版と思われる、少し縦長のアメリカ版です。マスマーケットのゲームによくある現象ですが、ハウスルールが多くてびっくりしました。まず、数字チップは裏向きに並べて、置きたいところにみんなで同時に開拓地を置くのです。初期カードはなし。食配置が大切なカタンでこれは大丈夫なのか? と思ったのですが、まあちゃんとゲームにはなっていました。他にも4−1交換はないとか、最長道路は道路の間に自分の開拓地や街があってはならないとか、なかなかすごいルールばかりです。流石に提案して4−1交換は可能となりましたが。
みんなやたらとカードを大量に引きまくるのですが、自分はリソースに集中して開拓地を街にして王道で勝ち切りました。
結果:自分 10、マリエット 6、ラザフォード 5、セシル 脱落
誕生日が4日後だったのですが、嬉しいことにプリムローズがバースディケーキを作ってくれました。クリームチーズ主体で、甘さもほどよかったです。ケーキの上のロウソクを吹き消そうとしても消えず、おかしいと思ったら、どうも消えないロウソクだったみたいです。だまされた! でもやることが可愛いですね。
この日がマインツ、そしてドイツ最後の夜ということもあって、サラ&アンドリューと3人でマインツの市街地まで散歩がてら夕食を食べにいきました。El Burro というメキシカンレストランで、マインツではここが一番美味しいそうです。自分は Los Tacos とオルチャータ Horchata を頼みました。とても美味しく、量もちょうど良くて大満足。
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11月3-4日 月・火曜日 (マインツ→ウランバートル→東京成田)
旅程
OM138:フランクフルト FRA 13:35 - ウランバートル UBN 4:45 (飛行時間8:10)
OM501:ウランバートル UBN 8:55 - 東京成田 NRT 14:30:50 (飛行時間4:35)
6時半、子供達が学校にでるのと同時に自分も出発です。Mainz Nord 6:56発のS8でフランクフルト空港へ。バスでターミナル2に移動して、マクドナルドで朝食です。ドイツでの朝マックは初めてかもしれません。日本やアメリカと異なるのは、エッグマックマフィンの肉の種類がソーセージ以外にもあり、コーヒーにも選択肢があること。結局は無性に食べたかったソーセージエッグマックマフィンとカプチーノにしました。しかしハッシュブラウンがありません。ジャガイモ王国のドイツなのに、なぜ? 不思議だし残念です。
モンゴル航空ではセルフチェックインはないのでカウンターでチェックイン。スーツケースも21キログラムだったので一安心です。行き先が、ニューウランバートル New Ulaanbaatar と書かれていてインドのニューデリーみたいに首都を新しく作ったのか? と思いましたが、どうも数年前に新しく開港したらしいです。そして新空港が旧空港の名称である「チンギスハーン国際空港 Chinggis Khaan International Airport」を踏襲したので、知っている人にわかりやすいようにこう書かれているのだと思われます。
モンゴル航空は一直線にロシアの上空を飛んでいくので速いです。飛行時間は合計で12時間45分。機内食は特徴はありませんがどれも美味しく食べられて満足です。去年の中国系航空会社が、早い、安い、まずい(機内食とサービスがまずかった)だとすれば、モンゴル航空は、早い、安い、うまいの3拍子で、今後も優先的に使おうかと考えています。機内誌によればヨーロッパ便はフランクフルトだけで曜日も限られるので難しいかもしれませんが。
ウランバートルでは、Menya Akutagawa という店で日本式のラーメンを食べ、朝焼けを眺めながら過ごしました。こうして無事に成田に到着。今年も色々な人との出会いや再会がありました。来年もまた行けますように。(完)
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シュピール&ドイツ旅行総括:
チケットは印刷で問題なかった。ホール1や2は本当に用事がなくなってしまった。
アブストラクトゲームにあまり見るべくものがなかったのは残念。
中古ブースの数は去年と同じか微減か。
デュッセルドルフからの通勤を初めて試したが、悪くないと思う。
モンゴル航空が良かった。
ドイツはまだ3Gが使えて助かった。
ノルドゼーは高くなったが美味しい。マティアスとビスマルクで合計5回は食べた。
飲み物はフェーダーヴァイサー、ビターレモンのほか、ここ数年はルーバーブも美味しく感じる。
ベルリンにまた行きたい。
(写真はベルリンのアレキサンダープラッツ)
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購入・入手ゲーム
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購入・入手ゲーム
(ミュンヘン)
クニッフェル7 Kniffel 7
パストニヒト Paast Nicht!
都会のジャングル Großstadt-dschungel
マスターマカツ Meister Makatsu
(ミュンヘン ebayなどの引き取り)
シージオブルーンダー Siege of Runedar
マウスハウラック Maus Hau Ruck!
タバルガ 草原のリレーレース Tabaluga Staffellauf Durch Grünland
(シュピール1日目)
カリバ(新版) Kariba
カリバ 限定版 Kariba Limited Edition
コロロ Coloro
アイコア Ichor
財宝の守護者 Hüter des Schatzes
押し屋東京 Oshiya Tokyo
キングダムオブダイス Kingdom of Dice
カラコルム Karakorum
(シュピール2日目)
誰だったでしょう Wer war's
ベントピア Ventopia
クワークルフレックス Qwirkle Flex
コスモランサー(拡張入り) Cosmolancer
蚊を叩け Mücken Drüchen
フィフィティ Fifty
ポーズアップ Paws Up
(シュピール3日目)
プロキュラトス(拡張入り) ProcuRatos
グリフォス (拡張入り) Glifors
ライブ イビル Live Evil
(シュピール4日目)
羊の思考 Schaf Nachgedacht
フィッシェン Fischen
ウフバース! Uffbasse!
デスバスド! Dess Bassd!
トリッキーツイスト Tricky Twist
サーフォザウルスマックス Surfosaurus Max
プレイアナザーデイ Schnitzel Jagd
エイリアンアタックUSA Alien Attack USA
(ベルリン)
ブリップ Blip
フェニックスの宝 Schatz des Phönix
ドラゴンの宝 Schatz der Drachen
フォーワン ドントゲットアングリー For One: Mensch ärgere Dich night
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