今年で第5回目となるブルームーンレジェンド日本選手権です。昨年まではホビージャパン主催でホビージャパンゲームフェスティバルの一環として行われていたのですが、残念ながらブルームーンレジェンドのゲーム自体が在庫切れ、そして再販未定という状態で、今年はホビージャパン主催での大会は無くなってしまいました。
ここまで4年間続いてきた大会を続けたいという思いから、喫茶マーブルや数人のプレイヤーに協力してもらって、喫茶マーブル近くの品川第二区民集会所で第5回目の大会を行うことになりました(告知はここ)。大会形式は去年や一昨年と同様ですが、時間の関係もあり予選は午前2回、午後1回の計3回です。通常は進行とジャッジだけの自分も急遽参加することになり、自分を含めて合計10人が熱い戦いを繰り広げました。去年と比べると150%増です。
今年は参加賞として喫茶マーブルから種族のバッジが用意されました。バッジはそれぞれの種族の色を背景に、種族のシンボルを描いたものです。改めて見ると、種族のシンボルは上下をちゃんと覚えるのが意外と難しいです。参加賞は、1回目の対戦で使った2種族のバッジです。
大会ルールは以下の通りです(2015-17年のレポートより抜粋、修正)。
(1)使用するデッキは、こちらで用意する単一種族の8デッキ(いわゆる「種族デッキ」)とする。これは、構築済みの8デッキ(いわゆる「基本デッキ」)から異種族3枚をそれぞれの種族に戻した29枚とミュータント1枚の30枚で構成される。これら以外のカードは、ブカも含めて、一切使用しない。
(2)予選はスイス方式で規定ゲーム数を行う(1ゲーム目はランダム、2ゲーム目以降は得点順で近いもの同士、ただし予選では同じプレイヤーとは当たらないようにする)。
(3)予選でのデッキはこちらがランダムに配る。なお同種族同士の対戦はなし。
(4)各ゲームは必ず2ディール行う。2ディール目はお互いにデッキを交換し、先手プレイヤーも交代する。
(5)各ディールの最初で、手札を配られたあとに任意の枚数の手札交換(マリガン)が一度できる。
(6)勝者は20点+差分点、引き分けは15点、敗者は10点-差分点、とする。不戦勝は20点。
(7)上位4名がシングルエリミネーションの準決勝、決勝を行う。準決勝は1位対4位、および2位対3位とする。
(8)準決勝と決勝では各プレイヤーが2つの単一種族デッキをあらかじめ選んで発表する。そして、どちらのデッキを使うかを対戦相手と同時に公開する。準決勝や決勝では同種族対決があっても構わない。
(9)最初の2ディールは予選同様に行う。つまり自分で選んだ種族で1ディール、そして相手が選んだ種族で1ディール。その時点でどちらかが5点以上で勝っていれば終了する。そうでなければ、さらに2ディールを行う。そのとき再び使用するデッキを同時に公開する(これまでと同じでも良いし、変更しても良い)。どちらかが差をつけて5点以上になったら終了とするが、最大で6ディールとし、それでも同点ならば予選の結果で優勝を決める。
予選:プレイヤーとして初参加し、色々と大会形式について考えさせられるところがありました。時間があれば予選は4回やりたいものですね。
予選第1戦:とけいさんとヴァルカ対ホークス戦です。ヴァルカ対ホークスはホークスの方が強いのではと思っていたのですが、今回はどちらもヴァルカが勝ちました。第1ディールでは序盤に良いスタートを切れず、それが心理的に最後まで響き、最後には Valca29「ドラゴン魅了」でサドンデス負けでした。これで0対4。
勝利はなくなり、引き分けに持ち込むにはこちらも4点を獲得しなければならないという第2ディール。しかし、エースの Valca01「眩いフレームブレス」の7−0に Valca20「元素の魔力 - 私の攻撃値は合計6になる」を重ねて大地の6とするなど、なんとも歯痒い展開が続きます。勝利したものの引き寄せたドラゴンは2匹で3点勝ちでした。これで3対4で敗北です。
結果:
第1ディール:とけい(ヴァルカ) 4、自分(ホークス) 0
