横浜クニツィア会 2023.11.12

第27回クニツィア会は横浜駅付近の会議室で行いました。参加者は総勢12名。個人的初プレイはシュピールボックス収録の「チェックス」のほか、「島の完熟バナナ」「急げハリネズミ」「ズーヴァディス」です。特に完全新作の「島の完熟バナナ」はなかなかの傑作でした。




チェックス Chex
(説明 5分 プレイ時間 25分)
Knizia-Spielbox1995-1Chex.JPGシュピールボックス1995年1号の付録で、Edition Spielbox の13作目です。クニツィアが作ったチェスのバリアントで、ヘックスボードを使って遊ぶので、 ChessとHexという言葉を組み合わせてChexというわけです。厳密に言えば、4x4x5と1方向にだけ長いヘックスヘックスボードです。ちなみに1方向にだけ長いボードは珍しく、5x5x6の「マナラス」と3x3x9の「デュボン」くらいしか思いつきません。コマはクイーンは使わず、ポーンは7個と各プレイヤー14個でスタートです。

Chex20231112.JPGポーンは移動は直進で捕獲は斜め前というのは同じですが、いわゆるアンパッサンはありません。キングは六方向でキャッスリングはありません。ナイトは2ヘックス分先ならどこにでも動け、ルークは六方向、しかしビショップはルークの縦移動がない四方向と、完全にルークの劣化版です。なのでビッショップでルークを攻撃するのが難しいです。このあたりは少々作り込みが甘い気もします。

「土嚢の会」にもよく来てくれるぴーかんさんと2人で試してみました。自分はアブストラクトゲームの中でもチェス将棋系統は得意ではないのですが、今回もコマの相互関係がわからずに終始リードされて負けてしまいました。もしかしたら通常のチェスよりも短時間なのかもしれないし、通常のチェスにはない良さがあるのかもしれません。次回の「土嚢の会」に持っていこうかな。

結果:ぴーかん 勝利、自分 敗北



島の完熟バナナ Reif für die Insel
(説明 10分 プレイ時間 60分)
ReifFurDieInsel20231112.JPGツォッホからの新作。テーブルゲームインザワールドでも紹介されていて期待していたゲームです。手札のカードを使って「アメンラー」のようなところてん式の競りでバナナを獲得して行きます。バナナには熟した茶色のバナナ、もうすぐ食べ頃の黄色のバナナ、まだ時間がかかりそうな緑のバナナがあり、第1ラウンドでは茶色しか得点になりません。第2ラウンドでは黄色も食べ頃なので茶色と黄色、第3ラウンドでは全ての色が得点になります。各プレイヤーはバナナを5個までしか競り落とせないので、現在のラウンドで得点にならないバナナは残り続け、次ラウンドで競り落とせる個数が減ってしまうのです。

さらに、去年熟してしまった腐った黒バナナ(マイナス点)や、バナナが好きなオウム(バナナを1本取っていってしまう)など悩ましい要素が多いのです。時々現れる積乱雲タイルがあると競りがところてん式から一斉公開になり、これがまた良いアクセントになっています。

ツォッホとは思えない本格的な競りゲームで、全員初プレイですが非常に楽しめました。タイル構成表は必須ですね。

結果:イズナ 79、きろま 77、あおい 75、自分 72、ぴーかん 69、どーけし 65



急げハリネズミ Pędzące Jeże
(プレイ時間 30分)
PedzaceJeze20231112.JPG「はちみつくまさん/バケツ消防士」のポーランド版です。「カメのかけっこ」と同じ系統のグラフィックで可愛らしいです。基本ルールはかなりシンプルになっており、上級ルールが、これまでの「はちみつくまさん/バケツ消防士」と同じルールです。今回は慣れている上級ルールを採用。ただこれだと基本ルールに比べて点数が高いので付属の得点チップが足りなくなってしまうという難点があります。最後は手書きで記録をつけていきました。必死にどーけしさんに追いつこうと頑張ったのですが、自分は2位止まり。次回は基本ルールを試してみたいです。

結果:どーけし 94、自分 87、たっくん 72、あおい 52、ぴーかん 52



シージ オブ ルーンダー Die Schlacht von Runedar
(説明 20分 プレイ時間 85分)
SchlachtVonRunedar20231112.JPGタワーディフェンス&デッキ構築の協力ゲーム。テキストがないことや、デッキ構築をうまく協力要素と融合させているのがクニツィアらしいです。初級だと瓦礫6個ですがこれでも勝つのは至難の業です。今回はそこまでカードを買わなかったもののうまく掘削と攻撃のバランスが取れていたのが良かったと思います。最後は黄金2個を使ってゴーレム2匹を倒して勝利! 最後は黄金2個を残すことができました。そろそろ標準の瓦礫8個を本格的にクリアしたいものです。

結果(初級):勝利 黄金2個(きろま、つばさ、あおい、自分)



ズー ヴァディス Zoo Vadis
(説明 20分 プレイ時間 50分)
ZooVadis20231112.JPG「クオヴァディス」のリメイクで7人まで遊べるようになっており、さらに色々なルールが加わっています。プレイ経験があるしのだけさんが教えてくれました。大きな違いは中立のピーコックというコマがあり、ピーコックに1コイン支払えば必ず賛成してくれたり、ピーコックを上の階層に動かすと1コインもらえたりと、なかなか良い味を出しています。また、各プレイヤーは個別の特殊能力を持っていますが、自分自身では使えず交渉の材料として他のプレイヤーに能力を使ってもらうというのがなかなかあまりみないやり方で面白いです。

今回はピーコックがどんどん上に登って行き、なんと5席ある最上層の2席がピーコックで埋まってしまいました。よって脱落しなかったのは3人のみ。そのうちたっくんが圧倒的な差をつけて勝利です。次回は6人以上で遊んでみたいです。

結果:たっくん 23、しのだけ 13、自分 9、イズナ (21脱落)、ぴーかん (18脱落)



Results20231112.JPG今回は協力ゲームの「シージオブルーンダー」以外は全く勝てませんでしたが、バラエティーに富む参加者と遊べて楽しめました。常連のミスミンさんとさぼさんとは同卓になれずに残念。これ以外には「バトルライン」「ムレム」「恐竜チャレンジ」「タートルレース」「ポーレン」「サンライズレーン」「自由都市」「スペースワーム」「ゴーゴーエスキモー」「シュミット21」「ヘックメック」が遊ばれていました。次回は12月9日です。オープン会なので都合の良い方は是非来てください。

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