トランプ&タロット会 2023.08.26

Results20230826.JPG主催のさやさんに誘われてトランプ&タロット会に参加しました。今回で2回目ということです。トリックテイクを中心に久し振りに色々なトランプゲームを遊びました。個人的な初プレイは「フレンチタロット」「カマリ」「ドゥビトー」「コントラクトラミー」です。




ポートランド Portland (ブレージング エース! Kartenspiele im Wilden Westen より)
(プレイ時間 30分)
Portland20230826.JPGクニツィアがデザインした52枚でポーカーハンドを6回作るというゲーム。今回で10回目のプレイです。5人なので、合計210点、一人平均は42点です(n人の時は合計は21n(n-1)/2になります)。序盤は早めにパスしてしのぎ、2ラウンド目(フラッシュ)と6ラウンド目(フルハウス)でトップを取ったものの2位で終わりました。5人だと30分で終わるのですね。いつか10−12人くらいで遊んでみたいものです。

結果:椿 53、自分 47、ザグラス 38、こや 38、田野C 34



スパー Spar
(プレイ時間 6ディール20分)
Spar20230826.JPG結構久し振りに遊ぶ「スパー」です。6−Aの36枚のデッキからひとり7枚を配ってノートランプのトリックテイクを7ディール行います。目的は最終トリックに勝つこと。勝てば1点、7のカードで勝てば2点、6のカードで勝てば3点です。時間の関係で6ディールを遊びました。地道に1点ずつを重ねていきましたが、最終ディールでこやさんが7のカードで勝利し2点と花を添えました。手軽ですが結構好きなゲームです。4人までできるみたいですが、3人でしか遊んだことがありません。4人だとどうなるのか興味があるところです。

結果:こや 5、自分 2、やぎの 0



タントニー Tantony
(プレイ時間 60分)
Tantony20230826.JPG自分が好きなゲームのひとつ「タントニー」を紹介がてら遊びました。ペア戦のトリックテイクでルールは洗練されておりシンプルです。ノートランプでリードスートの最も低いカードの数値が得点となります(ここでJ、Q、K、Aはそれぞれ15、20、25、30点とします)。取ったトリックはリード権と一緒に自分を含めた任意のプレイヤーに渡すことができます。ひとり3トリックまでしか取れず、最後の1枚と合わせた12枚が次のディールの手札になります。

1ディール目はおとなしい展開でしたが、ここで同じスートが8枚になるようにうまく仕込んで2ディール目ではA単独の30点とQの20点を獲得し我がチームは相手チームを引き離します。3ディール目で再びお互いに同スートをためて(とくにやぎのさんは何と11枚も同じスートを貯めていた!)最終第4ディールでAでの得点を重ねます。相手チームに少し差を詰められましたがそれでもほぼダブルスコアで勝利。

結果:やぎの&自分 225、アンチョビ&こや 117



フレンチ タロット French Tarot
(説明 20分 プレイ時間 5ディール100分)
FrenchTarot20230826.JPG今回一番難しかったゲームです。タロットといえば、はるか昔にハンガリアンタロックとかロタロットとかを遊んだ程度ですが、最近はこの「フレンチタロット」が結構流行っているみたいです。

カードは専用の美しいデッキで各スート14枚(1、2、3、・・・9、10、J、C、Q、K)x4スート=56枚で高ランクの得点は高いです。それに加えて大アルカナと呼ばれる切り札21枚と愚者1枚があり、合計78枚です。

リードプレイヤーから順にデクレアラーになるための競りをします。規定得点以上を取れるという競りで、シエン(ウィドウ)とカード交換ができるかどうか、などにより4段階の倍率があります。デクレアラーになったら副官を任意のスートのキング(K)で指名します。つまり通常は2対3のゲームというわけです。3枚のウドレと呼ばれるカード(切り札の21、1と愚者)が大切で、これらを取れば取るほどデクレアラーが達成する得点は少なくて済むのです。

マストフォロー、マストトランプ、マストクライムなので、あまり選択肢はなく、ロートランプの使い方がかなり限定的です。美しいデザインのタロットなので、他のゲームも遊んでみたいものです。

なおボードゲームギークにはこのゲームのエントリーはありませんでしたが、ウィキペディアにはありました。
https://en.wikipedia.org/wiki/French_Tarot

結果:アンチョビ 255、Yoko 166、なおき 147、やぎの −247、自分 −321



オレゴニアン ブラックレディ Oregonian Black Lady
(プレイ時間 45分)
OregonianHearts20230826.JPGブラックレディ(ハーツ)のバリアント。奇しくもオレゴンに関する今日2つ目のゲームです(1つ目はポートランド)。フォローできないときは何を出しても良いですが、新たに出したスーとがリードスートの扱いになり次のプレイヤーは新しいスートをフォローしなければなりません。こうしてときには何度か1トリック中にリードスートが変わり、最後に出されたスート(イグジットスート)の高ランクが勝利します。面白いのはときには元のスートに戻ったりすることです。他の誰も持っていないスートはリードで出しても取ることはありません。

