土嚢の会 2020.08.16

Donounokai20200816.JPG8月の土嚢の会は喫茶マーブルで行いました。参加者は7名。「バラグーン」という見た目が面白そうなゲームや、「ボバイル」という道化師さんオススメの短時間ゲーム、そして「エネア」というエサさん持参の6ゲームが入ったゲームシステムなど、いろいろ遊ぶことができました。写真はマーブルにある2匹のチーキーモンキーで、ひとつはアークライト版、もうひとつはグリフォンゲームズ版です。自分も両方持っていますが、じゅんこさんによれば、なんと中身のコンポーネントが違うそうです。それは知りませんでした。クニツィアのエディション違いは奥深いですね。




バラグーン Barragoon
(説明 10分 プレイ時間 各20-45分)
Barragoon20200816.JPGコンポーネントにバラグーンと呼ばれる矢印の書かれた立方体がいっぱい入っているゲームです。相手を手詰まりにすれば(つまり相手が動けないようにすれば)勝ちです。プレイヤーのコマは7個ずつで、コマの上部に何マス進めるかが示されています(2-4マス)。プレイヤーは示されたマス数を進むか(フルムーブ)、それより1少ないマス数を進むか(ショートムーブ)ができます。動きはチェスのルーク(将棋の飛車)と同じですが、1度だけ90度に曲がることができます。またバラグーンを越えて移動する時は、その矢印に従った動きしかできません。Xのバラグーンは越えることはできません。ただし、フルムーブでちょうどバラグーンのあるマスにたどり着くならば、どの方向からでも進入して、そのバラグーンを捕獲できます(例外:2のコマで4方向矢印のバラグーンは取れない)。捕獲したバラグーンはただちに別の空きマスに任意の面を上にして置けます。相手のコマもフルムーブならば捕獲でき、その場合は捕獲されたプレイヤーから順に1個ずつバラグーンを置きます。

今回はルールを一つ間違えており、バラグーンの捕獲も矢印に従わなければならないのだと思っていました。ルールブックの例を見てもここには触れていないのでわからなかったのですが、オフィシャルビデオをみたら間違えたことが判明しました。なので、今回の2戦目は2人の間に壁ができてしまい引き分けになりましたが、次回はこんなに膠着することはなくなりそうです。

オフィシャルビデオ
https://www.barragoon.com/en/video.htm
結果
1戦目:とけい 勝利、自分 敗北
2戦目:道化師、自分 引き分け



フィット Fits拡張ボード Official Expansion
(プレイ時間 75分)
Fits20200816.JPG漸く「フィット」の基本&拡張の8面を全て通して遊ぶことができました。5面は多数散らばる1点マスをどれだけ拾えるか、6面は「く」の字型にプラスとマイナスが並ぶなかマイナスだけどうやって潰すのか、7面は横一列に並ぶプラスのどれを犠牲にして、ボードの上飛び出したマイナス5を潰すのか、8面は3つあるシンボルのうち1つだけ潰すのですが、どの2つを残すか、というどれも個性があって難解です。

最高何点取れるかというのが少し話題になりましたが、論理的な最高可能得点は以下の通りです。

1面12点、2面13点、3面14点、4面15点、5面15点、6面20点、7面15点、8面12点

基本の1−4面では綺麗に12−15点へと1点ずつ増えていますね。

結果:道化師 61、自分 57、とけい 30、じゅんこ 12



フューズ Fuse
(プレイ時間 各10分)
Fuse20200816.JPGフューズは、ネスターがデザインしたゲームです。6x6のボードの外縁に12個ずつのコマをランダムに配置します。手番には自分のコマを6x6のボード上に直線に進めるだけです。何マス進んでもよく、また自分や相手のコマを押すこともできます。ただし押し出すことだけはできません。動けない時に限りパスができ、双方が連続してパスしたら終了です。このとき、縦横に連結したグループで最大のグループを作ったプレイヤーの勝利です。

移動のルールに制限がほとんどなくて、遊ぶ前はかなり心配になりました。いざ遊んでみると徐々に面白さがわかってきます。ある列が埋まるとその列はほぼ動けなくなるので、(端の方だと押されて空きマスができることがありますが)それを利用して自分のコマを固めて良い位置に誘導します。

結果
1戦目:自分 10、土井* 6
2戦目:自分* 8、土井 4



ボバイル Bobail
(プレイ時間 各3分)
Bobail20200816.JPG「ボバイル」は道化師さんオススメのゲームです。5x5のボードと各プレイヤー5個のコマ、そして中立のコマ1つを使います。目的は中央にある中立のコマを自分の陣地(最前列)に引き寄せるか、あるいは相手を手詰まりにすることです。手番には中立のコマを動かしてから自分のコマを動かします(ただし先手の初手番は中立のコマは動かしません)。中立のコマはチェスのキングの動きですが、自分のコマは途中で止まれないクイーンの動きです。途中で止まれないというのがなかなか曲者です。道化師さんが持ってきた「香港」のコンポーネントを流用して遊びました。「キングスバレー」を彷彿とさせるゲームですね。

結果
1戦目:道化師 勝利、自分 敗北
2戦目:道化師 勝利、自分 敗北
3戦目:自分 勝利、道化師 敗北
4戦目:自分 勝利、道化師 敗北
5戦目:自分 勝利、道化師 敗北



