ミスボド本厚木 2024.03.09

PickAPen20240309.JPG第21回ミスボド本厚木にほぼ終日参加しました。通算3回目です。今回の成果はなんと言っても「ピックアペン」3部作(庭園、石碑、岩礁)をすべて遊べたことです(注:碑文という名前は評判が悪かったので石碑にしました)。初プレイは「ピックアペン」のうち「石碑」と「岩礁」の2つと「ルーンストーン」。版違いでの初プレイは「ヒット!」です。




ルーン ストーン Rune Stones
(説明 10分 プレイ時間 65分)
RuneStones20240309-1.JPG手札4枚で持ち越し可能なデッキ構築。カードの能力として上部に描かれたシンボル、側部に描かれたシンボルと2種類あります。手番には上部に描かれたシンボルを使って共通の場のカードを何枚でも買うか、側部に描かれたシンボルを使って宝石や石を使うか、カードを使わずに手持ちの宝石や石でトークンを買うか、の3つの選択肢があります。

1つ目の選択肢の購入はオーソドックスで、同種のシンボル複数で、そのシンボル数(2−4)に対応する場所のカードを買い、その後カードは安い方にスライドされ、補充されます。

2つ目の側部に描かれたシンボルを使う時は、必ず2枚を使わなければならず、使用後にシリアルナンバーの高いカードを捨てなければなりません。これが強制的デッキ圧縮というこのゲーム独自らしい要素になっています。

3つ目の宝石でトークンを買うのはカードを買うのに似ていますが、対応する色を指定個数支払わなければならず、1手番に2個までしか買えません。その直後にトークンを得点化できますが、種類を集めれば集めるほど点数効率が良いです。しかし得点化と同時にルーン石に描かれた特殊能力を獲得できるので、早く能力を獲得するか、点数効率を良くするかというのが考え所なのだと思います。

RuneStones20240309-2.JPGおっきゅーさん以外は初プレイ。この手のゲームが苦手な自分でもゲームの構造はわかりやすかったです。しかし特殊能力を考えるのが面倒だったので、得点効率だけを考えて最大の5色のトークンを集めては15点にする、という作業を3回くらいしていました。やはりそれではダメだったみたいで、序盤はこまめに得点化して早期から特殊能力を獲得していた経験者のおっきゅーさんがダントツで勝利。

カードのシリアルナンバーの高い方を強制的に捨てる、というのはカードを買わせていくデッキ構築の手法の一つだと思いますが、シリアルナンバーとカードの強弱にあまり関連性はないみたいで、これなら任意の1枚を捨てるとしても良かったのではと思います。

結果:おっきゅー 81、ありきり 61、自分 58、カヤ 56



スペース ワーム Space Worm
(プレイ時間 30分)
SpaceWorm20240309.JPGルールがシンプルで好きな紙ペンゲームのひとつです。自分以外は初プレイなのでレベル1を遊びました。かなり順調に進み、4種のフルーツのうち3種をクリアし、そのなかにはボーナス3点を含む7点を獲得したものもあったのですが、予想より早くありきりさんがライフを失ってしまい時間切れ。惑星が4つ残ってしまってマイナス10点。これが大きく同点3位でした。

結果(レベル1):おっきゅー 13、カヤ 13、のん 7、自分 7、ありきり 5



マインド アップ! Mind Up!
(プレイ時間 20分)
MindUp20240309.JPG最近日本語版も出た(あるいは出る予定?)らしい「マインドアップ!」です。同時出しのゲームですが、各カードの点数、色の集め方、次のラウンドの手札、と考えながら遊ぶとなかなかジレンマもあって良いです。そして4人くらいだと結構欲しいカードを狙えるのも良いです。今回は5人なので少し難しいですが、それでも何度か欲しいと思っていたカードをうまく手に入れられました。おっきゅーさんが僅差で1位。自分は2位でした。

結果:おっきゅー 91、自分 90、ありきり 85、のん 79、カヤ 78



ヒット! Hit!
(プレイ時間 10分)
Hit20240309.JPG「ファミリーインク」、「だるまあつめ」、「ノーマーシー!!」の系統のおそらく元祖がこの「ヒット!」です。フランスのピクシーゲームズ出版から2021年出版。箱もコンパクトで同社から「ゼロ」も同じスタイルで出版されています。カード構成は「ノーマーシー!!」と同じく5以下が11枚、6以上が7枚です。記録を見たら前回ミスボドに来た時は「ノーマーシー!!」を遊んでいたようです。

今回の山場はなんと言っても10のカードの取り合いです。一度もバーストで消えることなく、一度も得点化されることもなく、徐々に枚数を増やしながらプレイヤー間を巡っていき、自分の前に6枚になったと思ったらカヤさんが最後の1枚をめくって70点を奪われてしまいました。うう、悔しい!

