横浜クニツィア会 2020.08.01

KniziaParty20200801.JPG第5回横浜クニツィア会です。今回は新規の参加者もいて合計10名でした。遠方からの参加者もおり、嬉しい限りです。クニツィアのシュピールボックスのゲームは1991年4号掲載の「フリント船長の財宝」を遊びました。のちにピアトニクから出版された同名のゲームとはまったく異なる2人用のアブストラクトゲームです。他にも「アンギャルド」「ストーンヘンジ」という2人ゲーム、そして初プレイの「カンガルー」、さらには「自由都市」や「チグリスユーフラテス」も遊べました(CUBE店長のレポートはここ)。




ホットポテト Hot Potatoes
(説明 10分 プレイ時間 10分)
HotPotatoes20200801.JPGまずは、らくださん持ちこみの「ホットポテト」です。前々回の横浜クニツィア会でも遊びましたが、今回は6人で、温度計を短い方にしたらあっという間に終わってしまいました。5、6人ならば長い方が良いと思います。やけどの薬(?)で毎回決算のたびに2点を獲得していたけんたさんの勝利! 自分は途中で支払えなくなり脱落してしまいました。

結果:けんた 10、ミズキ 9、らくだ 7、けい 4、笹親父 0、自分 0(脱落)



アン ギャルド En Garde (フェルティデラックス版)
(プレイ時間 20分)
EnGarde20200801.JPG久し振りに会う風太郎さんの希望で「アンギャルド」を遊びました。デラックス版はなかなか遊ぶ機会がないので、組み立てに時間がかかりましたが、なんとか戦場の体裁が整いました。組み立ててみると、壮観です。でもこれで気分が高揚していたのは自分だけだったのかもしれません。冷静に攻めてくる風太郎さんからは1本しか奪えずに5対1で敗北。(ルールを含めた詳細レビューはここ

結果:風太郎 5、自分 1



ストーンヘンジ Stonehenge
(プレイ時間 15分)
Stonehenge20200801.JPG続けて風太郎さん持参の「ストーンヘンジ」です。クニツィアのアブストラクトゲームではかなり有名な方です。途中までは拮抗していたと思いますが、もう少し早く5や6を使っておけば効果的だったと思います。2点差で敗北。

結果:風太郎 8、自分 6



フィット Fits拡張ボード Official Expansion
(説明 5分 プレイ時間 40分)
Fits20200801.JPGパズルゲームの「フィット」です。拡張ボードがやりたくて持ってきたのですが、初めてのプレイヤーもいるのでまずは基本の4面を行いました。かなり調子が良く、前回のウサギさんに並ぶ26点を記録できて個人的には満足です。やはり1面はパスをせずに進めていき、2−4面は1−2個はパスをするというようにすれば良いと思います。続けて、おまけとして5−8面のうち面白そうな7面を遊びました。横1列に+1や+2が並んでおり、これらを幾つかは潰さなければなりません。さらに一番上の列は−5が並び、そこからさらに上にも−5が2箇所あるというなんとも意地悪なボードです。−5をひとつ残してしまったのが敗因です。こちらはミズキさんの勝利。

結果:自分 26、とけい 15、ミズキ 3、けんた −1
おまけ(7面):ミズキ 5、とけい 2、自分 2、けんた 0



ゼロ Zero (テンデイズゲームズ版)
(説明 5分 プレイ時間 25分)
Zero20200801.JPG時間の関係で3ディールのみです。1ディール目でゼロを達成したこともあり、なかなか調子良くて珍しく勝てました。大きく失点しないことが大切ですが、そのためにどこまで色を揃えるリスクを取るのかが悩ましいところです。

結果:自分 8、けんた 18、風太郎 25、とけい 37、ミズキ 38



自由都市 Municipium
(説明 15分 プレイ時間 50分)
Municipium20200801.JPG久し振りでルールを少し忘れていた「自由都市」です。知事の訪問、ミープルの配置、そして特殊能力の3つを各建物でマジョリティー争いをするゲームです。初期の配置はすべて終わってからタイブレークの順位を決める方法と配置中に随時決めていく方法があり、今回は後者を採用しました。序盤で風呂に入ってシャンプーハットをつけましたが、その後はウサギさんと行動が似てしまって、お互いにつらかったです。手番順でそこまでの有利不利はないと思いますが、今回の最終結果は手番順でした。
結果:とけい 5、風太郎 3、自分 3、ウサギ 1