クアン Kuan
Kuan20200816.JPG久し振りに遊ぶ「クアン」です。ひっくり返さずに挟んだコマを取り、相手に置き換えさせるというオセロで、相手を手詰まりにするか、自分が5連を作ったら勝利です。ルールに曖昧な記述が多く、以下の2点が疑問点として残りました。
1:挟んだ結果、相手に置き換えさせるときには相手は手番を費やして置き換えるのか?
2:挟んで置き換えた結果5連ができたら、それは挟んだプレイヤーが勝ちなのか、置き換えた相手が勝ちなのか?
今回は1は手番を費やさず挟んだプレイヤーの手番中として行うこととし、2は挟んだプレイヤーが勝つこととしました。多分この解釈であっているのだと思いますが、もう少し明確なルール記述をしてほしいものです。

結果
1戦目:自分 勝利、道化師 敗北
2戦目:道化師 勝利、自分 敗北
3戦目:道化師 勝利、自分 敗北
4戦目:自分 勝利、じゅんこ 敗北



棋碁 Kigo
(プレイ時間 40分)
Kigo20200816.JPGトミーさんのリクエストで持参しました。将棋のコマを新たに打つか動かすかして、相手の王を取るか自分の王を含んだ五目を作るゲームです。かなりキワモノに見えて、ちゃんとしたゲームになっているのが良いですね。今回は珍しく長期戦で、双方ともかなりのコマを消費した後に自分が勝利。そのあともエサさんたちが何度か遊んでいました。

結果:自分 勝利、トミー 敗北



スペース ディフェンダーズ Space Defenders
(プレイ時間 10分)
SpaceDefenders20200816.JPGネスターゲームズの異色の作品で試しに購入してみました。スペースインベーダーというアーケードゲームをテーマにしたボードゲームで、なんとポーランドからは別の版もでているみたいです。手番には自分の発射台を動かしてミサイルを売ってインベーダーを獲得するだけ。それ以外に妨害要素として隕石があったり、相手に後ろから撃たれると獲得したインベーダーをとられたりというルールがありますが、さすがにゲーム性が低いのでどうしたものか、という感じです。このテーマが好きな人には良いかもしれませんね。

結果:道化師 111、自分 82



マンカラ Mancala (カラハ Kalah)
Kalah20200816.JPG道化師さんが最近「カラハ」というマンカラのバリエーションにはまっているということで、遊びました。3回遊んで、確か1回しか勝てませんでした。4つずつ並べて自分のポケットに入ったら連続手番、自分の空いているポケットに入ったら、その相手側と自分側の両方を取れる、というものです。前にも遊んだことがあり、割とスタンダードなマンカラだと思っていますが、どうなのでしょうか。

結果:道化師 2、自分 1



触らないで! Berühr' mich nicht! / Don't Touch Me! (エネア Ennea より)
(プレイ時間 5分)
「エネア」は「コンヘックス」の作者、ミカイル・アントノーがデザインした、6つのゲームが遊べるゲームシステムです。今回はそのうちの3つを遊びました。

BeruhrMichNicht20200816.JPG1つ目は「触らないで!」です。9個のブロックを並べてボードを作り、そこに交互に自分のボールを配置していき、より多くを置いたら勝ちです。たったひとつの縛りは、相手のボールの隣りには置けない、ということだけです。単純なニムのようなゲームですが、ボードの不規則性があって意外と楽しめました。

結果:道化師 勝利、自分 敗北



ジャンプ Bockspringen / Leapfrog (エネア Ennea より)
(プレイ時間 10分)
チャイニーズチェッカー(ダイアモンドゲーム)をこの非対称的なボードで遊ぶというゲームです。6つの穴があるボード2つをそれぞれ自分の陣地として6つの自分のボールを置き、相手の陣地に早く移動させるのが目的です。通常のチャイニーズチェッカーよりも少しひねりが効いています。「オリオン」の「ボーテス」が得意な道化師さんに勝てた!(写真撮り忘れ)

結果:自分 勝利、道化師 敗北



島の始まり Die Inselentsteht / Emerging Island (エネア Ennea より)
(説明 5分 プレイ時間 各10分)
Inselentsteht20200816.JPG3つ目はゲーム中にどんどんボードが結合していくというエネアのシステムを活かしたゲームです。ボードは9個の島に分かれており、手番には任意の穴に自分のボールを配置します。ボードで半数以上を確保したならばそのボードを中央に移動させ他のボードをくっつけて大陸の1部になります。こうしてどんどんボードが繋がっていくのです。最終的には3x3の大陸にしなければなりません。ゲームが終わった時、もっとも大きなグループを作っていた方が勝利します。マジョリティー争いなのですが、どこまで散らばらせるかというのがなかなか悩ましいですね。このゲームは2回遊びました。

結果
1戦目:自分 20、道化師 14
2戦目:トミー 15、自分 12



ロストシティ Lost Cities
LostCities20200816.JPG先月エサさんにプレゼントした北欧ミッドガード版(Midgaad)の「ロストシティ」をエサさんの友人のショウコさんと一緒に遊びました。オンラインではなく実物のロストシティは久し振りに遊ぶ気がします。気に入ってくれたみたいで良かったです。

結果:自分 60、ショウコ 30



ネコのマーチ The Marching Cats
ネコのマーチは賽苑のプッシュユアラック系統のメモリーゲームです。やはり音符集めのルールが秀逸で、記憶力の良いエサさんはなんと10個中、9個も音符を覚えていました。その記憶力を披露する直前に、じゅんこさんが勝利したりと、なかなかドラマチックな展開が多かったです。

結果:不明



ペアネコ The Waltzing Cat
WaltzingCat20200816.JPG最後は賽苑つながりで「ペアネコ」です。エサさんと2回対戦しましたが、エサさんは強いですね! 2回ともぼろ負けでした。推理力も素晴らしかったです。また対戦したいものですね。

結果:エサ 2勝

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