なべ屋 ボードゲーム合宿 2019.09.22

合宿2日目です。珍しいトリックテイク、本格的経済ゲーム、伝統トランプゲームなど色々遊びました。



勝利と名声と Victory & Honor
(説明 20分 プレイ時間 85分)
Victory&Honor20190922-1.JPG朝一番のゲームは、Raelさん持ち込みの(そして自分所有の積みゲームでもある)「勝利と名声と」です。アメリカの南北戦争を舞台としたゲームですが、トリックテイクとしてのシステムはなかなかよくできています。4人で個人戦とペア戦の2種類の遊び方があり、ペア戦の場合は向かい合った2人がペアです。

カードは4スート10枚ずつで、各スートには数値1-7とその上に将校1-3があります。これで9トリックを戦うのですが、3トリックずつを同時にプロットしていくという方式なのです。各プレイヤーの前にはボードがあり、左中右の3カ所が3つの独立したトリックを表します。

面白いことに、プレイヤーの手番順は時計回りではなく、左中右のどこにカードを置いたかによって次のプレイヤーが決まるということです。左に置けば左隣りのプレイヤーに、真ん中なら向かい側(つまりペア戦だとパートナー)に、という具合です。もし手番が回ってきたプレイヤーが既に3枚のカードを出し切っていたら、右隣りのプレイヤーの手番になります。

さらによくできているのが、これら3つのトリックのリードスートはすべて異なるものでなければならず、選ばれなかった1スートは切り札になるということです。これは各自4色のキューブを置いてそれぞれのトリックのリードスートを示していきます。マストフォローですがフォローできなければ裏向きにおきます。つまり切り札はすべて裏向きなのです。

こうして4人が3トリック分3枚をプレイしたら、左の1トリック目から順に処理します。リードスートはもう示されているので、手番順は関係ありません。トリックで獲得したカードは各プレイヤーの脇に置き、これを3回繰り返して最後に余った1枚は自分のものになります。

Victory&Honor20190922-2.JPG得点はスート別です。将校カードは星の数の合計、数値カードは数値カード枚数と将校カードの枚数(星の数ではない)の積が得点になります。つまり各スートで将校からは最大6点、数値カードからは最大21点が獲得できます。個人で得点を計算し、パートナーとその合計を最後に合算します。

なお、数値カードの1、4、7は特殊カードです。1は次のプレイヤーに左中右のどこにプレイするかを指定でき、4は左右に置かれると隣接プレイヤーの近いカードを破棄することができ、7はそのトリックの最後の1枚だったときに限り将校に勝つことができます。どれも面白い能力で、ゲームに程よいスパイスを与えてくれます。

一度個人戦で1回練習をしてから、4ディールのペア戦を行いました。以前の合宿で遊ばれているのを暫く見ていたときは、それほど面白そうに見えなかったのですが、実際に遊んでみると面白いですね。良いゲームです。やはりゲームは実際に遊ばないとわからない部分がありますね。

結果:Shun.&自分 133、たかりん&Rael 80



クレイジー タイム Crazy Time
(説明 15分 プレイ時間 45分)
CrazyTime20190922.JPGジャングルスピードのように条件に合致したら素早く中央のカードを叩くというゲームです。失敗したらペナルティー、成功すればどんどんカードが少なくなります。カードには時刻が書かれており、カードをめくりながら、1時、2時、というように時間を刻んでいきます。めくったカードと宣言した時刻が同じならば中央のカードを叩くのです。

これだけでも結構難しいのに、これを計4回行い、2回目以降はルールがカードの指示によって増えていきます。さらに勝者はルールを知らないプレイヤーを1人指名し、そのプレイヤーはルールを推理しなければなりません。ヒントとなるように、ルールの名前をつけてそのプレイヤーに知らせます。もしルールが当てられれば一気に5枚減るので勝利できるかもしれません。

1ディール目はShun.さんが勝利。指名された自分は「はんぶんこ」という名前を手掛かりに2ディール目のルールを推理します。時刻が30分で終わっているカードが出ると、その30分後の時刻の宣言になるというのがルールだったみたいで無事推理できました。でも勝ったのはやっぱりShun.さん。次に指名されたたかりんには「デュエル」という名前のルールを推理してもらいます。めくったカードの時計の絵の種類により両隣りのプレイヤー2人だけがカードを叩けるのです。たかりんはルールを当てて勝利しました。3ディール目はたかりんに指名されたひろぴさんが「ぴょんぴょんひろぴ」という名前のルールで苦戦します。結局この難しいルールは推理されず、たかりんが勝利。

結果:たかりん



クルクルケッコー
息抜きに良いかなあと思って持ってきたのですが、あまり受けが良くなかったです。3回遊びましたが写真撮り忘れ。




リカーーーリング Recurrring
Recurrring20190922.JPG規定通りの3ディール戦をしました。1ディール目はせんせーが上がって9点とリードしましたが、2ディール目ではがとぅさんが上がります。でもトップはKazuna*さんです。この時点で3位の自分はなんとか順位をあげようと、最終ディールでは上がりはしなかったものの12点。でも1点差で3位でした。

