ゲームカフェぶんぶん 2018.09.13

ロストシティ ライバルズ Lost Cities: Unter Rivalen
(説明 15分 プレイ時間 各45分)
LostCitiesUnterRivalen20180913.JPGロストシティシリーズの「ロストシティトゥゴー」に続く最新作です。競りとロストシティが融合したというなかなか魅力的なデザインで、2−4人用です。手札はなく、「ラー」のように、手番には山札をめくってロットに加えるか、ロットを競りにかけるかの2択でゲームが進みます。「ラー」との違いは、競りを始めるプレイヤーが最初の値段を言うこと、そして何巡もするハードパスの古典的な競りであることです。競り落としたら、ロットにあるカードを好きな枚数だけ自分の前に加えることができ、さらにロットに残ったカードから1枚を任意で捨てることもできます。自分の前に加えるカードは色別に5列に分けてロストシティと同様の「数字は昇順」という制限で並べていきます。80枚の山札は20枚ずつに4等分されており、4分の1が終わるたびにプレイヤーが使ったお金が等分に再分配されます。なのでコインはゼロサムであり、この再分配システムは「ハリウッド」を思わせます。

デッキ構成はロストシティの各スート握手3枚と数字2−10に加えて2−5の数字は2枚ずつで計16枚。これが2−4が2枚ずつならばパートナーシップ(ペア戦)デッキなのですが、このデッキを買えばペア戦ができてしまいますね。これらに加えて最初から持っている握手カードが各スート2枚ずつあります。得点にはマイナス20点というリスクはなく、すべてプラス点です。2−5は1点、6−10は2点、それに(握手の数+1)倍します。競りで競り落とすという性質上、マイナスにはしづらかったのかもしれませんが、数字が2−10である必然性はなく1−10でも良かったのかもしれません。またボーナスは握手以外で4枚以上あると8点です。これによって握手カードの強さが軽減されています。

遊ぶのは今回が2回目ですが、4人プレイは初めてです。ボーナスの8点を狙うのも握手をたくさん確保するのもどちらも難しく悩ましいです。配置ルールがロストシティそのものなのですが、競り落とした中から1枚破棄できるというのが良い味を出しています。かなり荒削りですが、好きなタイプのゲームです。いづれは「ケルトライバルズ」や「ロストシティダイス」なども出るのでしょうか。或いは既製のゲームに競りの要素を取り入れて「バトルラインライバルズ」なんていう可能性もありますね。

結果
1戦目:名人 61、シミーズ 44、自分 39、一味 32
2戦目:名人 43、一味 43、自分 32、シミーズ 26

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