横浜クニツィア会 2021.07.18

Results20210718.JPG第12回目となる横浜クニツィア会です。今回は緊急事態宣言が出てしまった影響なのか、参加者は4人とこれまでの最小人数でしたが、その分じっくりと遊べました。今回のシュピールボックスのゲームは「アスコット」という競馬のゲームの予定でしたが、プレイ人数が8−18人という大人数用のゲームなので、次回に延期することにしました。

「ファミリーインク」と「マイマイン」は個人的には初プレイ。念願だったキックスターターで手に入れた「ツタンカーメン」も元とかなり異なるプレイ感覚にアレンジされているので、初プレイと言っていいかもしれません。さらに、今熱い2人用の「ショッテントッテン2」、古典「チグリスユーフラテス」、ミニゲームの「ゴールド」そして、久し振りだけど思い出深い「モトリーフールの安く買って高く売れ」などとても楽しめました。




ショッテントッテン2 Schotten Totten 2
(プレイ時間 25分)
SchottenTotten2-20210718.JPG先に到着したとけいさんと「ショッテントッテン2」を遊びました。自分が不利だと思われる攻撃側で、とけいさんが防御側です。真ん中の壁を2回突破しようと考えていたのですが、とけいさんが2枚目を出してくれずに1回目がなかなか突破できません。そうこうするうちに、他の壁も徐々に攻撃がうまくいって4枚の壁を崩す方針に変更しました。4枚目の壁まであと1歩というところで時間切れ。あと1手あれば証明できたのに!

結果:とけい(防御) 勝利5点、自分(攻撃) 敗北



ツタンカーメン Tutankhamen (25世紀ゲームズ版ファラオエディション)
(説明 15分 プレイ時間 45分)
Tutankhamen20210718-1.JPG初めてキックスターターを使って手に入れた「ツタンカーメン」の新版です。今回25世紀ゲームから出版された新版は、通常版と豪華版(ファラオエディション)の2種類があります。通常盤はタイルが紙製ですが、豪華版は木製で、追加の特殊タイルがあったり、タイルを収納する布袋があったりと、色々と豪華です。オプションとして、通常版用の追加の特殊タイル(紙製)や布袋もあり、さらに豪華版用だと思われるプレイマットも購入できます。至れり尽くせりで、これがキックスターターというものなのだなあと感心しました。

Tutankhamen20210718-2.JPG変更されたのはコンポーネントだけではありません。アミーゴ版や、そのリメイクのアウトオブザボックス版と比べて、かなりルールが変更されています。前に進むだけではなく、後ろの一番近いタイルまで下がることもできるということ、すべてのタイブレークはプレイヤーコマの場所によって解決され、一番後ろのプレイヤーに優先権があるということ、そして特殊タイルが増えて変更されたことです。また1点のタイルは10枚に増えて、最多枚数を獲得すると5点というボーナスが加わりました。ほかにも目標得点の変更など細かいルール変更があります。これらのうち、どこまでがクニツィア自身によるものかはわかりませんが、かなりブラッシュアップされて面白くなったと思います。

特に、タイブレークのルールが悩ましく、自分の位置が非常に重要になります。きっちり半数を取っても1位を確定することができることがあるのです。ゆっくり進めば良いのですが、大きく進んでも戻ることが可能なので、そういう作戦もあるかもしれません。5種類ある特殊タイルもわかりやすくて、よくできています。

獲得したタイルが無駄になったり、1位の予定だったものが2位になったりとなかなか思うように行きません。終盤には接戦となり、一歩抜けたミズキさんの勝利!

結果:ミズキ 0(勝利)、ウサギ 4、自分 4、とけい 5



チグリス ユーフラテス Euphrat & Tigris (ハンスイムグリュック版)
(説明 30分 プレイ時間 100分)
Euphrat&Tigris20210718.JPGとけいさんのリクエストで持ち込みました。やはりルールの説明には少々時間がかかってしまいますが、内戦と外戦の違いをしっかりと理解するのがこのゲームを楽しみ秘訣だと思うので仕方がないところです。

しばらくは牽制しあって誰もモニュメントを立てないまま時が過ぎていきます。最初のモニュメントは自分が川の合流点に建設。この青赤のモニュメントは結局1度も奪われることなく、赤と青の得点に関して非常に楽な展開になりました。緑は序盤にいくつかまとめて取っていたのですが、途中まで全く黒が取れず、他の3色が5点ずつくらいあったのに黒は0点。この頃から誰もいない川で区切られた北西地区に黒のタイルで地盤を築きます。そして、頃合いを見て戦争を仕掛けて黒の大量得点を得てモニュメントを奪いました。

ここまでは良かったのですが、ここで緑が相対的に少なくなってきたことに、もっと早く警戒するべきでした。特に、ミズキさんの緑の指導者が追い出されて、緑のモニュメントが浮いた状態になったのを奪わなかったのは完全に間違いです。今思えば、どうして他の行動を優先させてしまったのだろうと思うのですが、とにかくこれが決定的となり、緑は5点のまま。ようやく緑を一気に稼げそうな局面になったところでタイル切れでゲーム終了になってしまいました。財宝が1つあったのを加えても緑は6点にしかならず、結果として自分は6点。非常にバランス良くとっていたミズキさんが9点と1位で自分は2位でした。