カンガルー Kang-a-Roo
(プレイ時間 10分)
Kang-A-Roo20200801.JPG今回初プレイのゲーム「カンガルー」です。英語のルールがなかなか見当たらずに、ようやくプレイできました。5枚ある手札から、1枚プレイしてその色のカンガルーを中央から取ります。既に他のプレイヤーが持っているならば、そのプレイヤーが同じ色のカンガルーカードを持っていれば、防御することができます。防御されたら続けて手番を行えます。こうして最後に最も多いカンガルーを持っていたプレイヤーの勝利です。子供向けなのですが、結構考えますね。

結果:名人 3、とけい 3、自分 3、ウサギ 2



フリント船長の財宝 Der Schatz des Käpt'n Flint (シュピールボックス版)
(説明 5分 プレイ時間 15分)
SchatzDesKaptnFlint20200801.JPG「フリント船長の財宝」はシュピールボックス1991年4号に掲載されたゲームです。ピアトニクから2005年に出版されたクニツィアの同名ゲームとはまったく異なるメカニクスです。こちらは2人用のシンプルなアブストラクトゲームで、先手と後手はそれぞれ、自分の色の大小2種類のコマを13個ずつ持ちます。特徴的なのはこの組み合わせが異なることで、先手は大8小5、後手は大5小8なのです。ボードには5、4、4、3、3、3、3個の宝箱が描かれた7つの地域があります。手番には自分のコマを1個、任意の地域に置きます。そのとき、直前のプレイヤーと同じことはできません。つまり同じ地域に同じ種類(大きさ)のコマを置くことはできないのです(違う大きさなら置けます)。すべてのコマを置いたらゲーム終了で、各地域ではより多くコマを置いているプレイヤー、同数ならばより多く大コマを置いているプレイヤーがその地域の宝箱の数を得点します。もしコマの数も大コマの数も同じならばどちらも無得点です。こうしてより多くの宝箱を獲得したプレイヤーが勝利します。

後手が最後に手番があるのという優位性を先手が大コマを多く持つことでバランスをとるというデザインです。コマを置く縛りがなかなか効いていて、特に1種類のコマしか残っていないと厳しくなります。直後に置けないというルールは「古代ローマの新ゲーム」の「ローマ七丘」にも使われており、良いルールです。財宝は合計で25個あるので、過半数の13個を取れば確実に勝てます。5、4、4という3地域の組み合わせを取るか、そうでなければどちらかの4を最低1つ含めた4地域を取るか、ということになります。

今回は、とけいさんと自分で先手後手を交代して2戦遊びました。おそらくこのやり方が一番良いでしょう。どちらも先手が勝利しましたが、合計ではとけいさんの勝利。周りでみんなが観戦して色々な意見を言うのが面白かったです。

結果:とけい 26(15+11)、自分 24(10+14)



チグリス ユーフラテス Euphrat & Tigris (ハンスイムグリュック版)
(説明 20分 プレイ時間 55分)
Euphrat&Tigris20200801.JPG風太郎さんが「アメンラー」か「チグリスユーフラテス」をやりたいということで、3人だったのでチグリスユーフラテスを遊ぶことになりました(もう一つのテーブルでは4人でスチーブンスンロケットが繰り広げられていました)。けいさんは初プレイです。中盤までは青が1個も取れず、モニュメントの影響力でも劣っていたのですが、中盤に風太郎さんが起こした外部戦争で川の合流点にある青のモニュメントが誰のものでもなくなり、自分がうまくそこに滑り込みました。そこからは青のタイルも手札に来始めて大体平均的に各色を獲得。最終的には外部戦争で大量に得点して勝利。

結果:自分 16−16−17−17、風太郎 11−12−12−19、けい 7−7−9−13



ワイルドライフ サファリ Wildlife Safari
(プレイ時間 20分)
WildlifeSafari20200801.JPG「ボツワナ」のリメイクである「ワイルドライフサファリ」を遊びました。動物とカードは同じですが、箱が大きくなりました。今回は風太郎さんの強い希望で「動物が1つ少ないプレイヤーは+2点」というルールで遊びましたが、このルールがあるのは初版の「フリンケピンケ」だけです。全員がスタートプレイヤーを行えば問題ないと思うのですが、そのあたりはどうなのでしょうか? 結果だけ見れば、3人とも1回ずつこのプラス2点の恩恵を受けているので関係ないのですが、プレイとしては先手番のプレイヤーが先に終わらせる優位性が薄まりますね。

結果:けい 73、風太郎 72、自分 63



Results20200801.JPG他には「砂漠を越えて」「ブルーラグーン」「ブードゥープリンス」「スチーブンスンロケット」が遊ばれていました。次回は9月の予定です。シュピールボックスシリーズは、1991年5号掲載の「インベストポリー」という経済ゲームです。

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