第46回横浜クニツィア会のレポートです。神奈川地区センター和室での11時間開催。参加者は初参加1名を含む10名でした。なんと地区センターの空調が全館にわたって故障しており、中止しようか迷いつつも扇風機を使ってしのぎました。
出版社でたどるクニツィアゲーム第14回はアメリカのかつての大手であるミルトンブラッドレーです。マサチューセッツ州西部のスプリングフィールドを拠点としていましたが、今はハスブロの1ブランドになっているようです。
クアンダリー Quandary (1996)
ミルトンブラッドレーから出版されているクニツィアのゲームは「クアンダリー」ただひとつです。自分のは2000年代初頭にペンシルベニア州ピッツバーグを訪ねていた時に立ち寄ったゲームショップで偶然見つけたものです。ちなみにQuandaryとは困惑や葛藤といった意味のようです。47x19.7x8.3cmというかなり大きめの箱で昔の同社出版の「ピクショナリー Pictionary(47x19.3x7.6cm)」とほぼ同じサイズです。アメリカの出版社らしく、デザイナーの名前は箱にはありません。説明書の一番下に小さく書かれています。
「クアンダリー」はアミーゴから出版された「フリンケピンケ」の英語版リメイクですが、コンポーネントは大きく異なります。カードは正方形のタイルに、そしてチップは長方形のクアンダリータイルになり、さらにタイル立てと3つ折りのボードが付いて、なかなか豪華で遊びやすいです。
「フリンケピンケ」とのルール上の違いは、クアンダリータイルが1枚少ないプレイヤー(つまり手番が1回少なかったプレイヤー)への2点追加ルールがなくなったこと、そしてクアンダリータイルは各色5枚から6枚に増えたことです。前者は「フリンケピンケ」以外では全て2点追加が廃止されているので違和感はありませんが、後者は意外とプレイ感覚を変えます。
この日は他にもキレの良いファミリーゲームを中心にたくさん遊びました。初プレイは「数独ボードゲームキッズ」、版違いの初プレイは「マイマイン(シンプリーファン第2版)」と「ファミリービンゴ」です。
数独ボードゲーム キッズ Sudokids (数独ボードゲーム Sudku: Das Brettspiel より)
(プレイ時間 10分)
「数独ボードゲーム」は箱の色が赤青黄と3種あるのですが、そのうち最初に出版された赤箱はボードがリバーシブルになっていて、裏面は Sudokids という動物をつかった6x6のゲームになっています。とはいってもルールは本家と同じです。6x6だともっと違和感があるかと思いましたが、プレイ感覚は9x9と変わりません。プレイ時間が短いので悪くないかもしれません。
結果:自分 42、ぴーかん 38、ヤスシ 30
イーグル チェイス Eagle Chase
(説明 10分 プレイ時間 30分)
アメリカの国立公園を訪ねつつ鷹を捕まえるゲーム。自分はイリノイ州でリンカーンの家を見たり森を訪ねたりしたかったのですが、それを寄り道カードで2回も阻止されてしまい最下位。鷹を捕まえまくったぴーかんさんが勝ちました。寄り道カードの使うタイミングのルールがちょっと怪しいので、次回までに調べてみます。
結果:ぴーかん 11、Sato 8、ヤスシ 8、自分 5
メディチ カードゲーム Medici: The Card Game (グレイルゲームズ版)
(説明 15分 プレイ時間 35分)
ヤスシさんのリクエスト。「メディチ」の1-3枚をめくるスリリングさとセットコレクションが味わえる良いゲームだと思います。ちょっと暫くぶりでルールを忘れていました。最後にめくったカードは必ず取らなければならない、というのがミソですね。5枚の制限に入らない緑色のカードも良いルールです。今回は順位点も産物も振るわずに最下位でした。再挑戦希望。
結果:ぴーかん 140、Sato 120、ヤスシ 115、さぼ 95、自分 85
マイ マイン My Mine (シンプリーファン第2版)
(説明 15分 プレイ時間 15分)
「ゴールドナゲット」のリメイクの「マイマイン」の第2版で、ダイストレイがついています。通りで箱が大きいと思った。表記されているプレイ人数は6人までなのですが、以前も7人で遊んでも少しだけダウンタイムが長くなること以外は問題がなかったので、7人で遊びました。
