横浜クニツィア会 2024.01.06

第29回横浜クニツィア会です。会場は東神奈川の神奈川区民館の料理室で、初めて朝9時から夜9時までの終日開催としました。13名参加でうち初参加が5名と盛況で嬉しい限りです。個人的初プレイは「数の川の冒険」、「分数かるた」、「シーシュポス」、「デュオレグナ」、「なにがなんだか」の5種類。版違いの初プレイは「ボツワナ」のニューゲームズオーダー第2版です。



ボツワナ Botswana (ニューゲームズオーダー第2版)
(説明 5分 プレイ時間 30分)
Botswana20240106.JPG初めて遊ぶニューゲームズオーダー第2版の「ボツワナ」です。2012年版はグリフォンゲームズと同じコンポーネントで動物のコマはプラスチック製でしたが、2022年の第2版では動物が木製になり温かみを感じます。また、説明書の裏が得点ボードになっていて機能性が高いです。3人だったので割と場をコントロールできるかに思えましたが、キーカードとなる0や5があまりないラウンドでアグレッシブに動いてしまい敗北。僅差でフクさんの勝利です。

結果:フク 88、ざきやま 86、自分 79



サンライズ レーン Sunrise Lane
(説明 5分 プレイ時間 25分)
SunriseLane20240106.JPG「ロンド」に様々なボーナス要素が加わった「サンライズレーン」です。地区内で多くの建物を建てる、と全体で大きなグループを作るの2つのボーナスは両立しやすく、こんかいはざきやまさんがその両方を獲得して勝利。自分は高い建物を建てる地域で頑張りましたが一歩及びませんでした。低い数字でも高層建築ボーナスを狙うのか、あるいは4点や5点のマスに多く建てることを狙うかは悩みますね。

結果:ざきやま 97、自分 91、フク 85



イントゥー ザ ブルー Into the Blue
(説明 5分 プレイ時間 30分)
IntoTheBlue20240106.JPG6個のダイスを使ったダイビングをテーマにしたゲームです。6個のダイスは任意に2回まで振り直せます(つまり合計3回)。1から連続して出ている目だけが有効で、その中からひとつの目を選んでその出目のダイスの数だけ対応するエリアに自分のコマを置きます。出目がダイビングの水の深さを表しており、深いところほど潜りづらいというわけです。細かいルールは以前のレポートを参考にしてください。

Nのエリアには最高でも7マイナスN個しかコマを置けません。なので4や5のエリアは同数になりがちです。つまり1や2のエリアで勝っておくことも大切なので、浅く潜れ! ということかもしれません。

今回は本当にダイスの目が悪く、ほとんど上位に絡めずに終了。タイブレークでもことごとく負けてしまい、圧倒的に最下位でした。

結果:ぴーかん 34、フク 30、ざきやま 22、自分 5



島の完熟バナナ Reif für die Insel無法者 Die Ganoven
(説明 5分 プレイ時間 40分)
ReifFurDieInsel20240106.JPGツォッホの本格的競りゲーム。「無法者」のバリアントは面白いので、初プレイでも入れた方が良いと思います。今回は黄色の20/2のバナナを追い求めてしまい、最終的に揃わずに2位タイで終わりました。やはりこれが揃うか揃わないかは大きいですね。それにしても難しいゲームです。

結果:ざきやま 86、フク 78、自分 78、Olivesea 76、ぴーかん 72



ムレム MLEM: Die Astrokatzen
(説明 各15−20分 プレイ時間 各65-70分)
Mlem20240106.JPG通称「クニツィアナイン(クニツィアが作ったクラウドナイン)」と呼ばれる「ムレム」です。拡張は全て込みで遊びました。1戦目は自分以外はみんな7匹以上を着陸させたのですが、その中でフクさんとはっくつさんが同点1位でした(タイブレークはないので)。

また、この日の終わりにムレム好きなミスミンさんや夕方から遊びに来てくれたあすまーさんと一緒に2戦目を遊びました。1戦目の反省を踏まえて、8匹を送り込み2位。

結果
1戦目:フク 44(8)、はっくつ 44(7)、イズナ 37(8)、吉田 27(7)、自分 22(4)
2戦目:あすまー 53(8)、自分 44(8)、ミスミン 37(7)、Olivesea 30(7)、はた 16(4)



