ゲームカフェぶんぶん 2017.08.22

トリコ Trico
(説明 10分 プレイ時間 55分)
Trico20170822.JPG2人用の完全情報公開ゲーム(アブストラクトゲーム)です。赤、青、黄、緑の4色のディスクがあり、ひとりが色の三原色(赤、青、黄)、もうひとりが光の三原色(赤、青、緑)を担当します。つまり赤と青は共通で、黄と緑がそれぞれのプレイヤーカラーのようなわけです。ただし、プレイヤーの得点マーカーはその3色を混ぜた時の黒(色の三原色)と白(光の三原色)で表されています。

手番には4色のうち任意のディスクを共通のストックからボードの空きスペースに置きます。そのとき、自分の三原色で三角形ができれば自分がプラス2点、相手の三原色で三角形ができれば、相手がマイナス1点となります。つまり同じ三角形でもどちらのプレイヤーが作るかによって変わるわけです。また、同色の三角形をつくると自分にプラス1点で、さらにボーナスとしてその色のディスクを手持ちとしてもてます。これは手番に他の色のディスクと置き換えができるという強力なものです。ボードがすべて埋まったら終了です。

自分は色、キノさんは光を担当。途中で赤と青が交互の円環が2箇所できてしまい、その中央に自分の色を置くと一気に12点となります。また相手の色を置いても相手に6点のマイナスのダメージを与えられます。ただ、これを交互にやっても先に手持ちの置き換え用のディスクが無くなった方が負けるし、あるていどそれが確定するまでは置き換えを始めない方が得策なので、ひたすら自分のプレイヤーカラー(黄か緑)を集めるようになります。相手の色を集めるのも大切で、これがないと反撃できなくなります。ときどきお互いに12点ずつ加算していき、最後は円環の2箇所とも中央が緑だったので、自分が置き換えれば12点、キノさんが置き換えればこちらにマイナス6点という状態だったのですが、これに手をつけずに6点以上の差をつけて上手く勝ち切ることができました。それまでは抜きつ抜かれつの接戦でした。

悪くはないのですが、内容の割にゲームが長いので、ボードはもっと小さい方が良いと思います。またグループのルールなどはもっと工夫が必要だし、置き換えも1回までとか何かしらの制限を設けないと同じ所を何度もお互いに置き換えるので、結局手持ちディスクの勝負になってしまいます。

結果:自分(色) 142、キノ(光) 136



ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 55&85分)
単一種族総当たり戦の第65&66戦はキンド対ブカです。どちらが強いのかという予想が難しい組み合わせです。ブルームーンマスターズによれば互角とのこと。さてどうなるでしょうか。

キンドのブカに対するキーカードは、なんといっても Khind26「大混乱 - あなたはサポートカードをプレイできない」でしょう。これで通常のサポートカードを防げるだけでなく、ブラフカードや船への積載も防ぐことができて、非常に強力です。また、トップ・ギャングのうち、Khind06「トップドッグ - 私の手番に、私はあなたのアクティブなアイコンのあるカードを1枚、それが唯一のアクティブなキャラクターカードでない限り、捨てることができる」と Khind07「トップノッチ - 私の手番に、私はあなたのアクティブなブースター/サポートカードを1枚捨てることができる」の2枚が特に強力です。どちらもブカのブラフカードを捨てることができます(ブラフアイコンがあると見なされるため)。もちろん Khind27「けらげらガス - あなたの特殊能力テキストは、すべて無視される」は、特殊能力テキストが多いブカには効果抜群です。

これに対して、ブカのキンドに対するキーカードは Buka19「モラ・マーン艇長 - もし、このカードが上陸した船からプレイされたならば、今、私はあなたの戦闘エリアにあるカードをすべて捨てることができる」と Buka22「ドロラ・パール見張り番 - 今、私はあなたのアクティブなブースターカード、またはアクティブなサポートカードを、すべて捨てることができる」でしょう。前者はギャングで6枚以上になったキンドをリセットさせることができるし、後者は保護アイコンつきなので、憎き「げらげらガス」の影響を受けず、「げらげらガス」を捨てさせられるのです。また、Buka18「メナ・マーン甲板長 - あなたのキャラクターフェイズの終了時に、あなたは2枚以上のアクティブなキャラクターカードを持つことはできない」も使い方によってはギャングを無効にするので有効ですが、キンドの手番終了になるまで効果を発揮しないので、現状のキンドの攻撃力は変わらずに、そこまで強くありません。

BlueMoon20170822-1.JPG第65戦は、自分がキンドで、キノさんがブカです。1ディール目は、トップ・ギャングや Khind25「ねばねば粉」で相手の選択肢を狭めて、そのあとでKhind26「大混乱」であいての積載やブラフを封じつつ、特殊テキストを無視する強力なサポート Khind27「げらげらガス」を武器に勝利。

BlueMoon20170822-2.JPG2ディール目は、Khind28「キンドの誓い - 私の手番終了フェイズに、私はカードを1枚追加で補充できる」で手札を揃えつつ、Khind14「ファンファン」による大地14での攻撃など、キンドらしい華麗な攻めが決まり、3点。これで5対0の勝利です。キノさんは Buka22「ドロラ・パール見張り番」に保護アイコンがあるのを見過ごしていたらしく、このミスがこちらに有利になりました。ストレート勝ちとはいえ、どちらもギリギリの僅差を制したという気分です。ブカは攻撃値が5を超えるとキャラクターだけでは戦えなくなるので、そこを意識して攻めるのが良いのではないでしょうか。