第2ディール:自分(ヴァルカ) 3、とけい(ホークス) 0
合計:とけい 4、自分 3、差分点 1
勝ち点:とけい 21、自分 9
予選第2戦:大塚さんとミミックス対フリット戦です。ミミックスもフリットも好きな種族です。フリットは無視するが多くてなかなか難しいのですが、ミミックスもフリットも好きな種族なので戦いやすかったです。フリットではキャラクター+ペアブースターが3回連続で決まって、序盤から3匹のドラゴンを引き寄せるという展開でしたが、そこからが続かずに粘られました。一時はドラゴンは相手の手に渡ってしまうくらい落ちぶれましたが、最後にはドラゴン1匹をなんとか獲得して2点勝ち。
デッキを交代してミミックスを受け持ちます。これも手札運があまり良くありませんでしたが、勝負をうまく運ぶことができて、2点勝ちでした。これで4対0で勝利です。
結果:
第1ディール:自分(フリット) 2、大塚(ミミックス) 0
第2ディール:自分(ミミックス) 2、大塚(フリット) 0
合計:自分 4、大塚 0、差分点 4
勝ち点:自分 24、大塚 6
予選第3戦:一馬さんとキンド対テラ戦です。さすが毎年決勝まで残っている一馬さんは非常に強いです。キーカードを確実に覚えており、無駄な動きがありません。引き際も鮮やかです。1ディール目でキンドでは、初期手札が写真の通り完璧に揃っていたにもかかわらず、これがうまく活かせませんでした。今思えばもっと攻め込んでおいた方が良かったと思います。2ディールともテラが勝利したのですが、一馬さんはサドンデス勝利に持ち込んで4点を得たものの、自分はドラゴンを1匹も得ずに、カードが尽きていなかっただけの1点勝ち。結局1対4で負けました。
第1ディール:一馬(テラ) 4、自分(キンド) 0
第2ディール:自分(テラ) 1、一馬(キンド) 0
合計:一馬 4、自分 1、差分点 3
勝ち点:一馬 23、自分 7
これで予選3線がすべて終了しました。自分の結果は1勝2敗で勝ち点40でした。なぜか足し算を間違えていて、勝ち点42だと思っていたのですが、実際はあいこさんと同点数の40です。あいこさんは2勝1敗なので、あいこさんは5位で、自分は6位だったのです。残念ながら決勝トーナメント4名には入れませんでした。上位4名は全員2勝以上しており、順当な結果だと思います。
予選の結果
伊東 77(3勝0敗)
秋山真琴 65(2勝0敗1分)
一馬 61(2勝0敗1分)
とけい 50(2勝1敗)
あいこ 40(1勝1敗1分)
自分 40(1勝2敗)
大塚 35(1勝2敗)
たにかわ 34(1勝2敗)
RyoHEY 31(0勝2敗1分)
冬子 17(0勝3敗)
準決勝:上位4名によるシングルエリミネーションのトーナメントです。準決勝の組み合わせは以下の通りです。ここからは、各自2つのデッキを選びます。それを相手に公開した上で2ディールごとに相手と同時にどちらかのデッキを選びます。
伊東(1位):フリット、キンド
とけい(4位):ヴァルカ、アクア
秋山真琴(2位):ホークス、ピラー
一馬(3位):ヴァルカ、ピラー
伊東さんはキンド、とけいさんはヴァルカを選択。2ディール終了後では4対4の同点。どちらも5点になっていないので、もう一度デッキを選択し直します。こんどは伊東さんはフリット、とけいさんはアクアを選択。
3、4ディール目はどちらもアクアが勝ったものの、とけいさんの2点勝ちに対して伊東さんは4点勝ち。これで8対6で伊東さんが決勝にコマを進めました。
秋山さんと一馬さんはともにピラーを選択。そんなに虫が好きなのか! 大会では初めてだと思われるピラー対ピラーの戦いです。ここは0対7で一馬さんが2ディールという短さで勝利し、前年2位の威厳を見せました。
準決勝の結果
第1ディール:とけい(ヴァルカ) 4、伊東(キンド) 0
第2ディール:伊東(ヴァルカ) 4、とけい(キンド) 0
第3ディール:とけい(アクア) 2、伊東(フリット) 0
第4ディール:伊東(アクア) 4、とけい(フリット) 0
合計:伊東 8、とけい 6
