らうんどとりっぷ 2021.11.26

今回はゲームマーケットの戦利品を5種遊びました。



肛門で語る人生 Koumon de Kataru Jinsei
(プレイ時間 10分)
KoumonDeKataruJinsei.JPG奇抜なタイトルで、かなり購入がためらわれたゲーム。しかし面白いという噂を聞いて買いました。0-5が8枚ずつ48枚を使った2枚同時出しのトリックテイクです。2枚のカードで2桁の数字を作りますが、順番は自由です。1と5の2枚だったら15でも51でも良いのです。ただし1桁の数字は作れず、00と出した時は100という扱いになります。大きな数字が勝つのですが、4枚切り札があり、さらに4枚は普段は最弱だが切り札が出た時にさらに切り札になる、というカードです(ちょっとドッペルコプフのシュベインとハイパーシュべインみたいですね)。各プレイヤーは出した数字を記録していき、これらの数字の和が最も大きいと脱落してしまいます。なので適度に小さな数字にした方が良いのです。

悪くないと思いますが、いくつか問題点があります。いちいち数字を記録していくという面倒さはさておき、最後は3枚で、これらは最も高い3桁の数字になるようにしなければならないうえ、手番ごとに2枚補充するので最後の補充で5が来てしまったらもうアウトです。最後の3枚は最大値でなく最小値を作るようにしていたら、まだ救いがあったと思います。また切り札が4枚というのはたった5−6トリックのメイフォロー(?)のゲームにしては多過ぎです。

結果:シミーズ 9(637)、自分 4(567)、名人 1(431)、一味 4(656脱落)
(括弧内は使用数字の和)



サーオボロス Suroboruos
(説明 15分 プレイ時間 35分)
Suroboruos20211126.JPGカードを手持ちのコインで競り落とすゲームですが、他のゲームにはない工夫があります。競り落としたカードには2-9個の数字が書かれており、手番でこれらの数字でビッドすると、自分の手持ちのコインをカードの上に置きます。書かれた数字すべてにコインが置かれるとようやくそのカードは得点化されるというわけです。また、現在競っているカードに書かれた数字は、誰かがその数字でビッドすれば銀行からコインが乗ります。こういう時差のゲームは「ビッグチーズ」「スクエアオンセール」「ゴーストップ」などいろいろあり、好きなメカニクスです。他にもいくつか特殊カードがあったり、獲得した星シンボルによるボーナスや脱落があったりと、意欲的なデザインです。今回は、みな意地悪で、なかなか自分のカードにコインを置かせてもらえずに未完成のカードばかりになりました。シミーズさんが星を取れずに脱落。

結果:一味 470、名人 360、自分 360、シミーズ 470(脱落)



オーバー ポーション Over Potion
(プレイ時間 各15分)
OverPotion20211126.JPGクニツィアの「ポイズン」をリスペクとして作ったという、バースト系のゲームです。全員に12枚ずつ配った後、スタートプレイヤーが今回使うカード枚数を決め、全員が自分の手札から指定されたカード枚数を選んで伏せて裏向きに並べます。そしてスタートプレイヤーから順に自分が伏せた札の左端をプレイしていくのです。表向きにしてボード中央のポーションの瓶(フラスコ)に注ぐか、裏向きのままボードの端に置くか、チェックベルというマスに置いてマイナス点を取りつつラウンドを抜けるか、という3択です。

伏せたカードをすべてプレイして、スタートプレイヤーにカードがない状態になると、スタートプレイヤーがフラスコのカードを失点として引き取らなくてはなりません。なので、全員のカード枚数をある程度考えなければならないのです。カードの裏側の色によって、表の数字が異なるのですが、もう少し色ごとにメリハリをつけたほうが良いのではないかと思います。

結果
1戦目:一味 2、キノ 1、自分 1、シミーズ −14、名人 −24
2戦目:キノ 4、シミーズ −2、名人 −5、自分 −5、一味 −13



ナナ Nana
(プレイ時間 各15分)
Nana20211126.JPGトランプの「オーサー」と「メモリー(神経衰弱)」を合わせたようなゲームです。12ランク3枚ずつのカードを配り、6枚は裏向きに場札にして並べておきます。目的は同じ数字の3枚組を3組つくること。手札は常に数字の順に並べておきます。自分の手札も相手の手札も両端のカード(つまり最大か最小)しか出すことはできません。手番には手札から1枚(もちろん両端のどちらか)を出す、相手の両端のどちらか(最大または最小)を出してもらう、場のカードをめくる、ということを3回繰り返し、3枚が同数字だとそれらを獲得できます。途中で異なる数字が出て失敗したら手番終了で出したりめくったカードは全て戻します。

3枚組を3組作れば勝利ですが、和か差が7になるなら2組で勝利。また筋の7ならばその1組だけで勝利なのですが、このルールはあまり機能していないように感じました。それよりも手札に2枚同じ数字を持っていると非常に強いので、それを考慮したルールが欲しかったです。

今回は5人戦を2回。4人や3人だとまた感覚が変わるかもしれません。

結果
1戦目:キノ 勝利
2戦目:名人 勝利



五右衛門 Goemon
(プレイ時間 60分)
Goemon20211126.JPGプレイヤーは役割カードを一式持ち、それらの効果で自分の城に財宝を貯めていきます。そしてある程度貯まったら五右衛門に盗まれる前に埋蔵金として半分は確定できます。プレイヤーのカードの取り回しにもいろいろと工夫があるのですが、どうにも役割が限定的なものが多く、どうしようもないことが多かったです。全員の手番が終わるごとに五右衛門が暗躍するのですが、これもかなりランダムで、被害を受けるのは運次第という感じです。これだけ運要素が高いならば、もう少しカード効果などを簡潔にして、テンポよくプレイできるようにして欲しいです。ちょっと中途半端に思えました。また、カードの時代設定が、意図したかどうかはわかりませんが、鎌倉時代から江戸時代にまたがっておりかなりハチャメチャです。

結果:キノ 16、一味 13、自分 9、名人 7

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