BlueMoon20170822-3.JPG第66戦は、自分がブカで、キノさんがキンドです。船への積載もブラフカードもサポートカードのフェイズを使うので、つねにアクション数が足りないという感じです。1ディール目は、序盤から船を3隻とも影響エリアに出すことができて、どんどん積載に励みます。終盤には、ドラゴンを1匹、引き寄せた状態で手札4枚スタート。もちろんキンドはまだ手札や山札を十分に持っています。これではドラゴンを奪われて逆転され、こちらの手札切れで1-2点は取られてしまうと思ったのですが、4枚のうち1枚がリーダーシップだったという幸運もあり、これを捨てて、さらに3枚捨てて逃げ切り2点を獲得しました。2ディール目は対照的に、前半では船も、船を出すためのリーダーシップ Buka27「支援要請」も全く来ないという展開で、代わりにブラフをかなり使って有利に持って行きました。ここでも勝利し4対0とあと1点というところまで持って行きました。

BlueMoon20170822-4.JPGしかし、ここからキンドの逆襲が始まります。3ディール目ではキンドの攻撃値9に対抗し、ブラフカード2枚と船からの上陸で攻撃値10で対抗するなど、どちらもギリギリの状態で終始緊迫したプレイが続きましたが、ブカの手札の少なさが仇となり、最後にはドラゴン1匹を相手に取られて終了。これで4対2と追い上げられました。これでブカに勢いがついてしまい、4ディール目はブカがこの日初めてのサドンデス勝利を収めました。4点取られて6対4の逆転負けです。

結果
第65戦:自分(キンド) 5(2+3)、キノ(ブカ) 0(0+0)
第66戦:キノ(キンド) 6(0+0+2+4x)、自分(ブカ) 4(2+2+0+0)



大怪獣コトバモドス Daikaiju Kotobamodos
(説明 5分 プレイ時間 25分)
Kotobamodos20170822.JPGひらがなのタイルで各自が3文字の単語を3つ作り、それを他のプレイヤーが再構築するというワードゲームです。ひらがなタイルは一部を除いて濁点の有無が区別されておらず、この9枚から再構築して正しい答えを出すのは難しいのではと思ったら、果たしてその通りでした。最初の2戦はキノさんも自分もひとつも単語を再構築できずに大外れ。ようやく3戦目に自分が3つすべてを当てましたが、運が良かったに過ぎません。工夫して色々な遊び方ができそうですね。テーマを決めて字数にかかわらず単語を作るのが面白いかも。

結果:自分 勝利、キノ 敗北



リカーーーリング Recurrring
(プレイ時間 15分)
Recurrring20170822.JPG時間調整も兼ねて、スタッフの総帥さんたちと一緒に久し振りに「リカーーーリング」を1ディールだけ遊びました。Rカードを取りすぎたので、手札をなくそうとして、最後に6を3枚残していたのが敗因です。最下位でした。久し振りに遊ぶと、やはり良いゲームですね。今度また3ディール戦やペア戦をやりたいものです。

結果:キノ 10、あとり 8、総帥 6、自分 3



メディチ カードゲーム Medici: The Card Game (グレイルゲームズ版)
(説明 5分 プレイ時間 35分)
MediciTCG20170822.JPG「メディチカードゲーム」は得点に差がつきづらいことを除けば結構良いゲームだと思います。競りの代わりにめくりなので、フロカティメディチ、あるいはメディチのたからもの、とか呼んでいました。最後にめくったカードは必ず取らなければならないというルールが非常に大切です。名人は「やっぱりクニツィアのゲームは和むなあ」と言っていました。安心して遊べますね。このゲームは何人が適正なのか、あまりよくわからないです。

結果:一味 140、自分 125、名人 115



エルドラド Wettlauf nach El Dorado
(説明 10分 プレイ時間 65分)
ElDorado20170822.JPG名人が未プレイの「エルドラド」です。せっかくなので、このゲームの良さがわかる上級マップの「湿地 Sumpfgebiete/The wetlands」を使い、もちろん火山タイルも使用しました。カードの効果の種類が少なくて非常にわかりやすいのがこのゲームの良いところ。それでいて、どこまでカードを進めるか、どれだけレースに費やすのかといったジレンマや、マップ上のポジション取り、火山タイルを得るか得ないか、などはさすがクニツィアといったところです。名人も自分もデッキ構築ゲームが好きではないのですが、名人もこのゲームはかなり気に入ってくれたようです。最後にはポジション取りで一歩抜けた一味さんが手札に恵まれずに2手番ほど立ち往生。その間に抜いてゴールと思いきや、それもうまくいかずに3人が同手番にゴールという大接戦でした。結局タイブレークでバリケードを4本持っていた自分の勝利。素晴らしい!

結果:自分 1位(バリケード2346)、一味 2位(バリケード5)、名人 3位(バリケード1)

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