アブストラクトゲーム会 2017.08.27

いつも土嚢の会に来てくれる菊子さんとエアンヌさん主催のクローズドのアブストラクトゲーム会です。アブストラクトが初めてというプレイヤーが中心で、自分は参加者全員と順番に色々なゲームを遊びました。



ドルイド Druid
(プレイ時間 10-15分)
Druid20170827.JPGキャメロン・ブラウン作で彼の著書「コネクションゲームズ」にも紹介されており気になっていたゲームです。一応製品版もあるようですが、今回はエアンヌさんの手作りのコンポーネントで遊びました。プレイヤーは自分の色の1x1のコマか3x1の橋かどちらかを置いていきます。自分のコマや橋の上にはさらに重ねておけます。橋はボード上には直接おけず、3マス中2マスが自分の色である場合にその上に置けます。あとの1マスは空白でも良いし相手のコマでも構いません。こうしてボードの対辺を繋げば勝利です。

最初はゲームになっているのかと少々不安でしたが、なかなか面白い。同作者の「アクロン」をちょっと彷彿とさせます。

結果
1戦目:自分* 勝利、菊子 敗北
2戦目:自分 勝利、菊子* 敗北



ツイクスト Twixt
(プレイ時間 10-25分)
Twixt20170827.JPG久し振りにツイクストを4回も遊びました。コネクション系の古典という位置付けなのですが、コネクション系としてはどうにも難しく、やはりヘックスやその系統(コンヘックス、デュプロヘックス、クロス、ハバナ、など)の方がわかりやすいのではないでしょうか。とは言っても、面白いゲームであることは間違いがなく、遊べば遊ぶほど奥の深さを実感します。経験者でツイクスト好きの菊子さんとはパイルールを使って、初めてだというてっぴーさんとはパイルールなしに遊びました。

結果
1戦目:自分 勝利、菊子* 敗北
2戦目:自分* 勝利、菊子 敗北
3戦目:自分 勝利、てっぴー* 敗北
4戦目:自分 勝利、てっぴー* 敗北



ゼヘツ Zertz
(プレイ時間 10-20分)
Zertz20170827.JPGギプフシリーズでは初期には一番好きだった「ゼヘツ」です。このゲームを始めて遊んだのは2000年に行われた第1回のゲームマーケットのときで、その記憶はなぜか鮮明に覚えています。ゼヘツはビリヤードで言えばナインボールみたいなあまり形勢のないゲームです。とはいっても完全に形勢がないわけではなく、獲得したマーブルによって、その後の手筋が変わります。とりあえずは勝利への最短距離である白のマーブル4個を目指すのが良いでしょう。相手に黒を取らせて自分は白を取るというように仕向けます。慣れてくると複数のジャンプを仕掛けられたり、孤立させて取ったりということができるようになります。キャメロンブラウンの「リミット」がちょっと似ていますが、自分はゼヘツの方が好みです。

結果
1戦目:自分 勝利、えいき* 敗北
2戦目:自分 勝利、えいき* 敗北
3戦目:えいき* 勝利、自分 敗北



タムスク Tamsk
(プレイ時間 5-15分)
Tamsk20170827.JPGここで純粋なアブストラクトゲームではないという理由でギプフシリーズから外された(でもギプフシリーズでは1、2を争うほど面白い)「タムスク」です。3つの砂時計のうち1つは砂が落ちきって死んでしまってもそれほど構わないと思いますが、2つ目が死ぬとほぼ負けです。序盤は3つの砂時計すべてを生かしつつ、どこで1つ目を放置するかというのが大切なのかもしれません。先手と後手でも序盤の間の取り方がかなり異なりますね。

結果
1戦目:自分 勝利、えいき 敗北
2戦目:ひで 勝利、自分* 敗北
3戦目:ひで* 勝利、自分 敗北



アクロン Akron
(プレイ時間 5-30分)
Akron20170827.JPGこの日一番遊んだゲームはキャメロン・ブラウンがデザインした傑作コネクションゲーム「アクロン」です。自分のセット以外で遊ぶのは、キノさんの自作セット以来2つ目です。まずはぼーずさんと4回、そしてワタルさんと3回を遊び、だいぶ脳みそがアクロンに慣れてきたところでエアンヌさんと対戦です。2段目での攻防が熱く、お互いに複数の経路をバランスを取りながら活かしたり殺したりと、素晴らしい熱戦でした。あらためてアクロンの素晴らしさを感じた思いです。なんと今回でアクロンの総プレイ回数が100回を超えてしまいました。

結果
1戦目:自分 勝利、ぼーず* 敗北
2戦目:自分 勝利、ぼーず* 敗北
3戦目:自分 勝利、ぼーず* 敗北
4戦目:自分 勝利、ぼーず* 敗北
5戦目:自分 勝利、ワタル* 敗北
6戦目:ワタル* 勝利、自分 敗北
7戦目:自分 勝利、ワタル* 敗北
8戦目:自分 勝利、エアンヌ 敗北



香港 Hong Kong
(プレイ時間 25分)
HongKong20170827.JPG続けて、エアンヌさんがまだ遊んだことがないクニツィアのアブストラクトを2つほど遊びました。まずは「香港」です。「シンガポール」「京都」と合わせて勝手にクニツィアのアジア都市3大ゲームなどと呼んでいるのですが、そのうち純粋なアブストラクトゲームはこの「香港」だけです。自分はこのゲームがあまり得意ではないのですが、今回はうまく自分の建物を高くすることと、新たに置くことのバランスが取れて勝ち切りました。でも次はもう勝てない気がします。

結果:自分 14、エアンヌ* 10



オリックス Olix
(プレイ時間 25分)
Olix20170827.JPGクニツィアのアブストラクト2つ目は「オリックス」です。隣りにいたワタルさんが「シュピールシュパスのゲームって、トレンディー以外にもあるんですね!」と言っていましたが、クニツィアだけで4つありますよ!(さてあと2つは何でしょうか?) 自分をの伸ばすことと相手を止めることのバランス取りが重要で、またボードのサイズが有限なので、ある程度は相手を放っておいたほうが良いことも多いです。また先手と後手ではかなり序盤の展開が異なるのも面白いです。

結果:自分 勝利、エアンヌ* 敗北



チグリス ユーフラテス Euphrat & Tigris (ハンスイムグリュック版)
(説明 25分 プレイ時間 70分)
Euphrat&Tigris20170827.JPG最後はアブストラクト的な陣取りということで「チグリスユーフラテス」です。自分が持参した初版のハンスイムグリュック版を使いました。菊子さん以外は初めてということですが、ルールの飲み込みが早く、とくに2種類の戦争の違いも割とちゃんと理解してくれたのでゲームはスムースに進みました。序盤から奪われるという前提で2つもモニュメントを建てたのですが、その2つをかなり長いことコントロールできて長期安定に4色セットが手に入るという展開です。後半にはさすがにモニュメントは奪われましたが、戦争をうまく立ち回って、追い上げてくるぼーずさんから逃げ切りました。

結果:自分 15-15-17-24、ぼーず 11-11-13-15、菊子 4-5-5-14、てっぴー 2-2-4-8

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