2人ゲーム会 2017.02.02

キャッチ Catch
(プレイ時間 各10−15分)
Catch20170202.JPG「キャッチ」は1995年6号のシュピールボックスに掲載され、2013年にインテレゴ・ホルツシュピールから木製の製品版が出版されました。インテレゴは「シンガポール」や「グラビタス」というクニツィアのアブストラクトを以前も出版しています。ボードは8x8で木製の黒いコマは1x2の大きさです。プレイヤーのどちらかが縦、もうひとりが横になり、黒いコマを自分に与えられた方向にしか置けません。こうして3マス以下のエリアを区切れば、そこが自分の領地となりマーブルを置きます。最終的に置いたマーブルが多い方が勝利です。

基本ゲームを2回、そのあと「キャッチ4 Catch 4」という4マス以下のエリアを区切るバリアントを2回遊びました。このバリアントの方が思いの外面白かったです。そのほかにも「キャッチ2」が紹介されていましたが、それはまた次回に。ルールブックではこの2種類のバリアントだけですが、独自に「キャッチ5」を遊んでみても、意外と良いかもしれません。

結果:
1戦目:キノ* 12、自分 12(同点)
2戦目:自分* 12、キノ 10
3戦目(キャッチ4):キノ* 14、自分 12
4戦目(キャッチ4):自分* 16、キノ 10



ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 70&85分)
単一種族デッキ総当たり戦の第57&58戦は、ブカ対フリットです。ブカの方がかなり有利に思えますし「ブルームーンマスターズ」にもそう分析されていますが、果たしてどうでしょうか?

BlueMoon20170202-1.JPG第57戦は自分がブカ、そしてキノさんがフリットです。ブカのフリットに対するキーカードは、海賊協会では Buka15 の「勇敢」と Buka17 の「忠誠」でしょう。それぞれ2枚以上のブースターか2枚以上のアイコンのあるカードが出されていればフリーとして出すことができます。これを防ぐためにフリットは1枚しかブースターをつけないという手もありますが、それだと攻撃値に限界があります。また、Buka22「ドロラ・パール見張り番」はブースターをすべて捨てさせることができるうえに、保護アイコン付きなので Flit07「ティタートゥイート」、 Flit12「野心の鷹ハンク」、そして Flit13「狂ったカササギ マイク」の影響を受けないのも強いところです。扱いが難しいのは、やはりBuka23「グー・ラーの亡霊」ですが、これはもう船に乗せてしまったほうが手札を圧迫せずに済むので得策でしょう。上陸するときに使えなければ(あるいは使いたくなければ)捨てれば良いのです。

BlueMoon20170202-2.JPG1ディール目は終盤までは撤退することなしにドラゴン3匹を獲得。このまま押し切れると思いきや、最後で撤退を強いられてドラゴン2匹を奪われて2点勝ち。2ディール目はキノさん率いるフリットがキーカードでうまく攻めてきて、今度は2点を奪われ2対2の同点になってしまいました。3ディール目くらいで漸くブカに頭が慣れてきましたが、最後までは攻めきれずドラゴン2匹の3点勝ち。これで5対2で勝利です。戦いの最中には何度か Buka03「アリオサ・パール艦長」と Flit01「レイザーフェザー中佐」が激突する場面がありました(写真)。この2枚はともに攻撃力4−4で回収アイコンがあるという、種族の違いを除けば全くの同一カードなのです。フリットのエースはブカの3番手なのですね。今回は、船に積載したいけれどブラフのサポートを出さないと攻撃値が足りないという場合が多く、カードがうまく巡回しなかったのがつらかったです。また、先にデッキが尽きるので、最後はどうしてもフリットに足元を見られてしまいます。

BLueMoon20170202-3.JPG第58戦はデッキを交換して、自分がフリット、キノさんがブカです。フリットのキーカードは限られていて、Flit07「ティタートゥイート - あなたのカードの特殊能力テキストは、それがフリットのキャラクターカードにない限り、すべて無視される」では ブカの船から上陸する Buka19「モラ・マーン艇長 - もし、このカードが上陸した船からプレイされたならば、今、私はあなたの戦闘エリアにあるカードをすべて捨てることができる」という恐ろしいテラの Terrah29「地震誘発」にも匹敵するカードを防げます。また Flit10「チープチラップ - あなたの手番に、あなたは2枚以上のカードを戦闘エリアにプレイできない」も船からのブカのキャラクター軍団(フリーアイコンがあると見なされる)の上陸を防ぐには有効です。あとは、Flit12「野心の鷹ハンク」やFlit13「狂ったカササギ マイク」でキャラクターやアイコンのあるカードを無視しつつ、ブースターを付けて攻撃すると、ブカはサポートだけで攻撃値を高めなければならないのでブラフをせざるをえなくなることがあります。あとは Flit08「フリッターフラッター - あなたのサポートカードはすべて無視される」はブラフのサポートが多いときには有効です。

BlueMoon20170202-4.JPGこの5枚ほどのキーカードだけではフリットで勝てるとは思えませんが、それでも最善をつくすべく、かなり考えながら進めます。1ディール目では Flit31「大量発射開始」でブースターを4枚一気に出して場を6枚にし、ドラゴン2匹獲得を狙います。またブカのブラフサポートが正しくてもブラフをかけて相手のサポートを取り除くという戦略も功を奏して、最後は先にデッキが尽きたブカの負け。この1点勝利は非常に嬉しかったです。残念ながら、2ディール目ではブカの本領が発揮されて、コールド負けこそなかったもののドラゴン3匹を取られて4点負け。さらに3ディール目でも3点負けで1対7で敗北。

今回のブカ対フリットは、かなり頭を使う対戦で上級者向けの組み合わせかもしれません。なお、ルールに疑問点があったのですが、あとでチェックしたら正しく遊んでいたみたいで良かったです。カードを無視されたら回収アイコンも無視されます。また、ブカではたとえ上陸していない船が残っていても手札がなければ新たな戦いは始められません。ひとつだけ解釈を間違えていたのが Flit 27「のろまガス発射 - もし私が撤退したら、あなたはドラゴンを1匹少なく引き寄せる」と Flit 29「ドラゴン錯乱 - もし私が撤退したら、あなたはドラゴンを1匹までしか引き寄せない」の組み合わせです。相手が6枚以上をプレイしていてドラゴンを2匹取る場合には、この2枚がアクティブでも1匹だけになります(0匹にはならない)。実際には起こらなかったので問題はないのですが、注意が必要です。

結果
第57戦:自分(ブカ) 5(2+0+3)、キノ(フリット) 2(0+2+0)
第58戦:キノ(ブカ) 7(0+4+3)、自分(フリット) 1(1+0+0)



メカニクス Mecanix
(説明 5分 プレイ時間 各10−15分)
Mecanix20170202.JPG2016年にケルンで購入した怪しいアブストラクトです。ギアを新たに配置するか移動するかして、一番上の黄金のギアを自分のギアにつなげるか、相手のギアを動けなくするように妨害するかのどちらかが目的です。配置にも色々と制限がありますが、どうも不完全なので適宜制限を加えて遊びました。最初はゲームとして成り立っているのかも怪しいと思っていましたが、意外と戦略もあって機能しているみたいです。3回遊んでしまいました。なかなかユニークで良いのではないでしょうか。

結果
1戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
2戦目:自分 勝利、キノ* 敗北
3戦目:キノ 勝利、自分* 敗北

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