川崎18XX会 2022.12.24

久し振りに参加する18XX会です。今回は中国を舞台とした1880を丸一日かけて遊びました。



1880 中国 1880: China
(説明 45分 プレイ時間 約600分)
1880-20221224-2.JPG2010年にダブルオーゲームズから初版が出て、今年2022年にルックアウトゲームズから再販されたゲームです。昔1899という1830と似たようなゲームがありましたが、それとは別物のようです。

特徴としては、株式ラウンドの発生するタイミングが通常と異なること、初期株価による会社数上限があり、運行は常に初期株価順の固定であること、海外資本という概念があること、共産主義の時期があり株が動かないこと、などで、色々と他の18XXにはない要素が詰め込まれています。

1880-20221224-1.JPG一番の特徴は株式ラウンドと運行ランドの関係です。通常の18XXでは株式ラウンドと株式ラウンドの間に運行ラウンドが1−3回行われますが、このゲームでは運行ラウンドの最中に株式ラウンドが挟まります。具体的には、運行ラウンドである種類の列車の最後の1枚が買われるとゲームが中断されて株式ラウンドになるのです。また、どの会社も連続して列車を買わないと現在売られている種類の列車が全て破棄され、やはり株式ラウンドが始まります。よってゲーム中に株式ラウンドは10回しか起こらないのです。次の株式ラウンドがいつになるかがわからないので、ある程度長期的に株を買っておかなければなりません。面白い試みだと思いますが、個人的にはもう少し株式ラウンドが多く発生した方が良いと思います。

また運行ラウンドは常に初期株価順で固定になっています。これはわかりやすいといえばわかりやすいですが、会社間の手番争いみたいな醍醐味はなくなっています。また、各初期株価につき4社までしか立てられません。さらに線路敷設は4フェーズ中どのフェーズで可能なのかの許可証が必要です。

1880-20221224-3.JPGゲーム開始時にプライベート会社でお金をたくさん使った順に海外資本をドラフトしていきます。イギリス(香港)、フランス(インドシナ)、日本(大連)、ベルギー(太原)、ドイツ(青島)、ポルトガル(澳門)、ロシア(チチハルの西側)、などがあり、これら海外資本は線路敷設もできるし列車は持たないものの仮想列車として現在売られているものを走らせることができます。ただし収益は全て海外資本のチャーターに置かれます。自分が社長である会社と路線をつなげると、海外資本に溜まっているお金を会社に移し、プレイヤーの持ち株が1株増えます。このタイミングが鍵かもしれません。会社の将来を考えるならば海外資本で稼ぐ方が金額はずっと大きいですが、個人の株を考えると1株の利益は馬鹿にできません。

他には4列車くらいの時期でしばらく「共産主義」が始まって何をしても株価が動かなかったり、また村の収益が20で年の収益も60が最高などあまり幅がないことなどが特徴だと思います。タイルについては緑の都市や村がないタイルはアップグレードがなくパーマネントというのが非常に特徴的です。

自分以外はプレイ経験があるので、自分だけ先にさたもとさんに説明をしてもらってからゲーム開始。序盤の競りは以下の結果です(カッコ内は競り落とした価格)。
さともと 0番(15)、5番(115)、残金275
がとぅ 3番台湾(55)、残金345
とけい 2番船(35)、残金365
自分 4番川無料(85)、6番BCR(215)、残金100
しのだけ 1番(15)、7番ロケット(130)、残金255

1880-20221224-4.JPG残金が一番少ない自分からスタート。自分は購入したプライベート6番でBCR(成都)、しのだけさんはJHU(北京)、さたもとさんはSCR(南昌)、がとぅさんはHKR(上海)、とけいさんはJHA(北京)をそれぞれ設立してスタートです。特徴的なのは社長株は2、3、4株分と3種類あり、4株ならば株の枚数制限に対して有利ですが、線路敷設免許は不利です。

とりあえず持っていたベルギーと早期につなげることにし、ガンガン山を掘っていきました。山は20なのでそれほど高くないのは救いです。しかしさっさと繋げない方が将来の会社の運営には有利だと思い、少々つなげるのをためらってしまいます。

そのあとは、2社目CKR(昆明)を設立。しかしあまり良い路線ができず不利な状態が続きます。オメガカーブで40の都市を2回通れるようにしますが、あまり有効ではありませんでした。

1880-20221224-5.JPG結局4社も経営していたさたもとさんが有利に進めていき、これはこのままさたもとさんの勝利だと思っていたのですが、結果はがとぅさん。がとぅさんの勝利。海外資本を長く持ち続けたのが良かったのかもしれませんね。

ルールでは面白い点が幾つかあるのですが、免許のルールは煩雑であまり好きではありません。一度ルートが確立すると同じところをずっと走るだけなので、終盤は少々冗長な感じが否めないです。また、今回は100から80の初期株価が全て埋まっていたので、終盤に70で立てるというのは厳しく、全ての会社が登場しませんでした。そのためにゲームがスローダウンしたということもあります。長時間ですが、もう一度くらい遊んでみたいゲームです。

結果:がとぅ 4914(2800+2114)、さたもと 4524(2135+2389)、自分 3937(2150+1787)、とけい 2900(1920+980)、しのだけ 1824(1010+814)
(カッコ内は株+現金)

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