自分はバーストが続いていたのですが、終盤にパーフェクトに7個のダイスを使い切ったので嬉しい(使い切るともう1手番できます)。初参加Raelさんの勝利。
結果:Rael 16、さぼ 12、ぴーかん 12、Sato 11、自分 10、ヤスシ 8、ハスカップ 7
リバース Rebirth
(説明 各15分 プレイ時間 各60分)
初参加のRaelさんに最新作のひとつである「リバース」を紹介する意味も込めて両面連続で遊びました。スコットランドよりアイルランドの方がインターアクションが強くて悩みどころも多いですが、自分はどちらも結構好きです。
まずは個人目標を8枚まで達成できるスコットランド。目標は5点か3点なので、そこまで縛られずにタイルの連結や白の獲得を重視した方が良い気もします。
続けてアイルランド。今回は共通目標8種のうち5種を達成しましたが、終盤に白をどんどん取られてかなりの差をつけられて2位。
2時間で両面をたっぷり遊びました。たっくんはこのゲームに強く、どちらも1位でした。すごい。
結果
1戦目(スコットランド):たっくん*. 143、Rael 132、自分 128、Sato 121
2戦目(アイルランド):たっくん 182、自分 153、Rael 143、Sato 137
クアンダリー Quandary
(プレイ時間 45分)
冒頭で紹介したミルトンブラッドレーの唯一のクニツィア作のゲーム「クアンダリー」です。コンポーネントは重厚で遊びやすいです。「フリンケピンケ」や「ロコ」のチップ、あるいは「ボツワナ」の動物に該当するクアンダリータイルはこのバージョンだけ1枚多く、各色6枚あります。それだけで結構プレイ感が変わるものです。
序盤はSatoさんがリードし、自分は僅差で2位。そこから接戦を繰り広げ、最後はうまく勝ち切りました。やっぱり傑作。この日は別のテーブルでも遊ばれていました。なお、途中でテーブルを移動したのですが、3つ折りボードだとタイルが乗ったまま運びやすいというメリットがありますね。
結果:自分 90、Sato 85、Rael 83、たっくん 78
ファミリー ビンゴ Family Bingo
(説明 10分 プレイ時間 30分)
この会でまずまずの頻度で遊ぶ「ファンタスティックス」や「スティック&スタンツ」のオリジナル版で、トレフルから2014年に出版されました。このオリジナル版を手に入れたのは随分昔なのですが、ドイツ語なので今まで翻訳が億劫で遊びませんでした。今回は翻訳が不要なスティックを使う4種類のカードだけを使って遊びました。
これでも十分に楽しめます。あまり勝てなかったのですが、たった6枚なのにビンゴが最初にできて勝利。
結果:自分(勝利)
ゴーゴー エスキモー Go Go Eskimo
(プレイ時間 35分)
4−5人での定番ファミリーゲーム「ゴーゴーエスキモー」です。今回は序盤から他人と集める色が重ならないようにしていき、ぎりぎり2点差で勝ち切ることができました。ファミリーゲームのように見えて、結構シビアなゲームです。
結果:自分 25、スコット 23、さぼ 18、ヤスシ 18、ぴーかん 17
エルファーラウス ボードゲーム Elferraus!: Das Brettspiel
(プレイ時間 45分)
最後は3人で「エルファーラウスボードゲーム」です。Raelさんはクニツィア来日のときにこのゲームにサインをしてもらったそうです。今回はシンボルタイル8枚を入れて遊びました。シンボルは連鎖しない(シンボルタイルの効果でシンボルタイルを置けない)そうです。なんといってもこのゲームではリスクを取らないことが大切です。3ディール遊んで勝利。
結果:自分 35、スコット 58、Rael 101
今回も楽しくいろいろと遊べました。他には「スライドアスコープ」「ゴールドラッシュ(サニーバード版)」「クッレ」「アニマルエクスプレス」「カピバラクッキークラブ」「トゥーメニークックス」「ロングボード」「ホエールライダース」「ギャングダイス」が遊ばれていました。
次回は7月26日です。
https://twipla.jp/events/680920
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