結果:がとぅ 26、Kazuna* 23、自分 22、せんせー 12



スライド クエスト Slide Quest
(説明 プレイ時間 25分)
SlideQuest20190922.JPG「スライドクエスト」を初めてきちんと始めから遊びました。レベル1から始めてレベル10くらいまで達成し、そこで力尽きました。なかなか難しいですね。途中でゲームをセーブできるというアイディアは面白いですね。




フード チェーン マグネイト Food Chain Magnate
(説明 50分 プレイ時間 130分)
FoodChainMagnate20190922.JPGこの日の重いゲームです。せんせーが手取り足取り教えてくれました。それでも要素がとにかく多くて理解するのが大変です。色々と人を雇って、訓練して、その下にさらに人を雇って、宣伝を打って客を呼び込み、価格競争に勝ってハンバーガーやピザを売る、という流れなのですが、色々な条件を達成するともらえる特典が多過ぎるのと、さらにそれらの特典を得るのが前提で戦略を立てていかなければならないので、見通しが非常に悪いです。経済ゲームは好きなので、もう一度くらい遊べば感想は変わるのかもしれません。

結果:がとぅ 360、自分 285、Kazuna* 110



ここで卓球と夕食を楽しんだ後、今度は草場さんと伝統トランプを遊びました。



ドッペルコプフ Doppelkopf
(説明&プレイ時間 90分)
Doppelkopf20190922.JPG懐かしの「ドッペルコプフ」です。なぜ懐かしいかといえば、自分が大学時代にかなり遊びこんだゲームであり、さらになかよし村や草場さんに出会うきっかけとなったゲームだからでもあります。伝統ゲームなので伝統ゲームらしい余計な複雑さはあるものの、よくできたペア戦のゲームです。A-9を2枚ずつ使った48枚でプレイし、切り札が半数以上の26枚という多さ。クラブのQという上から3番目と4番目の切り札を持ったもの同士がペアになり、持っていない同士がペアになるというのが効いていて、1枚クラブのQがでてくるともう1枚持っているプレイヤーにはパートナーがわかりますがそれ以外のプレイヤーにはまだパートナーがわかりません。フォクス、チャーリー、ドッペリコプフと捕獲や、ラストトリックや40点以上のトリックのルールがあり、遊んでいて楽しいゲームです。

今回はゆいさん持参のドッペルコプフデッキで、Shun.さん、草場さんと4人で数ディール遊びました。気になったのはハートの10というトップの切り札だけは後出し勝ちだった気がしますが、後で調べたらそれはバリアントルールのようです。近いうちにまた遊びたいものです。




スカート Skat
(説明&プレイ時間 60分)
Skat20190922.JPG続けて、Shun.さんと草場さんと3人でスカートを遊びました。スカートの方がカード構成やランクはドッペルコプフよりもわかりやすいと思います。しかしビッドが独特なので、初プレイのShun.さんは戸惑っていました。最初の数ディールは宣言を失敗ばかりしていた3人でしたが、後半になってだいぶ色々と思い出してきました。スカートはやっぱり面白いですね。




頭脳絶好調 Einfach Genial (コスモス初版)
(プレイ時間 55分)
EinfachGenial20190922.JPG合宿初参加のめぐさん、SORAさんを交えて、ルールが簡単で楽しい「頭脳絶好調」を遊びました。Shun.さんのリクエストゲームのひとつです。あまりブロック合戦にはならずにフレンドリーな展開で、最後は高得点な争いになりました。Shun.さんと自分は5色で天才18点を達成し、最後の1色が15点と16点の1点差。さすがにこんな僅差で負けたのは悔しかったです。

結果:Shun. 16−18−18−18−18−18−18、自分 15−18−18−18−18−18−18、めぐ 14−14−15−18−18−18、SORA 12−12−15−15−18−18



バベルの塔 Der Turmbau zu Babel
(説明 10分 プレイ時間 60分)
TurmbauZuBabel20190922.JPG久し振りに3人プレイのバベルの塔です。普段は4−5人なのですが、3人だと結構勝手が違いますね。カード枚数が不足するのでパスする場面も多く、せんせーもめぐさんも最初の1−2巡はパスしていました。自分はなんとかパスをせずに中盤までやりくりしていましたが、やはり苦しい。ディスクは集めやすいのでなんとか白ディスクを4枚集め、同時に他のプレイヤーが4枚集めないように調整していきました。一時は勝てないと思いましたが、最後のディスクボーナスでなんとか逆転勝ち。

結果:自分 90、せんせー 88、めぐ 76



アブルクセン Abluxxen
(プレイ時間 25分)
Abluxxen20190922.JPG最後は、せんせーに教えてもらってアブルクセンの2人プレイです。ダミープレイヤーがあり、ダミープレイヤーに対しても攻撃ができます。ちょっと「スティンジー」の2人プレイみたいでよくできています。ここ数年は「リカーーーリング」ばかりやっており、すっかりご無沙汰だった「アブルクセン」ですが、楽しめました。ニブルクセンも良いね。

結果:せんせー 35、自分 17

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