イッツマイン! Grab!
(プレイ時間 20分)
Grab20240106.JPG最近この会でよく遊ばれる「イッツマイン」です。今回は珍しくルール通りに最初に2ラウンド勝利したプレイヤーの勝ちとしました。1ラウンド目はたっくんが僅差で勝利。2ラウンド目は1ラウンド目で2位だったぴーかんさんが圧倒的な差をつけて勝利。そして3ラウンド目でたっくんが何と1点差でぴーかんさんに勝ち2勝目を上げました。良い戦いでした。

結果:たっくん 2、ぴーかん 1、フク 0、イズナ 0、自分 0
1ラウンド目:たっくん 18、ぴーかん 16、自分 15、イズナ 9、フク 7
2ラウンド目:ぴーかん 33、イズナ 14、自分 13、フク 12、たっくん 7
3ラウンド目:たっくん 17、ぴーかん 16、自分 14、フク 13、イズナ 13



数の川の冒険 Abenteuer auf dem Zahlen-Fluss
(説明 15分 プレイ時間 各5-10分)
AbenteuerAufDemZahlen-Fluss20240106-1.JPG2006年ラベンスバーガー出版の子供用(7−10歳向け)教育ゲームです。24枚の生き物カードと40枚の船カードはそれぞれ数字が書かれており、裏側を合わせると生き物カードに開けられた穴から答えが見られるようになっています。このギミックはシンプルながらも楽しいです。導入のゲームが2種入っていましたが、あまりにも簡単すぎると思われるので飛ばして、メインとなる2種類のゲームを1回ずつ遊びました。

ゲーム1:川辺の休暇
生き物カードと船カードをランダムにめくり、川の該当するマスに自分のチップを置きます。ただし、川は10マスごとにエリアに分かれており、同じエリアには誰か1枚しかチップを置けません。他のプレイヤーのチップが1枚しかなければ、それを取り除いて自分のチップを置きますが、2枚あるときはもうそのエリアには他のプレイヤーはチップを置けません。先に5枚のチップを置けば勝利です。ちょっとバックギャモンっぽい(あるいはヘックメックバーベキューか)ルールです。運だけのゲームですが、これはこれで良いのではないでしょうか。

ゲーム2:ネプチューンの訪問
各プレイヤーは生き物カードを3枚公開手札をして自分の前におきます。手番には、まずダイスを振り、出目に等しいマス目だけネプチューンを下流に動かします。その後、船カードを引き、自分の3枚の生き物カードのどれかと組み合わせて該当箇所にチップを置き、生き物カードを1枚補充します。目的はネプチューンが自分の色のチップを踏むこと、あるいは自分のチップをネプチューンのいるマスに置くことです。その場合はサドンデスでゲームが終了します。さもなければ、各プレイヤーの生き物カードが2枚になった時点で、もっともネプチューンに近いプレイヤーの勝利です。こちらの方が選択肢がありちょっとゲームっぽいです。

AbenteuerAufDemZahlen-Fluss20240106-2.JPG以前クニツィア会に持ってきたのですが、自分はその時遊べませんでした。そんなわけで今回ようやく初プレイです。イズナさんが「ラインランダーっぽいボードの足し算のゲームを供養したい」と言ってくれたおかげでプレイ機会を持てました。本当に教育用のゲームで大人が遊ぶとゲームとしての考えどころはあまりありません。

結果
1戦目(ゲーム1川辺の休暇):自分 0(勝利)、ぴーかん 1、イズナ 2
2戦目(ゲーム2ネプチューンの訪問):イズナ 勝利、自分、ぴーかん



分数かるた Vinculum
(説明 5分 プレイ時間 各10分)
Vinculum20240106.JPG各タイルには分数が書かれています。それらを裏返してテーブルの上に散らせます。手番には1枚めくり、既にめくられているタイルで同値のものがあれば、それを素早く取ります。簡単そうに思えますが、意外と戸惑います。原題の Vinculum は分数の分子と分母を分ける線のことです。とりあえずの邦題として「分数かるた」と名づけました。

結果
1戦目:イズナ 11、吉田 9、ぴーかん 8、一味 7、自分 6、あすまー 3
2戦目:イズナ 12、一味 11、ぴーかん 10、吉田 5、自分 5、あすまー 3