結果:ミズキ(弓) 9−9−9−10、自分(壺) 6−11−12−14、とけい(牛) 5−6−6−13、ウサギ(獅子) 4−5−6−7



ファミリー インク Family Inc.
(説明 5分 プレイ時間 各5−15分)
FamilyInc20210718.JPG「インク」というのは「インコーポレーテッド」つまり会社や組織のことです。ファミリー、つまりマフィアの組織を表したタイトルだと思われます。チーキーモンキーの収束性をよくしたようなゲームです。ちょっとフロカティサーカスにも似ています。1-10の10種類の数字タイルが大量にあり、これらを任意の枚数めくっていきます。途中ですでに自分がめくった数字と同じ数字を出してしまうとバーストですべて捨てられます。途中でやめると、ほかのプレイヤーがそれぞれの前に置いているタイルから、自分がめくった数字と同じ数字のタイルをすべて奪えます。手番の最初に自動的に自分が持っているタイルは数字に等しい点数として得点化され、タイルはすべて捨てられます。しかし、それまでに他のプレイヤーにタイルを奪われてしまうかもしれません。また、3枚以内にバーストすると埋め合わせにダイアモンドを受け取り、ダイアモンドを3個集めると50点になります。しかしこれはなかなか起こらないケースでしょう。

目的は100点を取ること。それまでは奪い奪われのなかなか熱い戦いが続きます。運の要素は強いのですが、どこまでリスクを受け入れるか、そして相手のタイルを奪いに行くか、という熱いゲームなのです。よくこういうゲームを考えるなあと、感心してしまいます。

今回は3人で2ゲーム遊びました。2ゲーム目ではなんと3人とも99点で並び、壮絶なタイルの奪い合いの果てに、最後にウサギさんが得点して100点となって勝利!

結果
1戦目:とけい 100、ウサギ 24、自分 6
2戦目:ウサギ 100、とけい 99、自分 99



マイ マイン My Mine
(説明 10分 プレイ時間 20分)
MyMine20210718.JPG7個のダイスを振って77個の金塊のうちできるだけ多くを獲得するゲームです。このゲームより1年前に出版された「ゴールドナゲット」のリメイクらしいのですが、「ゴールドナゲット」は英訳がないのでこちらを先に遊ぶことになりました。ここ最近は、クニツィア会に持っていくと誰かが1回は遊ぶゲームという位置付けなのですが、自分はそんな時に他の卓に入っていて、自分のゲームなのに今回遊ぶのは初めて。

7個のダイスはすべて同じで、2、3、4、5、金塊、Mineの文字という6面です。手番には7個のダイスを振ります。任意の個数を確定させて残りを振りなおすという方式で、いちど確定させたダイスは振り直せません。一番変わっているのが、確定のさせ方で、2-5の数字は3個以上出ていないと確定できないのです。ただし、同じ数字をすでに確定させている場合はそれに加えるということで4個目や5個目などを確定させられます。金塊とMineは1つだけでも確定できます。このルールのために何も確定できずにバーストという可能性がかなり高いのです。まさにリスクを背負うゴールドラッシュという感じです。

適度なところで振り直しをせずにやめると、確定したダイスに従って得点となる金塊を得ます。2-5の3個以上の組はそれぞれ2-5個の金塊が受け取れます。3個以上なら4個でも5個でももらえる個数は同じというのが面白いルールです。金塊の目は金塊1個が受け取れます。Mineは3個以上あると中央からではなく他のプレイヤーから奪う権利となります。つまり負けていてゲームを終わらせたくなければ、なんとかしてMineを3つ振るしかないのです。

なかなかギャンブル性があり、適度な奪い合いもあって楽しめるゲームです。

結果:ウサギ 39、とけい 28、自分 10



ゴールド Gold
(説明 5分 プレイ時間 10分)
Gold20210718.JPG前回遊んだ、ミニ缶入りのミニゲームです。一種の神経衰弱なのですが、結構良くできています。今回は自分のガンマンがなかなか見つからず、最後のゴールドラッシュになって一気に4人くらい見つかるという非効率さもあって最下位でした。

結果:とけい 20、ウサギ 19、自分 15



モトリーフールの安く買って高く売れ The Motley Fool's Buy Low Sell High
(説明 15分 プレイ時間 65分)
MotleyFoolBuyLowSellHigh20210718.JPG久し振りに遊ぶ「モトリーフール」です。「パルミラ」のリメイクですが、各スートに特色があります。パルミラとほぼ同じ構成の小り産業、±3がない石油産業、無効にするカードや±3のカードが2枚ずつもあるテクノロジー産業、といった具合です。詳細レビューはここ

経済のシミュレーションとしてはなかなか良くできていて、タイトルの通り各産業の株を安くなったタイミングで買って高くなったところで売って、その差分で稼いでいきます。最終的には全部売却するので、最終ラウンドではどのタイミングで売り始めるのかというのも大切です。序盤はまずまずうまくやっていたと思うのですが、手札を活かしきれないまま、最後はとけいさんの勝利。

結果:とけい 155、自分 126、ウサギ 122、ミズキ 120



インフェルノ Inferno (テンデイズゲームズ第2版)
(プレイ時間 2ディール20分)
最後は、とけいさんが未プレイだということで、前回と同じように「インフェルノ」です。そして時間の都合で前回同様に2ディールのみです。前回の反省を踏まえて、安全に引き取り続けて、低失点に抑えました。2ディール目は、みんなかなり安全志向で、カードの偏りが大きかったこともあり、どんどん引き取られます。そんなこともあって2ディール目は3人が18点と横並びでした。合計点で自分の勝利。この日唯一勝利したゲームです。しかし、写真撮り忘れ。

結果(2ディールの合計):自分 24、とけい 34、ミズキ 38、ウサギ 46



東京オリンピックや緊急事態宣言中ということもあり、次回の開催は未定です。9月に再開できれば良いなあと思っています。

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