今回はちゃんと読んでうまく進めていき、これはなかなか戦略的で面白いと思って4ディール終了までには2失点に抑えていたのですが、5ディール目で2枚しか残っていないハートの1枚をリードし、もう一枚をなんと右隣りのやぎのさんが持っていてまんまと取らされてしまいました。もちろんブラックレディー(スペードのQ)付きです。そんなわけで最終的には3位。

結果:こや 9、やぎの 16、自分 17、ハッチ 41、まーや 47



カマリ Kamari
(プレイ時間 5ディール55分)
Kamari20230826.JPG10人でできるゲームというのはあまり多くありませんが、これは10人でできるトリックテイクです。手札は3枚で、
各ディールは5ラウンドに分かれており、城下、二の丸、本丸、天守、奥の間とラウンドが進むごとに1トリックの得点が1、2、3、4、5点というように高くなっていきます。しかしプレイヤーはそのうちのどれか1ラウンドにしか参加できません。各ラウンドではディーラーの左隣りから、参加する(イザ)か見送る(ケン)かを順に宣言します。そして参加宣言をしたプレイヤーだけで手札3枚3トリックの勝負をするのです。ディーラーの左隣りに近いプレイヤーからリードなので、そのあたりも考えなければなりません。

今回は10人なので本来は10ディール行うのですが、ディーラーを1人飛ばしで5ディール勝負としました。その代わり、ディーラーからリードでなくディーラーの左隣りからリードとしてディーラーの優位さを軽減したので不公平さはあまり感じなかったです。自分の手札の強さに合わせてどのラウンドで得点を取りにいくかを決められるのがすごく面白いです。出降りのゲームは花札の八八が有名ですが、こちらの方がスピーディーで面白く感じられました。また遊びたい。

結果:ずみ 39、まーや 34、自分 34、モルサワ 24、さや 24、ハッチ 21、こや 18、やぎの 13、はっくつ 12、アンチョビ 6



ドゥビトー Dubito
(プレイ時間 各15分)
Dubito20230826.JPGクニツィアの「ダイス・トランプゲーム集 Neue Taktikspiele mit Würfeln und Karten / New Tactical Games with Dice and Cards」に収録されているゲームです。3月のメビウス30周年ゲーム会の時のあなたのハートをマストフォローズの別府さいさんとさやさんに教えてもらい、さいさんの作ったプレイマットもプリントアウトしていたものの使う機会がなかったのですが、さやさんに教えてもらってようやく初プレイ。マットは人数分必要なのですね。

トランプを2組104枚使います。手札は8枚。手番には手札から自分の場に1枚プレイして1枚補充します。自分の場は4列になっていて、それぞれ昇順、同スート、同スートの昇順、同位札となっていて出した枚数をそれぞれ1、2、3、4倍します。なので4倍となる同位札(同じ数字、つまり最大8枚ある)を最優先し、次は3倍の同スートの昇順を優先するわけですが、なかなかうまくいきません。誰もそれ以上プレイできなくなったら、あるいはデッキと手札が全て尽きたら終了です。

1戦目はなぜか同じカードが3枚あったりない数字があったりと不完全なデッキです。どうも以前遊んで混ぜた時のデッキだったようです。気を取り直して正規の2デッキ分を組み合わせて2戦目。そこまでプレイ感覚は変わりませんでしたが、かなりジレンマもあり面白かったです。結構うまくいったと思っていたのですが、最下位でした。

プレイ感覚が少し「ケルト」のソロプレイバージョンに似ています。なお、今回は1列目は厳しい昇順(同位札禁止)3列目は緩い昇順(同位札可能)で遊びましたが、本来はどちらも厳しい昇順というのが正しいようです。

結果
1戦目:ずみ 60、やぎの 49、自分 49、さや 48
2戦目:やぎの 45、ずみ 44、さや 43、自分 42



コントラクト ラミー Contarct Rummy
(説明 5分 プレイ時間 2ディール35分)
ContractRummy20230826.JPG「コントラクトブリッジ」ならぬ「コントラクトラミー」です。ディールごとに最初のメルドの条件(コントラクト)が厳しくなっていきます。特徴的なのは、手番プレイヤーが山札を取りそうになった時に他のプレイヤーは「メイアイ May I」と言って捨て札を拾う権利があります。ただしそのとき山札の1番上も取らなければなりません。つまり2枚取るのです。また、手番プレイヤーはそこで現れたひとつ前の捨て札を取ることができます。少々煩雑ですが、手番プレイヤーは「メイアイ」が起こったあとに山札か捨て札かの選択肢があるので、山札からすぐ取らずに山札の上に手を当てるのが良いと思います。「ラミー17」のノックのルールと似ていますが、こちらの方がより難しいです。

本来は7ディール戦ですが、今回は時間の都合で2ディールのみ。1ディール目は3枚のグループ(同位札)2つというコントラクトで、さやさん以外がみんなメルドして勝ちそうだったのに、さいごにさやさんが全てメルドして突然の勝利。2ディール目は4枚のランと3枚のセットというコントラクトで、こちらはやぎのさんが勝利し、2ディール戦での優勝となりました。次回はきっちり7ディール遊びたい。

結果:やぎの 65、さや 92、自分 125、ずみ 177



やはりトランプゲームは良いですね。次回も楽しみです。

SHARE