シーシュポス Sisyphos
(説明 5分 プレイ時間 10分)
Sisyphos-Spielbox3:95.JPGシュピールボックス1995年第3号の付録で Edition Spielbox の14作目です。3−5人用のカードを使った正体隠匿レースで、1−9番まで個のコマと、それに対応するトランプ18枚(ハートとスペードのA-9)を使います。ゲーム開始時に各プレイヤーにカードを3枚配り、これにより、どの番号のコマをどのマスに導けば得点になるのかが示されます。

手番にはコマを重ねた塔を一歩前進させるだけ。塔になっていたらその上から任意の数を前進させられます。前進したマスに既に塔があれば重ねます。4、7、10のマスにはコマが1つだけ入るハートのマスがあり、ここに辿り着いたら塔の一番下のコマがマスに入って得点(それぞれ4、7、10点)になります。最後のマスに到達した時に一番上のコマがスペードのマスに入ってゲーム終了です。これも10点です。また一番上のコマだけを取って1歩戻ることもできます。

Sisyphos20240106.JPG今回は5人で遊んでみました。コマは「ゲーム全格納庫」より、そしてトランプはクニツィアトランプを流用しました。1歩戻るというルールがあるのでゲームが終わらないかもと危惧していましたが、一応終わりました。5人だと思いの外時間がかかるので3人くらいの方が良いと思います。あと、1歩戻ることに何らかの制限をかけた方が良いかもしれません。

結果:あすまー 14、イズナ 10、自分 7、一味 0、ぴーかん 0



タートル マニア Turtle Mania
(プレイ時間 各5−10分)
TurtleMania20240106.JPG他のカメが落ちないようにカメを順番に中央に押し入れるというアクションゲームです。手番には袋からカメを1匹引いて、それを自分のゲートから指1本で押し込みます。黄色いカメを落としてしまうともう1手番行わなければなりません。落ちた亀は自分の前に置き、だれかが5個のカメを落とすか、同じ色のカメ3匹を落としたらゲームオーバーです。そのときもっとも落としたカメの少ないプレイヤーが勝ちます。シンプルですが楽しいゲームです。

結果
1戦目:ぴーかん 0(勝利)、イズナ 0(勝利)、自分 2、一味 5
2戦目:自分 0(勝利)、一味 1、イズナ 1、ぴーかん 5



デュオ レグナ Duo Regna
(プレイ時間 各5分)
DuoRegna20240106.JPGブラジルのペーパーゲームズから出ているマイクロゲームシリーズの2作目です。エッセンでこのゲームを譲ってくれたロミアが親切にルールを送ってくれたのでようやく遊べるようになりました。

手札から1枚選び同時に公開して勝ったプレイヤーはドラゴンを1歩自分の側に引き寄せます。負けると相手側に1歩引き寄せらせます。これを繰り返して相手より2勝多く勝つ(つまり2歩引き寄せる)と勝利点カードを手に入れます。これは1−2点で、先に4点取ったプレイヤーの勝利です。

カードは各プレイヤーXと0−6(6は2枚)の計9枚で、基本的には高い数字が勝ちますが、いくつか特殊能力があります。Xは戦いを無効にし、4は低い数字が勝ちます。また0は6に対してだけ勝ちます。

結構シンプルなルールですが、クニツィアらしいジレンマがあります。ぴーかんさんと3回遊んで3連敗。

結果
1戦目:ぴーかん 4、自分 0
2戦目:ぴーかん 4、自分 1
3戦目:ぴーかん 5、自分 1



なにがなんだか O Que O Quê
(プレイ時間 5分)
OQueOQue20240106.JPGペーパーゲームズのマイクロゲームシリーズの1作目です。カードには3つのイラストが描かれており、めくったカードと同じイラストのカードを素早く見つけて、その名前を言うというカルタのようなゲームです。3つあると言うのがミソで、意外と難しい。

結果:自分 7、ぴーかん 5



最後に「ムレム」をもう1回遊んで(結果は前述、まさか2回遊ぶとは思わなかった)この日は終了です。やはり12時間あると色々遊べて良いですね。次回はペーパーゲームズのマイクロゲームシリーズ第3弾「木曜の果物屋」も遊んでみたいです。

Results20240106.JPG他に遊ばれていたゲーム:ココナッツ島、ケルトスパイラル、スパイ、スペースワーム、ロイヤルビジット、ブラックシープ、ラマダイス、ラー、ミルフィオリ(拡張「傑作」込み)、バベルの塔、ヘックメックカード。

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