土嚢の会 2018.05.12

Donounokai20180512.JPGこの日の土嚢の会は、色々なところに声をかけたということもあり、なんと22人が参加しました。特に遠方からたまたま東京に来ていたatsさん(nestorgamesの日本語訳を多数手がけている)を始め、9人も初参加の方がいました。大盛況で主催としては嬉しい限りです。いつも土嚢(ネスターゲームズ)を積んでいるテーブルもプレイエリアとしても、まだテーブルが足らずに、床で遊んでいた方もいました。プロトタイプのテストプレイも盛んに行われており、充実した会になりました。



タルパ Talpa
(プレイ時間 15分)
Talpa20180512.JPG初参加のナルオさんとまずは「タルパ」を遊びました。かなり非直感的なゲームで、相手のタイルがあるところが壁になり、自分のタイルがあるところが空きマスになるという感覚が難しいです。1手の差で負けてしまいました。

結果:ナルオ* 勝利、自分 敗北



ヤバラス Yavalath
(プレイ時間 各5分)
次は、初参加の冬子さんとヤバラスを遊びました。初めてだとなかなか勝てないものですが、1戦目はあっけなく負けてしまいました。悔しかったので2戦目を遊んで1対1。初めてアブストラクトに馴染むにはうってつけのゲームで、このあともさまざまなプレイヤーに遊ばれていました。(写真撮り忘れ)

結果
1戦目:冬子 勝利、自分 敗北
2戦目:自分 勝利、冬子 敗北



陣目取 Jimmetori
(プレイ時間 各15−20分)
Jimmetori20180512.JPGみずすましさんがデザインした陣目取のヘックスボード版です。ヤバラスのボードを使って遊びました。前回の正方グリッドは対称軸が4本なのに対し、ヘックスグリッドだと6本もあるので線対称になりやすく、自由度が広がって遊びやすく思えました。でもまだどちらも数回ずつなのでちゃんとした比較はできません。2戦目では大きな線対称を作ることに成功したと思ったのですが、逆にそれを利用されてさらに大きい図形を作られてしまいました。点対称バリアントなど、色々と考えてみたくなります。

結果
1戦目:みずすまし* 勝利、自分 敗北(点数不明)
2戦目:みずすまし 14、自分* 9



アッパーハンド Upper Hand
(プレイ時間 40分)
UpperHand20180512.JPGこの日、急遽参加してくれたatsさんと、アッパーハンドの7x7を遊びました。「渋」のセットを使い、先手と後手を交代で行いました。さすがに経験の差があって、こちらが2回とも勝利。でも楽しんでくれたようです。

結果:自分 23(4+19*)、ats 0(0*+0)



羊と犬と狼 Sheep, Dogs and Wolves
(プレイ時間 35分)
SheepDogsAndWolves20180512.JPGかなり久し振りに遊ぶ「羊と犬と狼」です。1x3のタイルを配置するゲームですが、このタイルがよくできていて、割と様々な攻防ができます。羊のプレイヤーしか得点できないので、「モールヒル」同様に羊と狼を1回ずつ受け持って得点を競います。まずは自分が羊となり14匹を救いました。それを追い上げる羊のkobaさんですが、自分はうまく狼を配置して2点差に抑えました。

結果:自分 14、koba 12



オハイオ Ohio
(プレイ時間 2ディール20分くらい)
Ohio20180512.JPG「オハイオ」は本来は完全情報ではなく手札がありますが、全員同じ手札から始めて、相手の手札は記憶力に頼るだけなので、完全情報ゲームとして遊んでみました。「トップバナナ」と同じ論理なわけです。全員1−10とオハイオカードの11枚を公開してゲームスタート。残った手札がすべてマイナスになるので、あまりパスはできません。どのくらいが相場なのかは難しいところで、荒削りながらも独特の感覚でした。ただ、やはり手札として持っていないとキングメイクの問題が顕著になりすぎますね。2ディールで終了。実験としては面白かった。マイナスを食らったのは1ディール目の自分だけでした(マイナス3点)。