第1ディール:一馬(ピラー) 4、秋山真琴(ピラー) 0
第2ディール:一馬(ピラー) 3、秋山真琴(ピラー) 0
合計:一馬 7、秋山真琴 0
決勝戦&3位決定戦:やはりというか、過去3年に続いて4年目となる、伊東さん対一馬さんという因縁の対決になりました。同時に隣りのテーブルで秋山さんととけいさんの3位決定戦が行われました。組み合わせと各プレイヤーが選んだデッキは以下の通り。
決勝戦
伊東:フリット、アクア
一馬:ヴァルカ、ピラー
3位決定戦
とけい:ヴァルカ、ミミックス
秋山真琴:キンド、アクア
決勝戦では伊東さんはアクアを選び続け、対する一馬さんはまずヴァルカを、そして第3ディールからはピラーを選びました。結果を見るとすべてアクアが勝利しており、アクアとして相手にどれだけ大差で勝つか、あるいはアクアを相手にどれだけ失点を少なくするか、といった部分が勝負の焦点になります。最初の2ディールは対ヴァルカ戦で、伊東さんはアクアとして1点しか取れなかったところを一馬さんは3点と2点差をつけます。この2点さが後まで響くことになります。続く第3・4ディールの対ピラー戦では伊東さんは4点勝ちを収めたものの、一馬さんは3点以上なら勝利、2点なら続行という有利なポジションで 見事に3点を勝ち取り6対5で勝利! 伊東さんの連勝に終止符を打ち、一馬さんの初勝利となりました。
3位決定戦はキンド対ミミックスという複数キャラクター同士の対決で、秋山さんがどちらも勝利して7対0のストレート勝ち。3位を勝ち取りました。
決勝の結果
第1ディール:伊東(アクア) 1、一馬(ヴァルカ) 0
第2ディール:一馬(アクア) 3、伊東(ヴァルカ) 0
第3ディール:伊東(アクア) 4、一馬(ピラー) 0
第4ディール:一馬(アクア) 3、伊東(ピラー) 0
合計:一馬 6、伊東 5
3位決定戦の結果
第1ディール:秋山真琴(キンド) 4、とけい(ミミックス) 0
第2ディール:秋山真琴(ミミックス) 3、とけい(キンド) 0
合計:秋山真琴 7、とけい 0
こうして、1日かけた争いが終わり、新しいブルームーンチャンピオンが誕生しました。商品は、昨年のチャンピオンである伊東さんの好意で、オランダ語版の「ブルームーン」(レジェンドではないオリジナル)の基本セットが贈呈されました。ぜひ来年も続けていきたいものです。
以下は予選と決勝トーナメントでの結果一覧表です。それぞれの数字が1ディールの勝ち点を表しており、太字は決勝トーナメントの結果です。例えば、ピラー対アクアは予選4ディールと決勝トーナメント2ディールの計6ディール行われ、うちピラーは1回、アクアは5回勝っています。もう少し色々な組み合わせが現れるようにしつつ、全員が満遍なくいろいろなデッキを遊べるようにしたいのですが、なかなか難しいものです。
勝敗表
勝利\敗北 | Valca | Hoax | Mimix | Flit | Khind | Terrah | Pillar | Aqua |
Valca | 4,4,4,3,1 | 4,4 | ||||||
Hoax | 4,4,3 | |||||||
Mimix | 4,2 | 3 | 4 | |||||
Flit | 4,2,2,2 | |||||||
Khind | 4 | 4,1 | ||||||
Terrah | 4,4,4,2,1,1 | |||||||
Pillar | 3 | 4,3 | 4 | |||||
Aqua | 3,1 | 4,2,4,2 | 4,4,3,4,3 |
ロストシティ Lost Cities (パートナーシップ)

結果
1戦目:自分&とけい 97、冬子&ゆきこ −6
2戦目:自分&とけい 46、冬子&ゆきこ 23
3戦目:自分&とけい 101、冬子&ゆきこ 47
4戦目:秋山&自分 41、とけい&冬子 −28
5戦目:秋山'とけい 126、冬子&自分 22
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