結果:カヤ 94、おっきゅー 61、ありきり 57、のん 55、自分 14



島の完熟バナナ Reif für die Insel無法者 Die Ganoven
(プレイ時間 40分)
ReifFurDieInsel20240309.JPG去年出版されたクニツィアのゲームで一番気に入っているゲームです。今回は1ラウンド目でほとんど茶色いバナナが取れずに苦しかったのですが、その分2枚で20点を確定させられたのでこれは良し悪しかもしれません。ユタカさんは最後には0のカードだけになりましたが、その分稼いでいたこともあり勝利。ゲームごとにタイルの出方によって大きくゲーム性が変わるのも良いですね。

タイル構成表はあった方が良いです。以下からダウンロードできます。
https://www.gamers-jp.com/playgame/db_filea.php?game_id=10403

結果:ユタカ 86、MASH 79、自分 78、カヤ 67



ピックアペン 庭園 Pick a Pen: Tuinen / Gardens (999ゲームズ版)
(プレイ時間 30分)
PickAPenTuinen20240309.JPG「ピックアペン」シリーズの1作目(どれが1作目なのかはわからないのだが製品番号でおそらくこの順番だと思っている)。5色の色鉛筆の6面は1、1、2、3、4、5という数字になっており、これは塗ることのできるヘックス数を表しています。目的は区画を単色で塗るか5色すべて使って塗るかで、さらに外縁のヘックスを最初にすべて塗る、すべてのヘックスを最初にすべて塗る、単色で最大ヘックスのグループを作る、というボーナスがあります(レベル1の場合)。

ゲームの進行はすべての「ピックアペン」に共通しており、各ラウンドでスタートプレイヤーが色鉛筆をすべて転がし、時計回りにひとつずつ選んでいきます。詳しくは前回のレポートを参照。
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/002366.html#pickapentuinen

今回2回目。再びレベル1を遊びました。前回は単色区画作戦を取りましたが、今回は5色区画を多く作るレインボー作戦。こちらの方が作戦としては自由度が高いものの、その分難しく感じました。結局6区画でのレインボーはできず5区画まででゲームオーバーとなってしまい、点数はそこまで伸びず。ゲーム中に外縁ボーナス、さらに終了ボーナス、単色最大ボーナスまで獲得したMASHさんの勝利。

結果(レベル1):MASH 83、カヤ 61、自分 59、ユタカ 57



ピックアペン 石碑 Pick a Pen: Crypten / Crypts (999ゲームズ版)
(プレイ時間 25分)
PickAPenCrypten20240309.JPG「ピックアペン」シリーズの2作目。5色の鉛筆の6面はシンボルに対応しており、丸、三角、正方形、十字、六角形、ワイルドとなっていて、塗りつぶせるシンボルの形を表しています。ボードは5x5で5種類の各シンボルが横に5個ずつ並んでおり、いくつかのシンボルはボーナスシンボルで鉛筆の色で縁取られています。目的は縦5列と横5列のそれぞれの列で連続した2つのシンボルを同じ色で塗ることです。5シンボルあるので最大2ペアでき、それぞれのペアが得点になります。また各縦列(または各横列)で得点すればボーナス点がつきます(レベル1の場合)。

難しいのはシンボルは左詰めで塗らなければならないことです。ボーナスシンボルを対応する色で塗ると追加で任意のシンボルをその色で塗ります。これにより、プレイヤー間に進捗度の差ができるわけです。誰かがすべてのシンボルを塗ったら終了です。

今回はあとシンボル4つというところでユタカさんがすべてのシンボルを塗って終了。縦横5列のボーナスも取れず、最下位でした。シリーズ3作の中では一番地味に見えますが、一番難しいかもしれません。レベル2や3もやってみたい。

結果(レベル1):ユタカ 36、MASH 23、自分 18



ピックアペン 岩礁 Pick a Pen: Riffen / Reefs (999ゲームズ版)
(プレイ時間 35分)
PickAPenRiffen20240309.JPG「ピックアペン」シリーズの3作目。5色の鉛筆の6面は、曲1、曲2、曲3、直2、直3、直4+となっており、ダイバーの移動距離に対応しています。ボードは不定形の三角グリッドのボードでいくつかの頂点にダイビングスポット、財宝、コインが配置されています。目的は5色のダイバーに対応する色の財宝を取らせること、そして黄金もできるだけ多く取ることです。財宝は各色2、2、4の3つがあり、すべて獲得するとボーナスで10点になります。また、最初にすべての色の財宝を取る、最初に任意の色の財宝をすべて取る、最初にすべての色の財宝で6点獲得する、最初にコインをすべて取る、がそれぞれボーナスの対象となり、特に最後の2つはゲーム終了条件でもあります(レベル1の場合)。

5色のダイバーは異なるダイビングスポットを出発点として出目の数だけ移動します。このとき3面(曲1、曲2、曲3)は途中で任意に曲がることができ、残りの3面(直2、直3、直4+)は直線状に進まなければなりません。特に直4+は4セグメント以上どれだけ長くても良いので、うまく使えば大幅に移動できます。移動経路を色鉛筆で書きますが、同じセグメントには1色だけなのが縛りになっています。またダイビングスポットは出発時以外は通ってはいけません。

シリーズ3作では一番ルールが複雑で少しボードゲームっぽさがあります。最初にすべての色の財宝を取る、最初に任意の色の財宝をすべて取る、の2つのボーナスは直前で奪われてしまいましたが、ゲーム終了条件である、すべての色の財宝で6点獲得を達成して勝利。いくつかの色で10点を達成していたことも勝利の要因だったと思います。これも次のレベルを遊びたくなりますね。

結果(レベル1):自分 47、シモシモ 37、ユタカ 35、ズシオ 33



忍のがっこう Shinobi no Gakko
(プレイ時間 1ディール10分)
ShinobiNoGakko20240309.JPG最後は「忍のがっこう」を遊びました。時間の関係で1ディールのみ。次回は3ディールのフルゲームを遊びたい。

結果(1ディールのみ):ユタカ 5、自分 −6、シモシモ −15、ズシオ −15



終了後は会場近くで7人ほどで夕食。

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