結果(2ディールのみ):えあんぬ 87、工藤 52、koba 48、自分 32、みずすまし 21、



砂漠を越えて Durch die Wüste (ホビージャパン版)
(プレイ時間 30分)
DurchDieWuste20180512.JPG「砂漠を越えて」は多人数囲碁とよく言われるゲームで、今回は菊子さんが持ち込んでくれました。日本語版の正方形の箱の版です。5人なので相手の動きが読み切れないところもあり、安全な手を打つことが多いです。またボードが狭く感じるので(実際には4人の時と同じなのですが)、いかに無駄な手を打たずに5色中2色くらいはトップを狙うつもりで進めました。土地を囲うのがあまりうまくいかずに、大きな土地を手に入れた工藤さんには負けただろうと思っていましたが、終わってみればキャラバンで15点を取ったこともあり、勝利。

結果:自分 60、工藤 54、菊子 51、冬子 45、てと 31



ラプラス Laplace
Laplace20180512.JPG久し振りに会った工藤さんに、ちゃんとしたアブストラクトを遊んでもらおうと、とっつきやすい7x7のアッパーハンドを遊びました。今度は、この前のゲームマーケットで手に入れた「ラプラス」です。中央にあらかじめニュートラルのコマが埋められているのが特徴です。「渋」シリーズのフェノリックボールにはさすがにかないませんが、プレイアビリティーも高く、遊びやすい構造です。また今回使ったのは和柄で美しい造形です。工藤さんはほとんどアブストラクトを遊ばないそうですが、それなりに楽しんでくれたのでしょうか。

結果:自分 勝利、工藤* 敗北



ザ マインド The Mind
(プレイ時間 各10−20分)
TheMind20180512.JPGアブストラクトの合間の息抜きに「ザ・マインド」を遊びました。この日もプレイヤーを変え何度か遊ばれており、脳をリラックスさせるには良いゲームです。とはいっても緊張の連続でまったく別の脳の使い方をするゲームなので、結局息抜きではない気もしますが。2回遊んでレベル5の途中でゲームオーバー。

結果(菊子、トミー、koba、自分)
1戦目:レベル3クリア
2戦目:レベル4クリア



ザイク Zaic
(プレイ時間 20分)
ザイクは灰色と青のタイルでの戦いのゲームです。最終的により大きなひとかたまりを作ったプレイヤーの勝利ですが、タイルの配置ルールにより、上に完全に重ねることはできません。どのタイルも一部分は必ず上から見えていなければならないのです。よって1x1のタイルは重ねられることはありません。今回はルールをひとつ間違えてしまい、テーブルの上では同じプレイヤー同士のタイルが辺で接してはいけないというルールを失念していました。面白いゲームだと思うので、次回はまたちゃんとしたルールで遊びたいです。(写真撮り忘れ)

結果:自分 14、えあんぬ* 9



チグリス ユーフラテス Euphrat & Tigris (メイフェア初版)
(説明 15分 プレイ時間 85分)
Euphrat&Tigris20180512.JPG最後はディアシュピールに常備されているメイフェア版の「チグリスユーフラテス」です。序盤からうまく展開できずに、菊子さんと共同で指導者の色を補完するように2つの王国を築きました。ところが、思ったよりも早く、それらの2つの王国同士が戦争に巻き込まれて、自分の指導者がすべて手元に戻るという散々な結果になってしまいます。ある程度なら戦争に負けても勝負に勝つことはできるゲームなのですが、これだけ戦争に負けてしまうとさすがに後半はきつかったです。さらに、財宝がいつの間にか残り2つになっており、本来ならばゲームはもっと早く終わっていたようです。うっかりと見落としていました。もうタイルがほとんどなかったので、タイルの補充が不可能になったところでゲームを終わりとしました。

結果:菊子(ライオン) 11−11−16−20、メンマ(つぼ) 9−9−9−12、自分(弓) 7−8−9−9、大川(牛) 7−8−8−12



参加者の皆さん、ありがとうございました。また来月が楽しみです。

SHARE